Sparkling* 光ってるのどうする?

こんにちは、ウトです。こちらは 以前のBittersweet in NZ の続きです。主に、NZ暮らしでの体験や思いを言葉にして発したくなると綴る私感ブログです。

息子とAPD13。きれいな字を書けますか?

前回、聴覚情報処理障害、
APD
(Auditory Processing Disorder、またはCAPD, Central Auditory Processing Disorder )
ことを書いた時は、
 
日常生活に特に困らないほど、息子の症状は改善しているので
もうそろそろ、このことは伝えなくていいかな?と思っていたのですが。
 
ちょっと気づいたことがあったので、シェアしますね。
 
***
 
先日片付けをしていたら、彼が小学生のころに書いた
「母の日のカード」が見つかったんです。

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NZの小学校で書いて「母の日」にくれた、息子からのメッセージ。
 
だいぶ前、NZに移住して少し経ったころでしょうか。
 
涙もろいお母さんは、彼の成長を感じて、ウルっときます。。。
 
これは、日本の小学校からNZの小学校に移って、英語を習い始めたころで
ていねいに書けていると思うんですよね。
 
 
で。最近の彼はというと。
けっこう雑で、読みづらい字を書くんです。
 
彼の名誉のために、写真は載せませんけどもね。
 
「ママちょっと読みづらいから、わかりやすいように書いてみてくれる?」って言ってみても
あまり変わらず、読みやすいとは言えない字。
 
だから懐かしのカードを見つけて
忘れてたけど(笑)昔から汚い字っていうわけじゃなかったんだな、って思って。
 
字の癖は、短期間では変わらないのかな?
 
***
 
APDのトレーニングでは、2つの専門家サポートを受けました。
 
それで、その両方のチェックリストにこういう項目があったんです。
 
「汚い字を書きますか?」
 
APDって、気づきにくい場合が多いんだそうです。
 
ちゃんと聴こえていないからなのに、
注意散漫と勘違いされて「ADHD」と誤診されやすいそうなのです。
 
息子の時も、高校生の時のひどい中耳炎の治療中で、
聞こえが悪い時期が3年半続いたのですが
治療を続けてくれた耳鼻科の医師も、気づかなかったくらいなんです
(でも評判の良い先生)。
 
わが家では、いろんな運のいい出来事が重なって、たまたまいい方向に向かったけれど
今もし気なっている人が大人でも子供でも、
早く分かるなら判った方が対策を取れていいと思うんです。
 
息子の第一言語は英語ですが、日本語だとさらにAPDって判りづらいそうです。
 
なので、「書き文字」にも注目してみてください。
 
 
 
息子の専門家によるトレーニングは終わりましたが、
2つの専門家機関とはいい関係が続いていて
時々今でも「最近どんな感じ?」ってメールをもらいます。
 
症状だけではなくメンタル面や社会的環境についても。
毎回参考になると言ってくれるので、気づいたことを正直に話しています。
 
というのも、自分の子さえ良ければいいとは決して思わないので
 
家族や学校、仕事場や友人たちとか周りの環境が、協力的だったら
APDに限らず、何らかのトレーニングが必要な人たちが
「前向きに」取り組めるんじゃないかな?
 
と思って、以前
息子だけじゃなく他の生徒も同じようにトレーニングできるように
 
 
専門家達とのやり取りでは
検査で全てを明らかにすることが、いい場合もあるし、
自尊心を傷つけることもあって(生活環境が協力的じゃなかったりして)
難しいこともあるよねって。
 
でも知れば、トレーニングして困る症状や
いろんなツールを工夫して使って、苦手意識を減らしたりできますよね。
 
あきらめずに向き合えば
 
別の可能性が、開いたりして。