Sparkling* 光ってるのどうする?

こんにちは、ウトです。こちらは 以前のBittersweet in NZ の続きです。主に、NZ暮らしでの体験や思いを言葉にして発したくなると綴る私感ブログです。

NZ不当解雇体験記6。元雇用主との話し合い。

不当解雇体験記5の続きです。>
 
雇用主と調停するにあたり、
労働問題を監督するDepartment of Labour (DOL)から
証拠書類やメールを、とにかく徹底的に用意しておくように言われました。
 
……でも私、「徹っっっ底的に」集めておいたのです。最初っから。
なぜだかわからないけど直感で「バチッ」っとスイッチが入っていて。
まさかこれぜーんぶが、日の目を見るようになるとは…
 
NZで働くみなさん。
雇用主とのやり取りは、最初っから徹っっっ底的に、なるべく文書でとっておいてくださいね。
これすごく大事だから、忘れないでくださいね。

NZ不当解雇体験記5。Department of Labourに相談してみた。

不当解雇体験記4の続きです。>

 

2015年。年が明けた。

 

家族のためにお日さまでいたいけど、そんなママの笑顔も、クリスマス直前に、元雇用主から送られた突然の「裏切り解雇通知」で苦々しい。

 
無理矢理お正月が過ぎて、クリスマス休みが終わり、
やっとのことDepartment of Labour (DOL)
電話することができました。
 
日本でいうところの「労働基準局」みたいなところかな多分。
 

9月23日は投票日!がんばれ、NZ Labour 労働党!!

『政治=毎日の暮らし』
 
日本でたくさんたくさんお世話になった、
幼稚園、小学校、ご近所さん、ママ友達とその家族、
たくさんの友達、そして家族。
 
すばらしい環境に別れをつげて、子育て後半に選んだ国、NZ。
 
ここは思っていたほど暮らしやすくもなく、
やさしい国ではなく、
教育事情も表向きとは違っていて、察しの良い子供は徐々に気づいていった。
 
ビジネス畑出身の国民党ジョン・キー元首相は、
弱者はろくに相手もせず、一部富裕層の富をさらに増やしていった。
 
教育費や医療費を減らし続けて、現場は悲鳴をあげているのに、
質問にまともに答えられないことがほとんどだったのに、
なぜか人気があった。
 
 
ここでは、NZで幼稚園から大学までの子育てや暮らしを
「正直に」つづっています。
 
なのでNZの嫌いなところも、ぼかしません。
 
でもイヤだイヤだと言ってるだけではなく、
好きな場所にするにはどうしたらいいかなと、考え行動もしています。
 
子ども達を連れて来た責任がある。
 
イヤなとこなら、いいとこにする。
 
自分が動く。
 
住んでて気持ちのいいところとは、
自分たちだけでなく、なるべく多くのみんなにも
暮らしやすいところのはずだ。
 
*******************************
 
そんなわけで、
先日の日曜日、オークランドのWaterfrontに行ってきました。
 
 
それは、
NZ Labour労働党の新リーダー、Jacinda Ardern 、
ジャシンダの初めての政策発表を聞きに行くためです。
 
幸い雨も降らなくて、時間が近づくにつれて人もかなり増えてきました。
 
党本部は300人かそれ以下を予想していたそうですが、
告知が数日前だったにもかかわらず
集まったのは500人を超えていました!
 
 
オープニングスピーチはグリーン党の、Robyn Malcolm、ロビン
 
どっかでみたことあるなあと思ったら、女優さんなんですね。
 
政党は違っても、ジャシンダとはとっても仲良し!

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ロビンの話がまたそれは痛快で、
オークランド住民の日々のイライラを見事に言ってのけました。
 
「車で延々と続く渋滞に巻き込まれて、横からさらに進入してきて、ワタシ何のために待ってるの?」
「NZは全然グリーン&クリーンの国じゃないでしょ!」
 
本当にその通りだ!!!
 
やっとエイリアンじゃない、現実の人間の話を聞いたような感覚でした。
 
スカッとしました。
 
 
そして、集まった大勢の声援と拍手に迎えられて、Jacindaが登場!
 
