Sparkling* 光ってるのどうする?

こんにちは、ウトです。こちらは 以前のBittersweet in NZ の続きです。主に、NZ暮らしでの体験や思いを言葉にして発したくなると綴る私感ブログです。

新型コロナウイルス:警戒レベル1「さよならソーシャル ディスタンス」

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夜は明けて、日が昇る。
昨日6月8日。
 
ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相(Prime Minister Jacinda Ardern )は、
新型コロナウイルス COVID-19対策の警戒レベルが
4段階で一番低いレベル1に引き下げられることを発表しました。
 
そして、新しい感染者なしが続いて18日目の今日、
6月9日(火)からレベル1です。
 
 
3月20日から国境規制が厳しくなって、
23日にはレベル3になって
3月26日に一番厳しいレベル4のロックダウンが、1ヶ月くらいでしたかね。
4月28日にレベル3、
5月14日にレベル2になって。
 
今は、レベル1。
 
もう、ソーシャルディスタンスは無し。
 
今日も、見知らぬ人とおしゃべりしてきて楽しかった。
今日は近くで。やっぱりいいなあ。
 
ちゃんと衛生管理と行動記録をとることを守っていたら
 
仕事や学校は、本格的に活動再開していいし
国内ならたくさん人が集まってもいいし、
旅行やスポーツもしていいのです。
 
国内では、ほとんどコロナ以前の通常の生活ができます。
 
ニュージーランドすごいぞ!
 
ちゃんと「レベル1の原則ルール」を守ればいいのです。ちょっと書いときます。
 
<レベル1の原則ルール>
 
  1. 具合が悪かったら、家で休みましょう。出勤も登校も人に会うことも、してはいけません。
  2. 風邪かインフルエンザの症状があったら、医師かヘルスライン0800 611 116に電話して、必ず検査を受けましょう。
  3. こまめに、手をよく洗いましょう。
  4. くしゃみや咳をするときは、ひじの内側で口元をカバーしましょう。共有する物の表面の消毒も忘れずに。
  5. 保険当局から自己隔離するよう指示されたら、すぐに従わないといけません。
  6. 持病などがあったりして健康に不安があったら、かかりつけ医(GP)に連絡して、健康維持のための対策を相談しましょう。
  7. どこに行ったか、誰と会ったかなどの行動記録を残しておきましょう。例えばこの保健省のアプリを使ったり。

    https://www.health.govt.nz/our-work/diseases-and-conditions/covid-19-novel-coronavirus/covid-19-novel-coronavirus-resources-and-tools/nz-covid-tracer-app

  8. ビジネス側の対策として、保健省発行の接触歴記録QRコードを掲示して、人々がそれぞれの行動を記録できるよう支援することが求められます。
  9. 引き続き、警戒を怠らないようにしましょう。世界的な流行は、今もなお続いています。今後万が一、警戒レベルが引き上げられる必要があった場合、国民もビジネスも直ちにしかるべき行動ができるように準備をしておきましょう。
  10. これまでの数ヶ月、人々はさまざまな経験をしたことでしょう。あなたがどんな風に感じたとしても、それでいいのです。
  (そしていつものように)人に優しく。自分にも優しく。
 
 
 
***
 
国内の行動は自由さが増しましたが
国境規制は引き続き厳しく、原則外国人の入国はできないし
NZ人や永住ビザ保持者とその家族は入国できますが、
14日間の隔離生活を過ごさなければなりません。
 

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イアン・リース ギャロウェイ移民大臣と。
イアン・リース ギャロウェイ移民大臣
(Immigration Minister Iain Lees-Galloway)によると、
もっとも懸念されることは、隔離措置の拡大(による負担)だということです。
 
「ニュージーランドに帰国する必要が本当にあるのかどうか、よく考えてほしい」と。
 
 
国境が開かないと、経済的には厳しさが続くけれど
国境でいかにウイルス感染を食い止められるかが、大切だから。
 
イギリスの友人や家族の近況と心境を、最近も聞いていて。
もう、本当にかける言葉が見つからないんです。
 
COVID-19 の世界的猛威から
ニュージーランドが、ここまで自由に日常生活できる状況までになったっていうことが
やっぱり貴重なことで、
レベル3や4にはもう「経済的に」いきたくない。もたない人がいっぱい出るはず。
 
 
これからは、経済回復のために力を合わせていかなくちゃ。
 
時代に合ったよりよいシステムと、環境問題に取り組みながら。
 
できるか?
 
