Bittersweet in NZ

NZの大学のイギリス人英語講師の奥さん目線 & NZ移住して3人の子育て後半戦に挑む奮闘記 & NZで元日本人雇用主の永住権取得と同時に、不当解雇された体験記などなど

9月23日は投票日!がんばれ、NZ Labour 労働党!!

『政治=毎日の暮らし』
 
日本でたくさんたくさんお世話になった、
幼稚園、小学校、ご近所さん、ママ友達とその家族、
たくさんの友達、そして家族。
 
すばらしい環境に別れをつげて、子育て後半に選んだ国、NZ。
 
ここは思っていたほど暮らしやすくもなく、
やさしい国ではなく、
教育事情も表向きとは違っていて、察しの良い子供は徐々に気づいていった。
 
ビジネス畑出身の国民党ジョン・キー元首相は、
弱者はろくに相手もせず、一部富裕層の富をさらに増やしていった。
 
教育費や医療費を減らし続けて、現場は悲鳴をあげているのに、
質問にまともに答えられないことがほとんどだったのに、
なぜか人気があった。
 
 
ここでは、NZで幼稚園から大学までの子育てや暮らしを
「正直に」つづっています。
 
なのでNZの嫌いなところも、ぼかしません。
 
でもイヤだイヤだと言ってるだけではなく、
好きな場所にするにはどうしたらいいかなと、考え行動もしています。
 
子ども達を連れて来た責任がある。
 
イヤなとこなら、いいとこにする。
 
自分が動く。
 
住んでて気持ちのいいところとは、
自分たちだけでなく、なるべく多くのみんなにも
暮らしやすいところのはずだ。
 
*******************************
 
そんなわけで、
先日の日曜日、オークランドのWaterfrontに行ってきました。
 
 
それは、
NZ Labour労働党の新リーダー、Jacinda Ardern 、
ジャシンダの初めての政策発表を聞きに行くためです。
 
幸い雨も降らなくて、時間が近づくにつれて人もかなり増えてきました。
 
党本部は300人かそれ以下を予想していたそうですが、
告知が数日前だったにもかかわらず
集まったのは500人を超えていました!
 
 
オープニングスピーチはグリーン党の、Robyn Malcolm、ロビン
 
どっかでみたことあるなあと思ったら、女優さんなんですね。
 
政党は違っても、ジャシンダとはとっても仲良し!

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ロビンの話がまたそれは痛快で、
オークランド住民の日々のイライラを見事に言ってのけました。
 
「車で延々と続く渋滞に巻き込まれて、横からさらに進入してきて、ワタシ何のために待ってるの?」
「NZは全然グリーン&クリーンの国じゃないでしょ!」
 
本当にその通りだ!!!
 
やっとエイリアンじゃない、現実の人間の話を聞いたような感覚でした。
 
スカッとしました。
 
 
そして、集まった大勢の声援と拍手に迎えられて、Jacindaが登場!
 
ジャシンダの生スピーチを聞いたのは、私は今回で二度目。

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彼女のクリアな視点と、
投げたナイフが鋭くターゲットに次々と、刺さっていくような
言葉とその意志は
ザクッ、ザクッと、心地がいい。
 
 
そしてジャシンダが、
オークランドをワールドクラスの都市にするための、
交通機関プランを発表しました。

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  • South Auckland、CBDから空港までのライトレール(路面電車)線を10年で建設。
  • Nationalの30年プランに比べ3倍の速さ。その後、ノースショアまで路線延長。
  • Howickから空港までの急行バスの運行。
  • ウェストフィールドからパパクラまで、第三の電車本線の建設。
  • バス運行の増加。
  • 財源確保のため、ガソリン1リットル当たり10セントの税金を導入。
 
 

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続いて、オークランド問題・交通機関・建築のスポークスパーソン、
フィル (Phil Twyford)のスピーチ。
 
これまで国会答弁などで、National 国民党にオークランド問題を提示しても
無視され続けてきた怒りを、フィルはぶちまけていました(笑)
 
なんか写真まで、大きいな。怒りのぶんまで大きくなったんだな。
 
そうでしょ。そうでしょ。
 
国会TV (Parliament TV)で、
国会答弁を私たち夫婦はよーく観てて
フィルとおんなじように、何年も腹立ててきたんですから。
 
誰が国のためにしっかり考えているのか、
誰がのらりくらりと答弁したり、
痛くもかゆくもない質問してるのか、
ちゃーんとチェックしてて、わかっているんですよ。
 
 
副リーダーのケルヴィン (Kelvin Davis)の大きな姿は、
今回見かけませんでした。
 
Kelvinは、学校校長・教員としてひどく荒れていた学校を立て直し、
マオリの抱える問題や矯正に尽力する、教育熱心な素晴らしい人なのです。
 
彼なら、教育現場の怒りを痛いほどわかっているはず。
 
夫の怒りとも、共通してるはずだ。
 
 
 
National 国民党もこの日、パパクラ駅で交通プランを発表。
 
???Nationalさん、9年間なーんにもして来なかったよね?
 
