Sparkling* 光ってるのどうする?

こんにちは、ウトです。こちらは 以前のBittersweet in NZ の続きです。主に、NZ暮らしでの体験や思いを言葉にして発したくなると綴る私感ブログです。

NZ不当解雇体験記19。移民局 Immigration NZへの報告。

移民詐欺、搾取、不正取引。
 
日本人の元雇用主から「永住ビザ取れたからサヨウナラ」と不当に解雇されたことがきっかけで、今までよりももっと移民問題に関心を持つようになった。
これは、いいことかもしれない。
イヤというほどその痛みがわかるから、きっといいことに違いない。
 

NZ不当解雇体験記18。次のステップに進みたいけど、ぐるぐる渦巻く思い。

さかのぼって、Employment Relations Authority(ERA)が、
私も夫も、このことを
知人、初顔合わせの人にかかわらず
いろんな方面で話すようになりました。

流産した時のこと。

わが家には、幸運なことに子供が3人がいます。


でも、長男の後に2回、流産をしました。


流産のことを産まれるまで育たなかったのだから
仕方ない、と思える人と
ものすごく悲しむ人がいますね。

私は、後者の方でした。

 

最初の流産では、ちゃんと人の形をしていて

超音波検査での写真では、横顔がきれいで。

前回の検査では、ちゃんと心臓もパコパコ動いていて。

でもその日の検査では、心臓が止まってて。


先生が言うには

このままにしておくと、母体が死亡した胎児を外に出そうとして

大出血して母体が大変なことになるから、

急いで胎児を出す処置をしないといけないそうで。

 

悲しみに打ちひしがれた私は、心ここに在らずのまま

数日後の予約を入れて、当時2歳だった息子の手を握って、

産院からの帰り、

荻窪の道を、バス停に向かって歩いて行きました。

あの時の、2歳の息子のかわいい手は今でも覚えている。

 


悲しくて悲しくて。

死んでしまいたいと言うわけではないけれど

赤ちゃんを出さないでおいて、体が拒絶反応して大変なことになっても

それはそれでいいんじゃないか?

ママがわざわざ、出さなくてもいいんじゃないか?

 

それでも、2歳のかわいい息子の手を握っていたので、

この子のために(ごめん、夫のためというよりも….)

後日、処置をしに産院へ行きました。

 

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             [The Kiss- Gustav Klimt]

 

麻酔から醒める時、クリムトの黄金の光の中を

ものすごい勢いで上へ高く高く昇って行き、

心配することはなにもないなんとも言えない恍惚感で満ちていた。


昇りつめると、母乳がたくさんシューシュー吹き出して

大変だ、拭かなくちゃと思ったら、目が覚めた。

 

本当に母乳が吹き出た感触が、

乳房が熱っぽくて、服も濡れている感触があるのに、

それは夢だったのか、目が覚めたら

処置が終わってた現実に引き戻されて

とたんに猛烈に悲しみが襲ってきて、怖かった。

 

もう赤ちゃんは、いないんだ…


あれは母が、私が10歳になる前
妹の出産時に、大量出血して心臓が止まってしまい、
妹も子宮の血の中を溺れて大変なことがあって、

その時、お花畑にいてすごく気持ちのいいところだったのに、
目が覚めたら家族は誰もいなくて
ひとりぼっちですごく怖かったと、元看護師の母が言ってたのと

同じ感じだったんじゃないかと、思う。

 

流産した子は育たなかった胎児だから、仕方がないと

産院でも、いろんな人にも言われて、

頭ではわかっているんだけど、

心が納得してくれなくて。

 

息子がいるから笑っていてあげたいんだけど

数ヶ月は外にも出たくなくて、泣いてばかりいたし

泣かないでも、話せるようになったのは、何年も後のこと。


しかも、気をつけていたから続かないだろうと思ってたのに
2回目の流産もした。

 

妊娠すると体が母乳を作る準備もするから、
流産をしても乳房の手入れをしたほうがいい、というようなことを
長男の母乳育児でお世話になった桶谷式の本に書いてあったので、

