<NZ不当解雇体験記1の続きです>
別に職探しをしていたわけではないので
うちにメリットがなければ、お断りするつもりでした。
すると元雇用主は、「自分のクライアント達は日本でも大きな会社で、
長年いい関係を築いてきた。」
いかに「仕事は将来的にも非常に安定している。」
ということをそれはそれはものすごく熱心に、たくさんの資料を出して
将来性と安定性のある仕事であると
主張し続けてきました。
結局、話し合いの結果、
私は、フルタイム正社員雇用の契約を結ぶことになりました。
たらればで、この時ああしとけばよかったと思うことはいっぱいありますが、
私たちの永住ビザは “Skilled Migrant(技能職)” のカテゴリーだったので、
ビジネスや雇用のことは、この時よく知りませんでした。
それに元雇用主は会社経営には、
移民コンサルタント会社のアドバイザーがついていると言っていて。
私たちの移住と永住ビザは、自分たちでやったので、
移住エージェントについては、知識がなかったけれど、
そんな私でも名前は知っているという、
NZで大きな日本人経営の移住コンサルタント会社、イーストウィンドでした。
そんな名の知れた会社が、
「永住ビザ取得に向けて不正や違法行為を客にさせるわけがない。」と
信じて疑いませんでした。
それでも、
モヤモヤを隠しつつ眺めながら
私の心の中では「パチッ」とスイッチが入ったのでした。
イヤな感じがしたけれど「この話は乗ったほうがいい。」と
なぜだか、強く感じたので
自分の直感に従うことにしました。
直感に従ってよかったのだ、と思えたのは
だいぶ後のことでした。
*このブログの不当解雇・労働搾取・永住ビザ不正取得に関する体験談は、
NZのEmployment Relations Authority (ERA)から
出された公開文書である裁決に沿うものです。
裁決文を元に取り上げられたニュース記事も伝えることで、
労働者の人権侵害である不正解雇や、それに伴うビザの不適切な取得を
少しでも減らす力になれば、という思いに基づくものです。
NZで不正を無くすべく努力している方々の、私たちの件に対する対応に
感謝を込めるものでもあります。
不正行為に無駄遣いされる国の財産は、
貧困に苦しむ子供や家族、財政難にある医療機関や教育現場で、
正しく使われるべきだと強く感じ、住みよい国にするための行動でもあります。
ですから感想・意見以外の誹謗中傷については、勝手ながら削除させていただきます。