Sparkling* 光ってるのどうする?

こんにちは、ウトです。こちらは 以前のBittersweet in NZ の続きです。主に、NZ暮らしでの体験や思いを言葉にして発したくなると綴る私感ブログです。

母乳育児あるある:ママたちのしんどさ。

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あ〜〜〜〜わかるな〜〜〜〜! って見てたの。
 
「新米ママの『授乳の苦悩』赤裸々に伝えたCMに共感の声続々。」
 
っていうのが気になって。
 
 
アメリカで放送された、育児用品ブランド「Frida Mom」のCMで
新米ママたちの授乳の日々の現実を乳房を隠さずに伝えたことで、
反響があったらしいのです。
 

「NZ ニュージーランド」に、だまされないために(3)関係当局に無料で問い合わせて通報する。

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NZには1996年に設立された、
2019年2月末に、経営者のトム田中(本名アシカガ マサトモ)社長が急死して、突然会社が営業停止するまで、イーストウィンドと関連会社は、無認可で日本人顧客に、移住ビザアドバイス・金融取引業・不動産業などを行っていました。
 
23年間で、イーストウィンド が有資格だったのは、
 
イーストウィンド だけでなく、資産運用や移住支援サービスを提供していた関連会社7社は、現在も清算手続き中で、2019年12月からは、NZの重大詐欺捜査局(SFO、Serious Fraud Office)によって捜査中です。
日本人NZ人を含むスタッフや関係者によって、顧客から資産運用と称して集めながら
回収できない金額は、200人以上にのぼる日本人顧客の申し出があったものだけで
4500万NZドル(約31億円)。8割以上が日本在住の日本人だったそうです。
この被害金額には、移住ビザ詐欺は入っていません。
 
注意喚起の発信をしてきたことがきっかけで
たまたまイーストウィンド問題を知ることになりました。
日本人移民による、長年の無認可投資移住ビジネスが許されてきた環境の真相解明を願う
被害者や協力者と、交流するようになりました。
 
ここまで被害が増える数年前から、被害者達は被害拡大を危惧し、
問題提起をしていましたが、残念ながら、危惧していた通りになってしまいました。
 
 
数年前にすでに訴えていた被害者の切実な思いを、一部ではありますがお伝えします。
「NZや日本で田中の率いる国際詐欺団に騙された人達のほとんどが、一文無しにされ反撃のチャンスすらないのが現状です。 一刻も早く取り締まって頂かないと被害者が増え続け何が起こるか分からない、大変な国際的スキャンダルに発展しかねません。 East Wind代表の田中は、NZ、日本以外にも、シンガポール、香港においても同様の説明会を開いています。 これ以上、私のような被害に遭う人達を無くす為に、またNZのイメージにも決して良くありませんので、日本警察とNZ警察協力の元、East Wind の組織犯罪撲滅に向けた、迅速なる捜査をされる事をお願い致します。」
 
また別の元利用者は、全容解明と再発防止の法整備について、
このようにおっしゃっています。
 
「これ以上罪作りな事が増えないようにして、そのような事が起こりかけても早期に軌道修正出来るような仕組みがあれば、日本人同士が分断されたりする事なく、
ニュージーランドが本来持っている、水も空気も人も素朴できれいなものが維持し続ける事ができるでしょう。逆にNZの良さが利用されないように。」
 
 
被害者達は、ただ騙されっぱなしになっていたのではありません。
本当は、無料でできる当局への通報や苦情申立があるのに、
それを知る環境にいなかったのです。
 
被害者達を支えるべき人達には「正攻法でいきましょう」と言いながら、
無料の当局通報や苦情申立の方法を隠しておくことで、
何でもかんでも「まず弁護士依頼(+翻訳作業)」につなげる
「公認翻訳者」という立場の人物がいて、
時間がかかるのに成果の出ない作業が続けられていました。
 
 
<金融サービスプロバイダー資格の確認と通報>
 
あなたのお金を送金や預金する業者は、NZと日本で許可を得ていますか?
 
ニュージーランドの金融サービス法改正法が、2021年3月15日に施行されます。
 
これは、金融サービスプロバイダー名簿(FSPR)の
悪用を取り締まるための新たな規制で、
規制の行き届いた法域としてのニュージーランドの信頼を守ることが目的です。
 
新たに導入される規制の詳細は、上記ウェブサイトで確認してください。
 
登録が認められるための基準が増えています。
 
例えば、
金融サービスを提供するマネーロンダリング防止(Anti-Money Laundering、AML)報告機関であること。
金融サービスを提供する顧客はNZ在住者10名以上で、オフショア顧客のみだと登録不可。
新規制の基準に満たない、既存の金融サービス業者(Financial Service Provider (FSP))は、3月15日から順次、登録解除されるとのことです。
 
<金融取引業者が、NZで正式に登録されているか確認するのはココ>
 
名前や会社名を記入して、検索してみましょう。
East Windを検索してみると、このように出てきます。
 
改正法が施行される3月15日以前の、金融サービスプロバイダー法(2008年)でも
NZ国内、またはNZから他国へ金融サービスを提供するすべての人は、免除される場合を除き、FSP (Financial Service Provider )として登録しなければなりませんでした。
 
<日本で金融商品取引業の登録がされているかどうか>
 
金融庁による注意喚起:
日本で登録を受けずに金融商品取引業を行うことは違法です。
取引を行う前に取引の相手が登録を受けているか
こちらで確認して、
無登録の海外所在業者との取引は行わないよう、
注意してください。
 

免許・許可・登録等を受けている業者一覧 

www.fsa.go.jp

 
*もし私が、送金や預金を依頼したい業者が、
NZか日本のどちらかか両方で『無登録』だったら?
そんなとこに絶対、頼まないです。
 
でもとりあえず、迷っていると仮定すると。
(1)「日本では(or/ and NZ)無登録ですが、大丈夫でしょうか?」とメールなどの文書で質問してみる。
電話などの音声だったら録音しますが、「証拠は文書」の方が私の経験上闘いやすかったので、文書で回答をもらうのが一番おすすめです。
 
(2)その回答を、金融庁やFMA (Financial Markets Authority)

http:// https://www.fma.govt.nz 

に報告して問い合わせてみます。無料です。
 
以前FMAに問い合わせしたことがあったのですが
questions@fma.govt.nz)とても親切に対応してくれましたよ:)
 
***ここで注意!
問い合わせをするのに、いちいちわざわざ弁護士や翻訳者に依頼する必要はありません。自分でやりましょう。もし英語が心配な人は、ニュージーランドに一切関係のない英語の得意な家族や友人にチェックしてもらってください。
多くの移住申請時に必要な、IELTS英語能力試験のライティングによく「お店に苦情の手紙を書く」テストがありますね。あれは書けるようになったほうがいいです。
苦情や要望書が書けなかったら移住はあきらめたほうがいい、NZに手をつけるのもやめたほうがいいくらいです。実際に過去の詐欺被害者は、仲介人物や助けを求めた人にまで騙されて、二次被害を受けていたケースが実際数多くありました。イーストウィンド 許せない!などど言いながら依頼人側で仕事するはずの人達まで、傷に塩をぬるようなことをするのです。
十分に気をつけてください。

<不動産業者が公認かどうか調べる>
 
ニュージーランドで
不動産売買業者を管轄する政府機関は、Real Estate Authority (REA)です。 

www.rea.govt.nz

 
不動産を売買する時に依頼する、
個人販売員、エージェント、会社名を、こちらで簡単に検索できます。
不動産業者とのやりとりで、不満・苦情がある場合は、こちらをチェックしてください。
 
(1)まず発生した問題の解決に向けて、不動産業者と相談や文書で交渉をします(個人的には証拠になる文書の方が安心)。
 
(2)(1)でだめなら「REAに質問や問題提起」をしてみます。
電話での問い合わせ:0800 367 7322(月〜金。9〜12時、午後1〜4時まで)
メールでの問い合わせ:info@rea.govt.nz (電話番号の記載を忘れずに)
 
(3)(2)でも改善しなかった場合は「Make a complaint」の手順に沿って、
苦情申立をしていきます。
 
<移住アドバイザーの資格保持の有無を調べる>
 
ニュージーランドのビザに関するアドバイスをする人物は
Immigration Advisers Authority (IAA)で
「移住アドバイザー」として認定されなければなりません。
 
 

