Bittersweet in NZ

(the) Melvins を聴きながら。NZの大学のイギリス人英語講師の奥さん目線 & NZ移住して3人の子育て後半戦に挑む奮闘記 & NZで元日本人雇用主の永住権取得と同時に不当解雇された体験記などなど。

NZで育つのは本当にいいことだらけなの? 悩みに向き合い続けて思うこと。

NZに移住してあっという間に10年。
 
英語を教えるイギリス人の夫を通して、一緒にたくさんの生徒たちを見てきました。
 
そんな中でも夫は
英語が母国語でない、
主に家庭の中で話す言語が英語じゃない生徒をたくさん受け持ちます。
 
30年ほどの教職経験の中でも
NZでの経験は他の国での経験とは違うよう。
 
アカデミック英語では、授業や課題のテーマとして
NZの抱える問題、例えば
移民、住宅、インフラ、差別、教育、医療、その他さまざまな切り口を批評的な視点で
議論したり小論文を書いたり、スピーチや発表をします。
 
だから生徒たちは、必然的に自分の置かれている立場を見つめざるを得ないんです。
 
それに夫が最初に自己紹介して、
外国人歴が長く、妻がアジア人で、同年代の子3人の親であること
それにNZerじゃないことを知ると
NZに否定的な意見や悩みを打ち明けやすいようです。
 
生徒たちそれぞれの考えや経験からくる思いに、直に接していると
「苦しんでいる生徒の多さ」に気づかされるんです。
 
夫は気になること心配事をしょっちゅう話すので、
一緒に対応を考えるんですね。
 
たくさんの生徒をサポートする夫を
妻側も精神的にサポートしていかないと、
支える先生がいつか倒れちゃうんじゃないかって、ぐらいに。
 
生徒たちの気持ちに寄り添ってみると、
初めは海外からの留学生だと思っていたら
実は、NZで生まれたり小さい時からいて
ここの教育を受けてきたはずなのに、苦しんでいる人が少なくない。
 
その多さにショックを受けたのはもう8、9年前のこと。
 

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小さい頃は、「自分はキウイで、〇〇人じゃないぞ!」と信じて疑わなかったのに
成長に伴って、無視したいけどできないビミョーな違和感、
食い違いを感じることが増えて
高校の中頃には、自分はどうしてもネイティブじゃない、キウイじゃない、と
思い知らされる。
 
夫がいうにはアジア人学生には、難しい言葉を知っているのに
使い方が間違えていることが多いらしい。くせになってて簡単に直らないことも。
 
学校ではそんな細かく指摘してくれないから、
 
家庭で根気強く直していってあげるべきところだけど
おうちのお父さんお母さんがそこまでやってこなかったってことですよね。
 
 
悩みを抱えている生徒たちのメールでも
練習のエッセイでも、
ちゃんと言葉で表現していても、していなくても、
 
つらさしんどさって滲み出ている。
 
すごい、モワ〜っとね、漂ってるんですよ。文面から。
 
劣等感、自己過小評価、低い自尊心、拭えない違和感が。
 
私自身が英語ネイティブじゃないからか、気持ちが敏感にわかって
大抵夫より先に気づきます。
 
大事なサインかもしれないから、自分の子を見つめるように
いつも注意深く真剣に見ています。
 
 
NZで子育てしてきた、している親御さんたち。
 
このことに気づいているのは、どれくらいいるのだろう。
 
 
生徒たちのほとんどは、この気持ちを親に話してません。
 
 
私の注目している人で、NZのコメディアンで、
精力的にメンタルヘルスの支援活動をしている、
Mike Kingさんと言うすばらしい人がいるのですが
 
そのマイクさんが去年8月、Checkpointという番組で言っていたことによると
 
子供達は悩みや苦しみを、
親に悪い傷つけたくない、できるだけのことはしてくれたからなどで
親に話さないことが多いんだそう。
 
NZに暮らす40%の子供が、学校を卒業までに自殺未遂をするそう。
そして自殺を考えたことのある80%の人は、
親や周りに助けを「一度も」求めなかった。
 
話した情報で何をされるか、親を傷つけるから親はできることはしてくれたから、と。
 
これ、すごい実感してます。
 
私たちが気づいた悩みのほとんどは親に言ってないです。
 
物騒なことを書きますが、事実なのでね。
 
去年のUNICEFの発表ではNZの青少年(15ー19歳)の自殺率は、調査37カ国中で
ワースト1です。
 
 
そして、マイクさんは
周りの大人は子供に対して決めつける考え方をやめるべきだ、と訴えていました。
 
 
 
海外生活だから、楽しくて当たり前?
 
ちっちゃい頃から学校で英語に囲まれてるんだから、英語できて当然?
 
お友達とは英語で会話してるし、英語習得は学校にまかせとけばなんとかなる?
 
親が母国語で話してるんだから、バイリンガルになるのは当たり前?
 
(バイリンガルって、英語も母国語もどっちも中途半端でもいいの?)
 
多民族国家だから、差別やいじめが少ない?
 
 
これらは、「親ふざけんな!」と怒りを込めて訴えてきた生徒たちの声。
 
生徒たちって、30代もいるんですよ。
 
 
以前ある韓国人生徒が、
「海外での子育ては、親(母親)にとってはファッションみたいなもの。ステータスがあって、自分たちは英語話さない日もあるくらい韓国コミュニティーにどっぷり浸かってんのに、さも充実しているかのように、海外生活自慢に余念がないんだ。子供には勉強頑張れって言うくせに、自分は十数年いても英語上達させようともしない。そのくせ家では、韓国語や文化を忘れないように押し付ける。」と
 
ぶちまけてくれたことがありました。
 
これを聞いた時、正直、すごくうれしかった。
 
それまで韓国人生徒は、不自然なくらい親をかばい過ぎるくらいで
もどかしいほど辛いのは自分のせい、と言う子ばっかりだったから。
 
ご飯作って毎日の移住生活で、親御さんも大変だと言うのもわかります。
大人がそれだけやってるから子供はなんとかなるだろうと。
子供がなんとかなったんならラッキーだけど、なんとかならない場合があるから
たった一人の先生のところにこれだけ悩みが寄せられるんですよね。
夫はカウンセラーじゃないんですよ。英語の教科の一教員なんです。
 
たまたまある教育を受けている人に、たまたま夫が接して、見つかった苦しみは
絶対に氷山の一角なはず。
 
でも生徒たちの訴えは、全部に近いくらいほとんどがホント的を得てて
「あなたの言う通り!」っていう感じなんです。
 
「あなたの言う通りだと思うよ。私に話してくれたみたいに、お母さんに話すことはできそう?」って前出の韓国人生徒に、そっと聞いてみたら
 
「聞く耳がないよ。言ったって理解できない。NZはいい国いい教育って信じて疑ってないから。学校みたいに毎日感じるやな態度とかズレを実際に知らないから。」って
あきらめ笑いをしてた。
 