その上、この数年でオークランドに
爆発的に増加した移民数をカバーするための
住宅供給もインフラ整備も、のらりくらりと対応して来なかったよね?
 
国会答弁を何年もよーく観ているから、知っていますよ。
 
しかもNationalは、発表の場に選んだパパクラ駅を、
管理するオークランド交通に無断で使用!
 
政権与党で、ビル・イングリッシュは「首相」。
本当にこの人たちは何やってんだ….
 
後日、オークランド交通(AT)はこれを条例違反であるとして、
AT管轄の施設を選挙目的で使用しないよう全政党に通達しました。
 

www.newshub.co.nz

 

Labourの発表自体は、30分ぐらいで終わりました。
 
その後、すぐそばのバーで語り合いましょうということで、みなさんぞろぞろと移動。
 
Jacindaを始め、他にもLabour議員や、候補者、メディアやジャーナリストなど
見たことのある顔ぶれがたくさん。そしてボランティアも。
 
Labour以外(確かNational)のオークランド評議員もお祝いに来ていました。
 
そしてJacindaと話したい、写真撮りたい人たちがワイワイ取り囲んでて、
しかもJacindaはそれぞれとしっかり話していました。
 
来てくれた子供たちにも。
 
大人も子供もみんなの顔が、ものすごいニコニコ顔だったのがうれしかった。
 
もうみんな、変えたいのだ。
 
私たちは、
久しぶりの2人のお出かけだったせいか、
夫が喜びすぎて、花瓶のようにでかいグラスのビールを頼んだので、
「紅茶でもこんなに飲めないよ。」笑いながら、周りの人とも語っていました。
 
そして私はスキを見逃さず、
すかさず近づいて、Jacindaと話をすることができました!
 
J「そのビール、グラスおっきいね!」
 
私「そうなの。だからもう酔っぱらっちゃっててごめんね。」
 
ケラケラ笑いながら、いろいろ楽しく話をしました。
 
Jacindaは日本語を勉強してたこともあったそうで、
NYやロンドンに暮らしたことのある彼女と、
東京から来た者としては、
「やっぱりオークランドのこの交通事情は、まずいでしょ、
はずかしいぐらいだよね。」と意気投合しました。
東京みたいに、車がなくても都心を行き来できるくらいがいいと。
 
そして私が「ある提案」をしたところ、
Jacindaはものすごく喜んでくれて「もう、どんどんやって!」
直々にお墨付きをもらうことができました。
 
だとしたら、急いで着手したほうがいいよね、とうなずき合いました。
 
そして一緒に写真も撮れました(^^)。
 

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一緒に肩を組んで、がんばろう!のエールを送りました。
 
まだ37歳のJacindaは、
とっても気さくで、ものすごく話しやすくて
本当に近所か親戚のやさしいお姉ちゃん、っていう感じ。
 
そして、写真撮ってくれた夫が「ものすごい求心力だよね。」
 
そういう仕事だからかもしれないけど、って。
 
いやいやビル(National)に、このWelcomingなエネルギーははないでしょ。
 
そう、なんというかものすごく引き込まれる感じなのです。
 
 
もしJacindaと話ができるチャンスがあったら、
ぜひ話してみることをおすすめします!
 
 
 
それから、帰りにトイレに寄ってみると、ドアの鍵がこわれていたので、
次に入って来た女性に、こわれていることを告げたら
そのことでまた彼女とジョークを言い合って、笑い転げていました(酔っ払い)。
 
「でも、間違えて誰かが開けないように見張ってますね。」と言ったら、
 
「あなたがさっき、Jacindaと話してたでしょ?あのアイデア、私もいいと思うわ。」とうれしいことを言ってくれて、
 
「ありがと!」と日本語で言ってくれたのでした。
 
よかった。やっぱりみんなのためになるよね。
 
がんばろう。
 
 
とってもうれしい1日でした。
 
 
「それにしても、やりたいことを直接トップにいうなんてなあ…」
夫は、半分あきれ顔で喜んでくれました。
 
長男も「すごいねー」とほめてくれました。
 
でも次男と娘には、
「はいはい、またママのクレイジーね。」と
 
サラッと流されました。
 
 

