Sparkling* 光ってるのどうする?

こんにちは、ウトです。こちらは 以前のBittersweet in NZ の続きです。主に、NZ暮らしでの体験や思いを言葉にして発したくなると綴る私感ブログです。

NZ不当解雇体験記16。私の不当解雇がニュースになった!

もう一つのInvestigation Meetingが終わった次の日は、少し息抜きしたかったけど
いつも通りバタバタ慌しい日でした。
 
夜になってメールチェックしてたら、
 
だいぶ前に不服申立の書き方だけ教えてもらった
Community Law Centreの弁護士さんから、突然メールが。
 
「おめでとう!不当解雇、勝ち取ったんですね!」
 
は? なんで知ってるんだろ?
 
「ニュースの一面に載ってましたよ!」
 
はあ?????
 
なんで???
 
いまいち状況が把握できず、教えてくれたリンク先を見てみると
 
本当にネットのStuffニュースの、トップニュースに
私の不当解雇のことが載っていた….
しかも実名で….. や〜め〜て〜〜〜
あわわわわわわわどうしよおおおおおおおおおおお、と
うろたえながら読んでみる。
 
相手は悪いことしたんだし、私達は大人だから仕方ない。うん仕方ない。
 
でも小学校のことが、特定できるように出てしまっていた。
うちの名字は、別に英語名だから目立たないけど、相手の日本語の名字は出てる。
小学校もわかるから、相手の子供が嫌がらせを受けちゃうんじゃないか?と
急にものすごく心配になった。
 
なんで? 実名で出さなくてもいいのに。
しかも、学校まで….
 
大人は仕方なくても、相手の子供になんかあったら困る…..
 
困ったので、
南島にいる長男に電話報告したら「すごいねえ!」と喜んでいる。
 
「ママは正しかったんだぞ」と夫まで喜んでいる。
勝ったんだからもうしょうがないよ、とか言ってる。
 
そんなことじゃないのに!
 
私の困ってるポイントを息子に話すと、記者に連絡してみたら?と。そりゃそうだわ。
 

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後日とにかく記事を書いた記者さんに連絡してみた。私の心配事を伝えて
実名を出すのはどうにかなりませんでしょうか?とお願いしてみた。
 
それにEmployment Relations Authority(ERA)にも、
ニュースになって実名が載ってるんですけども。。。とお伺いしてみた。
 
 
そうしたらERAからは、
裁決文は公的文書なので
公的文書に載っている実名がニュースになって、内容が公開されることに問題はない
との返事。さすが国の司法機関。有無を言わせず剣でバッサリされたような。
 
記者に連絡をしたStuffニュースの方はというと、
記者じゃなくて上層部の偉い人から返事が来た。ERAに言われたのと同じような内容だけどもう少し説明してくれた。
そして、
不当解雇の件がニュース記事になったのは、公共の利益のために公開されるべき情報であるという司法判断がされたためで、この司法決定は「ERAの指示」であり、実名や特定の名称などの個人情報も公表されるべき情報なので、たとえ個人情報であっても削除して報道したらいけないのだそう。
 とにかく相手の子供への私の心配は「情報公開によって違法行為をした相手側に起きることは、私の心配するべき事柄ではない」ために双方から却下されてしまいました。
 
突然解雇通知を受けてから、
Ministry of Business, Innovation & Employment (MBIE)に相談して言われた言葉。
(私の)権利を主張することで相手側に影響があっても、
あなたには何の関係もなく、相手側の家族に起きること関しては、違法行為をした相手自身が考えるべきこと。
 
あの言葉は、この時も変わらず貫かれてた。
だから、ここでもういい加減、お人好しは、このことに関してはやめないといけないんだ。
 
 *
 
下のリンクにある、
私の審議があった時期の裁定された賠償金の一覧表を見ると、
賠償金10000ドル以下の件がけっこうあるのけど、
私のは、賠償金10000ドルだった。
 
Authority Member が出してくれた、
裁決に込めた意味を考える。
 
賠償金10000ドルと言われた時、本当にびっくりした。その額の大きさに。
 
そしてニュースにもなった。
 
記者は、事実の全てが書かれているわけではない裁決文から
子供が同じ学校に通う友人関係であったと記事に書いた。
 
Authorityがとても重要視していたのは、
後輩児童が学校生活に慣れるよう、先輩児童であるわが子が周りの協力を得て
1年間ほぼ毎日世話をし続けていたという関係であったにもかかわらず
 