大学の場合だと一人の学生に3ヶ月の期間しか接することができなくて、
悩みに気づいて励まし続け続けるのも、専門機関につなげることも
短期間でしかできません。
大丈夫なくらい立ち直っていくまで見届けることは、なかなか難しいです。
残念です。
 
 
あるヨーロピアンのママ友達が、
(私たちが)そんなに学生からたくさん悩みを打ち明けられるのは、
学生たちの親とは全然関係がないからじゃない?と。
悩みを聞いてると、親がもっと早くに気を利かせて手を打っていれば
こんなに悩まなくてよかったのにと思うことばっかり。
 
同じ親として腹立つから、何ボサーッとしてたんだー!と飛んでいって
スリッパでパコーン!と親の後頭部をはたきに行きたいところだけど、実際は無理。
 
つらかったら、ためてたらダメ。吐き出した方がいい。
 
私たちに吐き出してくれると、いつも「ああよかった」って思う。
 
ただ英語を教える夫にはたくさんの生徒が次々とやってくるので、
長年のうちに残念だけど忘れてしまうことがあって。
 
きちんと経験をつぶさに覚えているのは私だけ、なのです。
 
もう7、8年前からたくさんのみんなの悩みを本にして世に出して、
移民の親たちに現実を知ってもらいたいとまで考えていたけど
 
プライバシーもあるしそれは無理そうなので、
ここで書いて残していきたいと思います。
 
NZはいい国いい教育って、無邪気にパラダイス気分の親御さんに会うと
「家族みんなが同じようにそう思ってるといいですね。」って言います。
 
親がいくら気を揉んでても、
子供が朗らかだったりネガを振り払って前向きに生きれる人に育っていったら
いいことですよね。
 
でも親がのほほんと、子供のつらさや日々晒される困難を
理解しようともしないでいたら
子供だって心を開きたくなくなりますよ。
 
親の前では、何があっても万事OKのふりして「大丈夫」って言ってる、って
言う生徒とても多いですよ。
 
 
メンタルヘルスへの取り組みが危機的状況なのに、
前National 政権はずっと問題視していなくて、
去年9月の選挙の数週間前に、やっと問題として「選挙用に」取り上げた。
 
学生たちの置かれている現実の苦しさを私たちは知っているから、
手を打たない前National 政権には、ずーーーーっと頭にきてた。
そんなNationalに投票するサポーターに対しても。
 
この前の選挙では、
メンタルヘルスへの取り組み強化を長年訴えてきたLabourが政権を握るために
 
私も心の中から熱い想いが湧き上がって駆けずりまわったのだけど
 
あれは、夫や私には言えるからと、
悩みを打ち明けてくれたみんなのおかげなんだなあ、って今わかった。
 
 
悩みを打ち明けてくれたみんな、本当にありがとう。
 
みんなのおかげで、いい国にいい環境にしようって力が湧いてくるよ。
 
これからも、私たちに出会ったら話してみてね。一緒に考えたいから。
 
 
 
問題を明らかにして指摘するのは、解決する必要があるから。
 
文句言うのは、良くしたいから。
 
じっと何もしないほうが、しんどい。
 
 
ただ海外移住して、お客さんのようにそこに住んでるだけなのは、自分らしくない。
 
なるべく多くの人にとっていい環境にしたい。
 
 
 
新しい年になって、そんな私の想いで動き始めていることには、
 
ポジティブに勇気づけて後押ししてくれる人たちがいて、うれしい。
 
 
苦しかったり違和感が拭えなかったりする人は、
 
とにかく周りにわかってくれそうな人を見つけて、伝えてください。
 
 
吐き出した方がいいから。
 
 
これからも、私たちは当たり前のこととして手助けしていきます。
 
 
 
でも、もしNZで子育て中の親御さんがこれを見ていたら
 
自分の家庭ではどうか、考えてほしいのです。
 
 
家族にはそれぞれ方針があるし、何が正しい間違っているじゃなく、
 
こう言う現実があって、自分の家族はどうだろう?と考えてほしいのです。
 
 
考えて、
 
自分たちなりのやり方で、手を打ってほしいのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

NZ不当解雇体験記20。移民局、Immigration NZへの報告の続き。

Immigration NZへの報告をしたのは、今年の初めでした。
 
 
正直スッキリしました。
 
 
数ヶ月後
スッキリして忘れていた頃に、Immigration NZから手紙が。
 

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その手紙には、
 
*私たちの報告に基づいて調査を綿密に行う必要があったこと。
 
*報告書の対象者の今後については、プライバシー法により
私たちに報告はされないということ。
 
*対象者の移住コンサルタント会社と弁護士に対しては、警告が発せられ
双方から申請される移住手続きには、今後監視が強化されるとのこと。
 
それに、報告に非常に感謝しているという内容でした。
 
 
移民局が対応してくれたようなので、
不正や搾取や詐欺の取り締まり強化のお役にちょっとは立てたかな?と
 
予期せぬ手紙で、少しほっとしました。
 
 
 
この移住コンサルタント会社と移住弁護士は、
隠されたまま永住ビザ申請された夫の存在ついては
「知らなかった」って突き通すだろうなぁって思ってたんですけど、
多分そうだったと思います。
 
だってこの移民局からの手紙が届いた5月には、
この弁護士はまた在籍する弁護士事務所を移動したようで
 
「心機一転がんばります。日本に10年いたこともあり、日本語も堪能です。」って
笑顔でネット上に告知していましたから。
 
このブログでは、移住コンサルタントと移住弁護士の名前は出しませんが、
報告以降、この2者の担当する手続きには監視が強化されるそうなので
ビザ手続きをする人は、お金払って頼んだからおまかせじゃなくて
自分たちでも漏れのないようにしっかり確認してくださいね。
もしどの会社、弁護士か心配で聞きたい人がいれば、個人的に教えます。
 
 
そして元雇用主が、その後どうなったのかは知りません。
 
 
報告したら、どうするのか判断するのはImmigration NZだから
その後のことは気にしていなかったんです。
 
でも今年もいつものように
夫のところには永住ビザ取得を目指して、
IELTS7.5から8、中には8.5を取るために(IELTSの最高得点は9)
指導を受けて努力している人たちが来ていました。
 
みんな、NZにとても必要なスキルと経験を持った人たち。
 
もう審査基準を超えて、7とか8出しているのに
移住して能力を低く評価されないように、さらに上をいこうと努力するんです。
 
IELTSは6.5くらいからは、0.5ずつ上げていくのでも
かなり頑張らないと、簡単には上がらないんだそうです。
 
そんな一生懸命な人たちを応援していたら、
 
なんだかなあ....って。
 
姑息なやり方で、この国に居続ける人物が当たり前のようにいるのかと思うと
なんだかもう、やるせなくて。
 
 
 
