<騙されてる人は、騙されていることに気がつかないのか?>
集まってくる多くの情報の中には、
被害に遭う前に、運良く「気がついて」被害に遭わなかった人からの情報もあります。
とはいえ被害情報の方が圧倒的に多いわけですが、それらに目を通していると
「だまされてる人は、だまされていることに本当に気がついていなかったのか?」という
問いがもたげてきます。本当に途中でなんの疑いを持たなかったのかな?
「なんか、おかしい。」
っていう直感とか、虫の知らせ。
先日も、子供達が自分の身を守るために
直感的にイヤな感じがしたら、すぐに周りの信頼できる大人に知らせるように、
指導することの大切さをニュースで伝えてました。
「自分を守るための立派な手段」なんですね。
*
直感。 gut feeling.
例えば、私はNZである日本人雇用主が永住ビザ取得を確実にした当日に、従業員としての契約終了通知を受け取り、のちに不当解雇を法的に証明して報道もされているのですが、
その元雇用主に初めて会った時に、私はなぜなのか何なのかわからなかったけど
「なにか、おかしい」と、違和感を感じていました。
だから本当なら、その時彼からの仕事オファーを断ってもよかった。
だけどオファーを受けた。
それは、同時に違和感を大きく上回るほど、
「この話には乗った方がいい」という強い直感を感じたからです。
なんでだかわからない。
わからないんだけど、その直感はとても無視できないほど強かったので、打ち消さずにいました。
そして2年後、私が不当に解雇された時、
NZではそれまで移民というのは、泣き寝入りするのが普通だったけれど
それは絶対おかしい「他にも同じような人がいるはずだ」と
正当性を主張して、闘うことを決めました。
弁護士も頼まず、家族に反対され続けながら。
弁護士を頼まなかったのは、自分が悪くないのにお金使いたくなかったのと
弁護士に私の主張を省略されたくなかったから。
私が正社員としての2年間ずっと、元雇用主の会社経営は好調だと報告を受けていました。公認会計士の作成した会計報告書にあった、右肩上がりのグラフを今でも覚えています。でも突然の契約終了理由は、その2年間、たった一人の従業員(私)を抱えての経営継続も困難なほど低調だったからというものでした。強制的に雇用契約終了したので、好調と不調のどちらが真実なのか不明のまま。その元雇用主の永住ビザ取得確定当日に送られてきた契約終了通知には「永住権取得のために、従業員になってくれてありがとうございました。」とありました。
お金をかけずに闘うということは、闘い方を独学で学び、身につけていくということです。
その甲斐あって、後に日本語のできる弁護士がついていた元雇用主による不当解雇と
私には一切非がないことも、法的認定されました。
その上NZ当局は、数多くあるケースの中から私のケースを「公共の利益」として公開し報道することを選びました。時が経つにつれて、主張の中で私は、元雇用主の受けていた移住アドバイザーと会計士と弁護士の問題提起もしていたからだろうということがわかってきました。
というわけで私の体験は、移民問題を改善していく上で、今後も当事者として問題提起できるし、さらには、重大詐欺捜査につながる被害者への協力に活かせるようになりました。自分の実体験だから時効はないのです。
gut feeling.
元雇用主に出会った時の直感を無視しなかったから、 SFOにつながったし
元雇用主が私を不当解雇したから、SFOにつながった。
つながったから、その先はどうなっていくでしょう?
開くのは風穴か、扉か、突破口か。Who knows?
元雇用主に不当解雇されたことで、得た経験と新たな知識と情報が、
多くの被害者達のために役立てることができているのです。
<騙された側の、後始末>
私も「同じ日本人だから」と元雇用主を信じたけど裏切られたので、
イーストウィンド被害者と同じです。
でも、すでに私の場合は「騙された側の後始末」をつけているからスッキリしてます。
トラブルを、いつまで経ってもトラブルのままにしなくてもいい。
学ぶ機会と好転させるトレーニングなんだと、年齢を重ねてわかるようになってきたので
もう今となっては、私の不当解雇体験は移民問題改善のための「過去のデータ」になっています。
だけどイーストウィンド 被害者の中には、まだまだ自分に起きた事実を振り返って整理しようとすると、怒りと嫌悪がこみ上げて苦しむ人がいます。
向き合い続けることに耐えられなくて「私には生活があるから」と
泣き寝入りを選ぶ人もいます。
でも泣き寝入りしてしまっては、長いこと知ってたのに見て見ないフリをしていた
日本人移民と、同じスタンスに自分を置くことになってしまう。
加害者と傍観者と、同じ立ち位置を選ぶ被害者達。
それを選ぶのを見ては悲しくなりました。それは過去の繰り返し。
便宜上の「被害者」という一括りの中にも、いろんな人がいます。
本当は、イーストウィンド 関係者側と被害者側という分け方だけが適切なのではなくて
被害者が「傍観者」になったりと、いろいろあるなあと思います。
傍観しない方の、ある被害者さんは言います。
昔から住んでいる人達が、見て見ないフリをしていたのは事実なんです。だからトム田中とイーストウィンド は、やりたいようにやっていたとも言える。どこかでみんな繋がっていた?お互いに客を回し合っていた?