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ビザ申請は、移民局のサポートを受けながら自分でできます
IAAのサイトにあるように、ビザ申請書の作成は
移民局のサポートを受けながら、
申請者自ら作成することができます
 
私の周りでも数年前から、日本人、日本人以外に問わず、
全員が自分で無事にビザ申請・延長をしています。
 
移住アドバイザー資格が無い、
または弁護士など資格免除が認められている人物でないのに、
移住アドバイスを提供するのは「違法」です。
 
手数料を請求しない場合であっても、
最高10万NZドルの罰金、
最大7年の禁固刑の両方またはどちらかを科せられる
可能性があります。
 
<移住アドバイスをする人が、有資格者かどうか調べてみましょう。>
 
 
検索されませんよね。登録されたことがないからです。
 
プジョーという車が好きなあの人も、
「人の人生を売買するのはこの辺で辞める」と言って
辞めていったあの人の名を入れても、該当しません。
  
***ここで注意!
公認移住アドバイザーであっても、
上記の金融サービスプロバイダー基準を満たしていなかったり、
過去に信用できない行為やつながりがあった業者を通して、
円送金や預金を平然と勧める移住アドバイザーがいます。
 
残念なことに、イーストウィンド 問題が明るみになったことで
「NZで長年」「公認」という言葉が、
安心材料になるとは限らない、という事実を浮き彫りにしました。
 
特に「NZで長年」ということは
イーストウィンド グループの組織的事業を知っていたのに、
見て見ぬふりをして、放置していた傍観者であった可能性が高い。
 
自分でビザ申請すること、または、移住アドバイザーへの依頼を選択する場合も
必ず自分で調査をすることで
「自分の判断に責任を持ちましょう」。 
 
<公認移住アドバイザーでない場合>
 
受けた移住アドバイスが「公認移住アドバイザー」でなかった場合
どうなるのでしょうか?
 
永住ビザ申請書の中の「申請者による申告 Declaration by applicant」に、
注目したい部分が3つあるので、考えてみようと思います。
(1)私が、この申請書の質問で答えたことは、真実で正確です。
 
(2)私は、移民アドバイザーから移民アドバイスを受け取った場合、
その移民アドバイザーが2007年移民アドバイザーライセンス法に基づいて
資格を取得していない場合、
ニュージーランド移民局が私の申請書を返却することを、理解しています。
 
(3)私は、ニュージーランド国内外を問わず、国境や移民局、教育機関、金融機関、外国公館、政府当局、医療機関、警察、その他の法執行機関など、本申請書と添付書類に記載された情報に関連する情報(個人情報を含む)両方またはどちらかを保有する機関が、
ニュージーランド移民局に情報を開示することを許可します。
 
<3つの気になる部分>
 
(1+)「虚偽申請をしてビザ取得するのは違法行為」
居住クラスのビザ保有者で、
居住クラスのビザまたは入国許可の申請、または申請に関連して提供された情報が
詐欺的、偽造、虚偽、または誤解を招くものであったか、関連情報が隠されていたことが、
証明され有罪判決が下されれば、国外追放の責任を負います。
 

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イーストウィンド 移住情報提供サービス契約書

(2+)イーストウィンド と「移住情報提供サービス契約」をした利用者は、
イーストウィンド のトム田中と移住担当者と
「労働ビザ・永住権取得に関するアドバイスを受けることに同意して署名」していますよね?ビザアドバイス受ける契約を。

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イーストウィンド の業務は「労働ビザ・永住権取得に関するアドバイス」と明記
申請書に記入してた弁護士の作業は別サービスであると明記されてます。
この契約書の担当責任者トム田中も、複数の担当カウンセラーも無資格です。
「移住情報提供サービス契約」を結んだ利用者達は、
イーストウィンド から
ビザアドバイス受けていたという「真実」を、
移民局に「正確に」申告してなかったのではないでしょうか?イーストウィンド を利用して移住した人達は、
移民サポートグループの「シタデル」主宰者による、メンバーリストが残されています。

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委託者と受託者イーストウィンド のトム田中(故人)の署名
 
(3+)移民は居住クラスのビザ申請の時点で、他の機関が移民局にビザ申請情報を開示することを許可しています。ビザ申請情報が真実と違っていて、詐欺的・偽造・虚偽・誤解を招くもの・関連情報の隠蔽があったということが、他の機関からわかってしまう可能性があるということです。
 
トム田中故社長は、自身の「自閉症の家族」を例に挙げることで
移住説明会などの移住前の相談の時点で
健康上に心配を抱える家族のいる家庭に、
まるで移住の可能性があるような勧誘もしていました。
 
移住前の相談の時点で、健康上に心配を抱える家族のいる家庭の主申請者
どう答えたのでしょう。
  • 精神状態と認知機能の状態が、正常かどうか?
  • 知的能力が正常かどうか?
  • 現在または将来、通常の学校に通うこと、正規雇用を得ること、または自立した生活を送ることを妨げる可能性のある身体的または精神的状態が、あるかどうか?
 
***
 
主申請者が、ビザ申請をすることの責任は(1)に凝縮されています。
 
「私が、この申請書の質問で答えたことは、真実で正確です。」
 
移民アドバイザーや弁護士などに高額な費用を払って依頼したとしても、
結局、責任は主申請者が持つのです。
 
それで、移民局に永住申請を認められなかった人は、日本に帰国し、
認められて永住許可が出た人は、後ろめたいことがなければ
無事にNZでずっと暮らし続けることができるでしょう。
そうでない人は上記の3つを含む申告に署名したことで、
気がかりな人は気がかりなNZ暮らし、になるかも知れません。
 
イーストウィンドグループや関係者らが、どういうことをしていたのか
イーストウィンド 元利用者も元社員も、
それぞれが後ろめたいことがなければ
みなさん情報を持っているはずです。
 
逆に黙っていれば、何か後ろめたいことがあるのではないかと
勘ぐってしまうのは、私だけではありません。
 
SFO重大詐欺捜査局への情報提供は、eastwind@sfo.govt.nz
日本語でできるし、
Confidentialとされた秘密保持の情報も、
情報提供できます。
 
ここここも参考にしてください。
 
後ろめたいことがないというのなら、知っていることを情報提供してください。
 
***
 
特に、上記の(2+)は、永住ビザ取れた人も取れなかった人も
「自覚あったのか?」とても気になります。
 
気になるから、あちこちでいろいろ聞いてみようと思います。
 
 
次は、
「移住アドバイス契約」してたイーストウィンド の、
「自分達、実は『翻訳会社でした』」宣言と、それに同調する弁護士のことについて。
 
 

犬と生きていくということ。

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ロックダウン中の、静かな海でした。
ペットロスで落ち込んでいる知人に、5ヶ月過ごした自身の愛犬を
里子として出した行為に、多くの批判を受けているというGACKTさんのニュースを目にした。
 
5ヶ月過ごしたのに、手放せるものなんだな。
手放せる人なんだな ...と思って。

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おいしいコンブあるかな?
ちょっと前も、アメリカで、交通事故後に行方不明になってた愛犬が見つかって、
号泣している飼い主さんのニュース動画を見ていた。
 
朝からオイオイもらい泣きする私を心配して
じっと見つめて、そばに来て、寄り添ってくれるウチの犬くん。
 

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人、少なかったね。

犬くんのお父さんとお母さんは、牧場で働くワーキングドッグだからか
彼も毎日外を歩くのが大好きな、中型と大型の間くらいのミックス犬。
国際結婚で混血のわが家に、ぴったりふさわしい犬だ。
 
散歩は、毎日たいてい2時間近くかけて。たいてい私が一緒に行く。
今ロックダウン中だけど、今までと変わらず、人も犬も健康維持のために散歩していい。
散歩道は決まってなくて、新しい脇道を見つけるのが大好きな彼の、行きたいところを歩く。
キミの行きたいところに、一緒に行こうね。
毎日同じだったら私のほうが飽きてしまうから、ちょうどいい。

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まだ?
噛まれた首の深い傷は、たるんだ皮膚のおかげで命を落とさずにすんだ。
だけどそれから、人間で言うところの関節リウマチのような、
自己免疫性関節炎を発症してしまって
炎症と痛みをコントロールしながら、ステロイドによる体重急増にも苦労した。
 
関節のためには体重増加を抑えないといけないのに
炎症と痛みを強く抑えるステロイドの副反応が、強く出てしまう体質のようで。
それが数年かけてコントロールできるようになって、やっとステロイドを止めることができたのに、今度は後ろ右脚の筋肉が激減していた。
薄くなってダンボールのようだった。
 