 

流産後2回とも
お世話になったY先生を訪ね、号泣しながら報告をした。

 

Y先生も涙をためながら、
今度の赤ちゃんにいいお乳が出せるように手技をしてくれた。

 

おかげで乳房にシクシクするような、
小さなガスみたいなのが、スッととれた。

 

 

それから不育症じゃないかと、悩み始めて、

欲しい欲しいと願いが強すぎると、
なかなかできづらいことがわかって、考えないようにしていたら
次男をを授かった。

やっと生まれた2人目は、体重計の台から体がはみ出るほど
元気な背の高い巨大児だった。

 

 

子供が3人になっても、

あの時無理してたんじゃないか、動き過ぎてたんじゃないかと
時々、むくむくと後悔が湧き上がってきてた。


そうしたら、ある人の
「流産した子を思い出して悲しまなくても、家族だんらんで楽しい時を生まれてこられなかった子も一緒に楽しく過ごしたらいい」っていう言葉に
すごく楽になった。

 

みんなでワイワイガヤガヤにぎやかな時に、

あっちにいる子達も一緒に楽しんで、

みんなの成長を見守ってもらっている感じがしている。

 

それに、子供が3人そろっている時に、
あと2人生まれてこられなかったきょうだいがいるから、
その子達の分もみんな大切に生きるようにねと、言ってあります。

 

みんながわかる時期に伝えたから、ちゃんと分かってると思う。

 

5人きょうだいだったらもっと楽しかったのに、と
あの子達は、小さい頃言っていた。

 


3人きょうだいでよかったな、と思うのは、

家族の大切な意識を、お互いが諌めるように

共有感覚として保とうとすることだ。

大切なことだから、茶化したらいけないよね。


下の子がわからなかったら、上の子が真面目に説明するし、

その逆もある。

 

 

長男が10代の終わりころ、リビングで長男と2人の時に

静かに話をした。

 

流産をした時のこと。

 

昔何度か話した時は、よく本気で悔しがっていたね。

 

母体が危険でも処置をしたくないと思っていたけど
赤ちゃんを出さないとママの命が大変になるかもしれなくて、

 

もみじよりはもうちょっと、力強いキミの2歳の握る手があったから、

ママは大変なことにならなかったんだよ、

 

あなたは命の恩人なんだよ。

 

だから、ありがとうね。と伝えた。

 

ちゃんと感謝していることを知っていてほしかったから。

 

 

「おれ、覚えてないし、たぶん手握ってただけだし。」と

うつむきながら長男はおだやかに口にしたけど。


でも、手を握ってただけでも、

キミにはとてつもなくパワーがあって、

お母さんを生かしてくれたのよ、と


ちゃんとありがとうを、言っておきたかったの。


ママは、今でも子供達の可能性を未来の道につなげようと奔走しているけど、

 

一番のお願いは

「ママより先に、あっちに逝かないで。」っていうことに尽きる。

 

 

死にたい、とか

殺してしまったりとか、

日本でも世界でも、後を絶たない。

 

夫のところにも、

「きえてしまいたい」と打ち明けるしんどい人が。


私達は、真剣に考える。

 

いや、やっぱり、せっかくこれからがあるんだから

きえたら、いやだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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NZ不当解雇体験記17。元雇用主の会社を清算手続きした。

Employment Relations Authority(ERA)は、会社に対して
元社員である私に、14日以内に
 
で、支払われた?

うちの犬が、近所の犬に襲われた!