ジャシンダの生スピーチを聞いたのは、私は今回で二度目。

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彼女のクリアな視点と、
投げたナイフが鋭くターゲットに次々と、刺さっていくような
言葉とその意志は
ザクッ、ザクッと、心地がいい。
 
 
そしてジャシンダが、
オークランドをワールドクラスの都市にするための、
交通機関プランを発表しました。

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  • South Auckland、CBDから空港までのライトレール(路面電車)線を10年で建設。
  • Nationalの30年プランに比べ3倍の速さ。その後、ノースショアまで路線延長。
  • Howickから空港までの急行バスの運行。
  • ウェストフィールドからパパクラまで、第三の電車本線の建設。
  • バス運行の増加。
  • 財源確保のため、ガソリン1リットル当たり10セントの税金を導入。
 
 

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続いて、オークランド問題・交通機関・建築のスポークスパーソン、
フィル (Phil Twyford)のスピーチ。
 
これまで国会答弁などで、National 国民党にオークランド問題を提示しても
無視され続けてきた怒りを、フィルはぶちまけていました(笑)
 
なんか写真まで、大きいな。怒りのぶんまで大きくなったんだな。
 
そうでしょ。そうでしょ。
 
国会TV (Parliament TV)で、
国会答弁を私たち夫婦はよーく観てて
フィルとおんなじように、何年も腹立ててきたんですから。
 
誰が国のためにしっかり考えているのか、
誰がのらりくらりと答弁したり、
痛くもかゆくもない質問してるのか、
ちゃーんとチェックしてて、わかっているんですよ。
 
 
副リーダーのケルヴィン (Kelvin Davis)の大きな姿は、
今回見かけませんでした。
 
Kelvinは、学校校長・教員としてひどく荒れていた学校を立て直し、
マオリの抱える問題や矯正に尽力する、教育熱心な素晴らしい人なのです。
 
彼なら、教育現場の怒りを痛いほどわかっているはず。
 
夫の怒りとも、共通してるはずだ。
 
 
 
National 国民党もこの日、パパクラ駅で交通プランを発表。
 
???Nationalさん、9年間なーんにもして来なかったよね?
 
その上、この数年でオークランドに
爆発的に増加した移民数をカバーするための
住宅供給もインフラ整備も、のらりくらりと対応して来なかったよね?
 
国会答弁を何年もよーく観ているから、知っていますよ。
 
しかもNationalは、発表の場に選んだパパクラ駅を、
管理するオークランド交通に無断で使用!
 
政権与党で、ビル・イングリッシュは「首相」。
本当にこの人たちは何やってんだ….
 
後日、オークランド交通(AT)はこれを条例違反であるとして、
AT管轄の施設を選挙目的で使用しないよう全政党に通達しました。
 

www.newshub.co.nz

 

Labourの発表自体は、30分ぐらいで終わりました。
 
その後、すぐそばのバーで語り合いましょうということで、みなさんぞろぞろと移動。
 
Jacindaを始め、他にもLabour議員や、候補者、メディアやジャーナリストなど
見たことのある顔ぶれがたくさん。そしてボランティアも。
 
Labour以外(確かNational)のオークランド評議員もお祝いに来ていました。
 
そしてJacindaと話したい、写真撮りたい人たちがワイワイ取り囲んでて、
しかもJacindaはそれぞれとしっかり話していました。
 
来てくれた子供たちにも。
 
大人も子供もみんなの顔が、ものすごいニコニコ顔だったのがうれしかった。
 
もうみんな、変えたいのだ。
 
私たちは、
久しぶりの2人のお出かけだったせいか、
夫が喜びすぎて、花瓶のようにでかいグラスのビールを頼んだので、
「紅茶でもこんなに飲めないよ。」笑いながら、周りの人とも語っていました。
 
そして私はスキを見逃さず、
すかさず近づいて、Jacindaと話をすることができました!
 
