Sparkling* 光ってるのどうする?

こんにちは、ウトです。こちらは 以前のBittersweet in NZ の続きです。主に、NZ暮らしでの体験や思いを言葉にして発したくなると綴る私感ブログです。

新型コロナウイルス:警戒レベル2の発表と「パニック買いやめようよ。」

ニュージーランドの今日。3月21日、土曜日。
 
ジャシンダ・アーダーンNZ首相(Prime Minister Jacinda Ardern)は、
新型コロナウイルス COVID-19に関する警戒システムのレベル4段階のうち、
レベル1(低)から2に引き上げられた発表しました。
 
コミュニティ感染のリスクが高まっていて、
海外旅行の関連性がない2ケースが検査中だそうです。
 
 
●警戒レベル2の現在、会社は労働者に対し
在宅勤務・シフト勤務・他の労働者との十分距離を保って仕事ができるような環境を
整えるなどして、できるだけ効果的で柔軟な対応を取ること。
 
●免疫疾患や健康上のリスク高い人、70歳以上の人には、
感染を防ぐために自宅隔離を呼びかけています。
 
●必要性の低い、国内の移動を減らすよう呼びかけています。
 
●公共の交通機関を利用する場合は、できるだけ他者との身体の接触を避ける・最低1mは距離をとる(できれば2m)・隣の座席を空ける・窓側の座席に座るなどして、利用しましょう。
 
そして引き続き、
 
●咳やくしゃみをする時は、自分のひじで覆うのがとても大切!
 
●外出や移動の前後には、手を20秒かけてよく洗い、しっかり拭いて乾かしましょう。
 
 
今回発表された、警戒システムをおおまかに書いときますね。
 
<警告レベル1:備える>
基本的な措置
感染者が出ているものの、接触者の追跡などの対策が取られコントロールされている。
入国制限などの国境措置の導入
大人数での集会の中止・延期
 
<警告レベル2:行動範囲の減少> *NZの現在のレベル
感染症は抑制されているものの、入国者や家族間での症例が増え、コミュニティ感染リスクが高まっている。
他社との接触を減らすために、国境対策、多数のイベントの中止などが強化され
公共交通機関での乗客間の距離の拡大や、可能な限り在宅ワークなどの効率的な勤務体制の実施。
70歳以上の人や健康リスクのある人は、外出をしないよう求められています。
 
<警告レベル3:制限>
複数の集団感染や発病が確認され、感染の抑制が困難な状況。移動制限、公共施設の閉鎖、影響の出た教育機関の閉鎖、大規模集会の禁止、必要性の低いビジネスを停止した上でさらに効率的な勤務体制の実施などが求められる。
 
<警告レベル4:排除>
広範囲でウイルス感染が発生している状況。人々は自主隔離を指示される。全ての教育機関と必要性の低いビジネスの停止。他者との接触の可能性をさらに排除するため、行動制限がさらに厳しくなる。
 
*すべての警戒レベルにおいて、医療サービス、公共事業、スーパーマーケット、薬局や輸送業など必要不可欠なサービスは提供されます。なので「パニック買い」は、「他に必要な人に行き届かなくなるので避けましょう」。通常通りに買い物をしましょう。
 
********************
 
 
昨日、うちにパンがなかったのでスーパーに買いに行くと、
スーパーにもパンがありませんでした(笑)
 
しょうがないので、お米は? やっぱりありませんでした。。。
 
冷凍食品エリアには、冷凍野菜がもう見事なほどにほとんどなくて(生野菜はいっぱいあったけど)。
 
「うわ〜 体のために野菜たくさん食べようとする人がこんなにいっぱいいるんだねえ。」
という私の横で
年配女性が「グリーンピース買いたかったのに」と残念そう。
 
夫  「でも、ほうれん草だけは少し残ってるよ。しかもセールだし。」
女性 「私、ほうれん草嫌いなのよ笑」
夫  「せっかくセールなのに。ポパイは買いに来なかったみたいですね。」
 
その場の人達も、もうあきれて笑うしかなかった。
 
 
トイレットペーパーはさすがにたくさんあったけど。
報道で見た
あんた、お尻一体いくつあるんだね?というほど一人で大量に買う人は、あんなにどうするんだろう?
 
 
仕方がないので、別のスーパーで売り切れ寸前のお米を担いで駐車場に戻ると
知り合いの女性がいて、これから買い物とのこと。
 
「ここのスーパーはもうお米がなくて、
あっちのスーパーには少ししか残ってないのよ」と教えると
お米が欲しかったそうで。
 
彼女は強いグルテンアレルギーがあるので、パンもパスタもなんでもいいわけじゃなく
お米がないと困るだろうな、と思ったので
「重いし、私はまた買いに来ればいいからどうぞどうぞ。」と
2袋あったうちの一つを分けてあげました。
 
そしたら、今日「70歳以上の人は自主隔離」という発表があって。
彼女はそれに当てはまる人だったので、分けてよかった〜とホッとしました(^^)
グットタイミング!
一人暮らしだから、10kgのお米は結構もつよね。
 
ほぼ間違いなく70歳以上のほうれん草嫌いの女性は、
グリーンピースが買えなくて笑ってたけど、もう外出できなくなっちゃっただろうに。
 
 
パニック買い、やめてほしいな。
 
必要な人が買えなくて困るし、なにしろみっともないからパニック買いやらない私の方が、実はおかしいのかな?
 