わが家の犬くん(2才)は、現在リハビリ中。

 

 

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3月終わりに近所の犬2匹に噛まれて、関節の痛みがまだ取れないのです。
半年以上前のことだけど。

 

 

その同じ月の3月あたまには、予防接種と健康診断で

「すこぶる健康」の太鼓判を獣医さんに押してもらった犬くん。

 

牧羊犬である両親の血を引き継ぎ、

俊敏でボール遊びに目がなく、足も早いので

そのうち庭でフリスビーやアジリティもどきをしてみたいなあ、と

楽しみにしてました。


ところがアクシデントが起きてしまった。

 

飽きちゃうから毎日違う道を歩くのが好きな、犬くんと私。

 

3月終わりのその日も、日課の散歩をしてて
帰り道に、家の近くを歩いていました。

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(痛みなんかちっともなかった頃の犬くん)

 

家近くの大きめ道にある家には、いつもベランダに
Staffy(スタッフォードシャー・ブルテリア)ミックスの犬と、
ラブラドールミックスの犬、2匹がいて
道を歩く犬にも人にも誰にでも吠えていました。

ただあるいてるだけなのにイヤねえ、と見知らぬ人と声かけあったりしたものです。

 

飼い主は日中いないようで、NZの強風が吹こうが、雨が降ろうが
ベランダにいたので、それは気の毒に思っていました。

 

そしてその日、てくてく大きな木製の門が閉まっている
2匹の犬の家の前を通りました。

 

そしたら、またベランダでいつものように2匹の犬が吠え始めて
ラブミックスがダダダダダダダと階段を駆け下りてきたので、


門は閉まっているはずだけど、

 

急いで通り過ぎようとしたら

 

ラブミックスが門の下をグーーーーーーーッと押して、

門を開けてしまったのです!!!

 

 

そして、私たちはもう早足で
その家から離れているのに、犬2匹は追いかけてきて


うちの犬くんに襲いかかって、噛みついてきました。

 

吠えてうるさかったのはラブミックスだけど


攻撃的でアルファなのはStaffyミックスの方だった。

 

うちの犬も応戦したがっていたけど、

『NO!!!STOP!!!!』と冷静に、2匹+犬くんを異常興奮させないようにして。


うちの犬を引き離しながら、私の腰から下を犬たちの間に入れようとすると、


どうやら2匹は、狙っているのは人ではなくうちの犬だけだということが

わかったので、

とにかく、うちの犬からしつこい2匹を『NO!!!STOP!!!!』と
懸命に引きはがそうとしました。本当にひっぱがすっていう感じで。

 

お昼だったので、人通りもなく
この間車が2台止まったけど、男性2人とも助けてはくれず、行ってしまいました。やっぱりオークランド….

 

そしたら、Staffyミックスが犬くんにマウンティングし始めて
「ママー!この野郎一発噛ませてくれー」という、犬くんの目が。

 

訴える犬くんのその目に
瞬時にものすごい頭きて、思いっきり足で引きはがして、

やっっっっとのこと、ひっぱがしたら


犬2匹は突然自由を謳歌するように、道路をかけ走って

姿が見えなくなってしまいました。

 

飼い主に大声で声かけるも、やっぱり留守。

 

「ちっちゃい子噛んだら大変だ!!!」と

 

たまたまその日家で仕事してた夫にすぐ電話して、

急いでカウンシル(自治体) の連絡先調べてもらい
2〜3分の上り坂をかけ上がって家に戻りました。

 

噛まれたものの、この時は犬くんも気にせず一緒に普通に走っていました。

 

私は息切らしながら、夫に状況を整理しながら説明し
なかなか担当者につながらないイライラの中、状況を紙に書く夫。

 

そして、担当者に伝えるために、急いで犬の傷の確認。

 

傷は、後ろ足のかかとみたいな「足根関節」というところ左右両方と、
首も噛まれていました。

 

この時はまだ犬くんは、お父さんとお母さんのバタバタした興奮の中
無邪気な顔をしていました。

 

 

やっと担当者とつながって、状況を説明して
とにかくまだ逃げたままで子供を攻撃したらいけないので、
早く捕まえて欲しいと、お願いしました。

 

すぐに捕獲のためアニマルコントロールの人が向かうとのこと。

 

獣医にも、すぐ連絡したら、今すぐ連れてきて!!!!と。


すぐ連れてってよかった。

 

傷が小さかったらそのうち治るかなぁと
放っておきがちになりそうだけど、

 

