寒いとか暑いとか、いろいろありますが、
ご機嫌いかがでしょうか。調子はどうですか?
このところ、日本やイギリスなど北半球の家族友人が、
今夏の暑さはいかに激しいかを教えてくれていました。
そういえば、私が十数年前の最後に体感した日本の夏は、
35度が上限でそれ以上の数字は聞いたことがなかったので、
いろいろな酷暑耐久武勇伝を聞きながら、
(もう私の体力では日本の夏は耐えられん......) じんわり感じていました。
こちら冬のNZは、少し日差しが出てきたものの豪雨強風で寒いし、
最近は街中でもマスク着用の人が増えてます。
風邪だけでなくコロナ感染もあるようで、
ごく身近な知人が3度目の感染をした時には、
「いよいよわが家に来るかもしれない」と気を引き締めました。
でも幸いスルーして、無事に過ごせています。
これだけ身近で感染があるのに、わが家の家族みんなコロナ発生してから3年以上
幸いなことに感染を免れている。
予防接種済であることもあるだろうけど、ここまで防げていると、なんでだろう?って思う。
おそらく、
ご先祖様達や何らかの存在に見守っていただいているのでしょうということで、
感謝の気持ちでいっぱいだけども、それは他の人達もそうだろうから、
周囲と違ってる習慣として、
たぶん日本食特有の「納豆」の発酵パワーおかげなんじゃないか、と。
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でも海外暮らしだと、日本食は高価だったり入手しにくいこともあるし、
可能であれば自分で作りますよね。
というわけで、私も家族の健康のために発酵食を手作りしています。
「納豆作り」は、乾燥大豆1キロと、納豆菌を使って。
月一回のペースで、オーブンの中を寝床にし、湯たんぽで温度を調節しながら。
クッキング温度計がいい仕事します。
めんどくさがりなので、一度にいっぱい作っておきたい派だけど、
うちのセッティングでは、一度に乾燥大豆1.4キロまでが限度らしいということを先日把握しました。
元々は、発泡スチロール容器のゴミを出したくなくて、
手作りし始めた「納豆と納豆のたれ」。
手作りにしてからの方が、よく食べるようになりました(夫以外)。
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お味噌は、だいたい寒い時期に仕込んでいます。今年も取り掛からなくちゃ。
日本にいた頃にも、毎年大豆を茹でて「手作り味噌」を仕込んでいました。
まだ小さかった子供達3人が、モミ!モミ!モミ!モミ!掛け声をかけて、
小さな手で潰した大豆と塩と混ぜていきました。
そのうち塩がピリピリ手にしみてくるから、みんな途中で止めるけど、
寒い冬に大豆のほくほくした熱であったまったものでした。
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その味噌作りにも使う「米こうじ」も、お米と種麹菌で作っています。
米麹は、温度調節をしながら発酵に数日かかるので、一度に2キロのお米で作って冷凍してあります。
道具も、圧力鍋やヨーグルトメーカーなどはなくて、あるものだけで作っているので、お米を蒸すのに、時々しっとりしちゃう部分があって、今でも試行錯誤しながらなんとか作っています。
その米麹で仕込む、大活躍の調味料 ↓ ↓ ↓
「玉ねぎ麹」が、うちでは一番使い勝手がいいです。和洋どちらでもいけるから。
次に「醤油麹」。両方ともひと月たたずに使い切ってしまう。
大根が出回る季節になったから、浅漬けを作りたくて「塩麹」も。
大根と、塩麹と、NZの蜂蜜とりんご酢を目分量で入れて混ぜて、
冷蔵庫でなじませておくだけ。白菜もおいしい。
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わが家では毎日の食事の支度で、
ベジタリアン向けとノンベジタリアン向けの2パターン作ります。
しかもベジタリアン夫は、好き嫌いが多い上に、毎日同じものを食べたがらず食に関して気難しい。出来合いのベジ食自体が少なく、あっても辛いものが多くて。
香辛料を避けたいベジタリアンには困りもの(ヴィーガン知人も同意見)。
日本にいた時の方が楽でした。
なので、よくネタ切れで困りつつもキッチンに立つ私にとって、玉ねぎ麹と醤油麹はすごく便利です。
疲れた〜うぎゃ〜もう考えたくない取りあえず入れとけ!でなんとかなっちゃったりして。
家事って、クリエイティブな作業でもある。
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あと「豆腐」は、一般のスーパーでも入手できるので購入しています。
自作しようと思えばできるだろうけど、NZ国内の生産者さんから購入することで、
今後もNZでの生産と流通が増えるといいなと思っています。
それに頻繁に食べる豆腐まで手作りしてたら大変。
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勧められた「酢玉ねぎ」も試してみたら、美味しくて常備菜になりました。
最初は「玉ねぎ切って酢につけとくだけで、次の日には食べていいんだから。」って、
言われた通りにしたら、すごいきつくて!食べられなかった。
(これ毎日50g 食べましょうとか無理だろ)
5日6日おいて、やっと味が落ち着いた。
でも、ちゃんと調べて「酢玉ねぎ(加熱あり)」にしたら、味なじんでおいしくなりました。
動画だと、玉ねぎと酢をフタなしで火にかけてるのが多かったので、
何か栄養効果上理由があるのかな?ととりあえずやってみたら、強烈なニオイが充満で家族に大不評でした。。。
なので次からは無理せず、窓を2カ所開け「今日は酢玉ねぎ作るから大学に避難した方がいいよ」と念押ししてから作っています。
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元々、家族間の会話は多くてにぎやかです。
さらに今年に入ってから、家族の生活スタイルが変化したので家族時間がもっと増えました。
それに伴い、若者世代になった子供達の方からメンタルヘルスについての話題が出ることも増えてきました。
メンタルヘルスのためにも、日常的に Gut Health 腸内環境を整えることの大切さを若い子達も認識している。
チャレンジングなことをするためには(肉の栄養素の消化)、
楽しみやリラックスとか美味しいとかの心身にいいこと(野菜の栄養素)も大切だよね、と話してます。
だから野菜もちゃんと食べようねって。
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親から子へ。
日本で暮らしていたら、
自然と家庭の外の社会からも吸収できる日本文化の素晴らしさだけど、
NZ暮らしで国際結婚夫婦で、
さらに子供達はNZで日本人友人がいないし繋がろうともしないから、
私から子供達へ「日本の良さ」をどう伝えていこうか?というのは、
数十年ずっと意識してきたように思います。
日本の過剰なモノやコトに圧倒されて疲れ、
日本から輸入される数多くの食料品にも関心が薄れていくと、
結局は、選りすぐりのごくシンプルで基本的な感覚に落ち着くようです。
それもあってか、毎日の食事作りで「目分量」「大体こんな感じ」「微妙な加減」とか、
自分では自然にできていることを、子供が体得しようと細かく質問してくることが増えたので、適当に済ませてないでちゃんと伝えていかないとな、と痛感しています。
特に「納豆作り」は子供達に仕込むの大変そうなイメージを持ってほしくなくて、
なるべく極力シンプルな作り方で作る。
いつか子供達が自立して、自分で納豆作って食べたくなった時にとっつきやすいように。
託したいことを、幼い頃から楽しく伝えてきたつもりだけど、
染み込んでいてくれてたらいいな。
小さい時に、生まれ育った日本を離れた息子は、
もののけ姫のオープニングを観るたびに涙がこぼれそうになるらしい。
そんな風に、じんわりと残ってくれていたら、それで。
寒い季節を過ごす人も、暑い季節を乗り切る人も、過ごしやすい気候にいる人も。
心身の調子を整えながら過ごしましょうね、お互いに。
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