食品棚に何も残ってなくて、涙する年配の女性の姿が。
Stop Me Me Me- First!!!  It's just really disgusting!!!
 
 
 
地域の大学と高校では自宅でのオンライン授業に移行しようとしています。
 
1日1日で状況が変わるから、落ち着いて確認しないといけないですね。
 
 
落ち着いて。
 
乗り越えられますように。
 
乗り越えましょう。
 
 
 
 
 
 

新型コロナウイルス:強く、優しく。そして、共に乗り越える。

このところ、子供の友達のお母さんの体調がよくなくて。
 
かなりしんどそうなので
ついでだから、子供とそのお友達の分もお弁当を作っています。
 
育ち盛りなのに、売店のドーナツじゃかわいそうだし。
OKももらって「(普段あんまり食べないから)ごはんがいいな」って言ってるし。
やっぱり、お腹すくのよね。
 
でも、新型コロナウイルス、COVID-19の流行があるので
手で触らなくても食べるられるように、なにより自分も家族も感染しないように、
すごく気を使っています。
 
***
 
ジャシンダ・アーダーン首相(Prime Minister Jacinda Ardern )は、
NZ国民を新型コロナウイルスの感染から守るために、
より強化された入国制限を先ほど発表しました。
 
今日、3月20日(木)から
NZ国民、永住者とその家族以外の
外国人のNZへの入国ができなくなります。
医療関係者などは例外だそうです。
今週の月曜から
NZ政府は、ごく一部を除いた入国者全員に14日間の自主隔離を義務付けましたが
これより強化された措置です。
 
 
それからNZ政府は、おととい17日に
経済的打撃を緩和するため、121億NZドルの経済対策を発表しました。
 
平時における経済対策としては、NZ近代史上最大なのだそうです。
 
グラント・ロバートソン財務大臣(Finance Minister Grant Robertson)によると、
この救済措置はGDP国内総生産の4%を占め、世界をリードする措置の1つだそうです。
下のグラフを見ると、この時点では
日本は0.5%、オーストラリアは1.0%、
イギリスは1.5%にもそれぞれ満たしてないくらいですね。
それぞれの国に暮らす家族や友人のことも、心配です。
 
Figure 1: Announced fiscal stimulus by selected country. Photo: Source: Bloomberg, Beehive, IMF, Sense Partners
 
<主な経済政策の内容>
  • 2020年1月から6月までいずれの月でも、前年比30%収入減を証明できれば、全国の企業が賃金補助金制度を利用できる。
  • 受給資格のある企業の場合、雇用主に対して、フルタイムスタッフ週585.50ドル、パートタイムスタッフ350ドルが支払われる。
  • 支払いの上限は1つのビジネスあたり150,000ドルで、最長12週間分が一括払いされる。
  • 隔離されている・COVID-19に罹患した・これらの状況のいずれかで家族の世話をしているために働くことができない人々のために、サポートパッケージがある。賃金補助金の額と同じで、最長8週間まで受給できる。
 
*他にも、公的補助金や冬季暖房費の増額、事業税の変更、航空業界サポート、保険サービスの強化、その他があります。興味のある人はメディア記事を読んでみてください。
 
今回の労働党主導政権の経済プランに、
泣きそうになるほど安堵した経営者、
好意的な反応をする経済学者やビジネスリーダーもいれば、
いつでも反対派の前政権政党の国民党(というか党首が)などがいます。
 
 
政治に関心がない、という人はよくいますね。
 
こういう前例がなく一般国民には先行きの見えない危機に
いざという時に
 
経済と富裕層を優先してきたNational 国民党が政権政党なのか、
「民主社会主義」で国民の生活を重視するNZ Labour 労働党が政権を担うのかは、
生活していく上で、とてつもなく重要なはずなのです。
 
NZでは、この二大政党のどちらかが政権を主導するか?しかない。
 
国民党ベースか、労働党ベースか。
 
家族や大切な人がいたら、なおさらのこと。
 
時々、子供に特別なサポートが必要になった時に
教育現場の資金不足・教師不足で、サポートが受けられないことが起きます。
うちの子にも起きました。
 
教育費を大幅に削ったのは、20008年から2017年の9年間の国民党政権下です。
1クラスの生徒数を増やして成績重視して、生活できないほどの低賃金では
教員希望者も教員自体も減っていきました。
教員育成には時間がかかるのに
自分の子供が一刻もサポートが必要な時に、サポートしてくれる人が不足。
 
生活基盤は、一日そこらじゃ成り立たないのに
国民の多くが政治に関心を持てなければ、
必要な支援が行き渡らないのは当然の成り行きじゃないでしょうか?
 
今回もし、国民党政権だったら、どんな対応をしたでしょう。
 
それに、どうしていつまでも
National: Business Labour: People という枠にはめたがるのだろう?
だってそれは事実と違う。
もうこれから、今までにないような新しい方向に向かっていかないといけないのに
これまでの考えのまま、そんな枠組みにはめ込んでいる場合?
 