このままだと脚切断しないといけないかもしれないから覚悟しておいて、と
獣医に告げられた。
 
この時、まだ若い4歳のころだった。
彼が襲われた時よりも、私はもっと深い深い谷に突き落とされた。
 
右後脚の膝にずっと痛みがあったらしい。
でも病気や痛みを表に出さない犬というのは多いらしくて、
うちの犬くんも我慢してしまうほう。
 
自分が痛かったり動けないでいるせいで、
家族が暗くなってしまうのを、わかってしまう犬なのだ。
 
私たちが、努めて明るく振る舞っても、それでも半分ボーダーコリーの彼にはばれてしまう。
それで、地面に右後ろ脚をつけていても体重をかけない術を身につけていた。
人間に気づかぬように。
「わーい散歩うれしいなー!」という喜びようで、
楽しく散歩したり遊んで毎日を過ごせるようになってきた。
 
体重をかけてない右後ろ脚にも、筋肉が急激に減少していることにも
ボーダーコリーの血が流れていない私たち家族には、気がつかなかった。
 
筋肉というのは、短期間であっという間に減るらしい。
突然右後ろ脚を使わなくなってしまって、やっと気づいて、
大慌てで獣医さんのとこに駆けつけた。
 
それから、痛みがあっても隠す彼の痛みをコントロールしながら、
筋肉をつけるための毎日が始まった。
筋肉が戻らなければ、切断しないといけない。診察のたびに言われていた。
 
3本の脚でも、幸せな犬はたくさんいるのだけれど
元々自己免疫性関節炎があるから、
これからの犬人生を、3本の脚に負担を余計にかけていくのは
できれば避けたい。獣医さんも私も同意見だった。
 
「一年半はかかるかもしれない。8割戻ればいいと思って。完全に元に戻そうと思わないで。完全に元に戻ることよりも、彼が幸せでいることが一番大切だから。」
子犬の頃からずっと診てくれている獣医さんが言う。
 
それから彼の右後ろ脚の筋肉をつけることが、私の大事な日々の使命の一つになった。
子供たちは、しっかり彼が四肢を使ってなくても可哀想でどうしても甘やかしてしまう。
 
切断させてたまるか。
 
そうやって毎日のトレーニングと運動と、獣医さんのおかげで
6歳になった彼の右後ろ脚は、切断しないですんでいる。
 
減少した筋肉はだいぶついてきたけど、もう少しつけるためと
関節の可動域のキープするためにも、ほとんど毎日散歩に行く。
筋肉は気を抜いて使わなければ、また落ちてしまうから。
行けないのは、暴風雨の時ぐらい。
 
彼は、ニュージーランドに住んでいるというのに、風と波が怖い。
今日も大丈夫よ〜って励ましてるのに、波のそばに行くもんか!と踏んばってた。
 
だけど、いつか一緒に抱っこして(26キロ)でもいいから、
そ〜っとお風呂のように海に入るのが、私の小さな夢。
 
犬を飼うのは彼が初めてな私は、実際飼うまでは
よく巷で言われている「犬(ペット)は大事な家族」というフレーズに、
本当なのかな?と楽しみに思っていた。
 
むちゃくちゃ本当だった。
 
小さい頃、大きな犬に追いかけられて以来ずっと動物恐怖症だった息子は
犬くんが来てからというもの、すっかりよその大きな犬でも仲良くなるくらいに、
犬に好かれる人間になった。
 
子供たちは学校から帰ってくると家には入らずに、気づくと
庭でしばらく一緒に座って過ごしていたりすることもあった。
 
私の手が犬くんの近くにあると「なでてなでて!」と顔や鼻先をすり寄せてくる。
お母さんの2つの手は、けっこう忙しい。犬なで用の手がもう一つあったらいいのに。
なでてない時は邪魔かな?
でも私かなり順応性が高いから、慣れるかもしれない。
 
私が日本語を話す相手が、彼しかいない日々がほとんどだ。
子犬教室で、言語は一つにしてね、と言われたのは遠い日のこと。ちっとも守れてない。
「ちょっと待ってね」「汚い汚い(その水は)」「シャワーね(足汚いから)」
そして黄金ワードの「さんぽ(毎日大喜び)」
二か国語ともわかってるみたいだし、なんだか大丈夫そうだ。
 
私の「リビングにデイベッドを置こうプロジェクト」は
家族を納得させるまで、数年かかった。
 
クレイジーだと言われ続けながら(特に夫から)、
説得の末に(+半ば強行で)お古の子供用ベットのUPサイクルで置いたら
案の定、家族みんながもっと気軽に犬とゴロゴロ戯れるようになった。特に夫。
ほ〜ら、だから言ったじゃん。
気持ちいいに決まってるんだから、もっと早くからやってればよかったのに。
犬を飼うのは健康にいいらしいけど、そりゃそうだ。
人と犬が楽にゴロゴロするには、床から高さが必要だったのです。
 
 
温かい犬の背中を抱いて、その毛だらけに顔を埋めて、
犬の香ばしい匂いに包まれて、まどろむ心地良さ。
 
犬の「匂い」は、決して「臭い」ではなくて、香ばしい「香り」に近い。
この犬にしか出せない精神安定剤的匂いを、
わざわざ作り物の人造香料で台無しにする製品があるらしい。
「ラブリースメルなんだから、そんなものいらない」と
子犬教室の動物看護師さんも言っていた。そこの動物病院で、ソレは売ってはいたけど。
おっしゃる通りだ。
 
それにしてもこれだけ毎日よくもまあ毛が抜けるね。忙しないね。
私は何年も黒い服を着ていない。
 
SNSでは、いろんな人がペットのベストモーメントを撮れててすごいな。
なでなでの連続と抱っこと連続ボール投げと長散歩しながら。
あ、あと、自動連続ボール投げマシーンがあったらいいのに。
 
パンデミックになって、犬を飼う人が増えたらしい。
でも毎日一緒に散歩するというような、コミットメントはいると思う。
毎日長時間一人でお留守番させる人もいるみたいだけど、
うちの犬を見ていると、1日の中で家族の一員としてのやりとりを
ものすごく求めているのがよくわかるので
私たちには、それはとてもできない。
 
顔あげていちいち、目力とのどで伝えてくる。 
「ママー、郵便配達のヤロウ通ったー」「はいはい」
「ママー、知らない犬通ったー」「はいはい。みんなの道だからいいのよ」
 
ずっと独りだと、彼には
「はいはい、いいのいいの、だいじょぶだいじょぶ」の合いの手が入らない。
 

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ここらへんに生えてる葉っぱがおいしいんだよね。
 
***
 
里子に出された、ワンちゃん。
 
たぶん新しい飼い主さんが、GACKTさんよりももっとたくさん愛情注いでくれる人たちなら、
ワンちゃんは大丈夫な感じがする。
 
でも、自分の愛犬でなくても
飼い主がいなければ殺傷処分になってしまうような、
救える命ギリギリの犬を、選ぶ選択肢はなかったのかな?
そういう命、いっぱいあるよね。日本にもどこの国にも。
 
彼のファンでもなんでもなく、印象は至ってニュートラルだったのだけど
今回の行動を知って、なんか残念に思いました。ゼロからマイナスに。
 
 
彼の「愛犬」っていうけど、本当に彼に愛はあったのかな?
彼の音楽には、愛の歌がありそうだけど。愛を奏でてる人だと思ってたけど。
 
 
うちの犬くんも「愛犬」なんだけどな。私たちには絶対できない選択だよな。
 
 
 
MelvinsのBuzzは、愛犬家。素晴らしい。大好きだ。
Dog Island - Melvins
 
 
 
 

「NZ ニュージーランド」に、だまされないために(2)移民搾取 Migrant Exploitation

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最近、NZでワークビザでがんばっている方が、コンタクトしてくださいました。
ありがとうございます:)
 
そういう方々に、感謝と応援と気をつけてくださいね、の気持ちを込めて
今回は、ワークビザが関係する、移民搾取 Migrant exploitationのことを。
 
無認可で移住アドバイスをしていたイーストウィンド EAST WINDの被害者達の中には、
起きたことを詳細に思い出すことだけでなく、
イーストウィンドと関わっていたということを振り返るだけでも、
精神的にとても辛いという人が多くいます。
それでも被害者や、いろいろあちこちから、私に教えてくれる情報提供者達の多くは、
 
「再発を防ぎたい」「新たな被害者を出したくない」という強い思いがあります。
 
私はその伝わってくる思いを何とかして活かしたいし、
もちろん同じように思っているし、
そういう人達と私だけで、貴重な経験と情報と得た知識を留めておいても
まったく意味がないので、これからの人達に、できる限り伝えていきます。
 
*****
 
ニュージランドで、ワークビザで働いているみなさん。
 
ジョブオファーをもらうために、雇用主から金銭を要求されて、払ってしまっていませんか?30,000ドルとか、50,000ドルとか。
 
子供のNZ留学で、一緒にガーディアンビザでNZに滞在している親御さん。
 
ニュージーランドに長年住んでる人とか、
日本人移民コミュニティ内でよく知られている人とかから
声をかけられて、ワークビザや永住ビザの話を持ち出されて、
その人の会社、あるいは関連会社のスタッフとして
低賃金、あるいは交通費程度の給料で働かされたりしていませんか?
 