息子はAPD(聴覚情報処理障害)? いきさつ編2

そして、また1年後。
 
それがやっと、先日のことです。
 
まだ、よく聞こえないという息子に
また耳あかのやつが、耳をふさいでいるに違いない!
息子は息子で、先生がさっと取って捨ててしまった
大きなレアな耳あかを、
今度は取っておきたいと.....
それなら今度は、
捨てられる前に急いで「ください」っていうんだよ、と私。
 
でもまあ彼のいう通り、
それは「琥珀のようであった」ことは確かなんです。
 
とにかく、さっさと解決して終わらせたいという思いで
聴力検査もしてくれた近所の耳クリニックに、足を運んだのでした。
 
それなのに、チェックした先生は
耳垢も鼓膜チューブもなく、耳の中はきれいですよ、と。
 
でもよく聞こえなくて困っている息子は、
どんな風に聞こえないのかということを、事細かに説明し
特に問題のなかった1年前の聴力検査の結果と照らし合わせて、
APD(聴覚情報処理障害)の検査をしてください。ということに。
 
 

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友人に落胆ぶりを伝えると、彼女の息子もAPDなので
トレーニングに通ったというクリニックを紹介してくれました。
 
その子はもっと早く小学生のうちに症状が出ていて、
学校の勉強に支障が出ていたので、彼に合う教育や専門家を探すのに
本当に何年も苦労してきたのです。
 
参考にして、とAPD検査の結果も見せてくれました。
 
彼の通うところは眼科で、聴覚からも少し問題があるけど
彼の場合、どちらかというと
視覚からの情報処理がうまくできていないようでした。
 
うちの息子はというと、
昔から視覚からの情報量がずば抜けていました
 
もし昔からAPDがあったのなら、
耳で全部キャッチできないのを
目ですさまじくカバーしてきたのかもしれない。
 
けど、こればっかりはわからないのです。
学校の先生たちも、親の私たちも今まで気がつかなかったのだから。
 
ただ想像力の素晴らしい、面白い考えをする子で、
そういう子なのだと。
いい個性だと思ってきたし、思っています。
 
クラスで問題行動があったり、
クラスメートと意思疎通がうまくいかなかったこともなく、
逆に先生たちからは、
温厚で礼儀正しく、努力家で困っている子をサポートして
何度も表彰されるほどで、
彼の性格や素行に影響を与えるほどの聴力の不便さが
ハッキリとはないので、いつからあったのかは本当にわかりません。
 
でもすさまじい、というのが当てはまるほど
視覚からの情報量と記憶量が小さい時から飛び抜けていた。
 
武道をやっているのですが、
昔から先生たちから技や型の記憶力が良くて
メモリースティック」と言われるほど。
 
それを、友人家の眼科クリニックに相談してみたら、
やはり次男は別クリニックでの
聴覚に重点おいたAPDテストを勧められました。
 
友人の所は、ノースショアにあって通院にも便利なので
勧めてくれたのですが
我が家が予約したとこは、ブリッジの向こう。
道路が混んで混んで、避けたかったけど仕方ない。
慣れるように、がんばろう。
 
よかったなと思うのは
本人が全然落ち込んでいないこと。
 
彼は困難があって立ち向かったり、
乗り越えたりする人をカッコいいと尊敬しているのです
(彼らの言葉では “SICK!!”)。
 
夫は語学の専門家として、未知の分野ではあったけれど
トレーニングによって、どんな風に息子が進歩するのか
楽しみにしています。
 
私は、彼の面白い考えをする頭の中を、
客観的に数値化・分析してもらうのがものすごく興味があって、
トレーニングによって
彼の感性がどんな風に豊かになっていくんだろうと、ワクワク。
「コツコツ、前進」大好き!
 