国民のための政治なんだから、人もビジネスもバランスとって
より良くしていこうとするのが、大事なはず。
 
より良くなるために、国を再建していくのだから。
 
NZ Labour: People & Business
 
古い固定観念を植え付けて、対立させたほうが
都合がいい人たちに操られるのはもうやめましょうよ。 
自分自身で考えましょう。
 
政治は、私たちの生活にものすごく関係しています。
 
政治に関心がない、関係ないって、「自分の生活なんてどうでもいい」ってこと?
 
自分が死んだら、子供たちの生きる環境はどうでもいいってこと? 
 
そんなんで、どうして、子供に「愛してる」と言えるんですか?
 
今は、NZ Labour 労働党主導政権。
 
なんとか落ち着いて、危機を乗り越えるまで、がんばらないと。
 
ジャシンダは言ってました。
"My final message is this to New Zealanders, be strong but be kind, we will be okay" 

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ものすごく話しやすくて気さくな、ジャシンダ・アーダーンNZ首相。
 
そんな他国よりも国からのサポートを多く受けられるニュージーランドに、
虚偽申請したり不正で移住している移民が、
NZ人や正当に移住した移民と同じように恩恵を受けることについて。
自分達が、どんなふうに思われているか、不正移民は考えたことがあるんでしょうか。
不正はばれない、とでも思っているのでしょうか。
過去には隠されていたことが、
これからは、いろんなことが明らかにされていく時代になっていくと思うのですが。
 
こういう人たちが差別・アジア人差別を助長しているというのに、自覚はあるんでしょうか。
ないだろうな。
 
イーストウィンド がらみでは、虚偽申請・不正・移住ビザ詐欺・ビザ奴隷を
見て見ぬふりをする立場のある人達の名前など、いろんな情報が寄せられました。
私のところに伝わるっていうことは、理不尽、やりきれない怒り、
腹の中の憎々しさが消えないからでしょう??
こんなに知られているのに、名前が。隠し通せると思っているんでしょうか。
不思議。
 
 
既存概念と方法が急激にシャットダウンされて、
「劇的に新しい変化」を迫られている、そういう時なのだろうと感じています。
 
地球人は、強制的に、劇的な方向転換を迫られた。
 
報道見るとパニック買いが起きているそうだけど、
うちの近くのスーパーではそんなことない。
「トイレットペーパーは足りてますよ〜」と訴えるように、
これでもかというほど置いてある。
 
多くの人と同じく、わが家も厳しいチャレンジが続くのだけれど、
 
落ち着いて、乗り越えましょう。
 
がんばりましょう。
 
早く、ワクチンとお薬が普及しますように….! 願
 
 
 
こういう時は、特に「かっこいい」「ステキ」が大事ですねえ。
 
 
私の今日のかっこいいは、これ。
 

Melvins - HDYF (1996)

Sleep - Volume One (1991)

 
 
*まずは、うつらないように気をつけましょう!
*でも、「感染したかも?」と思ったら、
NZ保健省の新型コロナウイルスに関する専用ダイヤルに、問合せましょう。
毎日24時間対応で、通訳サービスもあるそうですよ。
 
NZ新型コロナウイルス専用ダイヤル
 0800-358-5453(無料)
+64-9-358-5453(海外から通話の場合)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

息子とAPD13。きれいな字を書けますか?

前回、聴覚情報処理障害、
APD
(Auditory Processing Disorder、またはCAPD, Central Auditory Processing Disorder )
ことを書いた時は、
 
日常生活に特に困らないほど、息子の症状は改善しているので
もうそろそろ、このことは伝えなくていいかな?と思っていたのですが。
 
ちょっと気づいたことがあったので、シェアしますね。
 
***
 
先日片付けをしていたら、彼が小学生のころに書いた
「母の日のカード」が見つかったんです。

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NZの小学校で書いて「母の日」にくれた、息子からのメッセージ。
 
だいぶ前、NZに移住して少し経ったころでしょうか。
 
涙もろいお母さんは、彼の成長を感じて、ウルっときます。。。
 
これは、日本の小学校からNZの小学校に移って、英語を習い始めたころで
ていねいに書けていると思うんですよね。
 
 
で。最近の彼はというと。
けっこう雑で、読みづらい字を書くんです。
 
彼の名誉のために、写真は載せませんけどもね。
 
「ママちょっと読みづらいから、わかりやすいように書いてみてくれる?」って言ってみても
あまり変わらず、読みやすいとは言えない字。
 
だから懐かしのカードを見つけて
忘れてたけど(笑)昔から汚い字っていうわけじゃなかったんだな、って思って。
 
字の癖は、短期間では変わらないのかな?
 
