「高いポニーテールにして。」と言う
娘の長い髪を、いつ切ろうかねぇと
ゆったりとかす、新しい年の始め。
「髪の毛、寄付できないかなあ?」と娘が言うので
さっそく、調べてみました。
というわけで、ヘアドネーションするのは
娘の髪の毛です(^^)
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日本でも「髪の寄付」が話題になっているそうですね!
さて。
私たちの暮らすニュージーランドでの「髪の寄付」ですが。
ここでも、ピンクリボン運動でおなじみの
Breast Cancer Foundation(乳がん財団)によると、
髪の毛の寄付は、財団では受け付けていないけれど
寄付の受付先として
ダニーデンのFreedom Hairという、かつら専門店を紹介していました。
ニュージーランドでは
毎年200万ドル相当の毛髪を、主に中国から輸入しているそうです。
西欧諸国でカツラやエクステの需要が増えているので、
品質基準がきちんと設けられないまま、取引が行われているのだそう。
このFreedom Hairでは、脱毛症やガンなどの病気によって
長期的に頭髪に悩みを抱える人たちのために
品質基準を設定して、かつらを提供しているということです。
*
ちょっと聞きたいこともあったので、お店に連絡してみると。
想像してた通り、とても気さくでフレンドリーなスタッフさん。
スタッフの中にも、メディカル・ウィッグが必要な人たちがいるそうです。
需要が高いのに、ウィッグの提供が追いついていないそう。
今回の寄付に関しても、私たち母娘にものすごい感謝をしてくれたので
娘はとてもいい気分で寄付することにしたのでした(^^)
<寄付する髪の毛の基準「Freedom Hairの場合」>
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最短で14インチ(35.6cm)で、それ以上の長さがあること。長ければ長いほど良い。
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パーマやヘアカラーをしたことのない、完全に自然のままの髪。(ヘナ染めも不可)
一つのウィッグを作るのに20人分ほどの毛髪が必要なので、
時間が経って色が変わってしまったり、
ヘアカラーで弱った毛は使えない。
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まだらな白髪混じりの髪は、不可。ほとんど白髪の場合はOK。
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清潔で完全に乾いていて、切り口から1.5cmくらいの部分をヘアゴムでしっかりとしばる。
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床に落ちた毛は、送らない。
前出の日本のヘアドネーション、JHD&Cよりも
基準がきびしいです。
JHD&Cの基準は、
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31cm以上の長さ
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完全に乾いていること
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カラー、パーマ、ブリーチヘアOK
だそうです。
<髪の毛のカットと寄付方法「ニュージーランド編」>
髪の毛は清潔で、完全に乾いている状態で。
よく伸びたねえ〜。
納豆好きだもんね。
1・頭の後ろの中心を、半分に分けて
さらに耳上を分けて、4ヶ所に分ける。
(髪の量が多い人は、もっと分けたほうがカットしやすいです)
2・それぞれ分けた髪のカットする部分の1.5cmほど下を
ヘアゴムでしっかり束ねる。
*ここで
「長ければ長いほど、ヘアスタイルに富んだウィッグができる」そうなので
あんまり短くしたくない娘に、慎重に交渉していきました。
後で切りすぎて、せっかくの寄付で嫌な思いさせるのは
嫌ですもんね。
「長ければ長いほど、患者さんが喜ぶんだって。(ママ)」
交渉の結果、最低限結べればいいよ、ということになったので
そこは守って、カットしていきました。
3・カットする前に、髪が14インチ(35.6cm)以上あるかを
確認してから切る。
4・カットした髪を、プラスチック袋に入れてから
連絡先などを記入した寄付申込用紙も
大きめの封筒に入れて。
FreePost用の宛先を、手書きでいいので書いて
ポストに投函。
FreePostというのは、受け取るFree Wigsが
郵送費を負担してくれるので
寄付する人は指示された通りに、宛先を書けば届くのです。
*
もし送っても、品質基準を満たしていない場合は
破棄するか返送してくれます。
もったいないから送る時は、基準をちゃんと満たしましょうね。
18歳以下だと、希望すれば感謝状も発行してくれます。
そして、日本のヘアドネーションと違うところは
Freedom Hairでは、送った髪に対して報酬が支払われます。
「えー寄付したいんだから、お金はいいのに」という気持ちになるけど
発生した報酬をどうするかは、選べるようになっています。
(1)報酬を、髪を寄付した人の銀行に振り込む。
(2)チャリティ先を指定して、報酬を寄付してもらう。
(3)経済的にウィッグの入手が難しい人に援助をする。
娘は(3)がいいそうです。
*
知らなければ、ゴミ箱行きになっていた髪。
娘の思いつきで、誰かのお役に立てたし
ママは勉強になった。
ありがとう、娘!
ずっとロングだったので切る前は、ちょっと心配そうでしたが
軽くなった髪は、楽だし
ママのヘアカットでも大満足してくれたので、大成功!
メディカル・ウィッグを待っている人がたくさんいるし
質のいい髪が不足しているということなので
ぜひこれからも、まわりにも勧めていくつもりです。
地元NZの高校では、生徒たちの前で頭を剃って
寄付金を集める寄付が毎年あって。
息子も高校でやったことあるんだけど
切った髪は短いからか、捨ててたそう。
NZ在住でなければ、Freedom Hairには寄付できないそうですが
35cm以上の髪があったら、ぜひ簡単なので
寄付したり、声かけてみてください!
日本にいる人も、海外にいる人も
それぞれの国のヘアドネーション活動を調べて
やってみるといいですね!
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さっき「髪の毛届きました〜」ってメールが。よかった。
新しい年になって、まだ半月プラス過ぎただけなのに
「誰かのために」生き生きと活動してる人たちとの出会いやお近づきが
すでに、いくつもありました。
うれしいな〜(^^)何かいいことあるのかな、今年は。
私も「誰かのために」できること、
もっとやっていこう!と
勇気づけられた、
新しい年の始まりになりました。