J「そのビール、グラスおっきいね!」
 
私「そうなの。だからもう酔っぱらっちゃっててごめんね。」
 
ケラケラ笑いながら、いろいろ楽しく話をしました。
 
Jacindaは日本語を勉強してたこともあったそうで、
NYやロンドンに暮らしたことのある彼女と、
東京から来た者としては、
「やっぱりオークランドのこの交通事情は、まずいでしょ、
はずかしいぐらいだよね。」と意気投合しました。
東京みたいに、車がなくても都心を行き来できるくらいがいいと。
 
そして私が「ある提案」をしたところ、
Jacindaはものすごく喜んでくれて「もう、どんどんやって!」
直々にお墨付きをもらうことができました。
 
だとしたら、急いで着手したほうがいいよね、とうなずき合いました。
 
そして一緒に写真も撮れました(^^)。
 

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一緒に肩を組んで、がんばろう!のエールを送りました。
 
まだ37歳のJacindaは、
とっても気さくで、ものすごく話しやすくて
本当に近所か親戚のやさしいお姉ちゃん、っていう感じ。
 
そして、写真撮ってくれた夫が「ものすごい求心力だよね。」
 
そういう仕事だからかもしれないけど、って。
 
いやいやビル(National)に、このWelcomingなエネルギーははないでしょ。
 
そう、なんというかものすごく引き込まれる感じなのです。
 
 
もしJacindaと話ができるチャンスがあったら、
ぜひ話してみることをおすすめします!
 
 
 
それから、帰りにトイレに寄ってみると、ドアの鍵がこわれていたので、
次に入って来た女性に、こわれていることを告げたら
そのことでまた彼女とジョークを言い合って、笑い転げていました(酔っ払い)。
 
「でも、間違えて誰かが開けないように見張ってますね。」と言ったら、
 
「あなたがさっき、Jacindaと話してたでしょ?あのアイデア、私もいいと思うわ。」とうれしいことを言ってくれて、
 
「ありがと!」と日本語で言ってくれたのでした。
 
よかった。やっぱりみんなのためになるよね。
 
がんばろう。
 
 
とってもうれしい1日でした。
 
 
「それにしても、やりたいことを直接トップにいうなんてなあ…」
夫は、半分あきれ顔で喜んでくれました。
 
長男も「すごいねー」とほめてくれました。
 
でも次男と娘には、
「はいはい、またママのクレイジーね。」と
 
サラッと流されました。
 
 

息子はAPD(聴覚情報処理障害)? いきさつ編2

 

uto87.hatenablog.com

 (これの続き)

 
それは、先日のこと。
 
中耳炎のせいで、息子の耳が聞こえづらくなって2年半。
手術をして2年。片耳の鼓膜チューブが取れてから、1年。
 
 
もう一つの鼓膜チューブが取れてないからか
まだ、よく聞こえない、おかしい、という息子に
 
また耳あかのやつが、耳をふさいでいるに違いない!
 
と耳の中を検査してもらうことにしました。
 
息子は息子で、耳の先生がさっと取って捨ててしまった
「琥珀のようであった」大きなレアな耳あかを、今度は取っておきたいと.....
 
それなら今度は、
捨てられる前に急いで「ください」っていうんだよ、と私。
 
 
とにかく、さっさと解決して
今日中に聞こえない鬱陶しさから解放してあげたいという思いで
 
聴力検査もしてくれた近所の耳クリニックに、足を運んだのでした。
 
 
それなのに、チェックした聴覚士は
耳垢も鼓膜チューブもなく、耳の中はきれいですよ、と。
 
「でもよく聞こえないんです。」とすかさず息子。
 
どんな風に聞こえないのか困っているのかということを、事細かに説明し
特に問題のなかった1年前の聴力検査の結果と照らし合わせると、
 
APD(聴覚情報処理障害)の疑いがあるので検査をしてください。ということに。
 
 

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この時点で、2017年の7月。
 
息子は、高校4年目のYear 12。日本の高校の2年生と考えてください。
 
NZでは、
  • 9月にクラス編入試験
  • 11月にNCEAという高校卒業資格や大学入学資格試験、が続きます。
 
どっちもとても大事です。
 
しかも、Year 12の9月のクラス編入試験は
高校最終学年Year 13(日本の高校3年生)で、
進学したい大学の教科の授業を受けられるかどうか、に影響する大切な試験です。
 
鼓膜チューブが取れれば、スッキリ聞こえるようになるものだと
信じて疑っていなかった母子にとっては
「まだ乗り越えなきゃいけない問題があるのかぁ」と重くなりました。
 