善意や親切心、真面目な人がバカを見る世の中を放っておきたくはないです。
 
親の勝手で海外移住したんだから、子供たちが育ち巣立っていく環境は
より誠実であってほしいし、
そんな環境を作り続けていくのが子供たちへの責任だと
 
私自身は思っています。
 
 
元雇用主のNZの特許翻訳家・松野太郎氏(現在何しているか知りませんが)は、
元従業員に精神的苦痛を与えて不正解雇をし、法的に賠償命令が出て
ニュースにも出されるほどのことをしたのに
 
未だ謝罪もしないし賠償金も払わないし、
 
自分のしたことは悪いと思ってないのでしょう。
 
自分の利益のためには、親切な人を裏切ってでも手に入れなさいと
彼は子供たちに教え、そんな背中を見せるのでしょうか。
 
子供たちのために「真心がちゃんと通じる、誠実ないい環境を作る」ことなど
彼は理解できないかもしれない。
 
 
自分の子だけじゃなく、他の子たちも
裏切られはしたけれど元雇用主の子供たちにも、
もちろん誠実な環境で育ってほしいと願っています。
 
私や私の子を慕ってくれた、あの子たちにも。
 
 
NZでは今年2017年に選挙があって
9年間のNational政権から、Labour党主導の連立政権に変わりました。
 
私がImmigration NZに報告したのは、National政権下。
 
 
10月に就任したLabourの移民大臣、Iain Lees-Gallowayは
就任前の状況説明において
詐欺や移住者搾取の調査件数のあまりの少なさにショックを受け、
取締の弱化にテコ入れするようです。
 
2015−2016年に調査したのは、基準を満たしたケースの3分の1に留まり
 
2016−2017年には、報告件数が倍増したにもかかわらず、
調査件数は18%に激減したのだそう。
 
 
私たちが報告したのは、2017年だから
Immigration NZの言う通りなら、18%に入っているのかもしれないけれど。
 
もしそうでなければ、
Labourメンバーとしては、詐欺搾取を減らしていくためにできることを
これらも、まわりや先輩たちに相談しながら
 
続けてやっていかないといけないなと思います。
 
 
2017年は、いろいろあって疲れたけど
 
「よくしていきたい」想いは、いい方向に向かっている気がする。
 
 
ありがとう2017年。
 
よろしくね、2018年。
 
 
 

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NZ不当解雇体験記19。移民局、Immigration NZへの報告。

移民詐欺、搾取、不正取引。
 
 
移住に関して不当な扱いを受けた人は、Immigration NZのサイトにもあるように、
ぜひ Immigration NZに報告をしてほしいと思います。
 
調査して判断を下すのは移民局なので、疑いがあるだけでもいいのです。
 
そしてその不当な扱いを受けた体験をぜひ公表して、注意を促してほしいのです。
 
今海外移住している人にも、これから海外移住を考えている人にも。
 
被害者を増やさないために。
 

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今年は、移住コンサルタントの不正行為で
強制送還の危機にあるインド人学生たちが被害を訴えていました。
 
強制送還になれば
借金返済のために臓器を売らなければならず
それを恐れて自殺未遂をした学生までいました。
 
裏切り者が搾取しても平然としていられる環境を変えなければ、
いつまでたっても、被害者と移住国への不正はなくならないのです。
 
 
ズルして入ってきた移民は、
国の不景気な時期や苦しい生活を強いられている人などから
不平不満の対象となって、移民への差別感情が増幅します。
 
困るのは、
誰が
ズルして入ってきた移民か、
誰が
真面目に正当な手続きで入ってきた移民か、わからないこと。
 
ズルい移民を野放しにすればするほど、
移民への差別感情が、ちょっとしたことでいとも簡単に増えてなかなか減りません。
 
そして差別感情が強く向けられるのは、移民の子供達。
 
より良い教育を、生活を、と願って親は移住しても、
裏切り不正をする移民の悪影響によって、子供達が差別でつらい思いをするのです。
 
これは、夫がNZで10年近く教員としてたくさんの生徒達から
親にも言えない悩みやつらい思いを打ち明けられ、
相談に乗ってきたことからも明らかです。
 
不正行為を受けた体験談を、裏切り行為、搾取の手口を公開することで、
つらい思いをする人を増やさないことにつながるのです。
 
あなたがもし不正行為をされ権利を侵されたのなら
ぜひ報告をして
体験をできるだけ多くの人に、伝えてください。
 
 
 
私たちの体験は、移住搾取と労働者の人権などに少しでも役に立てようと
ある方面に伝えてきたし、これからも伝えていくつもりです。
 
Authorityの裁決とニュースになったことと
調査する側の問いに答えられる、豊富な証拠があることがとても役に立つのだそう。
 
 
 
私たちの経験は、ようするにこういうことです。
 
私の元雇用主がNZに長期ビジネスビザで滞在するために、
 
自分のビジネスを
長期的に安定した非常に将来性のある仕事であると
NZ永住者の私と夫に力説し信じ込ませて、2年間仕事をさせていた。
 
日本のクライアント達に「わざわざ海外在住の翻訳者に発注するメリット」を
英語学の専門家である、夫を使うことで「高品質のサービス」を
売り込みの際や会社ウェブサイト上でも宣伝していた。
 
元雇用主は、仕事の継続・新規獲得のために夫の存在を利用していたけれども
タダ働きをさせていたので、会社運営の実態は隠され
払われるべき夫への報酬分は会社利益に上乗せされたまま
IRDに税申告し、夫の役割をImmigration NZに申告することなく
ビジネスビザで滞在していた。
 
一方、
長期ビジネスビザで滞在するために
私をフルタイム従業員として雇うことで、
IRDに税申告とImmigration NZへの申告をクリアして
 
ビジネスビザ保持中は、フルタイム従業員を雇い続けるために
会社業績報告では、経営は好調であると報告し、
のちに解雇理由とされた、業績不振は従業員に一切報告されず
 
夫のことは事実としてIRDやImmigration NZに申告されないまま
元雇用主の永住ビザ申請がされ、
永住許可がおりて、NZ永住者となった。
 
それでも元雇用主は、
万が一、従業員雇用の必要性があるかもしれないので
永住許可証の記載されたパスポートを入手するまで、
ビジネスの業績不振は隠され続け
パスポートを無事入手した当日に、
もう従業員雇用の必要性はないと、私に報告した業績好調とは正反対の
業績不振を初めて伝えて解雇をした。
 
*ちなみにこの事はのちに、労働に関する裁決を下す
The Employment Relations Authority(ERA)が永住権取得にも触れ、
「元雇用主が永住権取得と同時に、従業員雇用の継続の必要はないと判断したのは同日であるという証拠を確認した」と明確にしている。
 
その後、
私と夫はそれぞれ不服申立てをし、
未払い報酬と不当解雇による精神的苦痛への賠償金の請求をしていた。
 
元雇用主は夫への対応を拒否し続け、
Ministry of Business, Innovation & Employment (MBIE) の指示があっても
夫との調停開始を延期し続けて、
その年の年度末の会社配当金を受け取った。
配当金の受け取り2ヶ月後まで延期した、夫との調停開始は前日にキャンセル。
 
