Bittersweet in NZ

ウトです。(the) Melvins を聴きながら。NZの大学のイギリス人英語講師の奥さん目線 & NZ移住して3人の子育て後半戦に挑む奮闘記 & NZで元日本人雇用主の永住権取得と同時に不当解雇された体験記、息子のAPD(聴覚情報処理障害)との奮闘レポートなどなど。

息子はAPD(聴覚情報処理障害)? いきさつ編2

 

uto87.hatenablog.com

 (これの続き)

 
それは、先日のこと。
 
中耳炎のせいで、息子の耳が聞こえづらくなって2年半。
手術をして2年。片耳の鼓膜チューブが取れてから、1年。
 
 
もう一つの鼓膜チューブが取れてないからか
まだ、よく聞こえない、おかしい、という息子に
 
また耳あかのやつが、耳をふさいでいるに違いない!
 
と耳の中を検査してもらうことにしました。
 
息子は息子で、耳の先生がさっと取って捨ててしまった
「琥珀のようであった」大きなレアな耳あかを、今度は取っておきたいと.....
 
それなら今度は、
捨てられる前に急いで「ください」っていうんだよ、と私。
 
 
とにかく、さっさと解決して
今日中に聞こえない鬱陶しさから解放してあげたいという思いで
 
聴力検査もしてくれた近所の耳クリニックに、足を運んだのでした。
 
 
それなのに、チェックした聴覚士は
耳垢も鼓膜チューブもなく、耳の中はきれいですよ、と。
 
「でもよく聞こえないんです。」とすかさず息子。
 
どんな風に聞こえないのか困っているのかということを、事細かに説明し
特に問題のなかった1年前の聴力検査の結果と照らし合わせると、
 
APD(聴覚情報処理障害)の疑いがあるので検査をしてください。ということに。
 
 

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この時点で、2017年の7月。
 
息子は、高校4年目のYear 12。日本の高校の2年生と考えてください。
 
NZでは、
  • 9月にクラス編入試験
  • 11月にNCEAという高校卒業資格や大学入学資格試験、が続きます。
 
どっちもとても大事です。
 
しかも、Year 12の9月のクラス編入試験は
高校最終学年Year 13(日本の高校3年生)で、
進学したい大学の教科の授業を受けられるかどうか、に影響する大切な試験です。
 
鼓膜チューブが取れれば、スッキリ聞こえるようになるものだと
信じて疑っていなかった母子にとっては
「まだ乗り越えなきゃいけない問題があるのかぁ」と重くなりました。
 
でも最初の試験まで2ヶ月もない。
 
落ち込んでる余裕もなく、すぐに行動しないといけません。
 
APDの検査と治療をしてくれるクリニックを急いで探し出して、決めないと。
 
 
なので、すぐにキウイの友人に相談して
我が家の落胆ぶりを伝えると、
 
彼女の息子もAPDがあるので
トレーニングに通ったというクリニックを紹介してくれました。
 
その子はもっと早く小学生のうちに
ディスレクシア(Dyslexia学習障害の一つ)の症状が出ていて、
学校の勉強に支障が出ていたので、
友人は彼に合う教育や専門家を探すのに
本当に何年も苦労してきたのです。
でも彼にAPDもあったことは、忘れていました。
 
