こちらの2つのお話の続きです。
●移民でありながら「わが子に必要な特別支援を受けさせない/協力しない親達」●
これまで交流している複数の教育専門家達がおっしゃるには、
生徒に母国語(家庭内言語)ではない英語力強化のサポートESOLが必要で、
その上、発達障害や学習障害などの可能性があって
特別な教育支援が必要な移民の生徒の親・保護者の反応で一番多いのは
「非協力的」。
学校の先生と専門家が、熱心に特別サポートの必要性を親に訴えても、
「自分の子には問題はない」とか
「(サポートを受けなくても)他の子と同じような学校生活の中で、そのうちなんとかなるだろう」
と保護者の方が、現実を受け入れようとしなかったり
公的支援でタダだから教育支援を受け入れるそぶりを見せても
実際には、子どもへの日々の家庭内サポートをしてくれなかったりするのだそうです。
しかも、これが移民の親で一番多い対応であると。
たまたま日本に住んでて「発達障害・学習障害LD」と検索してこのページに来た方は、
ビックリするかもしれません。
日本にいて母国語環境での、発達特性のある子の子育てに悩んで、
ここにたどり着いたかも知れないのですよね。
でもNZには、外国語環境にいるのに、特性があって学校生活で困っている自分の子を
放っておく親が多いのです。
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同じ親として、どうにもこうにもやるせないので、ついあちこちでこの事実を話します。
すると、9割くらいの人がこう言います。
「NZ人の子ども達の特別教育支援だって不足してるのに、なんで国(NZ)が、移民の発達障害を無償で特別教育支援しないといけないのか? 」
移住プロセスに明るくないNZ人だって、
永住ビザを取得した移民家族に、発達障害の人がいるのはおかしい、と気づいてしまう。
例えば自閉症の家族がいるために、
NZ永住できないスペシャリストの話はたびたびあることです。
それで、学校から「あなたの子どもには特別支援が必要です」と指摘されても、
少なくない移民の親達は認めようとしない。
居住ビザに悪影響があることを恐れて。
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ほとんどの親や保護者は、おそらく
「子ども達が自分の進みたい道を選んで、自立していけるようになってほしい」と願って、
子育てをしていると思います。
学校の先生や教育専門家達は、特別支援の必要な子供は
なるべく早いうちからサポートするのがいいと何度も言っていました。
せっかく、わが子が低年齢のうちに学校から指摘を受けても、
移民で、居住ビザに悪影響があるかもしれないからといって、
教育支援を受けさせようとしないでいるのは、
子どもの長所を伸ばす機会を奪うことになりかねないと思うのです。
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心理学を学んでいる息子の友達が勧めてくれた精神科医、Dr K。↓
周りの若い子達が、特性のある同級生とのつき合いで悩んでいたので、
もっと理解したいなと思って観てました。わかりやすかったのでこちらに。
How Your Parents Can Make Your ADHD Worse
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Your ADHD Can Actually Be An Advantage