***
 
APDのトレーニングでは、2つの専門家サポートを受けました。
 
それで、その両方のチェックリストにこういう項目があったんです。
 
「汚い字を書きますか?」
 
APDって、気づきにくい場合が多いんだそうです。
 
ちゃんと聴こえていないからなのに、
注意散漫と勘違いされて「ADHD」と誤診されやすいそうなのです。
 
息子の時も、高校生の時のひどい中耳炎の治療中で、
聞こえが悪い時期が3年半続いたのですが
治療を続けてくれた耳鼻科の医師も、気づかなかったくらいなんです
(でも評判の良い先生)。
 
わが家では、いろんな運のいい出来事が重なって、たまたまいい方向に向かったけれど
今もし気なっている人が大人でも子供でも、
早く分かるなら判った方が対策を取れていいと思うんです。
 
息子の第一言語は英語ですが、日本語だとさらにAPDって判りづらいそうです。
 
なので、「書き文字」にも注目してみてください。
 
 
 
息子の専門家によるトレーニングは終わりましたが、
2つの専門家機関とはいい関係が続いていて
時々今でも「最近どんな感じ?」ってメールをもらいます。
 
症状だけではなくメンタル面や社会的環境についても。
毎回参考になると言ってくれるので、気づいたことを正直に話しています。
 
というのも、自分の子さえ良ければいいとは決して思わないので
 
家族や学校、仕事場や友人たちとか周りの環境が、協力的だったら
APDに限らず、何らかのトレーニングが必要な人たちが
「前向きに」取り組めるんじゃないかな?
 
と思って、以前
息子だけじゃなく他の生徒も同じようにトレーニングできるように
 
 
専門家達とのやり取りでは
検査で全てを明らかにすることが、いい場合もあるし、
自尊心を傷つけることもあって(生活環境が協力的じゃなかったりして)
難しいこともあるよねって。
 
でも知れば、トレーニングして困る症状や
いろんなツールを工夫して使って、苦手意識を減らしたりできますよね。
 
あきらめずに向き合えば
 
別の可能性が、開いたりして。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「風化」と「教訓」と、Helen Kellyの生き方と。

とてつもない大惨事や、つらく重苦しい問題が起きると
繰り返さないように、
今後起きないように、
「教訓にしよう。」ってよく言いますよね。
 
「過去のひどい出来事を、教訓にする。」
 
どうやって?
 

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*****
 
 
ここニュージーランドでも、昨年末のクリスマス前に
NZの重大詐欺捜査局、SFO (The Serious Fraud Office )が
 
でも。
前回2014年に、イーストウィンドと
当時のアシカガ・マサトモ(トム田中)社長に対する
2件の詐欺クレームが提出されたものの
2015年にSFOは、移民局に投げる判断をして、
「難しくて非効率だから」捜査が継続されなかったのですよね。
 
捜査するのが責務の人たちが、責務を最後までまっとうに遂行しない。
 
だから再捜査になったからって、よかったけど、安心はしていません。
 
今回の捜査の行方がどうであれ、被害者も教訓にしなければ、という人たちは
  • イーストウィンド グループのしたこと
  • 関係者らが日本人移民社会を中心にしてきたこと、今も続いていること
 
これらのことを
どうやって、教訓にするのか?具体的に考えていますか?
 
教訓にするって、日本人移民同士で会った時に、話すことですか?
 
内輪だけで「知る人ぞ知る話」として。
 
そのコソコソ話は、
これから将来、ニュージーランドのいいとこだけ見ている人や
夢を描いている人に、実際に届くのですか?
 
それで本当に「教訓」なりますか?
 
自分は悪いことしてない、みたいな顔して
詐欺搾取の罪の意識もなく元関係者は、今も平然と暮らしているかもしれないですね。
生ぬるい被害者の反撃に腹の底では、想像通り。と思いながら。
 
 
イーストウィンド の故?トム田中社長だけではなく、
そのスタッフ、関係者も人を騙して裏切って、私服を肥やしていたことを
知っていた人たちはいたんですよね、何年もの間。
知っていた人たちは、
その時点で誰かが受け続けている被害も、これから起こるかもしれない被害を
止めようとするまでの行動に出なかったんですよね?
 
「イーストウィンド 、ひどいよね〜」と口では言いながら、
実は繋がってる人たちが、いっぱいいるのです。
もうその名を連ねたリストを持ち歩かないと、覚えきれないくらい大勢が。
 
その事実を、辛辣な言葉で長年、警告を発信し続けた人もいたわけですよね。
 
どの国でも、いいところも悪いところもあります。私はそう思います。
 
正直、私はEast Windのウェブサイトの内容や社長のブログを見て
「胡散臭かった」から、利用する気はちっとも起きませんでした。
 
だって、日本のネガティブはてんこ盛りなのに、NZの悪いとこは、つけ合わせ程度。
 
「だまされて金を出してくれる人」に向けられた
偏った日本悪は、それを信じたい人に染み込んでいっていたし
NZシステムを欺すために身勝手に解釈することで、
過剰サービスの便利に慣れすぎた日本人を取り込んでいった。
 
どうしてこれだけ多くの人が、だまされたんでしょう?
 
被害者からは「発信されていた苦言」を知らなかった、という声が
少なくありませんでした。
 
「発信されていた苦言」は、だまされてしまった人に、
どうして届いていなかったのでしょう?
 
