最近、NZでワークビザでがんばっている方が、コンタクトしてくださいました。
ありがとうございます:)
そういう方々に、感謝と応援と気をつけてくださいね、の気持ちを込めて
今回は、ワークビザが関係する、移民搾取 Migrant exploitationのことを。
無認可で移住アドバイスをしていたイーストウィンド EAST WINDの被害者達の中には、
起きたことを詳細に思い出すことだけでなく、
イーストウィンドと関わっていたということを振り返るだけでも、
精神的にとても辛いという人が多くいます。
それでも被害者や、いろいろあちこちから、私に教えてくれる情報提供者達の多くは、
「再発を防ぎたい」「新たな被害者を出したくない」という強い思いがあります。
私はその伝わってくる思いを何とかして活かしたいし、
もちろん同じように思っているし、
そういう人達と私だけで、貴重な経験と情報と得た知識を留めておいても
まったく意味がないので、これからの人達に、できる限り伝えていきます。
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ニュージランドで、ワークビザで働いているみなさん。
ジョブオファーをもらうために、雇用主から金銭を要求されて、払ってしまっていませんか?30,000ドルとか、50,000ドルとか。
子供のNZ留学で、一緒にガーディアンビザでNZに滞在している親御さん。
ニュージーランドに長年住んでる人とか、
日本人移民コミュニティ内でよく知られている人とかから
声をかけられて、ワークビザや永住ビザの話を持ち出されて、
その人の会社、あるいは関連会社のスタッフとして
低賃金、あるいは交通費程度の給料で働かされたりしていませんか?
それは「移民搾取 Migrant exploitation」です。
重大な犯罪です。
移民から搾取した雇用主に対しては
最長7年まで拘留されて、
その上、罰金100,000ドルの刑が科される可能性があります。
これから将来NZに行ってみたいと考えてる人も、現在NZにいる人も
ちゃんと知っておいてほしいのです。
もし、そういう提案をされても乗ってはいけません。搾取ですから。
NZではどんな種類のビザであっても、すべての移民に対して
最低限の「被雇用者(労働者)の権利」は、保証されています。
日本語版はこちら。
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ある移民労働者の男性が、
自分と妻のビザ取得につながる仕事のオファーをもらうために
ニュージーランドの雇用主から
50,000ドルを分割で払うよう強要されたのだそうです。
そしてすでに男性は、34,000ドル支払ってしまったとのこと。
当局The Employment Relations Authority(ERA)に申し立てられた男性の主張によると、
彼の妻がストアマネージャーとして、技能移民カテゴリーの主申請者となった。
そして、妻が店で働いた週35時間分の賃金は支払われたものの、返還しなければならず
男性も同じ店で週98時間、無給のまま働いたそうです。
さらには、雇用主の指示で、男性が果樹園で働くようになると
男性の妻は、雇用主との子供を妊娠して
男性から離れて雇用主と暮らすことを選んだ。
男性は、無給で働いた約2321時間の賃金と
雇用主に支払った34,000ドルと合わせて40,000ドル、
さらに精神的苦痛に対する賠償金請求を主張して
ERAに申し立てました。
ところが雇用主は、男性のすべての主張を否定し、逆に男性がウソをついていると主張。
その上、男性の元妻は、男性に虐待されていたと主張。
雇用主の弁護士によると、
雇用主側は、男性が恐喝して違法に雇用主から金銭を強要したと考えているとのこと。
金額に食い違いがあるものの、
雇用主は、仕事オファーの提供に対する金銭を
男性から受け取ったことを認めています。
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このケースはその後、真実はどう判明したのかはわかりません。
通常なら、移民が搾取される側、雇用主が搾取する側と
分かれていることが多いけれど
こんな風に違法な手段で、仮に滞在できたとしても、
それぞれの主張によって、どちらに非があるのか?
それとも、双方に非があるのか?
混乱するようなことが起きたりしてしまうようです。
<よくある搾取の種類>
以下のような経験はありませんか?搾取かもしれません。
-
雇用主に、賃金の一部または全額を返さないといけない
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雇用主と「取引」して、プレミアム(仕事を得る←ジョブオファーのためのお金)が請求される。
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賃金が少なすぎる、またはまったく支払われない。
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休憩なしで、超過時間の労働するよう強要される。
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休暇がない
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休暇や年次休暇が、無賃金。
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ドアと窓がロックされていて、職場を離れることができない。
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食事、睡眠、トイレに行く許可を求めなければならない。
雇用主にこういうこと要求されていませんか?