私たちには見つけられなかった傷を
獣医さんは他にも見つけてくれて、写真を撮り、
注射と抗生物質をくれました。

 

犬くんがシャイで気弱なのを知っているので、獣医さんも怒っていました。

 

噛まれた首の傷は、首のたるみのおかげで深くならずにすんだのだそう。

 

2才になった頃に、首がブヨブヨたるんできて

 

次男には「ブヨ」と呼ばれる始末だったのに
ブヨのおかげで助かったね!とみんなで大喜びをしました。

 


家に戻ると、逃げた2匹を捕まえた
アニマルコントロールのオフィサーが家に。噛まれてから2時間が経過していた。

 

アニマルコントロールの車後部に、捕まった2匹がおとなしくしていました。

 

オフィサーによると、ラブミックスは逃走してすぐ家に戻っていたそうだけど、
Staffyミックスは、近所の猫を襲い瀕死状態にしてしまった。


NZでは

「犬は、いついかなる時でも飼い主の直接管理下にあり
管理敷地内から自由に離れてはならない($3000、約25万円以下の罰金)。」


「飼い犬が攻撃によって与えた損害の責任を負う($3000、約25万円以下の罰金)。」

 

 

2匹の飼い主は明白な違法行為を犯したので、裁判にかけるため

私の名前で陳述書を作成するとのこと。


また裁判沙汰か…と心でつぶやきつつ。


最近iPad で作成するようになったからまだ慣れてなくてね、と言いながら
オフィサーがその場で、私の証言をタイプするので、
頭で整理しながら、言い残しのないように克明に伝えました。

 

アルファの犬がマウンティングしたと言ったら、
「そうなの?こっちのStaffyはオスで、ラブラドールがメスだよ。」と。


いやもうあの瞬間、

銃があったら撃ってたんじゃないかと思うほど
あのしつこさと凶暴さには、本当に頭にきた。

 

うちの犬が小型犬だったら、きっと命が危なかった。

 

あとで襲った猫の方は、1匹の攻撃で瀕死状態になってしまったんだから。

 


NZの法律では目撃者が攻撃を止めるために、

攻撃する犬を押収したり処分してもいいのだ。

 

作成し終わったら、証言に間違いがないか確認して

iPadにサインをして、陳述書ができました。

 

犬くんの傷の写真と、獣医での治療費請求書の写真も撮って。

 

あとで市の法律担当から連絡が来るので、

治療費はできるだけ相手側に請求するようにとのことでした。

 


でも、この時は治療はすぐ終わるものと思っていて


半年以上も治らないなんて、


これっぽっちも考えてなかったのです。

 

  

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 こんな小さな傷が、しつこく悪さしようとは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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NZ不当解雇体験記16。私の不当解雇がニュースになった!

もう一つのInvestigation Meetingが終わった次の日は、少し息抜きしたかったけど
いつも通りバタバタ慌しい日でした。
 
夜になってメールチェックしてたら、
 
だいぶ前に不服申立の書き方だけ教えてもらった
Community Law Centreの弁護士さんから、突然メールが。
 
「おめでとう!不当解雇、勝ち取ったんですね!」
 
は? なんで知ってるんだろ?
 
「ニュースの一面に載ってましたよ!」
 
はあ?????
 
なんで???
 
いまいち状況が把握できず、教えてくれたリンク先を見てみると
 
本当にネットのStuffニュースの、トップニュースに
私の不当解雇のことが載っていた….
しかも実名で….. や〜め〜て〜〜〜
あわわわわわわわどうしよおおおおおおおおおおお、と
うろたえながら読んでみる。
 
相手は悪いことしたんだし、私達は大人だから仕方ない。うん仕方ない。
 
でも小学校のことが、特定できるように出てしまっていた。
うちの名字は、別に英語名だから目立たないけど、相手の日本語の名字は出てる。
小学校もわかるから、相手の子供が嫌がらせを受けちゃうんじゃないか?と
急にものすごく心配になった。
 
なんで? 実名で出さなくてもいいのに。
しかも、学校まで….
 
