Sparkling* 光ってるのどうする?

こんにちは、ウトです。こちらは 以前のBittersweet in NZ の続きです。主に、NZ暮らしでの体験や思いを言葉にして発したくなると綴る私感ブログです。

カオスの中でも進んでく道は見えるか

 

自民党が変わらず長期間政権を担っている日本とは違って、
ニュージーランドでは数十年も暮らしていると、
主導する政権が左派 Labour 労働党か右派 National 国民党に変わることがままあります。
 
先月のNZ総選挙で、労働党主導政権から、右派連立政権に移ることが決まった。
元々保守的な国でもあるけれど
「なるほど、本質的な変化に向けてそっちの方を掬い上げられる必要があるんだな」と感じた。
 
あんまり、左、右と分けるのは本当は好きじゃないけど
(安易に怒りや偏見が込めやすくなるから)便宜上そう表現しておきます。
 
右派政党には、巨額の政治献金とアイデンティティを分裂させる圧倒的なメディア戦略があったのだから、右派ニ党 Nats & Act のみで圧勝して政権樹立することができたかもしれなかった。でも、それは起きなかった。
 
昔と違って、あれだけ大金を積んでも決定的権力は得られなかった。
(前回総選挙では、巨額献金がなくても労働党は圧勝できた。)
 
かろうじて三つ目の政党、NZ Firstと協力すれば連立政権は成立するけれど、協力体制をとるのに延々と時間がかかっている。開票日から5週間経ったが、よっぽど難航しているらしい。
昔から罵り合うほど噛み合わない関係だったから、今からどう折り合いつけていくのか、
手強いNZ First党党首の手腕発揮が興味深い。
 
身近な声を少しだけピックアップするだけでも、
共存しているようで多様性社会の根深い問題が垣間見えます。
私は保守層が占める地域に住んでいて、マオリとの共同統治への懐疑的/反対意見をよく聞きます。
また、英語教育の目的で教育移住したのに、マオリ語教育が負担で、
だったらカナダやオーストラリアに移住したほうがいいぐらいだという声もよくある。
人種間の軋轢だけでなく、それ以外にも根本的対策を必要とする問題が山積してる。
認識不足や歪曲されて伝わり誤解されてることもあります。
 
メディアは”報道したい事柄を報道”していると、内部の不満を聞いているので、
それだけで多様性のあるこの国の突っ込んだ状況を掴みにくい。
それもあって、移住してからは政治に関心を持ち、
見識のある人々と交流することで、学び役立つことがたくさんありました。
 
私にとってそれは、家族で幸せに暮らすためのコンパスのようなもの。
どの政権になっても、自分たちは生活に困らないようにするための、
天気予報くらい身近な情報です。
 
「天気予報」「運気予報」は受け入れられても、
政治のことになると、とたんに胡散臭さいとか重苦しいとか、
先入観に縛られてしてしまうと、見過ごしてしまうことがあるんじゃなかろうか。
 
それでも、晴れがいい、雨がいい、風吹いてほしい、風あると困る、
天気なんて気にしないとか。
価値観は人それぞれだから、なんとも言えないけど。
 
良い変化へ前進してたことが後退してもらっちゃ困るけど
混沌としてても、もしかして別視点から光が当たったり
浮上してくる事が出てくるような気がしていて、本当にそうなったらいいなと思ってる。
 
Illusions of Grandeur - Psychedelic Porn Crumpets