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家の掃除など、仕事内容の一部ではない労働を強制する
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労働者の最低雇用権を尊重しない。
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給与の一部として宿泊施設を提供するものの、法律で許可されている額を超えた金額を要求する。
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協力的でなければ、労働者やその家族に危害を加えると脅す
-
パスポートを保管する。
-
セックスを強要する。
<自身の安全を確保するために>
- パスポートを、絶対に雇用主に渡さない!*イーストウィンド に要求されていた被害者がいます。
- 他の旅行書類を安全な場所に保管し、パスポートとビザのコピーを母国にも保管。
- 雇用主は、個人の雇用契約のコピーを従業員に提供する必要があります。
- 契約は安全な場所に保管してください。
<できるだけ記録として残しておくこと>
- 勤務時間のすべての日付。
- 賃金の金額と日付、雇用主が支払いから取った金額。
- 個人の銀行口座に賃金が支払われるようにすることで、賃金支払い記録を調べやすくなる。*経験上、特に記録は電話でなく、しっかり文書で残しておく方がいいです。
<搾取の通報は無料です!>
雇用主から、搾取されている場合は、
Employment New Zealand (0800 20 90 20)に
連絡しましょう。サポートが受けられます。
Ezispeak:無料の電話通訳サービスを利用できます(午前9時から)。
Ezispeakでは、180以上の言語の通訳を利用できます。
*身体的被害を受けている場合は、すぐに警察111に電話連絡してください。
現在何も問題がなくても、詳しいことは、
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時々、ひどい労働環境に置かれていて、通報するべきなのに
いざとなると「ビザで世話になったから」と、尻込みする人がいます。
私の周りでは、インド人に多いような感じです。
このように問題があったら、無料でサポートを受けられる制度がいろいろあるのに
イーストウィンド の被害者には、
「弁護士+通訳」に「公共機関は当てにならない」と言われて、
無料サポートを飛び越して、またはそれががあることも知らず
「弁護士+通訳」に依頼するように話を持っていかれて
高額費用を払ってしまった人が多くいました。
「公共機関は当てにならない」と言いながら、高い費用を出させるのに
何の結果も出さない「弁護士+通訳翻訳者」の仕事を、数多く見てきました。
もう、本当は多くのみなさんに見てもらいたいくらい。
支援者のふりを演じる偽善者に、くれぐれも気をつけましょう。
イーストウィンドや、その関係者らが30,000ドルで、
「ビザのためにジョブオファーを売る」ということをしていたそうですが、
それでビザが取れた人は黙ったまま、風化するのを待ち望んでいますね。
逆にビザが切れてしまった人は、隠されてきた事実を白日の元に晒そうとします。
*
現在もニュージーランドの
重大詐欺捜査局が捜査しているような
イーストウィンド のアシカガ・マサトモ(通称トム田中)故社長と
関係があった人や会社は、いまだに活動していますので、
騙されないために調べておきたい場合は
Masatomo Ashikagaと記入して、調べてみることができます。
共同株主だったり会社譲渡していたり、会計士は誰かなど。
何度も出てくる人物は、イーストウィンドとどういう関係だったのか?
何で無認可業者が、20年以上も営業できていたのか?といえば
「利害関係者のつながりと当局の監視のゆるさで、無許可営業できる環境ができていた」からですよね?
イーストウィンド に協力する関係者達と、
相反する立場に見せかけて、実は利益を得続けている偽の被害者協力側がいて。
人の夢や人生の一部を台無しにして、利益を上げていたのを知っていながら、問題視しないで長年黙り続けていた日本人移民達もNZ人達もそうです。
トム田中故社長は、移住や投資勧誘する時から
「うち一社だけではやれないんです。」と言ってまるで、銀行や弁護士事務所、不動産業者、会計士事務所など協賛関係にあるように説明していきます。
それに加わり、サポートグループやら、NZ生活上で至るところに関わる業者が関わっていた。そして現在も活動を続けている。
Shareholdersのところを見ると、一度しか出ない人物は、永住ビザ取得できるなどと言われて、株購入をしていた人の可能性が高いそうです。
被害者によると、49%の株を保有し、
アシカガ故社長が51%を保有することで、故社長が常に優位な立場にありました。
そうやって異国の地で、コントロールされていきます。
Companies Officeのサイトは、慣れてくると色々なことが分かるので
自己防衛をするためにも、活用できるようになるといいです。
それから「わが社はNZで正規に登録されています」というだけで
信用させようとする会社がありますが、NZでは会社登録が簡単にできるので、
それだけで信用できる会社だと思わないようにしましょう。
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ジョブオファーを得るためのお金、プレミアムを払ってまでして、
ビザ取得するのは、本当にやめましょう。
どうしてか?というと。
重大な違法行為に加担して、そういうことをして永住ビザまでこぎつけて
永住できるようになって、やれやれ「安心」だと思っても、
あなたが「そういうことした」ということは
どういうわけか、人から人へ話や証拠が周りに回って
日本人移民コミュニティと関わりのない私のようなところまで、届いてくるのです。
それは、虚偽申告で永住ビザを取得した人も同じですね。
正当手段で苦労して永住ビザを取得した人は、不当に永住している人を快く思わないし、
永住ビザ取得に長年苦労して、それでも取得できなかった人は
不当に永住ビザを取得した人を、快く思っていない。
そういうのが多いように思います。
不正で得た知られたくない過去は、黙ってても消えないんですよ。
それに、
これまで通りいけないことを許して、
黙認していることは容認していることと同じ。
実はそうやって思われている中で、
どうやってNZで暮らしていけるんだろうなって思うんですよね。
本当にあったことを、白日の元に晒したい人達がいるのです。
実際、イーストウィンド の社長とその妻は、亡くなったとされているけど
残っている人達はまだまだたくさんいる。
これまで隠し通せたことが、もう隠し通せない時代に変わってるんじゃないでしょうか。
私の言ってることを信じたくなくてもそれでいいので、
ただ方法として、自分で調べて考えて、判断して、自分を守れるようになってください。
自分を大切に。
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私も自分を大切に、心地よく。大好きな
Psychedelic Porn Crumpets の新アルバム、SHYGA! The Sunlight Moundを
聴きながら、書きました。
新アルバム全曲を、頭から通しで聴くのが今いちばんのお気に入りです:)