調停キャンセルに伴い、ERAの審議が行われ
不当解雇の賠償金と未払い賃金支払いの命令が出ても
命令は無視され続けた。
 
会社清算においても、年度末の会社配当金を受け取った時には、
賠償金と未払い賃金支払いの命令を「認識していなかった」として、
不当解雇へ支払い命令を拒否。
 
不服申立てと調停開催申立てで、
未払い報酬と賠償金の請求を知っていたにもかかわらず。
 
ERAでは、反論意見の陳述書提出の機会が5回あったが
元雇用主は一度も反論することもないまま
支払い命令を拒否し続けている。
 
それでも、元雇用主に法的支払い責任は課されたままである。
 
 
 
 
 
この元雇用主のことを、Immigration NZに報告したのは今年の初めでした。
 
「裏切って不正行為をして永住ビザ取得することは、Genuine正当な行為と言えるのか?」と
 
Immigration NZに問いたかったのです。
 
それに元雇用主には、永住ビザ取得に向けて
大手の移住アドバイザーがついていました。
 
NZのサービスを輸出してNZ経済に貢献していることをアピールするために製作した
会社のウェブサイトに、
「ネイティブスピーカーによるネイティブチェック」の仕事内容が
記載されているのに、
日本人移住アドバイザーは会社スタッフとしてこのネイティブスピーカー(夫)との
報酬未払いを見過ごしたのか、無視したのか、
アドバイスしないで、永住ビザ申請に持っていったのです。
 
さらに永住ビザ申請のアドバイスをした移民弁護士は、
会社の2人目のスタッフを知っていたのか、無視したのか
報酬未払いのまま、永住ビザ申請の手続きが行われました。
 
元雇用主本人だけでなく、永住ビザ申請の専門家達の行為の正当性も
Immigration NZに問いたかったのです。
 
 
これまで、Personal Grievance(不服申し立て)、Statement of problem(陳述書)、Witness statement(証人陳述書)など書いてきたのですが、
この Immigration NZへの報告書が一番難なく書けました。
さんざん書いてきたので慣れてきたのかもしれません。
 
 
お隣オーストラリアの移民局への不法行為の疑いの通報は、
ネット上からできるようですが、
NZではフォーマットはなかったので、これまで書いてきた陳述を元に書きました。
 
報告は真実であることを示すために報告者情報はきちんと書いて、
裏付ける証拠もしっかり出して、
さらに質問があればぜひ答えますと。
 
でも証拠はもう十分だったのか、追加質問は来ませんでした。
 
「誰が」「誰に」「何を」ということを明確にするために、
“He” “She” “It” を使うのを極力避けて、
固有名詞がハッキリするように心がけて書きました。
 
「報告をするように」とウェブサイトにはあるものの、
どの部署宛に出せばいいのかわからなかったので
とりあえず部署は書かずに、Immigration NZに提出しました。
 
 
通報することは、私たちの経験を話した人たちからの強い勧めでもありました。
 
顔を合わす人には会うたび「もう出した?」と言われる始末。
 
それに夫の出会うたくさんの学生の中には
トラブルやひどい目に会う人もいて、いつも抗議や通報するように
励まし強くアドバイスをしています。
 
だから私たちが実際に被害にあったことを、報告しないことの方がおかしいのです。
 
泣き寝入りをすることは、信念に反しているのです。

NZ不当解雇体験記18。そして、次のステップへ。

さかのぼって、
 
Employment Relations Authority(ERA)が、
NZ在住の特許翻訳者、松野太郎氏に
私に対して賠償金と賃金3ヶ月分15400ドルの支払命令を下したことが
ニュース記事になった頃から、
 
私も夫も、このことを
知人、初顔合わせの人にかかわらず
いろんな方面で話すようになりました。
 
話しやすくなった、という方が合ってるかな。
 
ニュース記事になったことを、突然人から知らされたことで
「誰が見てるかわからないぞ?」と。
 
特に夫は大学関係やら教員仲間のつながりもあるし。
 
Authorityの裁決が下ったことで、
体験したことに羽が生えて
つかず離れず私の周りでフワフワと浮いていて
「あれはなんですか?」と問われて、答えているような感じ。
 
移民の中では、永住権を求めるがあまり、
こんな不当行為が横行しているということを、
移住の裏側を知らない人たちに知ってもらいたかったし、
 
なによりも、
「こんな目に遭わないように、気をつけて。」と
 
多くの人に伝えたかったのです。
 

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多くの人がそうだと思うけど、
 
つらい経験をすると、
自分がしたような経験は、他の人にはして欲しくないと
心底願うし、
 
私も強く強く思いました。
 
 
雇い主から搾取される在日外国人労働者を、昔からいつも助けていた
父ちゃんを誇りに思って育った私は、
 
昔、ひらがなタイムズという
 
在日外国人向け雑誌の編集をしている友達のお手伝いを通じて
 
困っている在日外国人のお手伝いをする機会がたくさんあって
 
人助けが当たり前で、
 
NZに来ても、困っている人を助けるのは当たり前で
そういう母親を3人の子供たちも見ながら育ってきた。
 
 
だけど、よく言えば情の厚い、悪く言えばお人好しすぎる、私の根本的な性格が
事もあろうに異国のNZで、
同じ日本人の松野太郎氏に、私利目的に利用され、裏切られたことで、
 
心の源で大切にして生きてきたことの、根本を全否定されたように、感じた。
 
 
あんた、バカだよ。
バカがつくほどお人好し、と言われてもしょうがないんだけども。
 
だからバカは、私でもう止めてほしいと願って
 
いろんな人に話していきました。
 
 
そうしたら、
 
「金も、ビジネスのコネも、経営能力も、NZに必要なスキルもない移民に、なんでNZの恩恵を与えないといけないんだ?」
 
「自分が長年払って来た税金を、なんでこんな不誠実な移民のために使われなきゃならないんだ?」
 
「自分は永住権とるのに、ものすごく努力したのに、なんで努力もしないウソつきが取れるのか?」
 
「自分は何年がんばっても永住権取れないのに、NZにウソついた人間が取れたんだ?」
 
「専門家の仕事を賃金未払いのまま、隠し通して、永住ビザ申請するのは、犯罪じゃないのか?」
 
「こんなことが横行するのは、政治腐敗(前National政権)のせいだ!」と、
 
 
伝えた人たち、全員が全員、松野太郎氏のしたことに強い怒りをぶつけました。
 
 
マオリたちの凄まじい怒りは、怖いぐらいでした。
 
 
 
 
あれほど自分のしたことは正しいと言い張っていた、松野太郎氏は
 
自分がどんな風にして、このNZの地に暮らしていけるようになったのか、
 
あの怒りに満ちたマオリの人たちに正々堂々と、言えるのだろうか?
 
永住権ビザ取得に苦労した人たち、
 
今現在必死に努力している人たち、
 
そしてNZの人々の前で、どんな顔して言えるというのだろう?
 