大人は仕方なくても、相手の子供になんかあったら困る…..
 
困ったので、
南島にいる長男に電話報告したら「すごいねえ!」と喜んでいる。
 
「ママは正しかったんだぞ」と夫まで喜んでいる。
勝ったんだからもうしょうがないよ、とか言ってる。
 
そんなことじゃないのに!
 
私の困ってるポイントを息子に話すと、記者に連絡してみたら?と。そりゃそうだわ。
 

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後日とにかく記事を書いた記者さんに連絡してみた。私の心配事を伝えて
実名を出すのはどうにかなりませんでしょうか?とお願いしてみた。
 
それにEmployment Relations Authority(ERA)にも、
ニュースになって実名が載ってるんですけども。。。とお伺いしてみた。
 
 
そうしたらERAからは、
裁決文は公的文書なので
公的文書に載っている実名がニュースになって、内容が公開されることに問題はない
との返事。さすが国の司法機関。有無を言わせず剣でバッサリされたような。
 
記者に連絡をしたStuffニュースの方はというと、
記者じゃなくて上層部の偉い人から返事が来た。ERAに言われたのと同じような内容だけどもう少し説明してくれた。
そして、
不当解雇の件がニュース記事になったのは、公共の利益のために公開されるべき情報であるという司法判断がされたためで、この司法決定は「ERAの指示」であり、実名や特定の名称などの個人情報も公表されるべき情報なので、たとえ個人情報であっても削除して報道したらいけないのだそう。
 とにかく相手の子供への私の心配は「情報公開によって違法行為をした相手側に起きることは、私の心配するべき事柄ではない」ために双方から却下されてしまいました。
 
突然解雇通知を受けてから、
Ministry of Business, Innovation & Employment (MBIE)に相談して言われた言葉。
(私の)権利を主張することで相手側に影響があっても、
あなたには何の関係もなく、相手側の家族に起きること関しては、違法行為をした相手自身が考えるべきこと。
 
あの言葉は、この時も変わらず貫かれてた。
だから、ここでもういい加減、お人好しは、このことに関してはやめないといけないんだ。
 
 *
 
下のリンクにある、
私の審議があった時期の裁定された賠償金の一覧表を見ると、
賠償金10000ドル以下の件がけっこうあるのけど、
私のは、賠償金10000ドルだった。
 
Authority Member が出してくれた、
裁決に込めた意味を考える。
 
賠償金10000ドルと言われた時、本当にびっくりした。その額の大きさに。
 
そしてニュースにもなった。
 
記者は、事実の全てが書かれているわけではない裁決文から
子供が同じ学校に通う友人関係であったと記事に書いた。
 
Authorityがとても重要視していたのは、
後輩児童が学校生活に慣れるよう、先輩児童であるわが子が周りの協力を得て
1年間ほぼ毎日世話をし続けていたという関係であったにもかかわらず
 
親の方は、自分の子を気にかけ続けたこの親に
不当解雇をして精神的苦痛を与えたということだった。(プラス賃金未払い)
 
子供が世話になった友人でさえも、裏切るその行為
 
高額な賠償命令が下されたのだと思う。
それは移民コミュニティ内で起きやすいもんだいでもあるわけだから。
 
現在も賠償金未払い賃金も、支払われていないし謝罪の言葉のかけら一つもない。
 
ERA、Authorityまで行くまでは、なぜかわからないけど
とにかく元雇用主のしたことを表面化して文書化するべきだという思いに駆られて
一心集中して走ってきた。
 
それはまるで、脇腹を刺されて1年半、
病院を探し回っているような、痛みが心にずうっとあった。
こういうと、体験したことない人の中には大げさだと思う人もいるのだけど。
体験したらわかるかも。
 
 
そして、裁決が出てからは、いろんな人に話すようになった。
そうしたら、よく聞いた言葉が
「よくあることだよね」
 
???
 
ちょっと待て!
 
よくあっていいのか?
 