親の方は、自分の子を気にかけ続けたこの親に
不当解雇をして精神的苦痛を与えたということだった。(プラス賃金未払い)
 
子供が世話になった友人でさえも、裏切るその行為
 
高額な賠償命令が下されたのだと思う。
それは移民コミュニティ内で起きやすいもんだいでもあるわけだから。
 
現在も賠償金未払い賃金も、支払われていないし謝罪の言葉のかけら一つもない。
 
ERA、Authorityまで行くまでは、なぜかわからないけど
とにかく元雇用主のしたことを表面化して文書化するべきだという思いに駆られて
一心集中して走ってきた。
 
それはまるで、脇腹を刺されて1年半、
病院を探し回っているような、痛みが心にずうっとあった。
こういうと、体験したことない人の中には大げさだと思う人もいるのだけど。
体験したらわかるかも。
 
 
そして、裁決が出てからは、いろんな人に話すようになった。
そうしたら、よく聞いた言葉が
「よくあることだよね」
 
???
 
ちょっと待て!
 
よくあっていいのか?
 
異国に来て、同じ国の人間を、ビザのために、裏切って。
そんなのがよくある状況が、なんで放っておかれてるの?
悪行が慣例化、日常化してることが許せなかった。
悪いことしても平然とできる社会を変えないと
いつまでたっても、このまんまだ。
話を聞いていると、
他の移民達の間でもよくあるそうで、アジアや中東が多いみたいだ。
 
大黒柱の人が騙されて搾取にあって
精神的に強いダメージを受けてうつ状態になったり
 
家族の関係が崩れたり。
 
家族や友人だという人に、
私はこんな風に闘ったから、ご本人にも伝えてもらえませんか?と
 
勧めるようになった。
 
でも裏切られて搾取された本人の話を聞いて、
私のしてきたことを伝えて、行動するように勧めても、
 
英語に自信がないとか、大変そうだとか。
力の入りきらない言葉が返ってくる。
 
そりゃ、みんな日々の生活を支えていくのに精一杯だ。
 
だけどそれよりも、
人としての尊厳を踏みにじられたのに、取り戻すために行動する気力に欠けていて 
そんな自分を恥じているようで、胸が詰まった。
 
脇腹を刺されて、私は走ってきたけど、この人達は
私よりもずっと刺された傷が深かったり、角度がマズくて走れないんだ。
 
じゃあ、私はどうしたらいい?
 
何ができる? この人達の代わりに。
 
いろんな公共機関の人達にも会ってお世話になってきた。
不正や搾取行為にあちこちで向き合って、どうにかしたいという思いは
ひしひしと伝わってきて、それが私の走りに強く力を貸してくれた。
 
でもそう人達は、自身の職務内でしか動けなくてものすごく限定的だ。
 
でも、私はどうだろう?
限られた職務内で闘っている人たちよりは、もっと動けているんじゃないだろうか?
もしかしたら、被害者は闘う覚悟を持てば、
思ってる以上に自由に動けるんじゃないだろうか?
*** 
 
最近ハリウッドで、性的被害を受けてきた女性達が、
体験と苦しみを訴えるようになったけど、あれだって聞いた時は「やっぱりなあ」と思った。
 
被害者が、心に傷を負っているけれども
それでも勇気を出して、体験した苦しみを訴えなければ、発信しなければ
 平気で人の尊厳を踏みにじる人間が減らない。
 
私のことがニュースになってから
NZ人の弁護士の友達に、これまでのいきさつを事後報告した。
「刺されたまま走ってるようでずっときつかったけどやらないと死ぬ時後悔するから」と。
「そうだね。あなたの尊厳のためだったんだよね。」と涙ぐんで聞いててくれた。
悪いことしていないのに弁護士費用かけるのは嫌だったので
最初の不服申し立てだけ書き方を無料で教えてもらって、
あとは自分だけで調べて、とにかくたくさん書いて書いてここまできた。
 
これまでは、なぜだかわからないけど不正行為を文書化することに、一心だったけど
 
勝って、ニュースにまでなったことで、これからは
私には、何ができるだろうか?
  