でも最初の試験まで2ヶ月もない。
 
落ち込んでる余裕もなく、すぐに行動しないといけません。
 
APDの検査と治療をしてくれるクリニックを急いで探し出して、決めないと。
 
 
なので、すぐにキウイの友人に相談して
我が家の落胆ぶりを伝えると、
 
彼女の息子もAPDがあるので
トレーニングに通ったというクリニックを紹介してくれました。
 
その子はもっと早く小学生のうちに
ディスレクシア(Dyslexia学習障害の一つ)の症状が出ていて、
学校の勉強に支障が出ていたので、
友人は彼に合う教育や専門家を探すのに
本当に何年も苦労してきたのです。
でも彼にAPDもあったことは、忘れていました。
 
参考にしてね、とその子のAPD検査の結果も見せてくれました。
 
彼の通うところは眼科で、聴覚も少し問題があるけど
彼の場合、どちらかというと
視覚からの情報処理がうまくできていないようでした。
 
それに比べて。
うちの息子はというと、
昔から視覚からの情報量は、ずば抜けていました
 
情報処理がうまくできていないのは、視覚ではなく
聴覚のような気がしていました。
 
もし小さい頃からAPDがあったのなら、
耳で情報を、処理しきれていないのを
目ですさまじくカバーしてきたのかもしれない。
 
けれど、こればっかりはわからないのです。
 
学校の先生たちも、親の私たちも今まで気がつかなかったのだから。
 
ただ想像力の素晴らしい、面白い考えをする子で、
そういう子なのだと。
いい個性だと思ってきたし、思っています。
 
クラスで問題行動があったり、
クラスメートとの意思疎通が
本人が困るほど、うまくいかなかったことも特にない。
 
親バカだと言われるでしょうが本当のことなので書きますが、
 
逆に先生たちからは、
温厚で礼儀正しく、努力家で親切、とほめられて何度も学校で表彰されるほどです。
 
息子の性格や素行に影響を与えるほどの聴力の不便さが
重い中耳炎の前にあったのか、ハッキリとはわからず
 
いつからあったのかは本当にわかりません。
 
 
でも、視覚からの情報量と記憶量が小さい時から飛び抜けていました。
 
空手をやっているのですが、
昔から先生たちから技や型の記憶力が良くて
メモリースティック」と言われるほど。
 
それを、友人おすすめの眼科クリニックに相談してみたら、
やはり次男は別クリニックでの
聴覚に重点おいたAPDテストをしたほうがいいと勧められました。
 
そしてオークランドにあるAPD専門の聴覚クリニック、
SoundSkillsに予約をしました。
リンク先はこちら
 
友人の通った所は、ノースショアにあって
通院にも便利なので勧めてくれたのですが
我が家が予約したSoundSkillsは、ブリッジの向こう。
 
道路が混んで混んで、避けたかったけど仕方ない。
 
それでも息子がもうYear 12になってて、試験前で時間がないことを
これでもかと熱心に伝えたので、
1ヶ月後に検査の予約を混雑のピークを避けて入れてくれました。
普通はもっと先になるそう。
 
経験上、NZでの子育てには、お母さんが熱心だと
なんだかまわりが、力を貸してくれるような感じがします。
逆に静かだと、困っているのを気づいてもらえずスルーされてしまうような。
 
 
それにしても、よかったなと思うのは
息子本人が全然落ち込んでいないこと。
 
彼は困難があって立ち向かったり、
乗り越えたりする人をカッコいいと尊敬しているのです。
(彼らの言葉では “SICK!!”だそうで)
 
夫はどうかというと
語学の専門家として、未知の分野ではあったけれど
トレーニングによって、どんな風に息子が進歩するのか
これからを楽しみにしています。
 
母としてはは、
次男の面白い考えをする頭の中を、
客観的に数値化・分析してもらうことにとても興味があって、
トレーニングによって
彼の感性がどんな風に豊かになっていくんだろうと、ワクワク。
 