それは「移民搾取 Migrant exploitation」です。
重大な犯罪です。
 
 
移民から搾取した雇用主に対しては
最長7年まで拘留されて、
その上、罰金100,000ドルの刑が科される可能性があります。
 
 
これから将来NZに行ってみたいと考えてる人も、現在NZにいる人も
ちゃんと知っておいてほしいのです。
 
もし、そういう提案をされても乗ってはいけません。搾取ですから。
 
NZではどんな種類のビザであっても、すべての移民に対して
最低限の「被雇用者(労働者)の権利」は、保証されています。
 
日本語版はこちら
 
 
ちょっと前にあったニュースで、こんなことがありました。
 
*****
 
ある移民労働者の男性が、
自分と妻のビザ取得につながる仕事のオファーをもらうために
ニュージーランドの雇用主から
50,000ドルを分割で払うよう強要されたのだそうです。
そしてすでに男性は、34,000ドル支払ってしまったとのこと。
 
当局The Employment Relations Authority(ERA)に申し立てられた男性の主張によると、
彼の妻がストアマネージャーとして、技能移民カテゴリーの主申請者となった。
そして、妻が店で働いた週35時間分の賃金は支払われたものの、返還しなければならず
男性も同じ店で週98時間、無給のまま働いたそうです。
 
さらには、雇用主の指示で、男性が果樹園で働くようになると
男性の妻は、雇用主との子供を妊娠して
男性から離れて雇用主と暮らすことを選んだ。
 
男性は、無給で働いた約2321時間の賃金と
雇用主に支払った34,000ドルと合わせて40,000ドル、
さらに精神的苦痛に対する賠償金請求を主張して
ERAに申し立てました。
 
ところが雇用主は、男性のすべての主張を否定し、逆に男性がウソをついていると主張。
その上、男性の元妻は、男性に虐待されていたと主張。
 
雇用主の弁護士によると、
雇用主側は、男性が恐喝して違法に雇用主から金銭を強要したと考えているとのこと。
 
金額に食い違いがあるものの、
雇用主は、仕事オファーの提供に対する金銭を
男性から受け取ったことを認めています。
 
 
このケースはその後、真実はどう判明したのかはわかりません。
 
通常なら、移民が搾取される側、雇用主が搾取する側と
分かれていることが多いけれど
 
こんな風に違法な手段で、仮に滞在できたとしても、
それぞれの主張によって、どちらに非があるのか?
それとも、双方に非があるのか?
混乱するようなことが起きたりしてしまうようです。
 
 
<よくある搾取の種類>
 
以下のような経験はありませんか?搾取かもしれません。
 
  • 雇用主に、賃金の一部または全額を返さないといけない
  • 雇用主と「取引」して、プレミアム(仕事を得る←ジョブオファーのためのお金)が請求される。
  • 賃金が少なすぎる、またはまったく支払われない。
  • 休憩なしで、超過時間の労働するよう強要される。
  • 休暇がない
  • 休暇や年次休暇が、無賃金。
  • ドアと窓がロックされていて、職場を離れることができない。
  • 食事、睡眠、トイレに行く許可を求めなければならない。
 
雇用主にこういうこと要求されていませんか?
 
  • 家の掃除など、仕事内容の一部ではない労働を強制する
  • 労働者の最低雇用権を尊重しない。
  • 給与の一部として宿泊施設を提供するものの、法律で許可されている額を超えた金額を要求する。
  • 協力的でなければ、労働者やその家族に危害を加えると脅す
  • パスポートを保管する。
  • セックスを強要する。
 
<自身の安全を確保するために>
  • パスポートを、絶対に雇用主に渡さない!*イーストウィンド に要求されていた被害者がいます。
  • 他の旅行書類を安全な場所に保管し、パスポートとビザのコピーを母国にも保管。
  • 雇用主は、個人の雇用契約のコピーを従業員に提供する必要があります。
  • 契約は安全な場所に保管してください。
 
<できるだけ記録として残しておくこと>
  • 勤務時間のすべての日付。
  • 賃金の金額と日付、雇用主が支払いから取った金額。
  • 個人の銀行口座に賃金が支払われるようにすることで、賃金支払い記録を調べやすくなる。*経験上、特に記録は電話でなく、しっかり文書で残しておく方がいいです。
 
<搾取の通報は無料です!>
雇用主から、搾取されている場合は、
Employment New Zealand (0800 20 90 20)
連絡しましょう。サポートが受けられます。
 
Ezispeak:無料の電話通訳サービスを利用できます(午前9時から)
Ezispeakでは、180以上の言語の通訳を利用できます。
 
*身体的被害を受けている場合は、すぐに警察111に電話連絡してください。
 
 
***
 
時々、ひどい労働環境に置かれていて、通報するべきなのに
いざとなると「ビザで世話になったから」と、尻込みする人がいます。
私の周りでは、インド人に多いような感じです。
 
このように問題があったら、無料でサポートを受けられる制度がいろいろあるのに
イーストウィンド の被害者には、
「弁護士+通訳」に「公共機関は当てにならない」と言われて、
無料サポートを飛び越して、またはそれががあることも知らず
「弁護士+通訳」に依頼するように話を持っていかれて
高額費用を払ってしまった人が多くいました。
 
「公共機関は当てにならない」と言いながら、高い費用を出させるのに
何の結果も出さない「弁護士+通訳翻訳者」の仕事を、数多く見てきました。
もう、本当は多くのみなさんに見てもらいたいくらい。
 
支援者のふりを演じる偽善者に、くれぐれも気をつけましょう。
 
イーストウィンドや、その関係者らが30,000ドルで、
「ビザのためにジョブオファーを売る」ということをしていたそうですが、
それでビザが取れた人は黙ったまま、風化するのを待ち望んでいますね。
逆にビザが切れてしまった人は、隠されてきた事実を白日の元に晒そうとします。
 
 
現在もニュージーランドの
重大詐欺捜査局が捜査しているような
イーストウィンド のアシカガ・マサトモ(通称トム田中)故社長と
関係があった人や会社は、いまだに活動していますので、
騙されないために調べておきたい場合は
この公的に閲覧できる、政府機関NZ Companies Officeの会社登記サイトで
Masatomo Ashikagaと記入して、調べてみることができます。
 
共同株主だったり会社譲渡していたり、会計士は誰かなど。
 
何度も出てくる人物は、イーストウィンドとどういう関係だったのか?
 
何で無認可業者が、20年以上も営業できていたのか?といえば
「利害関係者のつながりと当局の監視のゆるさで、無許可営業できる環境ができていた」からですよね?
 