 
 
 
それに、ほとんどの人が、同じ点を指摘しました。
 
「ビザ申請者が依頼した仕事を報酬未払いでその上、隠したまま永住ビザを申請したのは違法じゃないのか?」と。
 
 
 
 
2013年からの松野太郎氏との仕事では、
夫の仕事に関して松野氏から
ボランティアであるという説明も書類も一切存在しないし、
契約書類作成を頑として拒むものの、
安定性将来性の非常に高い仕事なので、ぜひ2人にはやってほしいと強く押され
会社が波に乗った時には、
夫の雇用を考えるというので、
その時にそれまでの夫の報酬請求をしようとしていました。
 
 
夫の仕事に対する松野氏からの詳細な指示文書が山のように存在し
数多くの質問への夫の回答や訂正文は、会社の翻訳案件の「高品質な証明」として
クライアント、一般公開を含め、利用されてきたのです。
 
2013年2014年の2年間で、夫が多忙のために校正をしなかった案件は
たった1件。
 
それ以外の案件に夫が校正修正して、
「ネイティブチェッカーがいるから高品質」として
松野氏の仕事として2年間取引先に納品され続けてきたのに、
 
報酬を払わないまま、納税申告をIRDにして、
Immigration NZに、永住ビザをして、永住許可が下りたわけです。
 
移住アドバイザーと、移住専門弁護士がついていながら。
 
2014年初めの経営報告では、私たちが加わったおかげで
業績が伸びているという「右肩上がりの会計報告グラフ」を見せて
いかに会社が好調かを教えてくれました。
 
会計報告はちゃんと会計士が作成したと言っていたはずなのに、
2014年初めは好調、
解雇理由の2013年2014年は経営不振。
 
どっちの会計報告が事実で、どっちがウソ???
 
それなのに、永住許可スタンプの入ったパスポートを受け取った当日に、
「永住権取得のために、従業員になってくれてありがとうございます。」の後に
「2013年2014年の経営悪化のため雇用を解消したい。」と
突然経営報告とは正反対のことを言われ、
“雇用関係終了の『提案 PROPOSAL』” だから、
双方が納得するまで話し合いをしなければならないのに、
『解雇を強行』した松野氏。
 
 
「永住ビザ取得のためだけに利用され、精神的苦痛を受けた」と訴えるのは、
 
夫の仕事の報酬未払いのまま隠し続けて、永住ビザを申請したことと
永住許可スタンプの入ったパスポートを受け取る当日まで、私をクビにするほどの経営不振を隠し続けていた、
この2つがあったから。
 
どちらか1つではない。
 
 
Citizen Advice  Bureau では、
「好調な経営と言っておきながら、永住ビザ取得を確実にするまで経営不振を隠していたのは、ビザ取得できなかった時のことを考えて、(私の)雇用をキープしておくためだったと考えられる。」と言っていました。
 
松野太郎氏と弁護士が、正当性を主張するなら、
 
Ministry of Business, Innovation & Employment (MBIE)やERAで
疑問に誠意を持って回答してほしい、説明してほしいと、
何回もこっちが、お金を払って相手の主張できる場を設けたわけです。
 
ところが未だに、わからないまま。
 
 
 
松野氏の永住ビザ申請を担当した弁護士事務所に在籍していた弁護士は、
 
私の不当解雇に関しては、松野氏の代理人となったけれども、
夫の隠されていた仕事を明らかにするときには
頑なに担当するのを拒んだ。
 
松野太郎氏は、支払い命令の出た賠償金と未払い賃金の支払いを
逃れ続けている。
 
 
 
 
Immigration NZのサイトには、こういうページがあってこんな風に書いてあります。
 
 
移民詐欺には、以下の違法行為が含まれる。
 
パスポートなどのビザ申請をサポートするために、虚偽または変更された書類の使用
ビザ申請をサポートするための誤った情報や誤解を招く情報の提供
 
 
また、移民法158条(1)(a)(i)(ii)にも、
居住クラスビザ保持者が、居住クラスのビザまたは入国許可の申請に関連して提供した情報のいずれかに不正、偽造、虚偽または誤解を招く、または関連情報の隠匿が認められ、その違法行為において有罪判決を受けた場合、国外追放される。
 
 
それにサイトのページの一番下には、こう書いてあります。
 
移民詐欺の疑いを持つ人は誰でも、報告をするように。と。
 
報告先はImmigration NZか、Crimestoppersという団体です。
 
 
なので、私たちは報告をしました。今年の初めでした。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

流産した時のこと。

わが家には、幸運なことに子供が3人がいます。


でも、長男の後に2回、流産をしました。


流産のことを産まれるまで育たなかったのだから
仕方ない、と思える人と
ものすごく悲しむ人がいますね。

私は、後者の方でした。

 

最初の流産では、ちゃんと人の形をしていて

超音波検査での写真では、横顔がきれいで。

前回の検査では、ちゃんと心臓もパコパコ動いていて。

でもその日の検査では、心臓が止まってて。


先生が言うには

このままにしておくと、母体が死亡した胎児を外に出そうとして

大出血して母体が大変なことになるから、

急いで胎児を出す処置をしないといけないそうで。

 

悲しみに打ちひしがれた私は、心ここに在らずのまま

数日後の予約を入れて、当時2歳だった息子の手を握って、

産院からの帰り、

荻窪の道を、バス停に向かって歩いて行きました。

あの時の、2歳の息子のかわいい手は今でも覚えている。

 


悲しくて悲しくて。

死んでしまいたいと言うわけではないけれど

赤ちゃんを出さないでおいて、体が拒絶反応して大変なことになっても

それはそれでいいんじゃないか?

ママがわざわざ、出さなくてもいいんじゃないか?

 

それでも、2歳のかわいい息子の手を握っていたので、

この子のために(ごめん、夫のためというよりも….)

後日、処置をしに産院へ行きました。

 

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             [The Kiss- Gustav Klimt]

 

麻酔から醒める時、クリムトの黄金の光の中を

ものすごい勢いで上へ高く高く昇って行き、

心配することはなにもないなんとも言えない恍惚感で満ちていた。


昇りつめると、母乳がたくさんシューシュー吹き出して

大変だ、拭かなくちゃと思ったら、目が覚めた。

 

本当に母乳が吹き出た感触が、

乳房が熱っぽくて、服も濡れている感触があるのに、

それは夢だったのか、目が覚めたら

処置が終わってた現実に引き戻されて

とたんに猛烈に悲しみが襲ってきて、怖かった。

 

もう赤ちゃんは、いないんだ…


あれは母が、私が10歳になる前
妹の出産時に、大量出血して心臓が止まってしまい、
妹も子宮の血の中を溺れて大変なことがあって、

その時、お花畑にいてすごく気持ちのいいところだったのに、
目が覚めたら家族は誰もいなくて
ひとりぼっちですごく怖かったと、元看護師の母が言ってたのと

同じ感じだったんじゃないかと、思う。

 