それが、残念でしょうがないです。
 
 
***
 
 
Helen Kelly - Together という
ドキュメンタリー映画が、NZで公開されています。
 
Helen Kelly(ヘレン・ケリー)は、ここニュージーランドで
林業や工場、映画業界など様々な業界での、
労働環境の安全性や労働者の権利を確保するため闘い、尽力した人です。
 
2010年に起きた
パイク・リバー炭鉱での
メタン爆発による大惨事(Pike River Mine Disaster 以降にも、
17歳から62歳までの29人の犠牲者の家族に寄り添いながら、
喫煙歴が無いにもかかわらず、肺ガンの診断を受けた2015年から
2016年にこの世を去る直前まで
労働安全基準の改善と司法の拡充に力を注ぎました。
 
このドキュメンタリーは、ニュージーランドの歴史の一部と
末期の病を告知されてから命尽きるまで、彼女が生きた記録。
 
ニュージーランドを、もっと知ることができるので
機会があれば、できるだけ多くの人に観てもらいたいです。
 
NZに暮らすNZ人であっても、
安全や正義や命のために、
これほどまでに闘わなければならなかったことを。
 
 
安全基準の整備が不十分があったのに、事故の責任を亡くなった作業員に課す、
当局の調査官たち。
 
4度の爆発後、炭鉱内に残されたままの息子・夫・兄弟・父・家族・友人の
身元確認ができないまま
17歳から62歳までの29人の犠牲者の家族友人らによって行われた式典で、
なぜか笑顔を浮かべる当時の国民党大臣
 
責務を最後まで、まっとうに遂行するべき人たちが、そうしない現実。
 
 
2010年の事故から、ヘレンと被害者家族は共に闘い
2016年からヘレン亡き後も、
被害者家族は、炭鉱内から遺体の回収されないまま、
コンクリートで証拠隠滅されそうになるのを必死で抵抗し
2017年には、最高裁により
 
炭鉱再入抗を公約していた労働党政権になってから、
 
事故から、9年近くが経っていました。
ヘレンには、もちろん感心するのだけど
当事者の被害者家族の「事実と正義」を求め続けて行動し続ける姿を見て。。。
 
イーストウィンド の被害者は、ここまでできるのかな?
そういう覚悟があるのかな?
 
多額の財産や、人生の大事な年月を詐欺集団に食い潰されても、
複数の命の犠牲が出なければ、ここまでの行動が取れないのかな、と。
 
イーストウィンドのやってきたこと、
それを許してきている日本人コミュニティに対する
憤りや失望とか虚無感とか、
いろんな思いが、いろんな人から、私にも届きます。
 
でも、ヘレンが支援してきた人たちが見せてきた「底力」みたいなものが
イーストウィンド 被害者とそれを知る人たちに、どれほどあるのかな。
 
 
このままだと、風化していきますよね。
それを望んでる人は多いでしょう?
関係者や、資格基準に満たない・ギリギリでなんとかやってもらって
永住ビザにこぎつけた人とか。いろいろ。
 
トム田中が亡くなって、もうすぐ1年が経とうとしているけれど
やるせない、教訓にしなければと思っている人たちがどれほどいるのかは、
未知数。
 
***
 
本当だったら、被害者のみなさんが
オークランドで開催されるジャパンデーとかのイベントで
ブース出して
「イーストウィンド のような詐欺に遭わないための
再発防止キャンペーン」
来場者に呼びかけて、情報拡散活動を、どんどんやるべきだと思うんですよね。
 
….って、今年のは先週終わっちゃったみたいで。
そういう活動をちゃんとしたのでしょうか?
 
「イーストウィンド グループの元スタッフと組織は、残ったままで、次に騙されるカモを探していますよ!」
 
「ワーホリやガーディアンビザの人!『3万ドルでワークビザやその他のビザを取らせてあげますよ』などど勧誘されていませんか??」
 
「違法な方法のビザや投資の勧誘に、乗らないでください!」
 
「初め良くても、そのうち『オークランドの海に沈む』となどど言われて、操り人形のような人生を送ることになってしまいますよ!」
 
新たな被害者を出さないために、
被害に遭った当事者体験をどんどん伝えていったらいいと思います。
 
今回やっていなかったのなら、次回からどんどんやったらいいですよ。
 
「教訓」にすることは「公共の利益」ですからね。
 
「いろんな場で被害の実態を大きく広めてください」という言葉を
いくつももらうのですが
 
はたして、ご自身はどれだけやっているのでしょうか?
 
私はイーストウィンド 被害者じゃないし、
見過ごされがちな移民間で起きたことに注目してもらうには
 
被害者のみなさん自身が被害を訴えないと
「深刻さ」が人にちっとも伝わらないんですね。
 
ああ、たいして辛い思いしてないんだな〜って思われるんですよね。
 
だから「Helen Kelly - Together」観てほしいんです。
現地のNZ人は、ここまでやってますよ。
 
 
イベントや、ジャパンデーなどで、
ブース出して呼びかけ活動、やってみたらどうですか?
いいと思いますよ?
 