参考にしてね、とその子のAPD検査の結果も見せてくれました。
 
彼の通うところは眼科で、聴覚も少し問題があるけど
彼の場合、どちらかというと
視覚からの情報処理がうまくできていないようでした。
 
それに比べて。
うちの息子はというと、
昔から視覚からの情報量は、ずば抜けていました
 
情報処理がうまくできていないのは、視覚ではなく
聴覚のような気がしていました。
 
もし小さい頃からAPDがあったのなら、
耳で情報を、処理しきれていないのを
目ですさまじくカバーしてきたのかもしれない。
 
けれど、こればっかりはわからないのです。
 
学校の先生たちも、親の私たちも今まで気がつかなかったのだから。
 
ただ想像力の素晴らしい、面白い考えをする子で、
そういう子なのだと。
いい個性だと思ってきたし、思っています。
 
クラスで問題行動があったり、
クラスメートとの意思疎通が
本人が困るほど、うまくいかなかったことも特にない。
 
親バカだと言われるでしょうが本当のことなので書きますが、
 
逆に先生たちからは、
温厚で礼儀正しく、努力家で親切、とほめられて何度も学校で表彰されるほどです。
 
息子の性格や素行に影響を与えるほどの聴力の不便さが
重い中耳炎の前にあったのか、ハッキリとはわからず
 
いつからあったのかは本当にわかりません。
 
 
でも、視覚からの情報量と記憶量が小さい時から飛び抜けていました。
 
空手をやっているのですが、
昔から先生たちから技や型の記憶力が良くて
メモリースティック」と言われるほど。
 
それを、友人おすすめの眼科クリニックに相談してみたら、
やはり次男は別クリニックでの
聴覚に重点おいたAPDテストをしたほうがいいと勧められました。
 
そしてオークランドにあるAPD専門の聴覚クリニック、
SoundSkillsに予約をしました。
リンク先はこちら。
 
 
 
 
友人の通った所は、ノースショアにあって
通院にも便利なので勧めてくれたのですが
我が家が予約したSoundSkillsは、ブリッジの向こう。
 
道路が混んで混んで、避けたかったけど仕方ない。
 
それでも息子がもうYear 12になってて、試験前で時間がないことを
これでもかと熱心に伝えたので、
1ヶ月後に検査の予約を混雑のピークを避けて入れてくれました。
普通はもっと先になるそう。
 
経験上、NZでの子育てには、お母さんが熱心だと
なんだかまわりが、力を貸してくれるような感じがします。
逆に静かだと、困っているのを気づいてもらえずスルーされてしまうような。
 
 
それにしても、よかったなと思うのは
息子本人が全然落ち込んでいないこと。
 
彼は困難があって立ち向かったり、
乗り越えたりする人をカッコいいと尊敬しているのです。
(彼らの言葉では “SICK!!”だそうで)
 
夫はどうかというと
語学の専門家として、未知の分野ではあったけれど
トレーニングによって、どんな風に息子が進歩するのか
これからを楽しみにしています。
 
母としてはは、
次男の面白い考えをする頭の中を、
客観的に数値化・分析してもらうことにとても興味があって、
トレーニングによって
彼の感性がどんな風に豊かになっていくんだろうと、ワクワク。
 
これから歩んでいくのは、今より良くなっていくための道のり。
どれほどかはわからないけれど、きっと今よりは良くなっていくはず。
 
コツコツやるのは得意分野だ(^^)がんばろう。
 
APDの検査までには、
次男のコミュニケーションと学力の関係の査定レポートが必要だということで、
高校の生物の先生と
空手の先生が、快く引き受けてくれました。
 
検査ではっきりしてくれればいいな。
 
「APD」という言葉を聞いてからというもの
APDに関して、たくさん研究論文などを夜遅くまで読んでいます。
 
やっぱり日本語のものより、英語の方が断然多いですね。
 
これは、英文を読むのが苦手な日本のご家族には
困るんじゃないかな。
 
たくさん情報を調べると理解が深まって
不安よりも希望の方が増えていくはずですよね。
 
英語の論文を日本語にするのは大変だけど、
我が家とAPDとの付き合いは長くなりそうなので
体験をつづることで、どなたかの参考になったらうれしいです。
 
 
それにしても、調べているうちに
私自身もAPDなんじゃないかという気がしています。
 
雑音があると、話し声に集中できなかったり
耳で聞くより、視覚情報で理解する方だし。
聞いた人の名前はあんまり覚えられないし(老化?)。
 
「それは普通のVisual Learnerだよ。」と次男は言いますが。
 
夫が言うには
今は亡き父がもしかしたらそうだったかもしれないなあ、と。
 
NZでは20人に1人
USでは5〜10人に1人の割合で
いるそうです。
 
*後でお世話になる教育専門家の先生が言うには、NZでは隠れAPDがもっとたくさんいるそう。
 
 
 
ちなみに
APD検査費用を医療保険でカバーしようとしたけど、ダメでした。
「手術」につながる検査なら医療保険が使えるけど、
 
検査の後はどう考えても「トレーニング」なのでだめでした。
 
APD検査費用、$680(約5万6千円)は自費。
 
 
だからもう、明るく楽しまなきゃ損です。
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

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