APDテストまでには、次男の
コミュニケーションと学力の関係の査定レポートが必要なので、
生物の先生と武道の先生が、快く引き受けてくれました。
 
検査ではっきりしてくれればいいな。
 
それにしても、調べているうちに
私自身もAPDなんじゃないかという気がしてきます。
 
雑音があると、話し声に集中できなかったり
耳で聞くより、視覚情報で理解する方だし。
聞いた人の名前は覚えられないし。
 
「それは普通のVisual Learnerだよ。」と次男は言いますが。
 
夫も今は亡き、お義父さんがもしかしたらそうだったかもしれない、と。
 
NZでは20人に1人
USでは5〜10人に1人の割合で
あるそうです。
 
 
ちなみに
APD検査費用を医療保険でカバーしようとしたけど、ダメでした。
手術につながる検査ならできるけど、
どう考えても検査の後はトレーニングなのでだめでした。
$680(約5万6千円)自費。
だから、もう楽しまなきゃ損です(^^)
 
 
*もしかして読んでくださる方のために
なるべく調べたことなどわかりやすく書いているつもりですが、
起きている間はずうっっっと聞いていたいほど
大大大好きな “Melvins”を聴きながら書いております。
おかしな文などありましたら、大目にみてください。
 
蝸牛のお供に、(the) Melvins。
 
 

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息子はAPD(聴覚情報処理障害)? いきさつ編1

近所の耳のクリニックで
「息子さんにはAPD (Auditory Processing Disorder )の疑いがありますね。」と
聴覚訓練士に言われたのは先日のことでありました。
 
APD (Auditory Processing Disorder )聴覚情報処理障害とは、
聴力は充分にあって可聴音は聞こえているものの、
脳に機能障害が存在するために聞こえた音の解釈に問題が生じた状態 (Wiki)。」
 
音は聞こえているんだけど、
聞いた音の情報を理解するとき、脳機能に問題が出るそうです。
 
 
次男は、耳の聞こえが悪いと以前から言っていました。
確かに聞き間違えもあるし、
「父親のうるさい話は聞きたくない」という
普通の思春期にありがちなものだけでもなさそうだし
何より学校の勉強が、わかりづらいのはかわいそうなので
耳あかを疑って、さっさと取ってもらおうと
近所の耳のクリニックに行ってみました。
 
NZではEar Wax Removal と言って
$40(約3300円)で取ってもらえます。
 

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今16歳の彼のしつこい咳が続いたのが、2年半前の夏でした。
 
その時は、GP(かかりつけ医)で
咳が肺に行かないように抗生物質をもらったのですが、
数ヶ月後には耳に夜も寝られないほどの激痛と、40度の高熱、
そして耳がふさがっているように聞こえも悪くなってしまいました。
 
長男と次男は小さい頃、日本でしょっちゅう中耳炎になって
耳鼻科の先生のなじみになるほど長いこと通っていました。
なので、また中耳炎かという感じ。
でも痛み止めがなかなか効きませんでした。
 
 
GPから急いで耳鼻科の専門医を紹介されました。
我が家では、医療保険 (Southern Cross)に入っていたことで、
比較的早く、次の月に専門医にかかることができました。
 
 
余談ですが、
私にはNZの国の医療制度だけでは、
とても家族を守っていく自信がありません。
今の国民党政府が、医療費を削減するので
治療や手術までの待ち時間が長いのです。
 
知り合いもあまりに順番が回ってこないので、
待っている間に失明の恐れを抱えています。
なので彼女は外国での手術準備を進めています。
 
話は戻って。
次男の咳は、風邪からだと思っていたけど
アレルギーからくるものでした。
でも、それまで次男にアレルギーがある自覚がなかったので、
意外でしたが
先生が鼻の中をカメラで見るなり、断言しました。
 
そしてその通りアレルギー検査では、
草や木の花粉にしっかり反応が出てました。
犬じゃなくてよかった…
 
耳に溜まっている膿を出す「鼓膜チューブ (Grommets)」を
両耳と、
左右の「鼻甲介粘膜 (Turbinoplasties)の切除」を
すすめられました。
 
鼻甲介粘膜の切除とは、鼻の中のびらんをレーザーで焼くのだそう。
日本でも、花粉症がつらすぎる人によくある手術なのだそうですね。
 
思っていたよりも大それたことになって、
粘膜切除は正直悩みましたが、
先生がよくある処置だから大丈夫と言うし、
とにかく息子の症状がつらく、もうほんとにかわいそうだったので
なんとかよくしてもらおうと、
なるべく早くに手術日を予約しました。
 
ちなみにこの先生は、私の家族ぐるみで仲良しの
友人(キウイ)の息子と旦那さんも手術してもらっていて
彼女が太鼓判を押してくれていたので、
それに後押しされたというのもあります。
 