人に頼んでるだけじゃなくて、
被害者のみなさんも
自分のことだから自分でも、ちゃんと動いているのを見せてくださいね。
 
トム田中が亡くなって、もうすぐ1年が経とうとしているけれど
まだ、あんまり見えてこないので。
 
それじゃ、だます側の人たちは、大喜び。
 
それでいいのかな?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

百毒下し

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KING BUZZO - This Machine Kills Artists

2020年になりました。
 
 
個人的に思うことを綴っていたら
いつの間にやら、私記の数は100を超えていました。
 
100を超えてて新しい年にもなって、おめでたいから
好きなものを。
 
 
 
厄除けなのか、解毒なのか。
 
 
犬歩きしたり、書いたり、家事したり、日々欠かすことなく。
 
ちゃんと立派な音量で。
 
聴けば聴くほど、心おだやかに。
 
 

High On Fire - The black plot

 
 

High On Fire - Electric Messiah

 

High on Fire - Brother in the Wind

 

High On Fire - De Vermis Mysteriis

 
 
High on Fire のフロントマンで
SLEEPのギタリスト、お腹の冷えない Matt Pike 。
 
かっこ良すぎる。

SLEEP live at Hellfest 2013 

 

SLEEP live at Regency Ballroom

 
 
これまでいっぱい書いてたのに、Buzz LOVE少なすぎた。
 
大好きなthe Melvins の
Buzz Osbourne (King Buzzo)

THE MELVINS Live

 
 

(the) Melvins - "The Talking Horse"

 
 

Melvins - Hideous Woman

 
 
ものすごく疲れて、ぐったりした日には
 
好きすぎるBuzzを、寝る前に。
好きすぎて涙が出て、癒されます。
 
曲は「ダークブラウンの歯」だけど….
 

King Buzzo - Dark Brown Teeth

 
 

Buzz Osborne Performs 'Dark Brown Teeth'

  
すごい好きだ。
 
そして、Melvinsといえば、Boris。
Boris のアコースティックバージョンもかっこいいので。

King Buzzo (Acoustic)- Boris

 
 
 
<おまけ>
今年「TOOL」ライブがあるそうで、先日チケットの先行販売がありました。
 
息子2人と電話越しの友達は、大奮闘するも
Ticketmasterサイトがトラブル続きで、しょっちゅうダウン。
 
普段、温和な息子たちの見た事ないような
怒声と罵声とイライラピークのリビングに、
「ママも昔はウドー音楽事務所によく電話したな〜」なんて言葉がけも虚しく。
犬と外へ、そそくさと避難しました。
 

TOOL - Fear Inoculum

*ママはもっと重音が好きなんだけどね。
 
帰ってくると、無事チケット取れてて
息子念願の7年越しライブには、行けることになりました。
リビングにも平和が戻って、一安心。
 
チケット入手。
時代はこんなに変わったのに、ネットでも黒電話でもイライラは変わらないようです。
Ticketmasterさん、改善をお願いします。
 
***
 
は〜 Melvins、NZに来てくれないかなぁ。。。
いつ来てもいいように、体力つけておかなくちゃ。
 
それにしても、
 
かっこ良すぎる
好きすぎる
 
って、それ以上言いようがない。
 
もっと言葉つけ足そうとすると、私の場合、どんどん嘘くさいっていうか
愛の「芯」から遠ざかってしまう。
 
好きだから、好きなのだ。
 
***
 
 
2020年は、新しく変わっていくらしいですね。
 
「いろいろ」と。
 
 
楽しみ(^^)
 
 
 

息子とAPD12。息子のチャレンジは、続く。

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息子の盟友。


あっという間に11月が過ぎて、12月も終わりです。
 
 
思春期やお年頃の子供がいるNZ生活で、
10月〜12月というのは、いくつもの課題や試験が続き、
進路を考える時期でもあるので
 
子供(と親も)ピリピリしてるおうちも、あったのではないでしょうか。
 
わが家はそうでした…(苦笑)
 
***
 
2年前のちょうどこの時期。
 
息子のひどい中耳炎で、手術後3年以上難聴に悩まされていて
高校生活あと残り1年、という時。
 
モヤモヤしている中で
息子に、APD(Auditory Processing Disorder、またはCAPD, Central Auditory Processing Disorder ) 
聴覚情報処理障害の診断が下りました。
 
ハッキリしたから、スッキリした。
 
だけど学校や国からはサポートが受けられないことがわかって、
途方に暮れながらも血眼になって、必死に解決策を探っていました。
 
1年前のこの時期は。
専門機関と学校の協力で、障害の症状を軽減するためのトレーニングを続けて
高校最後の学力試験に臨んだ。
結果次第で、彼の進みたい進路を選べるかどうか?の大事な試験。
 
そして今年のこの時期は、次のステップへ進めるかどうかの試験。
 
 
2年前には、日本語でAPDを検索してもあまり出てこなかったけど
最近では日本でも知られるようになってきたのか、
調べられるようになってきてますね。
よかったです(^^)
 
この2年はあっという間に過ぎたのだけれど、ここまで来れたのかと思うと
感慨深い。。。
 
このブログでは、聴覚情報処理障害のこともアクセスが多くあるので、
この1年を振り返って、アップデートしますね。
 
***
 
2年前に、聴覚情報処理障害の診断が下りた時
勉強の努力がなかなか結果に結びつかず、落ち込み悩んでいた息子。
 
NZの高校では、NCEAという全国統一の高校教育認定資格を取得しますが
一つの教科でいくつもある試験で
結果のとても良いのと悪いのの差が大きかったんです。
 
勉強の心配もあるけれど、APDのことを知った母親の私は
息子が例えば、肉体労働の仕事をやるかもしれないのに
「現場で指示がちゃんと聴こえてなくて、事故に遭ったらどうしよう!!!」と
大怪我の可能性の方を、ものすごく心配していました。
 