できるか?というより、やらないと。それしか進む方向はない。
 
 
 
これまでの「500万人のNZチーム」の功績
 
CNNやブルームバーグ、英ガーディアンなどの海外メディアが称賛したそうです。
 
 
正直な話、今後国境が開いて人やビジネスがたくさん動くようになって
「大自然ニュージーランド」を売りにして、
観光や教育やビジネスしていくのなら
 
求められてる首相は、「500万人のNZチーム」を導いた、ジャシンダでしょ。
 
国民党の新党首がもし首相だったら、NZの魅力が十分に伝わるか???
 
***
 
地元民がクジラの聖域保護のために反対して、
それを受けて労働党主導政権が阻止した「国民党時代の海洋油田とガス田掘削」
それを、今年9月の総選挙で、もし国民党政権になってしまったら、
再開すると言っています。
 
 
労働党主導政権が2018年に決定したのは深海掘削の『新しい許可を出さない』」こと。
 
2013年に
クジラの聖域を含む深海掘削を許可して、
世界から石油産業が参入できるようにしてしまったのは
当時、気候変動・エネルギー資源大臣で
最近のNats国民党党首選挙で敗退した、サイモン・ブリッジ前党首。
 
サイモン・ブリッジ前国民党党首は
クジラ聖域の汚染に反対するカイコウラやタラナキ住民や多くの専門家の声を無視し、
掘削エリアには国立指定公園も入っていてるのを「知らないままで許可」を出した。
 
その時に出された許可ですでに参入している
海外からの石油産業は、止めることができないのです。
 
National国民党は、地域に木を植える
“Bluegreens” という環境保全活動しているけど
大きなスケールで見ると、実際には
環境破壊をして経済を回す「古いやり方」の継続。
 
そして地域選挙でも、実際はNationalつながりなのに、
まるでGreen党のようなグループ名をつけて、選挙活動する候補者が多くいます。
 
そしてこれまでの選挙と同様に、今回2020年の総選挙でも
国民党とその支持者は「フェイクニュース」の濁流を、渾々と流し続けるでしょう。
アメリカやイギリスだけじゃない。ここNZでも。
 
ビーチのゴミを拾うのは、すばらしい活動だけど
根本的にシステムを変えなければ、環境保全活動は現実的じゃない。
 
アメリカの、人種差別への抵抗運動と同じように
蔓延ってきた悪いシステムも、個人個人の意識同様、変えていかないと。
 
だから国民党ベースの政権を選ぶか?
労働党ベースの政権を選ぶかは、ものすごく大事なことなんです。
 
「大自然ニュージーランド」を表に掲げて、
ビジネスをする人は
全員「環境保護に積極的に活動する」必要があると思います。
 
「環境破壊して経済発展させる」システムを作る政治に反対して
「環境保護にも経済にも力を入れる」システムを作る政治を支えていくのが筋だと思います。
 
そうでなければ、「大自然ニュージーランド」が魅力だという
その言葉が、実はウソでしょ。
 
「大自然ニュージーランド」を掲げて、生活している人達の実際の行動がどんなものなのか?
 
言ってることと、実際の行動が合ってるのかどうか?
 
「ニュージーランドのすばらしい自然」というセールスポイントが
行動は伴わない、口先だけなのか??
 
眺めていたら見えてくるかもしれない、これから。
 
***
 
息子の友達にごはんを作って、2人で一緒に食べながら話をしていた。
当の息子は、まだ夢の中だったのだ。
 
息子の友達が率直に
今やっていること、彼の周りの人たちのこと
彼がこれからやろうとしていることを、
友達のお母さんである、私に話す。
 
私は、知っていること、見聞きしてきたこと、
現実的視点、あらゆることを持ち出して
彼の行きたい方向のプランが、いかにおもしろいかを
食べながら伝える。
だって明るい希望が見えたから。
 
「君なら、きっとやり遂げるよ」っていう言葉を、忘れないでいてもらうために。
 
 *
 
これからは、感染予防しながら
 
回復のために力を合わせて、がんばっていきましょう。
 
長くなるだろうけど、あきらめずに、がんばっていきましょう。
 
自分だけのためじゃないと思ったら、
力が出てくるんじゃないだろうか。
 
他の国の人たちも、どうか乗り越えられますように。