異国に来て、同じ国の人間を、ビザのために、裏切って。
そんなのがよくある状況が、なんで放っておかれてるの?
悪行が慣例化、日常化してることが許せなかった。
悪いことしても平然とできる社会を変えないと
いつまでたっても、このまんまだ。
話を聞いていると、
他の移民達の間でもよくあるそうで、アジアや中東が多いみたいだ。
 
大黒柱の人が騙されて搾取にあって
精神的に強いダメージを受けてうつ状態になったり
 
家族の関係が崩れたり。
 
家族や友人だという人に、
私はこんな風に闘ったから、ご本人にも伝えてもらえませんか?と
 
勧めるようになった。
 
でも裏切られて搾取された本人の話を聞いて、
私のしてきたことを伝えて、行動するように勧めても、
 
英語に自信がないとか、大変そうだとか。
力の入りきらない言葉が返ってくる。
 
そりゃ、みんな日々の生活を支えていくのに精一杯だ。
 
だけどそれよりも、
人としての尊厳を踏みにじられたのに、取り戻すために行動する気力に欠けていて 
そんな自分を恥じているようで、胸が詰まった。
 
脇腹を刺されて、私は走ってきたけど、この人達は
私よりもずっと刺された傷が深かったり、角度がマズくて走れないんだ。
 
じゃあ、私はどうしたらいい?
 
何ができる? この人達の代わりに。
 
いろんな公共機関の人達にも会ってお世話になってきた。
不正や搾取行為にあちこちで向き合って、どうにかしたいという思いは
ひしひしと伝わってきて、それが私の走りに強く力を貸してくれた。
 
でもそう人達は、自身の職務内でしか動けなくてものすごく限定的だ。
 
でも、私はどうだろう?
限られた職務内で闘っている人たちよりは、もっと動けているんじゃないだろうか?
もしかしたら、被害者は闘う覚悟を持てば、
思ってる以上に自由に動けるんじゃないだろうか?
*** 
 
最近ハリウッドで、性的被害を受けてきた女性達が、
体験と苦しみを訴えるようになったけど、あれだって聞いた時は「やっぱりなあ」と思った。
 
被害者が、心に傷を負っているけれども
それでも勇気を出して、体験した苦しみを訴えなければ、発信しなければ
 平気で人の尊厳を踏みにじる人間が減らない。
 
私のことがニュースになってから
NZ人の弁護士の友達に、これまでのいきさつを事後報告した。
「刺されたまま走ってるようでずっときつかったけどやらないと死ぬ時後悔するから」と。
「そうだね。あなたの尊厳のためだったんだよね。」と涙ぐんで聞いててくれた。
悪いことしていないのに弁護士費用かけるのは嫌だったので
最初の不服申し立てだけ書き方を無料で教えてもらって、
あとは自分だけで調べて、とにかくたくさん書いて書いてここまできた。
 
これまでは、なぜだかわからないけど不正行為を文書化することに、一心だったけど
 
勝って、ニュースにまでなったことで、これからは
私には、何ができるだろうか?
  
苦しみを訴えられない人達のために、何か、私にできることはないだろうか?と
考えるようになった。
  
強すぎる怒りが
 
少し、変化してきた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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NZで育ってきたけど、自分を思いっきり表現できる英語が身につかなかった人と、その親御さん達へ。

ブログを書こうと思ったきっかけの1つは、
夫のこんな訴えからでした。
 
「両親がノンネイティブでアジア人の子供は、
学校の勉強だけで誰でも、アカデミックレベルの英語が
身につくと思ったら大間違いだ! ってブログでもなんでもいいから、親達に伝えて!」
 
そうだね、じゃ中国語や韓国語でも言わないとダメだね。と
 
のんきに返事をしたのは、もう6、7年くらい前?のこと。
 

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夫は英語を教えて30年近く。
日本では大学を中心に、NZでも大学を中心に10年近く
アカデミック英語やIELTSを教えてきています。
 
そんな夫の横で、私は数多くの生徒たちの成長を見続けて
もう四半世紀以上。
 
 
 
アカデミック英語は
「これができないと大学での勉強は難しいよ」という
必要なスキルです。
 
課題・小論文・スピーチ・課題・小論文・スピーチと
立て続けにのしかかってくる大学生活では
「重要な基盤」となる基礎学力なのだそう。
 
大学に入るだけの英語力がまずあるはずなので、
その上でアカデミック英語を上達させるんですね。
 
だけど実際には、基礎英語力は本当にあるのか
疑いたくなる場合がよくあるのです。
 
IELTSやNCEAで基準はパスしているはずなのに、どうして?
 