それで診断が下りてから、ものすごくジタバタしたおかげで
訓練を1年がんばる事ができました。
高校卒業時には、進みたい進路の大学入学資格もクリア。
 
そして高校卒業時に、案の定「肉体労働の仕事」の話がきました。
武道の有段者として、道場で先輩として後輩を指導している息子を知る人からの
お誘いでした。
なので、大学生活資金を貯めようとその仕事のために、進学を遅らせて。
上の兄ちゃんも仲良く一緒に、力仕事でいい汗をかいていました。
私の心配だった「聴こえてないから、大怪我」もありませんでした。
 
その仕事場では、南アフリカ人・NZ人・イギリス人がほとんどで、
アジア系はうちの子達だけだったのですが
 
ある日息子が
トマティスとか補聴器(遠隔マイク補聴器)のトレーニングやって、
本当によかったよ〜」
嬉々として仕事から帰ってきました。
 
トレーニングのおかげで、仕事場の人たちの「ビミョ〜な」ジョークが
よく聴こえるようになって
ものすごい笑えて、面白かったそうなのです。
 
トレーニング効果を勉強の成果で、というよりは「周りの人との日々の会話」から
本人は実感していたようです。
 
ちなみに「勉強の方は?」と聞くと
 
トレーニングしてから、先生の授業にコミットするようになったけど
それは自分にAPDがあるって分かってから、精神的に変わったり
自分に効果ありそうな勉強方法に変えたりしたから
「トレーニングだけで、勉強ができるようになった」のかは、わからない
 
のだそうです。。。
 
でも、トマティス遠隔マイク補聴器の聴力トレーニングを始めたおかげで
彼の意識が変わったことは、事実なのでしょう。
「このままだと、ヤバイぞ。」と。
 
その仕事場の人達は、本当にいい人ばかりで。
30歳代で子供が生まれたばかりのあるマオリの先輩が、
「数年後に、お前がここで働いてるのを見つけたら、ブッ飛ばすからな!」と
進学予定の息子を、激励してくれたそうです。
 
息子達にとって、とてもいい経験でした。
 
*****
 
 
<トマティストレーニングの流れ(息子の場合)>
 
 
 
トマティストレーニングでは、通常は3〜4回のセッション
 
…..なんですが、息子は今年も続けてやっていて、数えたら、計8セッション
 
トマティスの先生によると、息子は中耳炎からAPDにかかった可能性が高いので
トレーニングの成果が出るのに通常より時間がかかっていたのだそうです。
 
私は先生と仲良くなっていて、大学の勉強の心配をよく話していました。
息子がトレーニングを真面目に文句も言わずやっていたこともあって
先生のご厚意で、結局、8セッションも続けてくれたのでした。
 
大学の授業では、(女子のおしゃべりで聴きづらい時などに)
遠隔マイク補聴器をつけた方が理解しやすいそうで
サッとメガネをかけるくらいの気軽さで使っているそうです。
遠隔マイク補聴器をつけていると、脳の聴力トレーニングになります。
 
もし、これらの脳と聴力のトレーニングをしていなくても
もしかしたら「ちょっと見づらいから、メガネかけようかな?」くらいの不自由さで
暮らしていけたのかな?と、ふと思う時もあります。
 
でもAPDは、例えば他の発達障害のように
人とのコミュニケーションが苦手さが表に出るというよりも
聴こえてなくて理解ができないことが、他人にわかりづらいので
劣等感が心の中に閉じこもりがちになる、ということがあるんじゃないでしょうか?
 
これは、APDや学習障害(LD)のある子の親御さん達(NZ人・ヨーロピアン)も、
あるあるって同意していました。
成人男性でも苦手なのを必死に隠そうとする人が結構いるよ、とも。
 
明るい息子が、APDがあることについて、ハッキリと
「オレがバカだと思われる。」と辛そうに呟いたのは、これまでに2度ありました。
 
***

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遠隔マイク補聴器(Remote Microphone Hearing Aids “RMHA”)。もう必要がなくなったら、今度は誰かのために寄付するつもりです。
<APDのあった息子の現在>
 
脳と聴力トレーニングをして、2年ほどが経ちました。
 
現在の息子はどうなったのか?というと
彼に、聴力障害があると思う人はなかなかいないと思います。
それくらい、人にはわからないです。
 
それ以上に、息子本人が、
 
APDの症状である
  • 何度も聞き直す
  • 背景の音があると、話が聴き取りづらい。
  • 言われたことを間違って理解している。
  • 聞いたことを覚える「ワーキングメモリー」が弱い
  • 計画を立てる、プランニングが苦手
 
ということを
日々の生活上、困難に感じることがとても少なくなりました。
 
劣等感が小さくなって、あるがままの自分を受け入れて
いろんなことにチャレンジしようとしています。
 
本人はそれを淡々と受け入れているのだけど、
親の方が、その変化にとてもうれしいです。
それは家族から見てもよくわかるほど。
 
普段は、便利なツールや周りに伝えて知ってもらうなどして
自分で工夫しているようです。
 
学校では、APDに理解があるけど
仕事先など社会に出ると「APDだから」という言い訳が
NZでも残念ながらあまり通用しません。知らない人もたくさんいるし。
 
APDだと、「聴いて理解する」ことに人一倍集中するので
脳が、夕方ごろまでにはかなり疲れてきてぐったりして
しっかり睡眠が必要です。
長寝だったのが、少し短くはなってきました。
 