これから歩んでいくのは、今より良くなっていくための道のり。
どれほどかはわからないけれど、きっと今よりは良くなっていくはず。
 
コツコツやるのは得意分野だ(^^)がんばろう。
 
APDの検査までには、
次男のコミュニケーションと学力の関係の査定レポートが必要だということで、
高校の生物の先生と
空手の先生が、快く引き受けてくれました。
 
検査ではっきりしてくれればいいな。
 
「APD」という言葉を聞いてからというもの
APDに関して、たくさん研究論文などを夜遅くまで読んでいます。
 
やっぱり日本語のものより、英語の方が断然多いですね。
 
これは、英文を読むのが苦手な日本のご家族には
困るんじゃないかな。
 
たくさん情報を調べると理解が深まって
不安よりも希望の方が増えていくはずですよね。
 
英語の論文を日本語にするのは大変だけど、
我が家とAPDとの付き合いは長くなりそうなので
体験をつづることで、どなたかの参考になったらうれしいです。
 
 
それにしても、調べているうちに
私自身もAPDなんじゃないかという気がしています。
*後に専門家に「あなたは違いますよ」と笑われました。。。:)
 
雑音があると、話し声に集中できなかったり
耳で聞くより、視覚情報で理解する方だし。
聞いた人の名前はあんまり覚えられないし(老化?)。
 
「それは普通のVisual Learnerだよ。」と次男は言いますが。
 
夫が言うには
今は亡き父がもしかしたらそうだったかもしれないなあ、と。
 
NZでは20人に1人
USでは5〜10人に1人の割合で
いるそうです。
 
*後でお世話になる教育専門家の先生が言うには、NZでは隠れAPDがもっとたくさんいるそう。
 
ただ、APDは当てはまる家族を探そうとしたら結構当てはまってしまう。聞き間違いなんてよくあるから。
 
ちなみに
APD検査費用を医療保険でカバーしようとしたけど、ダメでした。
「手術」につながる検査なら医療保険が使えるけど、
検査の後はどう考えても「トレーニング」なのでだめでした。
 
APD検査費用、$680(約5万6千円)は自費。
 
 
だからもう、明るく楽しまなきゃ損です。
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

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息子はAPD(聴覚情報処理障害)? いきさつ編1

近所の耳のクリニックで
「息子さんにはAPD (Auditory Processing Disorder )の疑いがありますね。」と
聴覚訓練士に言われたのは先日のことでありました。
 
APD (Auditory Processing Disorder )聴覚情報処理障害とは、
聴力は充分にあって可聴音は聞こえているものの、
脳に機能障害が存在するために聞こえた音の解釈に問題が生じた状態 (Wiki)。」
 
耳は、音は聞いているんだけど、
聞いた音の情報を理解するときの、脳機能に問題があるそう。
 
なので本人にとっては「聞こえていない。」
周りにしたら「聴いてない。」
 
 
次男は、耳の聞こえが悪いと以前から言っていました。
 
確かに聞き間違えもあるし、
「父親のうるさい話は聞きたくない」という
普通の思春期にありがちなものだけでもなさそう。
 
何より学校の勉強が、わかりづらいのはかわいそうなので
耳あかを疑って、さっさと取ってもらおうと
近所の耳のクリニックに行ってみました。
 
NZではEar Wax Removal と言って
$40(約3300円)で取ってもらえます。
 

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今16歳の彼のしつこい咳が続いたのが、2年半前の夏。
 
その時は、GP(かかりつけ医)で
咳が肺に行かないように、抗生物質をもらったのですが
数ヶ月後には耳に夜も寝られないほどの激痛と、40度の高熱が出て
 
そして耳がふさがっているように聞こえも悪くなってしまいました。
 
長男と次男は小さい頃、日本でしょっちゅう中耳炎になって
耳鼻科の先生のなじみになるほど長いこと通っていました。
 
なので、また中耳炎かという感じ。
でも痛み止めがなかなか効かず、夜中のたうち回って苦しみました。
 
 
GPから、急いで耳鼻科の専門医を紹介されました。
 
我が家では、医療保険 (Southern Cross)に入っていたことで、
比較的早く、次の月に専門医にかかることができました。
 
 
余談ですが、
私にはNZの国の医療制度だけでは、
とても家族を守っていく自信がありません。
今の国民党政府が、医療費を削減するので
治療や手術までの待ち時間が長いのです。
 