「生活があるから」と泣き寝入りするのに、お金は返ってきてほしい。
ほぼほぼ無償でずっとお手伝いしてますが、私にも皆さんと同じように生活があります。
「やり方がわからない」なら学ぶことができるのに、一向に学ぼうとしない。
「ウトさんのやってることは、ウトさんにしかできない」と言って
動き方教えるというのに、動かない当事者さん達。
(誰かが代わりに動いててくれるんだった、動いててもらおう。)
それでも弁護士にたいして効力のない紙一枚書いてもらうのに、言われるままに数千ドル払ってしまう。
NZ Labour 労働党メンバーをしてるからかもしれない。でもLabourはボランティア活動だし
そもそもNZの国全体に問題山積してるから、わざわざ私がイーストウィンド問題に対応する必要がない。
イーストウィンド問題への協力と、労働党ボランティアとは関係がない。
だけど協力してて思うのは、私が動けば動くほど
「ウトさんにやってもらおう」
「ウトさんに任せとけばいい(なんとかしてくれるから)」っていうのを感じます。
被害者達にも、
詐欺詐取を許してきたコミュニティに嫌気がさしてるっていう、日本人移民にも。
注意喚起と自分の権利を守る力をつけて
再発防止につなげること、
不正と搾取を許さないコミュニティに
変えていくこと。
それには、ウトさんに頼っておけば何とかしてくれそうという「他力本願」では変化は起こせないのです。大多数が超能力者だったらともかく、思ってるだけじゃ変わりません。
だから、未来に類似被害が起きても、もうお手伝いはしないことにしました。
動いて頼られすぎるのなら、私はもう動かない方がいいんだろうなと思うのです。
多分そのころには、日常的アンテナと好奇心で今よりもだいぶバージョンアップしてそうな気はします笑。
でもいつまでも無償で動いてくれると思われるのも、本当に困ります。
*
イーストウィンドよくないって思ってる人、表面化してから2年以上経ってますが、
具体的にどんな行動してますか?
どんな風に変えようと行動をしてきたのかを教えてくださると
被害者さん達も、喜んでくれることでしょう。
*
どうせお金は戻らないとか、被害者に泣き寝入りさせてあきらめさせようとする圧力で
不正と搾取がなあなあで見過ごされるコミュニティが、長い間続いてきたんですね。
例えば、イーストウィンドと関連会社が突然営業停止になって
利用者が混乱していたころ
2019年4月に発行された大手の日本語NZ情報月刊誌に掲載された
「イーストウィンド失墜」というタイトルで書かれた記事には、社長死去の他に、
このような内容が書かれていました。
「死因は自殺とみられている」「これまでに不当な投資案件として告訴されていたが、詐欺罪としての立証は難しく不本意な経験をした顧客は少なくなかった。」「配当されるべき資金は残されていない」
このころは、イーストウィンドと関連会社が突然営業停止になって、それに気づいた利用者の多くが混乱していた時期です。
「詐欺罪としての立証は難し」かったのは「過去のこと」ですが、突然の被害の事実を受け止められない元利用者も多かった中で、
「被害者はあきらめるしかない」と思わせるには十分すぎる記事でした。
このような言葉の影響もあり、私だけではなく他の協力者は、
元利用者にアクション取ってもらうための説得にとても苦慮し、膨大な時間と労力を費やしました。
この記事については、社長死後早い段階であったにもかかわらず、「本人および会社名義の銀行口座には数ドルのみ残されていた」「同社には配当されるべき資金は残されていない」をどうやって知り得たのか?情報源はどこからなのか?という疑問が残されたままです。
イーストウィンドは、古くからこの情報誌に広告を掲載していました。
またこの月刊誌に記事を書いたのは、地域でコミュ二ティ活動をされている方だそうで、そういう方なら尚更、多くの被害者を失望させる発信をすることを選択なさったことを、非常に残念に思います。
本来なら日本人移民コミュニティのために、自覚があったのかどうかわかりませんが、被害者を失望させるのではなく、私のように被害者に協力していただきたかった。私以上に適役だった方かもしれません。
私は自分が関わることのないコミュニティであっても変わることを願って、ずっとほぼ無償で協力しています。
「立証が難しく」っていうのは、なぜなら過去の協力者達が訴える内容を曲げ曲げ曲げ曲げしたからです。
延ばし延ばしていたです。協力するふりしてそのうち無力化していくのが手段です。
泣き寝入りさせようとする圧力も、巧妙/高圧的に入ります。
「イーストウィンドのやったことはひどいと思いますが、、、」と前置きしておいて
散々人格否定することで、被害者協力をやめさせて黙らせようとするんですね。
(実はイーストウィンドのおこぼれをもらっていた証拠が流通してることも知らないようですが)
なーんで私が「NZで勝手に作られた日本人のしきたり」に従わないといけないの?