 
APDは、聴き取りが悪いので、注意力散漫に見えるADHDと間違えられやすいし
APDは、読み書きに問題を抱えやすいので、
学習障害(LD)のディスレクシア間違えられやすいです。
 
特に、薬の効かないAPDですが、
ADHDでは薬物療法もあるので、
ADHDと誤診されないように、的確に診断される必要があります。
(息子の場合は、学生だったのでAPDの専門機関と教育心理学医の診断が必要でした。)
 
APDだけではなく、
ディスレクシアなどの学習障害(LD)・自閉症・自閉症スペクトラム(ASD)
・ADHDなどの症状がある場合、トマティスを利用しているようです。
うちのお世話になった先生の受け持つ、
ADHD・LD・ASD(あるいは混合)のある生徒にも、トマティスは使われています。
 
もちろん、このブログで伝えているのは、個人的体験と感想なので
合う合わないは、ご自分達で判断してくださいね。
 
 
*****
 
今はもう
息子とAPDをつなげる必要がなくなった、といえば伝わるでしょうか?
 
「もうAPDを言い訳にできないね。」と笑い合っています。
 
それよりもこれからも続くチャレンジの方が、大事で。
 
自分がチャレンジしたい方向に、これからもチャレンジできそうだということ。
 
それが大きな収穫です。
 
*追記ですが、APDには楽器を演奏するのがいいそうですよ。
専門家の先生たちが言ってました。
そこで息子はバイトで貯めたお金で、気に入った楽器を買っていました。
 
 
息子のチャレンジは、これからも続きます。
 
親もがんばらなくちゃ….
 
 
 

NZ Labour Party 労働党「オークランド・ノースランド地区女性会議」

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ちょっと前になりますが
先日、NZ Labour 労働党のオークランド・ノースランド地区女性会議
(Auckland-Northland Women's Regional Conference)が開催され
出席してきました。
 
こういう場では、
いつも様々な権利のために、
すでに20年30年40年と活動している人が数多く参加しています。
 
…… 圧倒されます(笑)
 
自分はまだ尻が青いのに誘ってもらうので
誘われる度に「自分が出ていいのかな…」と、最初はとても躊躇してしまいます。
見渡しても他に日本人はいないので。
 
 
だけど、たった一人の日本人移民でも、自分が参加することで
「(移民であっても)NZ社会全体と生活環境を少しでもよくしていきたい」という
意志が、伝わればいいかなと。
 
それに、娘がいるので
「女性がNZで生きる上で受ける、社会的圧力や抑制」を知って
何ができるかを考えて「行動している」ことを
お母さんは、見てもらいたい。
先を生き歩む女性として、見ていてもらいたい。
 
そんな感じで、参加することにしました。
 
***
 
この会議では、講演のほかに
 
  • ジェンダー間の平等
  • 男女間賃金格差
  • 女性の健康と福祉
  • 女性に対する暴力
 
などのテーマについて、話し合うなどのワークショップがありました。
 

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すごく明るくて楽しい、アナヒラ議員。ありがとう!
講演者の一人、トンガ出身で
パパクラとタマキ選挙区のMP(Member of Parliament 国会議員)、
アナヒラ(Anahila Kanongata'a-Suisuiki)は、パシフィカ支援だけではなく
家庭やコミュニティにおける社会福祉の充実に、長年尽力している専門家です。
 
今回は、ジェンダーギャップについて語りました。
 
「いつも話が長いって言われちゃうのよね。」と言いながら止まらない話が
コメディ観に来たのか私と思うくらい、おかしくておかしくて大笑いでした。
 
他にも、マオリ、パシフィカ、多文化移民、専門家、障害者、性的マイノリティにからの視点なども話し合われて、丸一日でもとても終わらない….
 
いつもの会議のように、今回も終わるころにはみんなグッタリ。
 
日本人一人で参加していたので、会議が終わると
マオリ代表者とパシフィカ代表者が、それぞれ別々に話に来てくれて
それぞれのコミュニティが抱える問題や個人的な話をしてくれました。
 

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男女間賃金格差についてだと NZ労働者全体の賃金格差より、マオリで広がり、パシフィカではさらに拡大。
 
再会と協力を約束して、解散。
 
 
***
 
 
こういう場には、いつも勉強させてもらうつもりで行ってます。
周りにもそう言っているので、行くといろんな人があれこれ教えてくれます。
 
家族がいるアジア人移民だから、
その国の政治に関心を持つことは、
安全のための情報や災害情報をチェックしておく位に
私にはごく自然のことです。
 
政治に全く興味がなくても
移住国で子育てができる人は多いのでしょうが、それが自分にはできません。
 
政治が
教育・医療・住宅供給・インフラ整備よりも経済重視なのか
教育・医療・住宅供給・インフラ整備も経済にも力を注ぐのかは、違います。
 
ニュージーランドは、移民として入ってきても永住権か市民権があれば
投票できるし、政治参加ができる国です。
 
せっかくチャンスがあるのに、政治に興味ないなんて「もったいないな〜」と
いろいろ楽しんで勉強させてもらっている私は、思います。
 
嫌なところあったら、変える努力したらどうかな?
 
おもしろいけど。