知り合いもあまりに順番が回ってこないので、
待っている間に失明の恐れを抱えています。
なので彼女は、外国での手術準備を進めているほど。
 
話は戻って。
 
次男の咳は、風邪からだと思っていたけど
アレルギーからくるものでした。
 
でも、それまで次男にアレルギーがある自覚がなかったので、
意外でしたが
先生が鼻の中をカメラで見るなり、断言しました。
 
そしてその通りアレルギー検査では、
草や木の花粉にしっかり反応が出てました。
犬アレルギーじゃなくてよかった…
 
耳に溜まっている膿を出す「鼓膜チューブ (Grommets)」を
両耳と、
左右の「鼻甲介粘膜 (Turbinoplasties)の切除」を
すすめられました。
 
鼻甲介粘膜の切除とは、鼻の中のびらんをレーザーで焼くのだそう。
日本でも、花粉症がつらすぎる人によくある手術なのだそうですね。
 
思っていたよりも大それたことになって、
粘膜切除は正直悩みましたが、
先生がよくある処置だから大丈夫と言うし、
とにかく息子の症状がつらく、もうほんとにかわいそうだったので
なんとかよくしてもらおうと、
なるべく早くに手術日を予約しました。
 
ちなみにこの先生は、私の友人(キウイ)の息子と旦那さんも手術してもらっていて
彼女が太鼓判を押してくれていたので、
その先生が言うのなら、と後押しされたというのもあります。
 
さらに、鼓膜チューブと鼻甲介粘膜切除にかかる費用は
日本での費用と比べると、すっごい高いです!
医療保険入っててよかった...
 
 
そして手術も無事に終了。
 
それにしても
大丈夫とはわかっていても、次男には初めてのことだったので
麻酔から目が醒めるまでは、ちゃんと起きてくれるか、心配で心配で。
 
他の人よりうんと長く寝ているので、
「若いからたくさん睡眠が必要なのよ。」と看護師さんが声をかけてくれました。
 
鼓膜チューブが入っている間は、耳の詰まった感じは続くそう
聞こえづらいもどかしさは、その後もかなり続きました。
 
手術後の鼻うがいもちゃんとやって、アレルギー症状を抑えるための
鼻炎スプレーも「ダマされたと思って続けて」と
先生に言われた通りに数ヶ月使っていました。
 
 
それから1年経って。
本人がまだ耳がよく聞こえないと言うので、
同じ先生に再診してもらいに行きました。
 
ちなみに手術から6ヶ月以内(6ヶ月ルール)の再診には
保険が使えるのですが、
1年経ってしまっていたため、自費でした。
 
耳鼻科の先生は、グリーンピース大の耳あかを
さっとピンセットで取りました。
 
鼓膜チューブを包むように耳あかはできたのだそう。
 
まだもう一方の鼓膜にチューブは入っているけれど、
自然に取れるのを待つように。
鼻の中も鼓膜も順調に回復しているとのことでした。
 
後日、先生の指示で聴力検査(自費)があって、
鼓膜チューブの取れた方の聴力は問題なし。
 
聞こえが悪く感じるのは、
チューブがまだ鼓膜に注入されているためで
鼓膜チューブが取れれば、聴力も回復するはずとのことでした。
 
<続きます>

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NZ不当解雇体験記4。突然の解雇通知を受け取って。

<抜けてた体験記3の続きです>
 
「そうきたか…」
 
元雇用主が永住ビザ取得したら、私との雇用契約は切るかもしれない。
 
予想していなかったわけではなかった。
 
でも、永住ビザのスタンプが貼られたパスポートを受け取った「その当日」に
切られるとは、思わなかった。
 
でも、この元雇用主は絶対気がついていない。
 
初めて会ったあの日から、私のスイッチが「バチっ」と入っていることを。
 
ビザ取った当日に切るっていう、こんなことやるなんて。
 
こんなことがわからないなんて、信じられなかった。
 
切ったとたんに、私は動く準備をずっとしてきたのだ。
 
なぜだかわからないけど、ただただ導かれるように。
 
「バチっ」とスイッチが入ったあの時から。
 

NZ不当解雇体験記3。仕事始まってから、突然の解雇通知まで。

元雇用主との初めての話し合いから、年が明けた2013年から仕事が始まりました。
 
元雇用主は、メール文書で仕事内容の詳細を送ってきました。
  
2013年と2014年の2年間、元雇用主とはとてもいい関係でした。
仕事ぶりにもとても満足してくれていて、会社や仕事にいかに貢献しているか
感謝のメッセージやメールを数多くもらいました。