苦しみを訴えられない人達のために、何か、私にできることはないだろうか?と
考えるようになった。
  
強すぎる怒りが
 
少し、変化してきた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

SaveSave

NZで育ってきたけど、自分を思いっきり表現できる英語が身につかなかった人と、その親御さん達へ。

ブログを書こうと思ったきっかけの1つは、
夫のこんな訴えからでした。
 
「両親がノンネイティブでアジア人の子供は、
学校の勉強だけで誰でも、アカデミックレベルの英語が
身につくと思ったら大間違いだ! ってブログでもなんでもいいから、親達に伝えて!」
 
そうだね、じゃ中国語や韓国語でも言わないとダメだね。と
 
のんきに返事をしたのは、もう6、7年くらい前?のこと。
 

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夫は英語を教えて30年近く。
日本では大学を中心に、NZでも大学を中心に10年近く
アカデミック英語やIELTSを教えてきています。
 
そんな夫の横で、私は数多くの生徒たちの成長を見続けて
もう四半世紀以上。
 
 
 
アカデミック英語は
「これができないと大学での勉強は難しいよ」という
必要なスキルです。
 
課題・小論文・スピーチ・課題・小論文・スピーチと
立て続けにのしかかってくる大学生活では
「重要な基盤」となる基礎学力なのだそう。
 
大学に入るだけの英語力がまずあるはずなので、
その上でアカデミック英語を上達させるんですね。
 
だけど実際には、基礎英語力は本当にあるのか
疑いたくなる場合がよくあるのです。
 
IELTSやNCEAで基準はパスしているはずなのに、どうして?
 
 
はっきりいうと
「なんでこの英語力なのにここ(大学)にいるの?」
のいうケースがけっこうある。
 
夫はNZの8大学のうち、3大学で教えた経験があります。
 
だからある大学特有の話ではありません。
 
誰が留学生なのか国内の学生なのかは、
大学で教えているとわからない。
 
でも、話を聞いているうちに、NZで育った人や
近所や子供の学校出身者がかなりいることに気づいたそう。
 
 
NZの学校で教育を受けているのに、
満足な英語力がついていない学生が少なくないという事実に
夫はものすごいショックを受けていました。
 
中にはNZで生まれたり、小さい頃からここで育ってるにもかかわらず。
 
だけど私は、驚きませんでした。
 
だって子供を迎えに学校に行くと、
アジア人の親御さんがよくグループになって
自分達の言葉でおしゃべりに花を咲かせてますよね。
 
そしてきっとお家でも
夫婦間でも家族間でも、自分の国の言葉で話してるんですよね。
 
1日を大雑把に3等分して、
1∕3は、睡眠
1∕3は、学校
1∕3は、家族との時間や学校外活動。とします。
 
 
英語ネイティブのお家が、放課後とか
家族でどんな話をしているか、
観察してみたことはあるでしょうか?
 
私の住む地域では、
お母さんが子供達に刺激のある言葉がけをしていて、
Year 2(6歳)には、お母さんたち学力を伸ばすのに
すでに熱心になっています。
 
英語ネイティブのお家では、
1日の1∕3を豊かに英語力が増幅していくように
毎日の暮らしの中で、コツコツと積み重ねていっているわけ
ですよね。
 
ヨーロッパ言語と英語間の違いに比べたら
アジア言語と英語間の違いはうんと大きく、
英語の習得にもっと時間がかかることは、よく知られていること。
 
豊かな英語のためにコツコツ積み重ねてる1∕3の時間を、
両親の話す国の言語でずっと話してたら、
英語を豊かにする環境が、明らかに少ないんじゃないでしょうか。
 
休みの日でも集まって話してたら、余計に。
 
1∕3の時間を英語に割かなくても、
ネイティブの子供達と張り合って
対等かそれ以上になれるっていう自信があるんでしょうね。
どうしてでしょう…
 
NZerの友人が
「英語ネイティブでも大学に入れるのは大変なのに、
アジア人が義務教育だけで、大学入れると思うなんて図々しい!」と文句が言ってましたが、
 
家の中に、その道の専門家がいる我が家でも
子供が生まれる前から、ものすごく考えて地道に
コツコツ手を打ってきています。
 
お家に夫のような人がいないご家族では
NZの教育環境で競いながら自立する力をつけるための
ものすごい手段をきっと考えているはずです。
 
主に中国人家庭によくあるように
空いてる時間は、
塾や習い事を子供にギュウギュウにつめ込むのは、
なんだかやりすぎだなと思うけど、
 
のびのび子育て〜で特に何にもしてないでいると、
成長しても
自分のしたい勉強ができるほどの英語力がない大人に、
なるかもしれない。
 
 
そういう人は、多いんです。実際は。
 
夫のところに相談に来て、打ち明けるからです。
 
表に出ないで、影で。
 
ほとんどは親にも話してなくて、隠してて。
 
 
 