さらに、鼓膜チューブと鼻甲介粘膜切除にかかる費用は
日本での費用と比べると、すっごい高いです!
医療保険入っててよかった〜
 
 
そして手術も無事に終わりました。
 
それにしても大丈夫とはわかっていても、次男には初めてのことだったので
麻酔から目が醒めるまでは、心配で心配で。
 
他の人よりうんと長く寝ているので、
「若いからたくさん睡眠が必要なのよ。」と看護師さんが声をかけてくれました。
 
鼓膜チューブが入っている間は、耳の詰まった感じは続くそう
聞こえづらいもどかしさは、その後もかなり続きました。
 
手術後の鼻うがいもちゃんとやって、アレルギー症状を抑えるための
鼻炎スプレーも「ダマされたと思って続けて」と
先生に言われた通りに数ヶ月使っていました。
 
 
それから1年経って。
本人がまだ耳がよく聞こえないと言うので、
同じ先生に再診してもらいに行きました。
 
ちなみに手術から6ヶ月以内(6ヶ月ルール)の再診には
保険が使えるのですが、
1年経ってしまっていたため、自費でした。残念。
 
耳鼻科の先生は、グリーンピース大の耳あかを
さっとピンセットで取りました。
鼓膜チューブを包むように耳あかはできたのだそう。
 
まだもう一方の鼓膜にチューブは入っているけれど、
自然に取れるのを待つように。
鼻の中も鼓膜も順調に回復しているとのことでした。
 
後日、先生の指示で聴力検査(自費)があって、
鼓膜チューブの取れた方の聴力は問題なし。
 
聞こえが悪く感じるのは、
チューブがまだ鼓膜に注入されているためで
取れれば聴力も回復するでしょうとのことでした。
 
<続きます>

NZ不当解雇体験記4。突然の解雇通知を受け取って。

「そうきたか…」
 
予想していなかったわけではなかった。
 
私は元雇用主の従業員であったけど、
子供同士が同じ学校に通い、同じ地域に暮らし、
困った時にはその都度助け舟をして出してきた、子育ての先輩ママでもあった。
 
10代の終わりから、私は日本でたくさんの困っている外国人の手助けをしてきた。
 
同じように在日外国人がひどい目にあうと手を貸す父を誇りに思い、
人に力を貸すことは自然なことだった。
特に異国の地で困っている人には。
 
だから、海外に暮らす同じ日本人として「まさか裏切ることはないだろう。」と
日本人同士の良心を、私は信じていたいと思っていた。
 
でもそれは見事に、裏切られた。
 
のちに同郷人同士の裏切り行為が、
昔と比べてNZでとても増えているという悲しい現実を知った。
 
それに、会社都合で従業員を解雇する場合は、
従業員を納得させるだけの正当な理由を
雇用主は提示して、納得してもらわないといけない。
 
NZ永住権取得のために従業員になってくれてありがとう!
ずっと隠してたけど、本当は会社経営は火の車でした。
今日無事に永住権許可を確認!
もうあんた必要ないから、クビ!
 
これを「はい。わかりました。」って普通に納得すると思っていたのだろうか。
 

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従業員が解雇を納得しない場合。
 
その場合は納得しない理由を、提示しないといけない。
 
解雇には「正当な理由」がないといけないのだけれど、
業績好調の会社経営報告をしてたのに、
その該当する期間の業績悪化を解雇理由にしている。
2つの正反対の報告のどちらが真実で、どちらがウソなのだろうか?
 
それにNZ永住権取得のための雇用関係に感謝しておきながら、
永住権取得を確実に確認したその当日に、隠していた業績悪化を突然知らせて解雇。
従業員を自らの永住権獲得のためだけに利用した、このような会社経営のどこが
NZ経済に貢献していると言えるのだろうか?
 
それ以上に、この雇用から解雇まで納得できない最大の理由は、
夫の専門知識を
会社の良質なサービスの証明としてNZから海外に輸出し続けてきたのに、
一銭も報酬を支払わず、この事実を報告すべき機関に隠したままの会社経営を
元雇用主も、
大手移住コンサルタントも、
移住専門弁護士も
ビジネスビザ保持の間に「正当な会社経営」をしてきたとして
NZ Immigration 移民局に永住権申請をし、
許可を受けたことだ。
 
元雇用主の永住権への挑戦は、
彼がしつこく主張していた私たちへの安定・継続性のある仕事の供給と
両輪だったということを、最初に確認したのに彼は忘れてしまったのだろう。
 

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解雇通知を目にして、私は信じられなかった。
 
裏切られたことが、ではない。
 
「この解雇を納得できない最大の理由」を
いくつもの「然るべき機関」で私が今後主張し続けていくことで、
元雇用主自身の家族にどういうことが起きるか、ということを
想像できないことが信じられなかった。
 
ただのお母さんの私でも、成功したドミノ倒しのようにはっきりとわかることなのに。
 
自分だけ、あるいはパートナーと大人だけならまだしも、
子供達を抱えていながら、永住権獲得という願望のために
人を利用し、やすやすと裏切る行為の先にあるものが「見えない」ということが
同じ親として理解できなかった。
 
親として
「欲しいもののためなら、世話になった人を裏切ってでも手に入れなさい。」
子どもにそう教えるのだろうか。
そういう自分の背中を、子ども達に見せていくのだろうか?
 