流産した子は育たなかった胎児だから、仕方がないと

産院でも、いろんな人にも言われて、

頭ではわかっているんだけど、

心が納得してくれなくて。

 

息子がいるから笑っていてあげたいんだけど

数ヶ月は外にも出たくなくて、泣いてばかりいたし

泣かないでも、話せるようになったのは、何年も後のこと。


しかも、気をつけていたから続かないだろうと思ってたのに
2回目の流産もした。

 

妊娠すると体が母乳を作る準備もするから、
流産をしても乳房の手入れをしたほうがいい、というようなことを
長男の母乳育児でお世話になった桶谷式の本に書いてあったので、

 

流産後2回とも
お世話になったY先生を訪ね、号泣しながら報告をした。

 

Y先生も涙をためながら、
今度の赤ちゃんにいいお乳が出せるように手技をしてくれた。

 

おかげで乳房にシクシクするような、
小さなガスみたいなのが、スッととれた。

 

 

それから不育症じゃないかと、悩み始めて、

欲しい欲しいと願いが強すぎると、
なかなかできづらいことがわかって、考えないようにしていたら
次男をを授かった。

やっと生まれた2人目は、体重計の台から体がはみ出るほど
元気な背の高い巨大児だった。

 

 

子供が3人になっても、

あの時無理してたんじゃないか、動き過ぎてたんじゃないかと
時々、むくむくと後悔が湧き上がってきてた。


そうしたら、ある人の
「流産した子を思い出して悲しまなくても、家族だんらんで楽しい時を生まれてこられなかった子も一緒に楽しく過ごしたらいい」っていう言葉に
すごく楽になった。

 

みんなでワイワイガヤガヤにぎやかな時に、

あっちにいる子達も一緒に楽しんで、

みんなの成長を見守ってもらっている感じがしている。

 

それに、子供が3人そろっている時に、
あと2人生まれてこられなかったきょうだいがいるから、
その子達の分もみんな大切に生きるようにねと、言ってあります。

 

みんながわかる時期に伝えたから、ちゃんと分かってると思う。

 

5人きょうだいだったらもっと楽しかったのに、と
あの子達は、小さい頃言っていた。

 


3人きょうだいでよかったな、と思うのは、

家族の大切な意識を、お互いが諌めるように

共有感覚として保とうとすることだ。

大切なことだから、茶化したらいけないよね。


下の子がわからなかったら、上の子が真面目に説明するし、

その逆もある。

 

 

長男が10代の終わりころ、リビングで長男と2人の時に

静かに話をした。

 

流産をした時のこと。

 

昔何度か話した時は、よく本気で悔しがっていたね。

 

母体が危険でも処置をしたくないと思っていたけど
赤ちゃんを出さないとママの命が大変になるかもしれなくて、

 

もみじよりはもうちょっと、力強いキミの2歳の握る手があったから、

ママは大変なことにならなかったんだよ、

 

あなたは命の恩人なんだよ。

 

だから、ありがとうね。と伝えた。

 

ちゃんと感謝していることを知っていてほしかったから。

 

 

「おれ、覚えてないし、たぶん手握ってただけだし。」と

うつむきながら長男はおだやかに口にしたけど。


でも、手を握ってただけでも、

キミにはとてつもなくパワーがあって、

お母さんを生かしてくれたのよ、と


ちゃんとありがとうを、言っておきたかったの。


ママは、今でも子供達の可能性を未来の道につなげようと奔走しているけど、

 

一番のお願いは

「ママより先に、あっちに逝かないで。」っていうことに尽きる。

 

 

死にたい、とか

殺してしまったりとか、

日本でも世界でも、後を絶たない。

 

夫のところにも、

「きえてしまいたい」と打ち明けるしんどい人が。


私達は、真剣に考える。

 

いや、やっぱり、せっかくこれからがあるんだから

きえたら、いやだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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NZ不当解雇体験記17。賠償金支払い命令は、実行された?

Employment Relations Authority(ERA)は、
 
Link Technologies Ltd.というたった一人しかいないNZの会社の責任者、
NZ在住の特許翻訳者、松野太郎氏に
 
元雇用者である私に、
14日以内に
賠償金と賃金3ヶ月分15400ドルの支払うよう、命令を下した。
 
 
で、支払われた?
 
 
 
 
 
いいえ。
 
 
14日経っても、音沙汰なく。
 
反論があるのかと思いきや、異議申立てもなし。
 
 
なので、ERAが次の段階に行くため、
裁決の証明書を発行してくれました。
 
地方裁判所によると、ここから先は
法律専門家に相談したほうがいいとのこと。
 
 
 
Debt collector(負債回収代理人)やその他の方々と相談して、
松野太郎氏自身による会社の閉鎖手続きはされたものの、
 
私の請求によって会社閉鎖は受理されず保留のままなので、
私が原告となって、High Courtで
Liquidation、会社清算の手続きに入ることに。
 
 
 
この費用、誰が払うんでしょう?
 
それは、原告側です!
 
 
でも、ERAで私の主張が全面的に正しいと判断されてから
夫ももうこの時点では、私に同意していて
 
結果がどうであれ
 
松野太郎氏のしたことを明らかにしようという気持ちで
一致していました。
 

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松野太郎氏の弁護士が会社の代理人でした。
 
雇用主として、解雇方法は正しいとアドバイスしておきながら、
不当解雇で120万円ほどの支払い裁決を出してしまった、この弁護士。
 
その上、永住ビザ申請の正当性を問う夫の賃金未払いに関しては、
頑なにクライアントの弁護に立たない弁護士です。
 
 
これにより、会社責任者としての松野太郎氏の権限はほとんどなくなり、
High Courtで指名された清算人に「協力して」
清算処理を行わなければなりません。
 
 
ところが、協力的でなければいけない清算処理に、
会社責任者もその弁護士も、協力的とは言い難い対応だったそう。
 
この人達は、ビタ一文も払いたくないから
 
責任回避すればするほど、
 
私達にだけではなく、次から次へと関わる人々に
強い不快感を与えていき
 
私の中で、申し訳ない気持ちがつのっていった。
 
 
 
清算処理は半年ごとに報告され、公文書となります。
 
報告によると、
松野太郎氏は会社の単独経営者・株主として、
年度末の配当金を受け取り
 
ERAによる賠償金支払い命令が出たのは、
配当金を受け取った後だったので
 
配当金を受け取った時点では、
会社の負債(賠償金と不払い賃金)を支払わなければいけないということを
「認識していなかった」と宣誓した上で述べたそう。
 

だから、私に与えた「精神的苦痛」に対する賠償金+を支払う意思がないのだそう。

 
まあ、配当金で翻訳業とは関係のないもの買ったんだから
そりゃ払えないでしょうね….。車、お掃除する...誰から買ったかも知ってますよ。
 
 
「認識していなかった」というけれど、
ERAによる賠償金命令が出る一年以上前に、
不服申し立てで、
私は「精神的苦痛」に対する賠償金請求をしていたし、
 
夫も2年間の、翻訳案件の仕事の報酬を要求してたんですけど。
 
 
現在は削除されている会社のウェブサイトには、
しっかりネイティブチェッカー(夫)の宣伝をしていて

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通常翻訳は1ワード25円〜
ネイティブチェック付きで1ワード32円〜
 
と、ちゃんと夫の仕事付きサービスでは、割高に請求して、
クライアントへの宣伝、高品質を謳うために夫を頼り必要としていたのに、
報酬は支払わなくていいと考えて
 
「支払い義務を認識していなかった」ということだそう。
 
大手移住アドバイザーがずっとついていたのに?