自分でもそう思いたくなかったりして隠してる場合は
夫が気づいたら、それをはっきりせざるを得ません。
 
気の毒だけど。
 
それも自分の仕事だ、と夫は言っています。
現実を直視させることも。
 
基礎に戻って力をつけ直すのかどうか。
 
こちらが気づいてしまうことも多いけど、
相談に来る人が、たくさんいます。
 
20代、30代になっても。
 
 
私達は、長男が小学校を終えるまで日本で暮らしていました。
 
長男と次男と末娘は、4学年づつ離れてて
NZでは、幼稚園から小中高大学と子育て経験をしていて
 
しかも義務教育の集大成の一つである大学で、夫が
教育者として内側から見てるから、
 
NZ教育で子供がどんな風に成長していくのか
流れがよく見えています。
 
 
小学校でもYear3からOral Report、
ちょっとしたスピーチから、始まってきますね。
 
いよいよ親が勉強見てあげないといけない状況に
なってきますよね。
 
小学校のうちはなんとかなっても、
高校5年間の真ん中くらいでも、勉強サポートちゃんとできてるでしょうか?
まだ子供の学力を刺激したり伸ばしたりできているでしょうか?
 
相談に来るたくさんの親御さんの中には、
英語をほとんど話すことがない、
英語を話さない日が、けっこうあるという人も
少なくありません。
 
15年NZにいるのに
”Where do you live?” に答えられないお母さんもいました。
 
子供が、横で全部通訳しちゃってるのです。
 
それじゃあ、家での勉強サポートは難しいね。
 
「お母さんのためにならないから、もう通訳するのはやめたほうがいいよ。」と
影でこっそり、その子に伝えずにはいられませんでした。
 
 
もう四半世紀以上、
 
たくさんの生徒さんたちのことを、夫は私と共有してきました。
 
夫とは違う視点から眺めるので
私のアイデアの数々が学生に人気の教材になったり、
苦しんでることや問題にいち早く気づいたり、
好転するための糸口を見つけ出したり。
 
夫と生徒さんが数分話しているのを、影で聞いてて
 
「今度会った時に、こういう質問して見て」と伝えてみて
そしてその質問の答えが、問題を解く糸口になったり、という具合に。
 
そういうことは特別なことではなく、いつもあることです。
 
 
 
だから夫は、私の視点や意見を信頼して、一緒によく考えます。
毎日毎日。
 
 
 
生徒さんの目標を叶えることもそうだけど、
 
目的は、
一番大切なのは、
 
よくなりたい上手くなりたいというその思いを
いい方向にもっていくこと。
 
「いい方向にもっていく」って、
 
働きかけないと、
よいしょって手をかけないと、持っていけないんですよね。
 
 
大人が手を抜いてて、
 
子供がなんとかなってることも、あるにはあります。
 
子供には努力させるけど、自分は努力しない大人は
 
「なんとかなる」に期待しているのかもしれない。
 
上手くいかないケースがいっぱいあるのに、
 
なぜか「うちの子は成功する」と信じて疑わない。
 
 
「のびのび、のんびり生活がしたい」っていう親御さんには、
 
「子供もおんなじように思ってるといいですね」って答えます。
 
 
 
でも
 
「子供が、学校での競い合いや差別でストレス抱えてるのに
 
のんびり生活って何???ふざけんな。」
 
 
っていう親への不満や悪口も聞いてます。たくさん。
 
わかるわかる。
 
 
そういうの、ためないで、
 
吐き出したほうがいい。
 
 
 
NZで育ったけど、自分の能力をめいいっぱい発揮できる英語力が
ついてないように感じる人。
 
私たちの知っているのは氷山の一角で
本当はもっといっぱいいると思います。
 
親御さん達のしてきたことを、
生徒と振り返ってみると
おんなじ親としては、
その親のところに飛んでって、
「パコーン」とスリッパで、後頭部はたきたくなる。
 
 
だからもう、しんどい人は
あんまり自分を責めなくていいよ。
 
 
それよりも、そのままでも十分いいのか
 
もっと自分を高めたいのか
見つめ直してみて。
 
もがきたかったら、
 
とにかくやってみるのがいいよ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

SaveSave

SaveSave

NZ不当解雇体験記15。もう一つのInvestigation Meeting。

2つ目の調停は、
2つ目の調停は、元雇用主に散々1年以上延期されたあげく、

調停日前日にキャンセルされました。

そのため、

Employment Relations AuthorityERAに行くようにと、

Ministry of Business, Innovation & Employment (MBIE)に言われて、

 