このとびきりびっくりさせられた内容の解雇メールは、クリスマス直前に来たので、
関係機関がすぐクリスマス休みに入ってしまって、
従業員の当然の権利であるはずの雇用問題の相談ができないまま、
 
クリスマスと正月を迎えた。
 

 

NZ不当解雇体験記3。仕事始まってから、突然の解雇通知まで。

 

元雇用主との初めての話し合いから、年が明けた2013年から仕事が始まりました。
 
元雇用主は、夫との仕事の契約書は作成拒否したものの、
メール文書で仕事内容の詳細を送ってきました。
 
私も夫も特許文書は初めてだったので、何度か開かれた研修会は
日本語の不自由な夫のために、英語で行われました。
 
2013年と2014年の2年間、私たちと元雇用主はとてもいい関係でした。
私と夫の仕事ぶりにとても満足して、会社や仕事にいかに貢献しているか
感謝のメッセージやメールをたくさんもらいました。
 
元雇用主は、特許文書の翻訳文にいつも夫に英語に関する質問をし、
クライアントにも、夫のことを「良質な翻訳文の証明」として宣伝し、
2014年の会社のホームページには、夫のサービスを宣伝していました。
 
 
2013年には、小学校でも元雇用主のジュニア(低学年)のお子さんが
うちの末っ子に懐いてくれて
末っ子のシニア(高学年)のエリアに、ほぼ毎日遊びに来るようになっていました。
 
ただ、シニアのエリアにジュニアの生徒が遊びにいくことに
難色を示す先生がいたので、うちの子とその友達は私がケアするので大丈夫だけども
もし見つかってしまって叱られた場合の元雇用主の子どものフォローを、
彼にはお願いしていました。返事はありませんでしたが。
 
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2014年の初め、仕事をするようになって1年目に、
私と元雇用主だけのミーティングがありました。
この時元雇用主は、この1年間の会社経営はとても順調だという報告をして、
会計レポートも、収支グラフが右肩上がりになっていました。
 
2013年だけでなく、2014年も元雇用主は
大手移住コンサルタントとのアドバイスを受け
永住権に向けての準備を進めていたので、
夫のことはどうなるのだろうと思いながらも、
はっきりさせないと困るのは元雇用主の方だから、
永住権申請までには、きちんとした形にするのだろうと思っていました。
 
2014年後半の仕事は特に忙しくて、
元雇用主とは最初に会社が好調なら、夫の雇用も考えるとの約束だったので、
そろそろ夫の仕事の報酬の請求をしようか、と考えていました。

 

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2014年のクリスマス前、多忙だった仕事のスケジュールがやっとひと段落した頃、
元雇用主からメールが来ました。
 
午後3時33分。
 
Authorityも、後の裁決文にわざわざ明記したその時間。
 
それには、
  • 今日移民局から『永住許可のスタンプ』の貼られたパスポートが届いて、NZ永住権許可がおりたという報告。
  • 永住権取得のために従業員になってくれてありがとう、という感謝の言葉。
 
そして、
  • 今まで伝えたことはなかったが、実は2013年の会社業績は悪く2014年はさらに落ち込み、クライアントからの仕事も激減してしまい従業員を雇う余裕がないので、1ヶ月後に私との雇用を終了したい。
 
ちょっと待って?
2013年から2年間、ずっと業績悪かった?
2014年始めには、会社経営は順調って業績報告したよね??
好調な報告書まで見せて。グラフ右肩上がりで。
それは何?
ウソだったってこと???
 
午前中か昼頃にはパスポート手にし、
解雇通告を3時33分に送るまで、数時間。
 
NZ永住権取得のために従業員になってくれてありがとう!
ずっと隠してたけど、本当は会社経営は火の車でした。
今日無事に永住権許可を確認!だからあなたは、クビですよ!と。
 
その数時間の間に、このことを伝える長いメールを書いたのだろうか?
 