 

 
今は無きLong Term Business Visa保持中に
 
NZ経済に貢献していることを証明するためのウェブサイトに宣伝していた
 
夫による仕事は、ひた隠しに隠されたまま
 
報酬支払わないまま、永住ビザ申請したわけです。
 
大手移住アドバイザーと弁護士がついていたのに?
 
 
永住ビザ所得だけのために、私たちは利用され裏切られたから、
 
私は「精神的苦痛を受けた」と法的に認められたのだ。
 
 
 
ERAによる賠償金支払い命令が出る前に
年度末の配当金を受け取った時は、
 
「支払い義務を認識していなかった」というけど
 
夫との調停開始を特別な理由もないのに、
半年も遅らせて、
 
挙げ句の果てに、調停開始日前日に松野氏自身がキャンセルすることで
ERAによるInvestigation Meetingsの開始を遅らせて
 
賠償金支払い命令を配当金受領後まで遅らせた、ということが
 
計画的でなかったと、どうやって言えるのだろうか???
 
 
 
清算処理の過程で、
詳細を知った清算人とその弁護士は、
思うところがあり、通常以上の手続きをとってくれた。
 
それは、「私たちの個人的理由でやります」と
 
自腹を切ってくれたのだ。
 
 
松野太郎氏とその弁護士のしてきたことに対して、
 
ニュージーランド人の清算人と弁護士が
 
職権内でできることをなんとかしようと、
誠意を持って
 
自腹まで切ってくれたことに
 
感謝と、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
 
 
それでも、法的には、要するに回収できるほどの財産がないので
会社は、登録抹消されます。
 
 
そしてこの清算処理によって
有限会社の清算であっても、
今後松野太郎氏がNZでどんな融資を受けようとしても、金融機関は
必ずこの清算人からの報告書を要求するのだそうです。
 
「だからその時は、弁護士の意見も含めた毅然とした報告をしますよ。何度でもね。」と、力強く言ってくれた。
 
加算された裁判費用も含め
ERAの裁決にある金額を全額支払わないと、
 
今後新政権の政策で家が買いやすくなっても、ローンも組めないのだそう。
 
 
お金だけで物事判断するなら、
「こんなにInvestigation MeetingsやLiquidationにお金かけても、一銭も入らないんじゃ意味がない。」と考えるかもしれません。
 
 
でも私は、友人に指摘されたように
自分の踏みにじられた尊厳を取り戻すために、
 
松野太郎氏のしたことが、正しかったのかどうかを明らかにする必要がありました。
 
私たちに対しても。
 
この国、NZに対しても。
 
 
 
理由はわからないまま
とにかく公文書にして明らかにしなくちゃいけない衝動に駆られて
 
この数年立ち向かってきたのだけど、
 
最近、理由がなんとなくわかってきたような気がするのです。
 
 
なんでか?っていうと。
 
NZでは今年、運よく総選挙があって。
 
 
こういう人たちに、伝えることができたから。

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当時、党首でした。今は、法務大臣。The Minister of Justice.

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そして、当然。この人にも。NZの第40代目の首相です。
 
 
 
他にも、いろいろな人達に。
 
そして、こんな不当裏切り行為があたりまえのように起きる、
社会を変えられないか?
 
法の抜け穴、どうにかならないか?
 
 
 
私の体験を、活用してほしくて。
 
あちこちで、水面下で
 
いろんな人と話しているうちに
「ステップストーン(法的にやるべきこと)をしっかり踏んでおく」と
伝わりやすい、届きやすいことがわかった。
 
でないと、「じゃあ調停や、Authority行かないとね」で話が終わってしまうから。
 
 
 
 
 
 
私がなんども突然の解雇に「傷ついた」と言っても、
 
「なんでそんなに怒ってるのかわからない。自分の方がつらい。」と
 
と言い続けていた、松野太郎氏。
 
 
従業員への給料は全部自分の懐に入るし、
永住権が取れて、3人の子供の教育費に家族の医療費、
将来の年金と恩恵が受けられるのに
 
「つらいのは自分。」と言い続けていた。
 
 
これまで私に与えた精神的苦痛をつぐなう、謝罪の言葉も賠償金も、何1つない。
 
こちらがお金を出してまで、話し合う場、相手が反論できる場を何度も用意したけど、
 
無視し続けて、逃げて、何もなかったことにしたいようだ。
 
 
逃げれば逃げるほど、
 
私は人と繋がろうとし、
 
賛同し、協力してくれる人が増えていくということが、
想像できなかったのだろう。
 
 
今さら相手からの言葉は、いらない。
 
心がこもっていないことは、百も承知だし、
そんな言葉は、私の心には届かない。
 
 
つぐないをすべき人物は、何もしないので
 
私は自分で傷をいやそうともがきながら、できることをやってきた。
 
そんな中で
法的な立場や自治体の方々の、私たちの主張に対する理解が
 
どれだけ傷を癒してくれたか、計り知れない。
 
それに、
普段から不正行為と戦っている人たちの怒りが
強い力となって、私の背中を押し続けてくれたこともありがたかった。
 
本当に、心の底から感謝しています。
 
 
これまで同じような体験談を語ってくれた人たちが
戦えない虚しさの中で
傷や劣等感を持ったままでいることに
 
その思いになんとか報いたい、
 
この環境をどうにかしたい、
 
という思いが動力になっていることは、いうまでもありません。
 
 
 
松野太郎氏と働き始める時、イヤな予感はしたけど
乗ったほうがいいと思った。
 
ひどい目にあって傷ついたけど、戦ったことで、
 
(しばらく独りきりだったけど、戦う気力だけはあったから)
 
自分の体験談として公に語ることができるようになって
 
この国の困っている誰かのために、
 
役に立つのなら、この痛みにも意味があったんじゃないだろうか?
 
 
 
夫は前、「あんなやつ、出会わなければよかった。」と言っていたけど、
 
あきらめないで戦ったことは、
 
この経験は、私の財産。
 
 
 
私たちの暮らすこの国を、今よりもっと公平な社会にしたいから
 
これからもこの実体験は、いろんなところで、
 
 
活用していくつもりです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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うちの犬、近所の犬2匹に襲われた!