1つ目のInvestigation Meetingの5日後に、

2つ目のInvestigation Meetingが開かれました。

 

ERAでのAuthority Member は、場を緊張させる怖い感じの、前と同じ方でした。笑

 

NZ不当解雇体験記14。私のInvestigation Meeting。

Investigation Meeting 当日。
とうとう来た。
しかも、よりによって、夜中に犬くんが2回も下痢して(なに拾い喰いしたの?)
2回も起こされて、寝不足。
 
もうホント大事な時に限って、
子供が熱!下痢!水ぼうそう!とかになりますね。
 
それでも子供たちのお弁当を作り、犬くんをお留守番させて
 
証人として出席する夫と一緒に
Employment Relations Authority(ERA)のあるシティへ。

祝!Labour+NZ First+Green政権樹立!We want to CHANGE!!!

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Authorised by Andrew Kirton, 160 Willis St, Wellington
 
10月19日の夕方、我が家は熱かった!
 
NZでは選挙があってこの日は、連立政権を樹立するのに
LabourGreenと組むか
Nationalと組むか、
NZ Firstの党首、Winston Petersが発表するする日だったのです。
 
 
 
9月23日が、NZ選挙の投票日だったのだけど、
どの党も単独で政権を握るだけの61議席が得られなかったので
Labour(46議席)Green(8議席)
Nationalと(56議席)どちらと組むか、NZ First(9議席)の決断を待ってました。
 
 
午後6時らしいというアナウンスは、遅れて7時近くに。
 
「国の大事な発表をするから、ちゃんと聞くように」と
夫がリビングに子供たちも呼んで、固唾を飲んで待っていました。
 
Winston Petersの口から、NZ Firstが選んだのは、
NZ LABOUR』と発表。
 
お父さんとお母さんは、
大砲を発砲したように大騒ぎ!!!
 
子供たちがびっくりするけど、どんなにこの選挙が、
バカな大人に生活をコントロールされたらダメだと
いかに政治が生活に関係してて大事か
聞かされてきたから、(これでしばらく機嫌がいいぞと)ホッとしてた。
 
うるさくて、犬が別の部屋に避難。
 
ComradesであるLabour仲間とも連絡を取って、喜びを分かち合って
お祝いの宴会の約束。

 

 
私は、投票日に連立しかないことがわかってから、
Labour+NZ First+Greenに好意的な
NZ Firstのサポーターと
Greenのサポーターに声をかけて話しをするようになりました。
 
NZ Firstのサポーターさんは、政権交代しかないと。
それを望んでる声も多いし
Winston自身もそれを声高に訴えてきたし
スローガンも「Had Enough?」だったし。
WinstonはNatsの財務大臣Steve Joyce大嫌いだしね、と。
 
それは、報道で聞いていたけど
NZ First党内での内輪話を教えてくれて、飲んでた紅茶を吹き出すほどおかしかった。
 
NZ Firstの前副党首のTracyも、 投票日後の連立の話し合いが進められている中
Back Benches(政治家がお酒飲みながら議論するTV番組)で
Nationalが一番議席を取ったのは、裕福中国人とインド人の投票者を大量に輸入したからじゃないか!」って
怒ってたよね、と盛り上がって。
あれは痛快でした。その通り!
 
だからNZのMMPという選挙制度は、大政党が政権を独占できないように
小政党が手を組んでいいようになってる。
 
今回の選挙では、MMPが理解できない人が多くて、あきれた。
 
NationalはNZのメディアほとんどを牛耳ってるから、
フェイクニュースもそのまま流すし
NZ Firstが言ってる通り、National投票者の大量輸入で
強欲な強い政党を作る。
 
そんな大政党が、政権を握り続けるから
この9年間でNZ社会と人々の暮らしは、どんどん苦しくなっていったのだ。
裕福層以外は。
 
Queen Streetのホームレスは、明らかに前よりもっと増えた。
夫がこの前も、
夜の寒空の中、倒れているホームレスを介抱したばかりだ。
寒すぎる中、眠るのが体が痛くてつらいから、薬物を使っていたのだ。
 