そうすることで、過去には抑え込んでこれたからなのでしょうが
これまで送られてきた記録と、私の持っている情報内の数多の実名情報と照会するのは容易です。
「闘ってもしょうがない」「あきらめるしかない」
「泣き寝入りするしかない」っていう
マイルド/アグレッシブに無抵抗化させていく移民カルチャーっていうのが、昔から複数の移民コミュニティにはあります。
どうかそんな、傍観者で無抵抗者でNon-doerで、過去の風潮に変化を起こそうともしない人の思考に、自分の権利を奪われないでください。
Non-doerは、Doerの行動を見てるだけなのに、文句言うだけで楽しています。
Doerは、たいていThinkerでもあるので、忙しくてNon-doerの相手をすることに興味がありません。
自分にはどういう権利があって、どう守っていけるのか、に
常に聡明であってください。
「できない・難しい」と「自分の権利」を天秤にかけて、
どちらを取るのが自分の心に、よく問い正してみてください。
可能性がない、難しいといわれても、何度も逆転させてきたからわかる。
不当解雇も、ダメ元で闘いました。泣き寝入りしなかったから闘ったことを散々叩くのは日本人の方で、逆に闘いなさい、闘うべきと勇気をくれたのは、みんなNZ人と日本人以外でした。
イーストウィンドのことも、駄目で元々でも、まず最初のステップが1%の確率でも、動いてみたから、動いた。
「過去に例がない」なら新しく作ればいいし、
「可能性が低い=あきらめる」が成り立つのかよく考えてみましょう。
私の場合は、とりあえずやってみるのです。
「成功/勝つイメージ」を持って、
成功する可能性があるプロセスを探していきながら、ていねいに取り組んでみるといいです。
取り組んでいる間は、集中力が鈍るから、結果がどうなるかは考えてないです。
多くの人が自分を守って、不当扱いを受けたら権利を主張できるようになっていくことが、これからは当たり前になっていってほしい。
いろんなやり方は、過去のブログにあるので探してみてください。
*
それから、
イーストウィンド のことを悪くいうことで、
信用させて人集めに利用している
交流会やコミュニティ活動がいくつもあるという話が、入ってきています。
情報交換と交流をするだけで再発防止ができる、という考えなのだそうです。
「NZには人を騙すことを生業とすることがいる」という事実を知っていたにもかかわらず
何も具体的な行動をせずに、多くの人が騙されているのに傍観しているだけで。
私は再発防止のために「まずSFOを動かすように」と助言を受けて実際ずっと動いていますから、過去10年20年と同じように、情報交換と交流をするだけでなんとかなるだろうという考えには同意できません。
それは長年知っていたのに、見て見ぬふりをしてきた多くの人達と「結果的に同じ行為」ですから。
イーストウィンド の詐取も「いい繋がり」が持てていると信じていたメンバーの交流と情報交換の中で、行われていました。
今ある交流会やコミュニティ活動が、イーストウィンド繋がりと、どこが違うのかわかりますか?
被害者さん達の言う「どこかでみんな繋がっていて、お互いに客を回し合っていた」人々が、素知らぬ顔して人の集まるところにいるのを、見分けて警戒することができますか?
この2年半の間で「再発防止のために、どんな具体的行動を取りましたか?」と
交流会やコミュニティの主要メンバーの方に聞いてみたらどうでしょう?