いや、すでに計画済みだったんじゃない?
 
 
 

NZの若者のメンタルヘルスが、心配。

お父さんとお母さんは、子供達のメンタル面が心配だ。。。
 
NZでは、若者の心の健康や精神疾患の増加が問題視されています。
 
それに、心理学や精神科医療従事者は、圧倒的に不足していて、
NZは危機的状況なのだそうです。
 
 
学生たち自ら語ったり、チャリティーを集めたりしています。
帰省していた長男も先日は、
オークランドで学生主催のチャリティーコンサートに参加してきました。
 
 
心配ごとが、子供の身近にも起こりました。
 
クライストチャーチの大学に通う長男は、
ある学部のHonours Degree(優等学位)にいるのですが、
去年の暮れ、彼のグループのプロジェクトが選ばれて、
大学を代表して、オーストラリアのメルボルンで発表することになりました。
 
どうやら、アフリカの厳しい環境に適応した、生活に必要な設備らしい。
(お母さんにはなんだか難しかったけど…)
 
選ばれてたくさんほめたのは言うまでもありませんが、
メルボルンに行けるというのも(大学の費用で)、ものすごくうらやましく喜んで、
本人も観光気分で、クリスマスあたりに仲間と一緒に旅立ったのでした。
 
発表が無事終わって、少し滞在を延ばして仲間たちと楽しんだメルボルンは、
地元オークランドよりも、ずっと行動しやすくて楽しかったそう。
建築とデザイン好きなお母さんのために、いい感じの建物の写真も撮って来てくれました。
 
帰国後、クリスマスディナーを家族で囲むと、
息つく間もなく、彼は9年ぶりの日本帰国を果たしました。
 
それから1ヶ月後に、帰NZ。
 
オークランド空港から帰って来る車の中。
久しぶりの息子と話したいお父さんの横で、長男には
なにやら取り乱した大学の友達から、何度も連絡が入ってきていました。
 
それはプロジェクト仲間の1人が、うつ病と強迫性障害で
大学を辞めてしまった、という連絡でした。
 
誰も本人と連絡取れないから、息子からも連絡とってくれ、とのこと。
 
しかし、残念ながら息子も連絡が取れず、
その子は、外との関わりを拒絶しているようで、
うつ病のことは、その子のお母さんつながりでわかったそうです。
 
日本でもそうだけど、ここNZでも精神疾患に悩む人がとても多くいます。
 
精神科の医療従事者の不足は大きな問題で、
海外からの専門家に頼っても、まだ足りないのが現状だそうです。
 
うつになってしまったそのキウイの友達とは、
プロジェクトプロジェクト発足からずっと仲間で、
発表することが決まってからは、テストや他の課題をこなしながら、
夜遅くや休みにも集まって、去年のほとんどをその友達と仲間は一緒にいました。
 
お母さんによると、去年の中頃にはもう、うつが発症していたそうです。
 
知らせを聞いたほんの1ヶ月前には、
メルボルンでみんな一緒にホテルに泊まって観光もしていました。
 
それでも、息子はおろか、
他の仲間たちも誰1人として、
一緒に過ごしたその間ずっと、
その子がうつで苦しんでいることに、気がつかなかったそうなんです。
 
 
楽しく学生生活を送っているよ、と言える人たちは喜ばしいことです。
うちの子は、積極的に勉強して、努力が全部結果につながって、
なにも困っていることがない、と言えるおうちはいいのですが。
 
でも高校3年目のNZCA Level 1から始まって、
高校4年目のNZCA Level 2、 その次の Level 3まで、
次々やって来る課題とテストに、
生徒たちは、相当なストレスを抱えていますよね。
生徒自身はもちろんのこと、
それを支えサポートしていく親の方も。
 
大学に入ったら入ったで、9割は借りているらしい国からの学生ローンを、
卒業したら返せるような仕事ができるのか心配しながら、勉強していて。
 
なぜこんなにも、お父さんとお母さんは君たちの心が心配なのかというと。。。
 
お父さんは、大学の先生として、
苦悩したり時には取り乱したりする学生たちのしんどさを、
現場で直に見ているから。
 
お母さんもそれをよく知っていて、
君たちのがんばりが成果につながらなくて、しんどいことを、
ひしひしと感じるから。
 
特に、長男の学部は、人気があるけど厳しくてタフなことでよく知られている。
 
先日も、別の大学の同じ学部の学生が自らの命を終えてしまった。
 
友達がうつになった時も「オレは大丈夫だよ。」と言っていたけれど。
 
お父さんは、心配で心配で、週末の度に電話して声が聞きたくて、
休みの度に帰って来させて、自分の目で確認したいの。
本当に大丈夫かどうかを。
 
向こうでは自炊して、作る気力も出ない日が続いて、やせて帰って息子を、
お母さんは好きなもの毎日作ってあげて、
休みが終わる頃には、ちょっとふっくらしたね、と
言わないけど、思いながら、
また送り出すのです。
 