イーストウィンド に協力する関係者達と、
相反する立場に見せかけて、実は利益を得続けている偽の被害者協力側がいて。
人の夢や人生の一部を台無しにして、利益を上げていたのを知っていながら、問題視しないで長年黙り続けていた日本人移民達もNZ人達もそうです。
 
トム田中故社長は、移住や投資勧誘する時から
「うち一社だけではやれないんです。」と言ってまるで、銀行や弁護士事務所、不動産業者、会計士事務所など協賛関係にあるように説明していきます。
それに加わり、サポートグループやら、NZ生活上で至るところに関わる業者が関わっていた。そして現在も活動を続けている。

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*無断転載・引用禁止です


 
Shareholdersのところを見ると、一度しか出ない人物は、永住ビザ取得できるなどと言われて、株購入をしていた人の可能性が高いそうです。
被害者によると、49%の株を保有し、
アシカガ故社長が51%を保有することで、故社長が常に優位な立場にありました。
そうやって異国の地で、コントロールされていきます。
 
Companies Officeのサイトは、慣れてくると色々なことが分かるので
自己防衛をするためにも、活用できるようになるといいです。
 
それから「わが社はNZで正規に登録されています」というだけで
信用させようとする会社がありますが、NZでは会社登録が簡単にできるので、
それだけで信用できる会社だと思わないようにしましょう。
 
 
ジョブオファーを得るためのお金、プレミアムを払ってまでして、
ビザ取得するのは、本当にやめましょう。
 
どうしてか?というと。
重大な違法行為に加担して、そういうことをして永住ビザまでこぎつけて
永住できるようになって、やれやれ「安心」だと思っても、
あなたが「そういうことした」ということは
どういうわけか、人から人へ話や証拠が周りに回って
日本人移民コミュニティと関わりのない私のようなところまで、届いてくるのです。
 
それは、虚偽申告で永住ビザを取得した人も同じですね。
 
正当手段で苦労して永住ビザを取得した人は、不当に永住している人を快く思わないし、
永住ビザ取得に長年苦労して、それでも取得できなかった人は
不当に永住ビザを取得した人を、快く思っていない。
 
そういうのが多いように思います。
不正で得た知られたくない過去は黙ってても消えないんですよ。
 
それに、
これまで通りいけないことを許して、
黙認していることは容認していることと同じ。
 
実はそうやって思われている中で、
どうやってNZで暮らしていけるんだろうなって思うんですよね。
 
本当にあったことを、白日の元に晒したい人達がいるのです。
 
実際、イーストウィンド の社長とその妻は、亡くなったとされているけど
残っている人達はまだまだたくさんいる。
 
これまで隠し通せたことが、もう隠し通せない時代に変わってるんじゃないでしょうか。
 
私の言ってることを信じたくなくてもそれでいいので、
ただ方法として、自分で調べて考えて、判断して、自分を守れるようになってください。
 
自分を大切に。
 
***
 
私も自分を大切に、心地よく。大好きな
Psychedelic Porn Crumpets の新アルバム、SHYGA! The Sunlight Mound
聴きながら、書きました。
 
新アルバム全曲を、頭から通しで聴くのが今いちばんのお気に入りです:)
 
 

Something Red - なんか赤いの・赤いなにか1

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これはただただ
何か「身につける赤いもの」を作ったり、集めたりしていくのを
残していこうとする個人的ノートです。
 
 
*巻きスカート*

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*日本でもらった子供用着物を、持て余していたキウイママさんから
いただいたものを、UPサイクルした巻きスカート。
たまたま始まりは、朱赤のイメージで。
 
 
*紅玉のかんざし*

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なんで記録しておこうとしているかというと、
こうでもしないと、だらけちゃうからです。「赤」を集めるのを。
 
私は、自分や家族や周りの人多くの人にとって、いい社会にしていくために何かしたいなあと日々思っています。それで、一番自分の考えに近い、NZ LABOUR PARTY 労働党という政党のボランティアメンバーをしています。
 
というのも、海外暮らしをしていて、
どこに視点を向けているかってそれぞれみんな違うと思うんですが、
私は「社会システムが変わんなきゃダメだこりゃ」とずっと思ってたんです。
 
次の世代に渡していくわけだから、だったらもっとよい社会を。
自分ができることを、できるだけやってみよう。
 
知らない人のためにちょっと説明しますと、
以前、労働党は野党でしたが、2017年からは政権主導政党で、
 
またこれはニュージーランドNZに暮らしていないと、あまり知らないと思うのですが、Labour 労働党のカラーは「赤」
 
で。私は自分が勉強になって、とてもいい気分になるので、
Labour 労働党の集まりとか活動に参加するのですが、
その時に集まる人たちがよく「何かしら赤いもの」を身につけています。
 
女性は服やアクセサリーとか、赤い髪の人もいるし。
男性だと、えんじ色のシャツとか赤いスカーフを合わせたりしてて。
 
だから私も楽しく学べるために味方の「赤」を、身につけたいなと思って。
 
で、日本に住んでたら、身につける「赤いもの」でいい感じのものが手に入りやすい思うのですが、NZでは今のところあんまり探せていません。そうやって、バタバタな毎日の中そのうち探しとこ、と思ってると、気がついたら当日になっちゃった、ということが何年も続いていました。
 
そのうちいつか。から抜けて、赤いもの集められるといいなあ。
 
そのうち日本に行けるようになったら、古着の着物探しに行こう。
 
朱赤だったり深紅だったり、桃紅よりかもしれない。
密かに狙っているのは、とろみのあるカーネリアンの夕陽色:)
 
好きな音楽から、赤っぽいのを。
 
 
 
 
 

「NZ ニュージーランド」に、だまされないために(1)後編

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「NZ ニュージーランド」に、だまされないために(1)前編の続きです。

 

前編にも書いたように、私の身に2014年末に起きて、
2016年に「不当解雇」が司法で確定されて公開されたことで、参考になったり助けになったという人々がいらっしゃいます。それは不当解雇体験者だけではなく、EAST WIND イーストウィンド 詐欺被害者にも及んでいます。
 
ただ、以前もブログ内で説明したつもりでしたが、
まだ公開に関して、勘違いをしている人がいたので再度説明します。
 
***
 
「勝ち負けで言えば、あなたの勝ちです。」
2016年。その審判の言葉から始まったERA (Employment Relations Authority) での裁決は、
私には一切非は無いという判断がされました。
  
司法は中立な立場なので、双方に同じように主張の機会が与えられます。
ですから、事実証明のための膨大な証拠と共に主張をしたのですが、それらに対する元雇用主からの反論も控訴は、一切ありませんでした。
 
この裁決は、司法データーベース上で公開情報です。にもかかわらず、NZの司法機関であるERAが、わざわざ裁決後日、数多の中からこの裁決を
「公共の利益として社会一般に公開されるべき情報」と決定し、そして報道しました。
報道内容にあるように、個人情報も、公開されるべき情報として扱われるため、それら情報を伏せて公開することは司法判断に反するということを
ERAと報道機関(このような通達は記者ではなく上層部が対応するようです)双方から、文書説明を受けています。
 
司法機関に「公開されるべき情報として選ばれて」報道されたのは、公表内容にもあるように
それは同じく、みなさんの雇用契約書にも記載されているはずです。
 
報道されたのは突然で不本意だし、私は悪いことをしていないのに驚いたし、迷惑な話でした。
それで問い合わせたところ、法律で決まっていて司法決定されたことなので、どうしようもないのです。
(報道されることは滅多に起こることではないと思うので、法的措置に出ることを躊躇しないでくださいね。裁判以外の方法なら高額じゃないですから。)
 
さらに NZ の司法判断では、違法者の会社名ならびに個人名の公表によって、
「違法者その家族ならび、関係者に不都合な影響をもたらすかもしれないが、極度の損害を与えるとは認められない」としています。
 
例えばNZの報道では相手側に負傷させた軽度のケース や、
他に単独経営者の違法行為で、会社によるものであっても
会社責任者として「経営者個人名」で違法行為が公表されています。
たとえ弁護士に高額費用を払って「会社名義だから対応しないで無視し続けていい」などという
助言をされたとしても、実際には違法行為と個人名が公表されます。
公表による影響から、極度の損害あったという主張は認められていません。
それにブログで公益ためにシェアしているのは、体験した事実です。
 
 
イーストウィンド の問題が明らかになり始めたのは、
 
その後、いろいろな人々の努力で、2019年12月にSFO重大詐欺捜査局の再捜査が始まりました。
 
次の月には、会社事情を知っていて、清算人からの事情聴取を逃げ続けていた、故社長の妻まで、2020年1月に死去していたという情報が、のちの2020年中旬に、清算人レポートで公表されました。
そしてどういうわけか、その同時期に、ここの不当解雇体験記の発信をやめさせて、私の被害者協力を妨害しようとする行為を受けました。
この行為は、労働雇用問題に直面した日本人移民と
社会的影響の大きいNZで大規模の詐欺事件の、被害者に対する協力の妨害行為です。
 
***
 
被害者のみなさんに、知っていてほしい事があります。
 
あなた達被害者に協力しようとしていた人達は「自分達の安全な生活を守るため」に、素性を明かすことはできません。
私は不本意ながら、報道メディアによって個人情報が出てしまっているので、よけいに「安全な生活を守るため」に、信頼できる相談先をいくつも持っています。
そして相談するたびに、それぞれの方々が、私の身の安全を心配してくれています。
この件で「協力する」って、そういう事なんです。
 