 
はっきりいうと
「なんでこの英語力なのにここ(大学)にいるの?」
のいうケースがけっこうある。
 
夫はNZの8大学のうち、3大学で教えた経験があります。
 
だからある大学特有の話ではありません。
 
誰が留学生なのか国内の学生なのかは、
大学で教えているとわからない。
 
でも、話を聞いているうちに、NZで育った人や
近所や子供の学校出身者がかなりいることに気づいたそう。
 
 
NZの学校で教育を受けているのに、
満足な英語力がついていない学生が少なくないという事実に
夫はものすごいショックを受けていました。
 
中にはNZで生まれたり、小さい頃からここで育ってるにもかかわらず。
 
だけど私は、驚きませんでした。
 
だって子供を迎えに学校に行くと、
アジア人の親御さんがよくグループになって
自分達の言葉でおしゃべりに花を咲かせてますよね。
 
そしてきっとお家でも
夫婦間でも家族間でも、自分の国の言葉で話してるんですよね。
 
1日を大雑把に3等分して、
1∕3は、睡眠
1∕3は、学校
1∕3は、家族との時間や学校外活動。とします。
 
 
英語ネイティブのお家が、放課後とか
家族でどんな話をしているか、
観察してみたことはあるでしょうか?
 
私の住む地域では、
お母さんが子供達に刺激のある言葉がけをしていて、
Year 2(6歳)には、お母さんたち学力を伸ばすのに
すでに熱心になっています。
 
英語ネイティブのお家では、
1日の1∕3を豊かに英語力が増幅していくように
毎日の暮らしの中で、コツコツと積み重ねていっているわけ
ですよね。
 
ヨーロッパ言語と英語間の違いに比べたら
アジア言語と英語間の違いはうんと大きく、
英語の習得にもっと時間がかかることは、よく知られていること。
 
豊かな英語のためにコツコツ積み重ねてる1∕3の時間を、
両親の話す国の言語でずっと話してたら、
英語を豊かにする環境が、明らかに少ないんじゃないでしょうか。
 
休みの日でも集まって話してたら、余計に。
 
1∕3の時間を英語に割かなくても、
ネイティブの子供達と張り合って
対等かそれ以上になれるっていう自信があるんでしょうね。
どうしてでしょう…
 
NZerの友人が
「英語ネイティブでも大学に入れるのは大変なのに、
アジア人が義務教育だけで、大学入れると思うなんて図々しい!」と文句が言ってましたが、
 
家の中に、その道の専門家がいる我が家でも
子供が生まれる前から、ものすごく考えて地道に
コツコツ手を打ってきています。
 
お家に夫のような人がいないご家族では
NZの教育環境で競いながら自立する力をつけるための
ものすごい手段をきっと考えているはずです。
 
主に中国人家庭によくあるように
空いてる時間は、
塾や習い事を子供にギュウギュウにつめ込むのは、
なんだかやりすぎだなと思うけど、
 
のびのび子育て〜で特に何にもしてないでいると、
成長しても
自分のしたい勉強ができるほどの英語力がない大人に、
なるかもしれない。
 
 
そういう人は、多いんです。実際は。
 
夫のところに相談に来て、打ち明けるからです。
 
表に出ないで、影で。
 
ほとんどは親にも話してなくて、隠してて。
 
 
 
