Bittersweet in NZ

こんにちは、ウトです。家族とNZで暮らしています。移住して10年近くは、多くの怒りやフラストレーションを感じていましたが、おかげで行動・経験・学びができて、最近はおだやかな日々がとても増えています。いろんな変化の流れが強いので、大切なのは何か?ということにも向き合っていたい。ここには、体験や感じたことを言葉にしておきたくなった時に綴っています。 Thanks for being here.

「Basic Rights・基本的権利の確保」への長い道のり。2

そしてついこの前、辞任した
ビル・イングリッシュNational党前党首・前首相
ビジネスチャンスを模索中らしい。
 
 
農業出身だから、もし農業に戻るんだったら
首相の時は放置していた
 
泳げないほど汚染された、国全体6割の河川にタレ流しし続けている
農業汚水を、食い止める作業に力を注いでほしいものです。
 

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選挙の時、党首討論で
 
「子供のところ泳いでいた川と、その川は今でも泳げるか教えてください。」
という質問に
 
ビル・イングリッシュは、泳げると言ったけど
のちに調べると、その思い出の川は、汚染がひどくて死んだ川になっていた。
 
ちなみにアーダーン現首相は、泳ぎたいけど残念ながら泳げない、と
河川汚染問題の現実をきちんと認識して答えていました。
 
 
 
そして
大人のオモチャで一躍海外にも伝わってしまった
スティーブン・ジョイス前経済大臣も、辞めます。
 
抗議行動に出たのは、クライストチャーチの看護師さん。
 
 
 
前回の選挙時にスティーブン・ジョイス前経済大臣は、
Labour党の予算には11.7億ドルの穴があると主張しました。
 
経済専門家8人が「11.7億ドルの穴はない」と反論する中、
ジョイス前経済大臣本人と、ビル・イングリッシュ前首相だけ
11.7億ドルの穴はあると言い続けて
 
 
結果、
ウソの「フェイクニュース」であってもLabour党への投票を減らすことに成功。
 
経済専門家8人の検証より、
大学で経済の8単位を全部落としたのに、なぜか国の経済大臣になっている人物の
ウソを信じた国民が多くNational党を支持したのです。
 
 
 
 
 
 
ビル・イングリッシュNational党前党首の辞任によって、
新しく党首になったサイモン・ブリッジ党首は、
2013年に同性愛間の結婚の平等に、反対の投票
 
 
そのサイモン・ブリッジ新党首は、
気候変動・エネルギー資源大臣だった2013年に
 
油田ガス調査と称して前代未聞の規模の40万平方キロメートルもの
深海掘削を許可して、世界から石油産業が参入できるようにしてしまいました。
 
クジラの聖域の汚染を心配する、
カイコウラやタラナキ住民や多くの専門家の声をよそに、
 
掘削エリアには国立指定公園も入っていてるのを知らずに、許可
 
深海掘削を許可したサイモン・ブリッジに
2013年当時、Green党は辞職要求をしました。
 
でもサイモン・ブリッジは、National党党首になると
「環境問題の重要性」を掲げて
 
Green党に、2017年の選挙では「連立政権を組みましょう」とすり寄っていたけど
拒否されてた。
 
当たり前でしょ。
 
 
深海掘削に自信満々で、環境へのリスクより経済利益優先してたんだから。
 
私の好きなジョン・キャンベル John Campbellが、
この時もカイコウラの人々のために熱かった
 
当時のインタビューです。
 
ちょっと我慢して、全部観てみてください。
 
自己主張は大いにするけど、質問には明確に答えないのは
National党のいつものやり方です。
 
これを観て、頭にきた視聴者多かったですね。
 
現在、アーダーン首相に
多くの科学者や関係者が深海掘削の撤回を求めていて、私も嘆願しましたが
 
海外からの誘致はとっくに始まっているから
どうなるかわからないです。
 
(続く)