 
Natsの財務大臣Steve Joyceはおかしな人で、選挙中に
Labourの代替予算案117億ドルには不備があると大騒ぎして、
中立な立場の8人の経済専門家たちがLabour案に不備はない」
Steve Joyceの主張に反対したのに、それでも自分の主張を曲げなかった。
 
それを支持するのはボスのBill English首相だけだった。
 
あんまりウソを言い続けてたせいで
Steve Joyceは実は、
大学でファイナンスの単位を8つも落として
その後なぜか動物学の単位を2つ落として、
ラジオ局を設立運営して、売却して儲けたことが
公になってしまった。
 
経済の単位を8つも落としたのに、財務大臣にはなれるのね。
 
そういう人物が8人の経済専門家たちに、反論するのはどういうつもりか?と
追求されたのです。
彼の時代は、大学タダだったそう。
 
自分が超不真面目だったから、今の大学生の授業料無料に反対だったのかな?
 
授業料無料は、成績も考慮したほうがいいかも。
 
そりゃWinston Petersだって、こんなやつと仕事したくないよ。
 
 
 
3人の笑顔がうれしい上の写真。
 
右の財政スポークスマンのGrantは、
Jacindaが女性蔑視や若さでしつこく叩かれ続けられる理不尽さに怒りながらも、
Jacindaと党を厚い心で支えてきた盟友。
 
左の副党首、Kelvin先生は、
選挙戦中に彼のエリアを応援に行ってたこともあって、話をしたことがある。
お茶飲みながらだったから、写真を撮るの忘れちゃった。
「夫も教師なんですよ。」
「おっ、そうなの?」と。
教育現場のカオスをどうにかしなければ、とうなずき合いながら。
 
他にもLabour議員さんや候補者さんたちとこれまで話をしてきたけど、
本当にみんな熱くて、お父さんお母さん仲間やご近所さんのように
普通に親しく話ができる。お酒飲みながらとか。
 
現実をちゃんと見てて、私のように普通の人ともシェアできるからじゃないかな。
 
Labour主導政権になったから、私の中であたためてきたことも動かし始めよう。
 
 
以前、いろんな国の国賓が集まるパーティーに招待されました。
国の正装でというから、着物を着て。
そこでNats政権の閣僚があいさつをして、
そばでも話ししてたから聞いていたのだけど
なんというか「エイリアン」の言葉を聞いているみたいだった。
 
建前だらけの嘘ついてます感が、もや〜っと漂って。
 
現実を知らないのか、知りたくないのか。
 
ついこの前まで
住宅危機も子供の貧困問題も「そんなものは存在しない」と
否定してたのだから。
 
この9年間で、作られて放っておかれたNZの抱える問題はたくさんある。
 
これからも、NZのメディアは
保身のためにNational寄りの報道を続けるし
困っている人を助けたくない自分勝手な人たちが
不公平な国に戻そうとし続けるはずだ。
 
だからそれぞれの戦いはこれからも続く。
 
どんなに新政権を叩いても、
Nationalがやってきたことよりは、ましなのだから。
 
人の国に移住してきて、そこに困ってる人たちがいるのに
自分たちさえ良ければいいとお客さんのように
何もしないでいることは、私にはできない。
 
子供たちに、そんな親の背中は見せたくない。
 
口うるさく言うより、親の生き様を行動で示したほうが。
 
大切にしたい思いは
 
子供は聞かせるより、
子供に浸透したほうがいいな、と思う。
 
子供は、未来だから。
 
 
 
 
 

NZ不当解雇体験記13。国の司法機関 ERA にたどり着くまでの葛藤

突然解雇されて、調停をして
労働雇用関係の司法機関、ERA(Employment Relations Authorityで審議をする。
 
ここまで順調に来たのかというと、決してそうじゃないんです。
もうそれはそれは、苦しかった。。。

NZ不当解雇体験記12。もう一つの調停がドタキャンされた!!!

そうして、もう一つの調停日が終わるまで待っている間に
Authority Conference Callという三者電話会談が行われることに。
 
Authority Memberから私に電話がかかってくることになっている。ドキドキ。
このAuthority Memberという人は、
どうやらInvestigation Meeting(審議)で裁決を下す人らしい。