イーストウィンド関係者側から探りが入ったり、
応援するふりして情報を聞き出そうとしたり、
EWを非難してて実は関係者とか。
協力者の中には、別の目的があった人もいて、私も利用されそうになったり。
そういうややこしい中から情報を集め、そして向こうから集まってきます。
 
疑って、協力者の素性を探ろうとしたり、暴露しようとしていた人達は、自分達被害者の損失を取り戻すためなら、協力者の生活上の安全なんてどうでもいいのでしょうか?
イーストウィンド に大金を渡すときには疑わなかったのに、協力者のことは疑ってしまう。
 
不当解雇で困っている人達は、たいていすぐ動いてくれますが(90日以内に申し立てしないとけないので)、イーストウィンド元利用者達の中には、被害にあったことを受け入れられなかったり躊躇する人達が多くて、説得にとても苦労しました。
 
私は早いうちから、この件に関してある方面に相談をしていたので「SFOをとにかく動かすこと」「そのためには通報数を多く出すこと」を強く言われていました。
 
「日本人だから大丈夫」の信用が、脆く崩れてしまった人達に、立ち直って行動に移してもらうにはどうしたらいいか?そこで私の不当解雇体験記が、プラスに作用したことは偶然の産物でした。
 
だけれど、この2年近くの間で思うのは、
ほぼ無償で、時間と労力をかけて人が協力することには大歓迎な人でも、それは結局、自分の過去の損失を取り戻すためだけのためで
将来新たな被害者を出さないための注意喚起には、忙しいとか(みんな忙しいんですよ)、関心がない様子の
被害者への協力を続けていくのは、
自分はもう無理だな、ということです。
 
 
*****
 
それでも、イーストウィンド に関しては、
*騙した人間達に対する制裁を望むことと、
*これら組織的搾取を長年知っていながら表面化をしてこなかった、古い価値観の日本人移民小社会の意識改善、
*そして、新たに被害者が出ないように、社会に向けて注意喚起をすることを願う人達が、
私を含めていることは事実です。
 
トム田中ことアシカガ・マサトモ故社長は、
NZに「日本人移民5万人社会を作る」ことを目標に掲げていました。
彼と関係者達は「日本人・日本語」への安心感をさんざん利用した挙げ句、掲げた理想とやってきたことは現実には、SFO重大詐欺捜査局の捜査につながっています。
 
よく私は人に「NZには、英語でケンカできるようになってから来るといいよ。」と話します。
「現地の言葉ができなくても大丈夫」などというのは
あなたが自分の足で歩けるのに
「抱っこして連れて行ってあげるから、自分で歩かなくてもいいよ」と同じです。
そして歩けるのに、歩けなくなっていくのと同じことです。
 
違法行為をしていたのは、トム田中だけではありません。
彼が亡くなったと報道されてからまだ2年経っていませんが、イーストウィンド の関係者達が、
関係をなかったことにしたくて隠したいことをを隠し、隠れています。
事実解明のための協力をお願いした、グループやコミュニティが、メンバーのみ非公開に変わりました。
関係があっても後ろめたい事がなければ、なぜ堂々と事実解明に協力できないのでしょうか?
「新たな被害者を出さないために、できる限りの協力」を頼まれても拒否するのに、
何くわぬ顔をして平然とつながりを作って、
ニュージーランドを売り込む人達が数多くいます。
そういう人たちは「隠せてよかった。。。」と思っているかもしれないけど、
逆に「 協力を拒否した人物」として、これから記憶されていきます。
 
おそらく将来は、この人信用できる人でしょうか?と聞かれるようになるような気がしています。
 

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イーストウィンド 事業運営に便宜を図るために存在していたサポートグループ『シタデル』のイベント。(被害者提供)

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  *無断転載・引用禁止です。

 もちろん過去の被害者達は、ただ黙っていたわけではありません。
それでもイーストウィンド と関係会社から被害を受けた人達は、法的に闘うための相談先が、上の組織図内にいる「イーストウィンドと対立を装って収入を得ていた」仲間である、相談相手、弁護士・翻訳者だったので、闘っても結果が出ずに、被害額に上乗せして多額の費用がかさんでいきました。
 
残念ながらこのように弁護士・翻訳者に、高額料金だけ取られて振り回されるというのは、日本人移民コミュニティだけではなく、他の国出身の移民コミュニティでも起こることです。
最近でもインド人移民が被害を訴えていました。
 
だから、弁護士や翻訳者に振り回されたり、勝つ気なさそうな弱い訴状作成されないように
 
SFO(Serious Fraud Office 重大不正捜査局eastwind@sfo.govt.nz)への情報提供は、
  • 日本語でできること
  • 守秘義務のある情報も提供できること(その際はどの部分が該当するかを記載しましょう)
を伝えて情報提供を呼びかけて います。
 
清算中のイーストウィンド関連7社
  • Best Invest NZ Company Limited (5471092)
  • East Wind Holdings Limited (1175814)
  • East Wind Company Limited (825991)
  • East Wind Nominee Company Limited (5417162)
  • East Wind Medicare Limited (1217865)
  • East Wind Programme Limited (1175817)
  • Japan Business Consulting Company Limited (2199985)
 
( )内はNZ会社登記番号 
 

BEST INVEST NZ COMPANY LIMITED, EAST WIND HOLDINGS LIMITED, EAST WIND COMPANY LIMITED, EAST WIND NOMINEE COMPANY LIMITED, EAST WIND MEDICARE LIMITED, EAST WIND PROGRAMME LIMITED and JAPAN BUSINESS CONSULTING COMPANY LIMITED (all in liquidation) - 2019-al2432 - New Zealand Gazette

 

  • SFO捜査では、捜査対象となる関連事業が上記7社であると限定していませんから、関係者広範囲が捜査対象になることが考えられます。
  • ですから関係があると思うつながりを、なるべく多く情報提供しましょう。
  • 素人判断でこれは「関係がない」と判断しないようにしましょう。
  • 情報提供者の中で、SFOが把握している情報の全容を知っている人はいないはずです。
  • 自分の情報が他の情報につながるかもしれないのです。
  • 裁判所に提出する文書ではないので、専門用語を使おうと無理に気負わずに。
  • 自分に起きたことや知っている情報を、自分の言葉で、ていねいにわかりやすく説明しましょう。
  • 英訳を正確にしてもらうために、個人名や「誰が、誰に、何を」を省略しないで説明しましょう
 
***
 
こういう被害に関して
「自分は冷静だから、絶対に引っかからない」と考えて
被害者に対しては「警戒心が足りないからだ」「やられるほうが悪い」という言葉を投げかける人が時々います。
 
本当にそうでしょうか?
だまされた人達だけが、間違っていたのでしょうか?
悪事を働いていたのは、亡くなった社長と妻だけなのでしょうか?
 
これまでいろんな人がシェアしてくれた内容と、
私を信じてシェアしてくれた人達の痛みを
どうやったら「誰かの危機回避力に変えること」ができるだろうか?と考えています。
 
こういうことをしているからといって、
仕事や労働党のボランティア活動に有利になるということも、生活収入を得ているということも、自分から要求したこともありません。
それなのになんでやってるの?とよく言われるし、無駄な努力かも、と自分でも少しは思います。
日常生活で日本人コミュニティとの関わることがないので
(日本人を避けているという意味ではありません。おつきあいするのに出身国はこだわらないのです。)
自分には関係ないと放っておくこともできます。
 
それでも知ってしまった以上は、できるだけ多くの人に知ってもらわないと、と思いが疼いています。
知ってもらうために発信をしないと、きっと自分は後悔します。
これまで長年隠し続けてきた不誠実な人達と、自分は同じにはなりたくありません。
それに裏切られた痛みを知っているから、正当性の主張が
どこにもたどり着けなかった被害者の無念さも、私に託されている思いも受け止めています。
そして信じてくれた人達への、恩返しの気持ちもあります。
もっと言えば、司法機関ERAが、私の主張を法的に認めて
公益のために公開すべき、と決定したことに込められた意図が見えているのです。
 
