<不当解雇体験記4の続きです。>
無理矢理お正月が過ぎて、クリスマス休みが終わり、
やっとのことDepartment of Labour (DOL) に
電話することができました。
日本でいうところの「労働基準局」みたいなところかな多分。
久々にサイトチェックしてみると、
今はEmployment NZという名称になっていて、サイトもすっかり新しくなってますね。
それに、メールで質問できるようになってます。
私の時は電話するようになっていました。
どういう対応がされるのかチェックしたかったので、
日を変えて4回も電話質問しました笑。
しかも、続けて同じ人に当たるとバカみたいなので、
夫にも質問してもらいました。
結局5人くらいに問い合わせをしました。
すると、どうでしょう?
全員が全員、
「今回の雇用主の解雇は、正当な方法を踏んでいない疑いが強い。」との回答。
そして
「その解雇通知は、雇用主が永住ビザのスタンプが押されたパスポートを受け取った当日に、私にメールで送って来た。」と伝えたとたん、、、
その瞬間の、DOLの人たちの反応が…..すごかった!
ハッと呼吸が止まったり、
急に声質が低くシリアスになったり。
他にも興奮気味に
DOL「あなた証拠書類はありますね?」
私 「はい、山のようにあります。」
DOL「だったら相手と話し合いをしてまとまらなかったら、不服申し立て(Personal Grievance) の手紙を相手に送って、調停(Mediation) に進んでください!」
もう明らかに違うのです。電話の向こうの熱が。笑
夫が電話した時も、横で聞いてて「確信」。
うわー、やっぱりあの人のやったことって、このやり方って、おかしいんだ!
ほとんどの場合は調停で話し合いがつくし、複数のDOLの人達がいうには、
この雇用主は、弁護士も呼んで調停で済ませないと、
その先に進んだら後で大変なことになるから、
調停で話ががつくはず。調停に進むのが一番いい。
と言われました。
そして
「調停に進めることで雇用主の永住ビザに影響があるようなことはありますか?」
と聞いてみました。
そう。この時まだ私はお人好しのままで、元雇用主の家族の心配をしていた。
正直、元雇用主の家族に迷惑がかかるのは嫌だなと、
「この時はまだ」思っていたのでした。
そうしたら
「相手側のビザ問題は、雇用主本人が心配することであって、あなたには全く何の関係もないこと。」と
はっきりと、ビシッと言われました。
それはもう、大きな鎌で切りつけられたようにバッサリと。
「あなたの権利を主張するのなら、まずは話し合いをして、解雇通知をもらった日から90日間以内に相手に不服申し立てを送って、それからまたここに連絡して調停の申し込みをしてください。」
とにかく、「まず話し合いをして、まとまらなかったら調停に行くように!90日間以内に、忘れないように!」と、クギを刺されました。
そして話し合いの場で、
雇用主に自らDOLに連絡して
自分の従業員に対する解雇手続きが、
正当に行われているか連絡・確認するよう
伝えるよう言われました。
さらに何度も証拠書類やメールを、
とにかく徹底的に用意しておくように言われました。
*このブログの不当解雇に関する体験談は、
NZのEmployment Relations Authority (ERA)から出された
公開文書である裁決文に基づくものです。
過去に判決後に当事者がその事象を語ることは、
名誉毀損に当たらないという判決がNZ High Courtで出ています。
この裁決文を取り上げたニュース記事も伝えることで、
労働者の人権侵害である不正解雇や、
労働者を搾取した上での永住ビザの不正取得などの
卑怯な違法行為を減らすことにつながればと考えています。