君は、できるようになるまで、時間かかることがあるよね。
自転車に乗れるようになったのも、遅かったもんね。
 
でも、君がやり遂げたいの思うのなら、
なんとかやり遂げられますように、と
お父さんとお母さんは、心からいつも祈っているんだよ。
 
多分知ってるよね。

NZ不当解雇体験記2。仕事について、初めての話し合い。

<NZ不当解雇体験記一の続きです>
 
 
すると元雇用主は、自分のクライアント達は日本でも大きな会社で、
長年いい関係を築いてきた。
その上、日本は特許件数世界第2位なので
私たちにとってもこの仕事は将来的にも非常に安定しているということを
それはそれはものすごく熱心に、たくさんの資料を出して、
夫にも私にも将来性と安定性のあるメリットを、主張し続けていました。
 
そしてそんなコネクションは、簡単に結べるものでないだろうと、
私だけでなく日本歴の長い夫にも重々わかっていました。
 
結局、話し合いの結果、
仕事量から見ても、私がフルタイム雇用の契約を結ぶことになり、
夫も会社の高品質な翻訳のための、校正作業をすることになりました。
 

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ところが夫との契約書の話をすると、元雇用主は頑なに拒むのです。
 
「永住権申請に2人目の従業員はいらないから」と。
 
でも夫の仕事がボランティアであるということは、
話し合い中「一回も」出ていないし、
この場に集まったのは、雇用のための話し合いですから、
夫が無償で仕事するわけがありません。
 
会社が軌道に乗ったら、という元雇用主の言葉に、
私たちも「後でその時まとめて請求すればいいか。」と思っていました。
 
たらればで、この時ああしとけばよかったと思うことはいっぱいありますが、
私たちの永住権は “Skilled Migrant(技能職)” のカテゴリーだったので、
ビジネスや雇用のことは、この時よく知りませんでした。
 
それに元雇用主の会社経営には、
移民コンサルタント会社のアドバイザーがこの時点でも、
雇用期間の2013−2014年の間も、ついていました。
 
私たちの移住と永住権は、自分たちでやったので、
移民コンサルタントについては、知識がなかったけれど、
そんな私でも名前は知っているという、
NZで大きな日本人コンサルタント会社でした。
 
そんな名の知れたコンサルタントが、
「永住権取得に向けて不正や違法行為を客にさせるわけがない。」と
信じて疑いませんでした。
 
それでも、夫の仕事をちゃんとNZ Immigration(移民局)にアピールすれば、
会社運営がNZのメリットとして永住権に有利だと思うのに、
なんでしないんだろう?
 
夫との契約書を拒むその頑固な態度に、
話がまとまった男性陣のにこやかな笑顔を、
モヤモヤを隠しつつ眺めながら、
 
私の心の中では「パチッ」とスイッチが入ったのでした。
 
 
後で調べてわかったことですが、
雇用法により、雇用契約というのは、
従業員個人個人で別々に、契約書を作成するのが「雇用主の義務」であり、
 
たとえ従業員が、契約書の作成またはサインをするのを拒否しても、
雇用主は作成して、提出を求められたら提出できるようにしないといけないのです。
 
契約書を持っていないと、雇用主が雇用法違反となり、罰金です。
 
*このブログの不当解雇に関する体験談は、NZのEmployment Relations Authority (ERA)から
出された公開文書である裁決に沿うもので、
裁決文を元に取り上げられたニュース記事も伝えることで、
労働者の人権侵害である不正解雇や、それに伴うビザの不適切な取得を
少しでも減らす力になれば、という思いに基づくものです。
NZで不正を無くすべく努力している方々の、私たちの件に対する対応に
感謝を込めるものでもあります。
 
不正行為に無駄遣いされる国の財産は、
貧困に苦しむ子供や家族、財政難にある医療機関や教育現場で、
正しく使われるべきだと強く感じ、住みよい国にするための行動でもあります。
 
ですので感想・意見以外の誹謗中傷については、勝手ながら削除させていただきます。