 
これから世の中は、二極化するそうです。
 
移民による搾取に関して言えば、「被害者」と「加害者」ではなく
搾取と被害を知って
「行動する人」と
「行動しない人」
分かれるのではないでしょうか。
 
つまり、
「被害者であっても何もしないで黙っている人」
 
→ 過去に沈黙していた被害者と傍観者と同じように、悪しき慣習を放置している
 
→搾取の連鎖を止めない「行動しない人」
 
→結果的に「加害者」と同じ側に立つ
 
ということになってしまいます。
 
イーストウィンド に気をつけろ!という
警告メッセージは、
調べたら2002年にすでにネット上であったし、他に何年にもかけて強い言葉で非難している人もいました。
それでも、無認可で移住アドバイスしていた人や、サポートグループでイーストウィンド に便宜を図っていた人などが「あのブログは、頭がおかしい人がやっている」などと言って、せっかくの警告が、利用者に届かないように仕向けていました。
頭がおかしいのはどっちでしょう?
少なくとも人間的におかしいのは、どちらかはっきりしています。
 
もっと視界を広げて見てみると、
移民間で起きている不正を放置している、ということは
「ニュージーランド社会システムの搾取」でもあるんです。
そういう、ズルい移民がいくら「移民の権利向上」を求めたって、真の意味で受け入れられられると思いますか?
現在も根強く存在している「アジア人移民への差別」がなくなると思いますか?
現在でも報道されているように、マオリに対する差別もまだまだあるのです。探せばいくらでも
日本でだって、外国人住民が社会的恩恵を過剰に受けている印象があると、反感を抱く人が多いですよね。
ニュージーランドに差別がないなんて、幻想なんです。
差別を見ないようにして、暮らしている人は多くいるでしょう。
その上で、勧誘することで収入を得る日本人移民は、日本人に良いところだけ見せている方が都合が良いのです。
そして何らかの被害を受けても、ちゃんと助けてあげないのです。
 
肩書きのある人達も役職についてる人達も、これまで一体何やってたのでしょう?
 
もっと良いところも悪いところも、現実だから
風通し良くオープンに広めて知っていかないと、
いつまで経っても、古い体質が変わっていきません。
 
「過去の悪しき常識」は、
これからの「新しい時代には非常識」になるのではないでしょうか。
 
***
 
ただ、注意喚起の発信はするけれど、それを聞き入れる選択をするかどうかを決めるのは私ではありません。
知った人が、その後の行動をどうするかまで立ち入ることはできません。
 
これまでの事実を踏まえた上での「気をつけて!」のメッセージを、気にしない選択をする人がいても、それで何かが起こったとしても、残念だけど、それはその人の自由(責任を伴う)です。
 
 
今ニュージーランドにいる人も、
いつかニュージーランドで暮らしたいと考えている人
または、特に海外とつながりはないけれど読んでくださっている人も、
いつかあなたの周りの人が、新たな被害者にならないように、どうか伝えてください。
 
一部の被害者や私のような協力者が知っているだけでは、意味がないのです。
 
そして、「ここがおかしい」ということを考えながら自分なりに伝えていこうと思うので、
できたら、読んでくださる人も疑問点を見つけて、何か感じたこと、アイデアが思いついたらぜひ教えてください。
一緒に考えてくれるとうれしいです。
 
グループや団体組織に頼らなくても、
「個」である一人一人が力をつけていけるように。
決めるのは自分で。
「誰かが、危機回避力・洞察力をつけてくれること」
それをマイペースで目指していこうと思います。
他に利用しやすい発信方法があれば、チャレンジしてみるつもりです。
 
だってね。それおかしいじゃん!ってことがてんこ盛りなんですよ。
面白いのほうじゃなくて、It doesn't  make a sense!!! のほう。
 
 <予告>
どんな風にだましていったのか?をいろんな人が考えてもらえるように、このような資料を使っていくつもりです。
 
無許可で移住ビザアドバイスしていた、イーストウィンド トム田中故社長と移住担当者の音声です。
 
   
 
こういうことを一緒に考えてもいいよという人は、一緒に考えてくれると本当にうれしいです。

「NZ ニュージーランド」に、だまされないために(1)前編

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母国だろうと海外だろうと、
どこにいても、なるべく健全で、風通しのいい環境で暮らしていたい。
 
ニュージーランドには、多くの日本人がいいイメージを持っていると思います。
大自然豊かで、おおらかで。
 
でも実際、ニュージーランド生活に目を向けると、どうでしょうか?
 
以前、移民問題に取り組むMP (国会議員)とそういう内容で話し合った時、
NZでも移民を搾取するのは、同じ国出身の移民が一番多いということでした。
 
 
「海外では日本人が日本人を騙す」とよく言われていますが、残念なことにNZも例外ではありません。
 
もしかしたら、他の国でも同じようなことが起きているかもしれません。
 
よく言われていることなのに、
なぜ「同じ日本人だから」といって、
盲目的に信じてしまう人がこれほどまで多くいるのでしょうか?
 
「日本人だから大丈夫」(誠実な人に日本人かどうかは関係ない)
「日本語対応だから、安心」(安心が日本語でしか得られないのなら、その多文化社会は本当に「自分の居場所」?)
 
母国を離れて、わざわざ海外生活。
というある意味、自由を求めてきたはずなのに、
わざわざ母国出身者同士で固まって、海外生活でそこしか安心できる居場所がなくて
逆に「搾取的な人間関係」にどっぷり浸かってしまう人達。
 
そこは濁ってて不透明だというのに、わざわざ「そこに」飛び込んでしまう人達。
そこではどんなにひどいことされても、
濁った海にいない人には何が起きているのか、よくわからない。
 
 
どうして気づけない?
なぜ自分と大切な人を守るために、
自分の持つ洞察力を使わないのでしょうか?
 
私はものすごく、強い疑問と危機感を持っています。
 
なぜならここ数年の間で、いろいろ隠されてきた真実を知ることになったから。
隠されてきた膿を、懸命に表に出して知らせようとする人達に出会ったことで
逆にその膿を隠し続けて、NZで搾取的な人間関係を続けていきたい人達が、
まだまだこの移民社会に潜んでいることを知ったからです。
 
国をまたがる人々の動きが少なくなっているこういう時期だからこそ、
隠蔽され続けてきた真実を知ってほしい。
そして、だまされない知恵と力をつけてほしいと、心の底から思っています。
 
いいイメージだけで作られた「NZ ニュージーランド」に、
新たに、誰かがだまされないように。
 
今ニュージーランドにいる人も、
いつかニュージーランドで暮らしたいと考えている人も、
または、特に海外とつながりはないけれど、たまたま読んでくださっている人も、
いつかあなたの周りの人が、新たな被害者にならないように、
このことを伝えてほしいのです。
 
***
 
私はこのNZで受けた、自分の不当解雇の体験をシェアしています。
それは、自分と同じような待遇を受けた人が
自分と同じように苦しんでほしくなくて、少しでも得た知識や経験を役立ててほしいからです
 
このころはまだ、移民として不当扱いを受けても、
また永住ビザ取得に利用されてだまされたとしても、
よくあることだから「我慢しろ、忘れろ」という風潮があって、
表沙汰にしないのが普通でした。
 
だけど、私はそういう常識とされていたことが、どう考えても納得できなくて。
 
「おかしい、間違ってる」と、法的に訴える行動し始めると、
よくあることなんだからあきらめて忘れなよ、という意見が多い中で、
逆に、「もっと行動しなさい」と背中を押してくれたのは、
初めのステップで相談した、5人ほどのNZ人の労働局の人達でした。
 
自分が不当扱いを受けたことを、明らかにして証明する。それは
それは最低限認められている労働者の権利です。 

https://www.employment.govt.nz/assets/Uploads/tools-and-resources/publications/0768a9d5d5/minimum-employment-rights-and-responsibilities-japanese-translation.pdf

 
そして新たな被害が起きないように、再発防止のために経験者として注意喚起をする。
「不正を許さない社会」全体のために、社会の一員として役割を全うする。
 それは人間として、ごく自然に湧き上がる思いやりであり、モラルだろうと思います。
 
実際、自分の身に起きると、想像していた以上にダメージを受けることの多い
労働環境での不当行為。
最近になっても、新たに不当解雇されてしまった人から、私の不当解雇体験記を参考にしてくださっているというメッセージをいただきました。
また別の人は、コロナを理由にされたものの不当に解雇されたと感じていて、実際に自分の身に起きると経済面だけでなく、想像以上に精神的ダメージが大きいことを痛感し、憔悴しきっていました。
 
