Sparkling* 光ってるのどうする?

こんにちは、ウトです。こちらは 以前のBittersweet in NZ の続きです。主に、NZ暮らしでの体験や思いを言葉にして発したくなると綴る私感ブログです。

「がん」かもしれないと言われて感じてたこと。(2)子宮内膜細胞診検査を受けて

突然の過多月経で、更年期症状なのかどうか心配になって、かかりつけ医(GP)の診察で
 
●子宮内膜増殖症か、子宮体がんの可能性が高いから、急いで予約入れて検査!
 
●子宮を摘出しないといけないかもしれないこと
 
って言われてからの続きです。
 
 

 

<1>血液検査(貧血・ホルモン値とかチェック)
   ↓
<2>超音波検査で、卵巣と子宮内膜の厚さの検査
   ↓
<3>専門医で、子宮内膜細胞診検査
   ↓
<4>これらの結果によって、
全身麻酔で子宮内膜組織検査&子宮内膜全面掻爬術 (Dilation and curettage (D&C))。
   ↓
<5>検査結果によって、子宮内膜異型増殖症か子宮体がんの場合は、子宮全摘出手術。
 
*****
 

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初診から、月経過多治療のために
Primolut N (Norethisterone)「ノルエチステロン」という、女性ホルモンのプロゲスチン薬剤を1日3回飲み始めた。
3日くらいで、出血が止まった。本当に止まるんだ!ってほっとした。
 
<1>の血液検査で重度の貧血になってたので、追加で3ヶ月分の鉄剤を処方されて。
→2〜3週間飲み続けても、なんだか弱っちい自分。夕方になるとだるい。ここからやることいっぱいあんのに。倍に飲んでみようか?という気になりつつもやめといた。
GPにもうそろそろ体調戻ってくるから、と励まされて、ひと月超えぐらいでまあまあになってくる。
 
<2>の超音波検査予約入れるために、レントゲン&超音波検査施設に電話。
事情を説明して
「GPにとにかく早く検査するよう言われてるので、すぐ入れる時間でお願いします。」
で、電話切ってしばらくすると、「予約キャンセル入ったから早く来る?」って予約日を早めてずらしてくれた。やったついてる!
 
→結果は、GPに行って聞く(検査施設は、ただ検査するだけなので)。
卵巣は正常なものの、子宮内膜が異常に厚く増殖していて「子宮内膜増殖症」の可能性があるとのこと。子宮筋腫はなし。念のために子宮頸がん検査(smear)。
 
「子宮内膜増殖症」は場合によっては、子宮体がんの発生原因となったり、子宮体がんが隠れていたりすることもあるそう。
 
→この結果でやっと、婦人科専門医かかることにOKが出る。専門医で「子宮内膜細胞診検査」するまでに、ちゃんと薬(ノルエチステロン)を飲んで出血を止めておくように言われる。
 
<3>検査超音波検査から2週間ちょっとで、予約が入れられた。キャンセルで空きが出て、元の予約を早めてくれた。超音波検査に続いて、なんだかラッキーが続く。ありがたいなあ!
 
総合病院の婦人科専門医から、
「問診と内診」と「また子宮頸がん検診(smear)」と「子宮内膜細胞診検査」を受ける。
 
「問診」には時間をかけて、初潮のことから月経周期や状態、妊娠出産、家族の病歴など事細かに聞かれる。「妊娠は5回したんですね」(2回は流産)と、医師に噛みしめるように言われて、改めてなんだか、駆け抜けてきたなと、しみじみ。がんばったよね私。
 
「子宮内膜細胞診検査」は、子宮内に器具を入れて子宮内膜の細胞を少し採取して、がん細胞があるかどうか、顕微鏡で調べるのだそう。麻酔はない(残念)。内診台はあった(安心)
 
ちなみに、内診は苦手なほうだ。子供を下から3人産んだのに、おかしいかもしれないけど。けど、検査でやらないといけないからやる。それはどの先生にも伝えてるから、その度に気遣ってくれる。
 
当然内診検査中は、リラックスビーチも、のどかな草原もちっとも思い浮かんでこない。
深呼吸でヒーーフーーヒーーフーーしてると、男性の婦人科専門医が、気を利かして診察と関係ない質問をしてくれる。ごめん今ヒーーフーーの方が大事。
 
目視では、特に問題なしだとのこと。あんな洞窟みたいなとこよく見えるなあ。
 
「細胞採取は、ちょっとチクッとするかもしれないけど、たいていの人は大丈夫だよ」と言われてがんばる。実際はなんかこすってる感じはあったけど、痛いというほどでもなかったから、よかった。
 
ヒーーフーーでがんばったけど、子宮内膜の奥の方の細胞が、子宮口が狭くて取れなかったらしい。
 
なので、
全身麻酔で子宮内膜組織検査&子宮内膜全面掻爬術 (Dilation and curettage (D&C))を受けたほうがいいことと
 
組織型と悪性度を調べて、子宮内膜増殖症か、子宮体がんかどうかの確定診断が必要
 
子宮摘出の可能性もあることも、告げられた。申し訳ないけどって。
 
いやいやもうすぐにでも、お願いします、って即答して
「子宮内膜組織検査&子宮内膜全面掻爬術」の予約待ちすることにした。
 
 
NZ生活では、即答しないといけない場面がいっぱいある。
よっっっぽどのことでない限り、これで「家族に相談してから返事します」なんて言ったら、公的医療機関では長〜い順番待ちで検査も手術も遅くなる。
 
そういうこともあって、医師は「なるべく早く3週間後には、手術予約入れたいから」と手続きを進めてくれた。
 
その場で、全身麻酔のために病状・既往歴などを数ページ記入して、次回お世話になります、と提出。
 
<「子宮卵巣全摘出」かもしれないこと>
 
GPや専門医に「がんかも」「子宮をとるかも」って言われた時、
「すぐにでも取っていいです」と即答した。
 
調べてみると、子宮筋腫や卵巣嚢腫で長年の痛みに苦しんできた女性は
「長年の痛みから解放される」ので、「子宮卵巣全摘出」して良かったスッキリしたという感想が多いみたいだった。
 
でも「子宮卵巣全摘出」することで
「もう女性じゃなくなってしまった」ような気持ちになって悩む女性もいた。
 
自分だったらどう感じるんだろう?って、以前は思っていた。
 
私には、これまで子宮筋腫や卵巣嚢腫がなかったので、のたうちまわるほどの痛みはない。
 
それでも、GPや専門医に「がんかも」「子宮をとるかも」って言われて
「すぐにでも取っていいです」と即答した。
 
後で一人になってみると、
子宮&卵巣は、子供を3人も授けてくれたのに、悪いものがあったからって即オサラバ、さっさと決別の決断をしてしまう自分が、なんだか非情な気がしてきた。
ごめんね。これまでありがとう。って心の中で唱えた。
もっと生きていたいから、さよならね。
 
 
私には子宮筋腫や卵巣嚢腫がないから、
その激しくひどい痛みを、体験はしていないんだけど、
母は長年、子宮筋腫と卵巣のチョコレート嚢胞で苦しんでいた。
ちゃんとした治療法がなかった時代だったんじゃないかと思う。子供だったからよくわからないけど。
 
子宮も卵巣も摘出するまで、痛みに苦しまされていたから、体感はしてないけれど、子供の時から成人するまで、母がとんでもなく痛がっていたのをそばで見ていた。
 
どんなに腰をさすっても、母ちゃんの治まらない痛みにどうしようもできなくて。
 
そうやって大人になった。
 
 
(続く)