Bittersweet in NZ

(the) Melvins を聴きながら。NZの大学のイギリス人英語講師の奥さん目線 & NZ移住して3人の子育て後半戦に挑む奮闘記 & NZで元日本人雇用主の永住権取得と同時に不当解雇された体験記などなど。

NZ不当解雇体験記2。仕事について、初めての話し合い。

<NZ不当解雇体験記一の続きです>
 
 
すると元雇用主は、自分のクライアント達は日本でも大きな会社で、
長年いい関係を築いてきた。
その上、日本は特許件数世界第2位なので
私たちにとってもこの仕事は将来的にも非常に安定しているということを
それはそれはものすごく熱心に、たくさんの資料を出して、
夫にも私にも将来性と安定性のあるメリットを、主張し続けていました。
 
そしてそんなコネクションは、簡単に結べるものでないだろうと、
私だけでなく日本歴の長い夫にも重々わかっていました。
 
結局、話し合いの結果、
仕事量から見ても、私がフルタイム雇用の契約を結ぶことになり、
夫も会社の高品質な翻訳のための、校正作業をすることになりました。
 

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ところが夫との契約書の話をすると、元雇用主は頑なに拒むのです。
 
「永住権申請に2人目の従業員はいらないから」と。
 
でも夫の仕事がボランティアであるということは、
話し合い中「一回も」出ていないし、
この場に集まったのは、雇用のための話し合いですから、
夫が無償で仕事するわけがありません。
 
会社が軌道に乗ったら、という元雇用主の言葉に、
私たちも「後でその時まとめて請求すればいいか。」と思っていました。
 
たらればで、この時ああしとけばよかったと思うことはいっぱいありますが、
私たちの永住権は “Skilled Migrant(技能職)” のカテゴリーだったので、
ビジネスや雇用のことは、この時よく知りませんでした。
 
それに元雇用主の会社経営には、
移民コンサルタント会社のアドバイザーがこの時点でも、
雇用期間の2013−2014年の間も、ついていました。
 
私たちの移住と永住権は、自分たちでやったので、
移民コンサルタントについては、知識がなかったけれど、
そんな私でも名前は知っているという、
NZで大きな日本人コンサルタント会社でした。
 
そんな名の知れたコンサルタントが、
「永住権取得に向けて不正や違法行為を客にさせるわけがない。」と
信じて疑いませんでした。
 
それでも、夫の仕事をちゃんとNZ Immigration(移民局)にアピールすれば、
会社運営がNZのメリットとして永住権に有利だと思うのに、
なんでしないんだろう?
 
夫との契約書を拒むその頑固な態度に、
話がまとまった男性陣のにこやかな笑顔を、
モヤモヤを隠しつつ眺めながら、
 
私の心の中では「パチッ」とスイッチが入ったのでした。
 
 
後で調べてわかったことですが、
雇用法により、雇用契約というのは、
従業員個人個人で別々に、契約書を作成するのが「雇用主の義務」であり、
 
たとえ従業員が、契約書の作成またはサインをするのを拒否しても、
雇用主は作成して、提出を求められたら提出できるようにしないといけないのです。
 
契約書を持っていないと、雇用主が雇用法違反となり、罰金です。
 
*このブログの不当解雇に関する体験談は、NZのEmployment Relations Authority (ERA)から
出された公開文書である裁決に沿うもので、
裁決文を元に取り上げられたニュース記事も伝えることで、
労働者の人権侵害である不正解雇や、それに伴うビザの不適切な取得を
少しでも減らす力になれば、という思いに基づくものです。
NZで不正を無くすべく努力している方々の、私たちの件に対する対応に
感謝を込めるものでもあります。
 
不正行為に無駄遣いされる国の財産は、
貧困に苦しむ子供や家族、財政難にある医療機関や教育現場で、
正しく使われるべきだと強く感じ、住みよい国にするための行動でもあります。
 
ですので感想・意見以外の誹謗中傷については、勝手ながら削除させていただきます。