わが家の犬くん(2才)は、現在リハビリ中。

 

 

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3月終わりに近所の犬2匹に噛まれて、関節の痛みがまだ取れないのです。
半年以上前のことだけど。

 

 

その同じ月の3月あたまには、予防接種と健康診断で

「すこぶる健康」の太鼓判を獣医さんに押してもらった犬くん。

 

牧羊犬である両親の血を引き継ぎ、

俊敏でボール遊びに目がなく、足も早いので

そのうち庭でフリスビーやアジリティもどきをしてみたいなあ、と

楽しみにしてました。


ところがアクシデントが起きてしまった。

 

飽きちゃうから毎日違う道を歩くのが好きな、犬くんと私。

 

3月終わりのその日も、日課の散歩をしてて
帰り道に、家の近くを歩いていました。

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(痛みなんかちっともなかった頃の犬くん)

 

家近くの大きめ道にある家には、いつもベランダに
Staffy(スタッフォードシャー・ブルテリア)ミックスの犬と、
ラブラドールミックスの犬、2匹がいて
道を歩く犬にも人にも誰にでも吠えていました。

ただあるいてるだけなのにイヤねえ、と見知らぬ人と声かけあったりしたものです。

 

飼い主は日中いないようで、NZの強風が吹こうが、雨が降ろうが
ベランダにいたので、それは気の毒に思っていました。

 

そしてその日、てくてく大きな木製の門が閉まっている
2匹の犬の家の前を通りました。

そしたら、またベランダでいつものように2匹の犬が吠え始めて
ラブミックスがダダダダダダダと階段を駆け下りてきたので、
門は閉まっているはずだけど、

 

急いで通り過ぎようとしたら

 

ラブミックスが門の下をグーーーーーーーッと押して、

門を開けてしまったのです!!!

 

そして、私たちはもう早足で
その家から離れているのに、犬2匹は追いかけてきて
うちの犬に襲いかかって噛みついてきました。

 

吠えてうるさかったのはラブミックスだけど
攻撃的でアルファなのはStaffyミックスの方だった。

 

うちの犬も応戦したがっていたけど、

『NO!!!STOP!!!!』と冷静に、2匹+犬くんを異常興奮させないようにして。


うちの犬を引き離しながら、私の腰から下を犬たちの間に入れようとすると、


どうやら2匹は、狙っているのは人ではなくうちの犬だけだということが

わかったので、

とにかく、うちの犬からしつこい2匹を『NO!!!STOP!!!!』と
懸命に引きはがそうとしました。本当にひっぱがすっていう感じで。

 

お昼だったので、人通りもなく
この間車が2台止まったけど、男性2人とも助けてはくれず、行ってしまいました。やっぱりオークランド….

 

そしたら、Staffyミックスが犬くんにマウンティングし始めて
「ママー!この野郎一発噛ませてくれー」という、犬くんの目が。

 

訴える犬くんのその目に
瞬時にものすごい頭きて、思いっきり足で引きはがして、

やっっっっとのこと、ひっぱがしたら


犬2匹は突然自由を謳歌するように、道路をかけ走って

姿が見えなくなってしまいました。

 

飼い主に大声で声かけるも、やっぱり留守。

 

「ちっちゃい子噛んだら大変だ!!!」と

 

たまたまその日家で仕事してた夫にすぐ電話して、

急いでカウンシル(自治体) の連絡先調べてもらい
2〜3分の上り坂をかけ上がって家に戻りました。

 

噛まれたものの、この時は犬くんも気にせず一緒に普通に走っていました。

 

私は息切らしながら、夫に状況を整理しながら説明し
なかなか担当者につながらないイライラの中、状況を紙に書く夫。

 

そして、担当者に伝えるために、急いで犬の傷の確認。

 

傷は、後ろ足のかかとみたいな「足根関節」というところ左右両方と、
首も噛まれていました。

この時はまだ犬くんは、お父さんとお母さんのバタバタした興奮の中
無邪気な顔をしていました。

 

 

やっと担当者とつながって、状況を説明して
とにかくまだ逃げたままで子供を攻撃したらいけないので、
早く捕まえて欲しいと、お願いしました。

 

すぐに捕獲のためアニマルコントロールの人が向かうとのこと。

 

獣医にも、すぐ連絡したら、今すぐ連れてきて!!!!と。


すぐ連れてってよかった。

傷が小さかったらそのうち治るかなぁと
放っておきがちになりそうだけど、

私たちには見つけられなかった傷を
獣医さんは他にも見つけてくれて、写真を撮り、
注射と抗生物質をくれました。

犬くんがシャイで気弱なのを知っているので、獣医さんも怒っていました。

 

噛まれた首の傷は、首のたるみのおかげで深くならずにすんだのだそう。

 

2才になった頃に、首がブヨブヨたるんできて
次男には「ブヨ」と呼ばれる始末だったのに
ブヨのおかげで助かったね!とみんなで大喜びをしました。

 


家に戻ると、逃げた2匹を捕まえた
アニマルコントロールのオフィサーが家に。噛まれてから2時間が経過していた。

 

アニマルコントロールの車後部に、捕まった2匹がおとなしくしていた。

オフィサーによると、ラブミックスは逃走してすぐ家に戻っていたそうだけど、
Staffyミックスは、近所の猫を襲い瀕死状態にしてしまった。


NZでは

「犬は、いついかなる時でも飼い主の直接管理下にあり
管理敷地内から自由に離れてはならない($3000、約25万円以下の罰金)。」


「飼い犬が攻撃によって与えた損害の責任を負う($3000、約25万円以下の罰金)。」

 

2匹の飼い主は明白な違法行為を犯したので、裁判にかけるため

私の名前で陳述書を作成するとのこと。


また裁判沙汰か…と心でつぶやきつつ。


最近iPad で作成するようになったからまだ慣れてなくてね、と言いながら
オフィサーがその場で、私の証言をタイプするので、
頭で整理しながら、言い残しのないように克明に伝えました。

 

アルファの犬がマウンティングしたと言ったら、
「そうなの?こっちのStaffyはオスで、ラブラドールがメスだよ。」と。


いやもうあの瞬間、銃があったら撃ってたんじゃないかと思うほど
あのしつこさと凶暴さには、本当に頭にきた。

 

うちの犬くんが小型犬だったら、きっと命が危なかった。

あとで襲った猫の方は、1匹の攻撃で瀕死状態になってしまったんだから。


NZの法律では目撃者が攻撃を止めるために、

攻撃する犬を押収したり処分してもいいのだ。

 

作成し終わったら、証言に間違いがないか確認して

iPadにサインをして、陳述書ができました。

 

犬くんの傷の写真と、獣医での治療費請求書の写真も撮って。

 

あとで市の法律担当から連絡が来るので、

治療費はできるだけ相手側に請求するようにとのことでした。

 


でも、この時は治療はすぐ終わるものと思っていて


半年以上も治らないなんて、


これっぽっちも考えてなかった。

 

  

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 こんな小さな傷が、しつこく悪さしようとは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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