Sparkling* 光ってるのどうする?

こんにちは、ウトです。こちらは 以前のBittersweet in NZ の続きです。主に、NZ暮らしでの体験や思いを言葉にして発したくなると綴る私感ブログです。

息子とAPD8。遠隔マイク補聴器 (RMHA)までの道のり・1

今月はいろいろあって。
 
NZのリース ギャロウェイ移民大臣と
トワイフォード住宅大臣とお話しするという
 
自分の中では、思いもよらずに宝くじに当たったような
大感激なできごとだったのですが、
 
 
他にも
聴覚情報処理障害(APD)を持つ息子が、
 
2つ目のトレーニング、Remote Microphone Hearing Aids (RMHA)という
待ちに待った遠隔マイク補聴器
学校の授業で使い始めることができた月でもありました。
 
なのでトマティスの経過の予定でしたが、補聴器のことを書きます。
 
 
 
 
次男の聴覚は、耳の器官自体に問題はないものの
耳から聴いた情報を、脳がうまく処理できないことがあります。
 
そんな私達に専門医は
「これは耳の障害じゃなくて脳の障害だから、トレーニングすれば
改善されるんだよ。」と、はげましてくれていました。
 

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NZの新学期は
2月頭(または1月終わり)に始まるのですが、
 
2月に入ってすぐに
 
SoundSkillsというAPD専門機関の教育アドバイザー、Jさんが
次男の高校の学年主任の先生に、
 
遠隔マイク補聴器の使用開始のためのミーティングの申し込みをしていました。
 
 
でも新学期始めは当然、学校全体が大忙しですよね。
 
なかなかこない返事に
Jさんも学校に何度も催促して「早く始めないと」と
 
急かして(イライラして)るのが、Jさんから共有されたメールで感じられました。
 
 
次男は今年、
高校の最終学年なので、時間を無駄にしている余裕はない。
 
でも通うのはオセアニア最大のマンモス高校ということもあって、
先生達の忙しさもわかっていたので
 
調整は、Jさんに任せていました。
ちゃんとその費用(10万円強)も払ってるし。
 
 
それに母としてあせっていなかったのは、
1つ目の脳トレ、トマティスTomatisで
 
脳をリセットして再教育する音楽トレーニングを
すでにクリスマス前から始めていたからです。
 
何にも始まっていなかったら、Jさん以上にイライラして
一緒になって押しまくってたでしょう。
 
 
 
遠隔マイク補聴器 (RMHA)トレーニングのプロセスは、こんな風に進みます。
 
 
  1. 教育アドバイザーと学年主任とのミーティング
  2. 教育アドバイザーによる、学校の授業内でAPDの生徒の観察(1)
  3. 補聴器の調整・使用者本人と家族への説明やカウンセリング
  4. 学校の各教科の教員と親を交えたミーティング(1)・使用説明
  5. 全関係者へのトレーニング目標の報告書送付
  6. 教育アドバイザーによる、学校の授業内でAPDの生徒の観察(2)
  7. 学校の各教科の教員と親を交えたミーティング(2)
  8. 全関係者への結果報告書
  9. 授業内での補聴器仕様の継続(平均2年間)
 
 
これが、始業式始まって1ヶ月半たって
 
やっと動き始めました。
 
遠隔マイク補聴器は購入すると、NZ$3767.74(30万円強)。
でも次男のは寄付された中古品なので、無料です。ありがたい…
 
それに支障なく使えるように、掃除や点検が追加で$185。
 
プロセス3の補聴器調整後のJさんとの話では
 
Auditory Processing Disorder ではなく
Auditory Processing Difficulty
 
つまり、聴覚情報処理『障害』ではなく『困難』って言ってました。
 
それにJさん、はっきりは言わなかったんだけど
 
耳器官の障害で、遠隔マイク補聴器の学校での使用はあっても
脳の聴力障害で使用することは、
このオセアニア最大のマンモス校で始めてのことなので
 
各5教科の教員全員の協力が、十分に得られるかどうかを
Jさんが、かなり心配していることが
 
はっきり言わないけど、感じられました。
 
去年暮れから学校には打診してきているのに
プログラムのスタートに1ヶ月半かかったことが、大きいようです。
 
 
 
2日後に、プロセス4の
各教科の教員とアドバイザー、本人と親を交えたミーティングがあります。
 
親は正直、同席するだけなのですが
Jさんの心配通りにならないよう
 
ミーティング当日には、
親として先生方にしっかりお話しする必要があるな、と思って。
 
2日後までに、Jさんのバックアップになるようこれまで学んできたことを
も一度、頭にインプットし直しました。
 
夜遅くまで何してるの?と言う夫に
説明するのもめんどくさいくらいで。
 
うんうん、って返事。
 
(続く)