自分でもそう思いたくなかったりして隠してる場合は
夫が気づいたら、それをはっきりせざるを得ません。
 
気の毒だけど。
 
それも自分の仕事だ、と夫は言っています。
現実を直視させることも。
 
基礎に戻って力をつけ直すのかどうか。
 
こちらが気づいてしまうことも多いけど、
相談に来る人が、たくさんいます。
 
20代、30代になっても。
 
 
私達は、長男が小学校を終えるまで日本で暮らしていました。
 
長男と次男と末娘は、4学年づつ離れてて
NZでは、幼稚園から小中高大学と子育て経験をしていて
 
しかも義務教育の集大成の一つである大学で、夫が
教育者として内側から見てるから、
 
NZ教育で子供がどんな風に成長していくのか
流れがよく見えています。
 
 
小学校でもYear3からOral Report、
ちょっとしたスピーチから、始まってきますね。
 
いよいよ親が勉強見てあげないといけない状況に
なってきますよね。
 
小学校のうちはなんとかなっても、
高校5年間の真ん中くらいでも、勉強サポートちゃんとできてるでしょうか?
まだ子供の学力を刺激したり伸ばしたりできているでしょうか?
 
相談に来るたくさんの親御さんの中には、
英語をほとんど話すことがない、
英語を話さない日が、けっこうあるという人も
少なくありません。
 
15年NZにいるのに
”Where do you live?” に答えられないお母さんもいました。
 
子供が、横で全部通訳しちゃってるのです。
 
それじゃあ、家での勉強サポートは難しいね。
 
「お母さんのためにならないから、もう通訳するのはやめたほうがいいよ。」と
影でこっそり、その子に伝えずにはいられませんでした。
 
 
もう四半世紀以上、
 
たくさんの生徒さんたちのことを、夫は私と共有してきました。
 
夫とは違う視点から眺めるので
私のアイデアの数々が学生に人気の教材になったり、
苦しんでることや問題にいち早く気づいたり、
好転するための糸口を見つけ出したり。
 
夫と生徒さんが数分話しているのを、影で聞いてて
 
「今度会った時に、こういう質問して見て」と伝えてみて
そしてその質問の答えが、問題を解く糸口になったり、という具合に。
 
そういうことは特別なことではなく、いつもあることです。
 
 
 
だから夫は、私の視点や意見を信頼して、一緒によく考えます。
毎日毎日。
 
 
 
生徒さんの目標を叶えることもそうだけど、
 
目的は、
一番大切なのは、
 
よくなりたい上手くなりたいというその思いを
いい方向にもっていくこと。
 
「いい方向にもっていく」って、
 
働きかけないと、
よいしょって手をかけないと、持っていけないんですよね。
 
 
大人が手を抜いてて、
 
子供がなんとかなってることも、あるにはあります。
 
子供には努力させるけど、自分は努力しない大人は
 
「なんとかなる」に期待しているのかもしれない。
 
上手くいかないケースがいっぱいあるのに、
 
なぜか「うちの子は成功する」と信じて疑わない。
 
 
「のびのび、のんびり生活がしたい」っていう親御さんには、
 
「子供もおんなじように思ってるといいですね」って答えます。
 
 
 
でも
 
「子供が、学校での競い合いや差別でストレス抱えてるのに
 
のんびり生活って何???ふざけんな。」
 
 
っていう親への不満や悪口も聞いてます。たくさん。
 
わかるわかる。
 
 
そういうの、ためないで、
 
吐き出したほうがいい。
 
 
 
NZで育ったけど、自分の能力をめいいっぱい発揮できる英語力が
ついてないように感じる人。
 
私たちの知っているのは氷山の一角で
本当はもっといっぱいいると思います。
 
親御さん達のしてきたことを、
生徒と振り返ってみると
おんなじ親としては、
その親のところに飛んでって、
「パコーン」とスリッパで、後頭部はたきたくなる。
 
 
だからもう、しんどい人は
あんまり自分を責めなくていいよ。
 
 
それよりも、そのままでも十分いいのか
 
もっと自分を高めたいのか
見つめ直してみて。
 
もがきたかったら、
 
とにかくやってみるのがいいよ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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