ちなみに、これまでの被害者協力に、私と協力してくれた交流会やコミュニティはありません。
もし私と別行動で協力があった場合は、今後捜査結果が出た際に大方判断することができます。
>>今後のイーストウィンド関連では、リクエストがありましたので
移民サポートコミュニティ「シタデル」と、シタデル夫婦について触れる予定です。
このシタデルは、仲間同士と交流し助け合いながら、充実しかつ安心してNZで移住生活を送れるようにするために作られたコミュニティで、交流から得られた会員情報がイーストウィンド幹部に伝えられ、利用されていたということです。
***
過去にイーストウィンド故社長は、自分達が提供していたのは
「移住アドバイス」ではなく「翻訳業」であると主張して、弁護士とともに
ビジネス起業した元イーストウィンド 利用者に対して
「英語力が不足している利用者側に問題がある」と主張しました。
どんなに多額の費用と年月を費やしても、
長年のイーストウィンドと関係者の違法疑惑が
「利用者の英語力不足」を理由に、問題が明らかにされることなくスルーされてしまいました。
これらは本当に翻訳の仕事ですか?
「英語ができなくても、なんとかなる」と発信されている方がいます。
将来、似たような不正詐取被害が起きてしまったら
「海外在住、英語ができなくても『なんとかなる』」という発信をしている方に、被害者支援をお願いするつもりです。その時になったら私から直接その発信者さんに、お願いをさせていただきます。
「英語ができなくても、なんとかなる」と発信されている方々へ。どうか被害に遭いっぱなしの方々に「なんとか」してあげてください。
例えば。イーストウィンド被害では、一家族の一つの資料だけで英文500ページほどあって、一家族につき多数の資料があります。どれだけ被害者と被害家族が多いか想像できると思いますが、提供される資料や情報はほぼ丸投げされてきます。損失だけでなく精神的ダメージも相当大きいために、過去を直視し整理することが難しい状況なのかもしれません。
また、被害者の中にはすでに四方八方尽くし、憔悴しきっている人も少なくありません。対応が幾度と繰り返されたとしても、堂々巡りしてるだけということが多々あるので、俯瞰してそのトラップに気づいてもらって、そこから出してあげてください。
***
この2年半の間に、イーストウィンド問題の表面化をきっかけに
たくさんの事実を知るようになったけれど
つくづく「私の選ばない世界のこと」なので、
同じ日本人のことなのに、
どこか遠くの別世界のことみたいなのです。
それでも「ほっといたらだめだ」って思わせたのは、
もちろん組織的なイーストウィンド関係者の非道さなんですが、
それだけではなく
「日本人・日本人移民のために助け合って」って言ってる組織や集団、
肩書のある人も一個人も、
「知っていたのに知らないふりをし続けていた」
「心配しているそぶりだけして、事実何もしていない」
そういう蔓延する日本人の冷たさを見せつけられたからです。
私は日本で思いっきり温かな親切に囲まれていたから、そりゃないでしょって。
あんまりにも、冷たいよなあ。
被害者達が言うように、そういう人達がNZに大勢いるから、
イーストウィンドと関係者らは10年20年もの間、やりたいようにできていた。
被害者達が言っていましたが、人をだます人も傍観する人も、普段から表面的には明るいし、親切だし優しそうなのだそうです。
だからだまされている間は、だまされていることに、なかなか気がつかない。
英語があまりできなくても希望を胸にNZにやってきたのに
気がついたら、誰にも気に留めてもらえない「空気のように」「透明人間のように」なってる自分がいて、それがつらくて、NZにいても日本人と一緒でしかいる場所がないということも、もしかしたらあるのかもしれません。
日本には日本人が大勢いるけど、その日本と違って
NZの小さな日本人社会の、そのまた小さな集団に安住することを選ぼうとしていくのが
私にはよくわからないのです。そんな狭いとこに。人それぞれではあるけど(子供とかに問題なければ)。
*
NZには私の日本人の友達以外にも
きっと心の温かい日本人も、ちゃんといるのだと思います。そう信じたい。
そういう人の中に、長年の悪い風潮をこれからは変えようという人がもしいたら、
私がいつまでも無条件で動くことで、一人ひとりの意欲と実行力を妨げてしまうように思います。
古い考えはもう通用しないし、個人個人がなにかに頼らなくても意識を持って、風通し良い世の中に変えていくことを信じて
もう将来、被害者のお手伝いしないつもりです。
なるべくこれからも、その「万が一」のために
ブログの中で実際の行動やヒントがわかるように、綴って残していくので
役立ててもらえると、とてもうれしいです。
「英語ができなくても、NZでなんとかなる」と発信されている方のサイトをご存知の方は、本気ですので、ぜひともコメント欄からお知らせください。いざという時にお願いしたいと思います。
変えるためにこんな具体的行動をしてるよ!っていうお知らせも、いただけるとうれしいです。
どうぞよろしくお願いします。