私の不当解雇体験記のシェアが、公共の利益として、
この社会の誰かのために役立っている。そのことをとてもうれしく思っています。
 
これまでも
「ウトさんの行動に頭が下がります。記事にしてくださってありがとうございます。」
「ブログに綴っていただいてありがとうございました。」
「貴重なお話をありがとうございます。本当にご苦労されましたね…敬服するばかりです。参考にさせていただきます。」
「ウトさんに続けるよう、全力で頑張ります。」など、励みになる言葉をいただいています。
 
本当にありがとうございます。
 
***
 
不当解雇体験記を読んで考えたり行動してくれた人達は、
だいたい大きく2つに分かれています。
 
1)このニュージーランドという移住国で、不当解雇を受けた日本人移民。
 
 
このNZのイーストウィンド と関連会社7社というのは、清算手続き中で
無認可業者のことです。
 
<清算中のイーストウィンド関連7社>
  • Best Invest NZ Company Limited (5471092)
  • East Wind Holdings Limited (1175814)
  • East Wind Company Limited (825991)
  • East Wind Nominee Company Limited (5417162)
  • East Wind Medicare Limited (1217865)
  • East Wind Programme Limited (1175817)
  • Japan Business Consulting Company Limited (2199985)
 
( )内はNZ会社登記番号 
 
イーストウィンド と関連会社7社は、
弁護士・会計士・不動産業者その他様々な業種の業者らと「組織的に」
NZ移住コンサルタント業・金融取引業を、無許可で20年以上もの長い間、営業を続けていました。
それが突然、2019年2月末にトム田中(アシカガ マサトモ)社長が死去したということから、会社は利用者に一切の報告もないまま突然業務停止となり、その後、被害者達の訴えにより会社清算手続が開始され、
さらには、現在ニュージーランドのSFO(Serious Fraud Office 重大詐欺捜査局)で捜査中です。
SFO捜査では、捜査対象となる関連事業が上記7社であると限定していませんから、関係者広範囲が捜査対象になることが考えられます。
 
確認できているイーストウィンド被害額は、4,500万NZドル(約30億6千万円以上)。
日本人顧客の被害は、200人以上。
でも報道にあるのは金融関連の被害で(日本の報道はこちらこちら)、
実際は、移民ビザ詐欺もあります。
それを含めると、もっと多数の被害者がいて、被害額もさらに増えるはずだと、
内情を知る複数の被害者達自身が話しています。
 

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「あなた達の夢は叶う」と呼びかけて、集客していました。
問題なのは、イーストウィンドだけで不正行為を続けられていたのではなく、長年の搾取連鎖を可能にしていた組織関係者らが存在していたこと。
 
イーストウィンドと関連会社とスタッフは、無認可業者であるにもかかわらず、20年以上営業を続け、
 
さらに問題なのは、NZ観光庁、移民局、大使館、銀行、弁護士会計士などが、この無認可業者と一緒になって、
日本人にNZ投資と移住の勧誘をしていました。
過去の被害の当局への通報も重視されなかったし、
不正を知っていたのに、隠して傍観し続けてきたり、被害を明るみにしようとする動きを揉み消したりして、
長年表面化させないようにしてきた、日本人移民や利害関係者がニュージーランドには数多くいるのです。
 
関係者らは、報道後も、何事もなかったかのように平然と暮らしています。それどころか、元関係者や模倣者が、手口を現代的に変えて勧誘集客を可能性が高いので、
被害者達・協力者は非常に危惧をしています。
 
長年放置されてきたせいで「組織的に日本人を搾取する構造」ができてしまっていて、
その搾取体質を引き続き持つ人達と、つながりはまだNZに残ったままなのです。
 
今でも機を狙い、あるいはすでに誰かを搾取しているかもしれないのです。
 
<不当解雇を受けた日本人移民>
不当解雇体験記をシェアをしていると読んで参考にしてくれる人だけではなく、中には相談をしてくる人もいます。私は体験者であって弁護士ではないので当然無償で、自分の体験から得た知識を伝えたり、精神的につらい人、ギリギリの状態だった人を励ましたりしてきました。
 
<イーストウィンド の被害者達>
不当解雇体験記をシェアをしていたら、あるつながりに気づいた人達が、私にイーストウィンド情報掲示板を読むように強く勧めてきました。
そこで初めてイーストウィンドと関係者らの長年の悪行を知ることになりました。
同じエリアに住んでいても、まったく気がつかないくらいに、隠されてきたのです。
「どうして同じ日本人にここまでひどいことができるのか!?」と本当に驚きました。
 
ここから私は情報提供や関係機関への通報など、具体的行動に出るよう呼びかけたり励ましたりするようになりました。自分ができる行動も取り、そして警察の捜査から移行して、現在SFO重大詐欺捜査局で捜査中になったのです。
 
そんな中、不思議なことに、被害者の中に、情報掲示板立ち上げがイーストウィンド 関係者によるものかもしれないと疑う人々が出てきました。
イーストウィンド には、疑いもせずに大金を預けてしまった人達が、トム田中の死んだ次の日に彼の妻が会社解散して連絡もなく突然事業停止になったことで、一気に助けようとする日本人のことも疑うようになってしまったのです。それまであった「同じ日本人だから大丈夫」という信用が、一気に崩壊してしまったのかもしれません。
ところが私に対しては、たまたま司法決定の報道内容不当解雇体験記の公開があったおかげで、信じて被害を打ち明けることができて、即行動してくれる人、躊躇しながらも説得に応じてくれる人が出てきました。
そうして当局への通報、重大詐欺捜査局の捜査へとつながりました。
ある人々にとっては、被害に向き合うことが、傷口をさらに広げて深く見つめ探っていくようなつらい行為でもあります。業務停止になって預けた財産が戻ってこないかもしれない事実を、何ヶ月も直視できなかったという人はよくいました。
 
不当解雇体験記の読者からの、この「気づきのメッセージ」をもらっていなければ、私はイーストウィンドによる被害の実態を知ることも、被害者達をこれまでのように支えていくことも、十中八九なかったと思います。もしNZヘラルドで記事を見ても、普段日本人コミュニティと接点がないので「ヘ〜社長(トム田中)ってこういう人だったんだ。」で終わっていたでしょう。
  
 
不当な労働環境への行動の取り方や経過、精神的な葛藤があってもいいことを伝えられて、
 
読者のおかげでNZで第二の被害規模と言われる詐欺被害を知ることになり、
 
被害者達に、自分だったら具体的行動をどうとるか?
ということを全体的個人的にやりとりすることができて。
そうしていろんな人の努力と重なって、NZ SFO重大詐欺捜査局の捜査につながりました。
 

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*無断転載・引用禁止です。

 

不当解雇体験記をシェアしていたから、こういう組織があることを知りました。
イーストウィンドと関係することで、それで生活をしているつながりと、
イーストウィンドと対立を装って生活しているつながりがあったそうです。
この組織図には表記できないことも、まだまだあります。
 
シェアしていると、前出の労働者の最低限の権利である「不服申し立て」をしたことを、
非難する日本人達が出てきました。
黙ってればよかったのに、と。
NZ法律で決められた権利で、行政にも強く勧められた権利の行使を、上の組織図にある関係者やグレーの人達が、非難して
「これまで『隠してきた何か』を隠し通そう」とするわけです。
 

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イーストウィンド 事業運営に便宜を図るために存在していたサポートグループ「シタデル」のイベント。(被害者提供)
例えば、イーストウィンド関係者らが有利になるように働きかけていた「シタデル」という、
イーストウィンドの移住ビザアドバイス利用者へのサポートグループがありました。
 
親切な対応で、和気あいあいとしたグループであっても、
イーストウィンドの無許可業務の継続のために運営されていました。
その記録は数多く残されています。
そして中心人物だけではなく、その身近な人物も積極的に関わっていたことなど、
その他多くの情報が集まるようになりました。
 
それでも、明らかになっているのは「まだ被害全体の一部」のはずです。

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イーストウィンド 事業運営に便宜を図るために存在していたサポートグループ『シタデル』のイベント。(被害者提供)
 
さらに言えば、私が不当解雇にあったことで、弁護士依頼しないで、自分で司法措置に出るために、自分で文書作成したり法を学ぶことができました。
トラブルではあったけど、逆に成長するチャンスだったし、チャンスに変えるために猛進していました。
 
それがあったからその経験と知識と、結果を出すまであきらめない持続力を、誰かのために社会に発信することで、役立ててもらうことができるのです。
 
(長くなるので、続きは後編で)