Bittersweet in NZ

ウトです。もっとみんなが暮らしやすい国づくりに参加したくて、NZ労働党メンバー・多文化メンバーをしている普通のお母さんです。*政治を考える=生活基盤をつくること*NZの大学で英語講師をするイギリス人夫を支えながら思うこと * 後半期に入ったNZでの3人の子育て*元日本人雇用主の永住権取得と同時に不当解雇されて闘ったこと*子供の聴覚情報処理障害(APD)の改善チャレンジなど、個人的意見と体験を書いています。(the) MelvinsとSleepとHigh on Fireを聴きながら。

School Strike 4 Climate NZ。3月15日は、地球温暖化のための子供の学校ストライキ。

 
 
子供達は自ら、声を上げる。
 
 
子供達の未来を、守るために。
 
 
 
 
地球温暖化問題に関して
親、教師、ビジネス業界、各界リーダーたち迅速な対応を求める
子供による学校ストライキが、
来たる3月15日に、世界50カ国以上で行われます。
 
ここ、ニュージーランドでも30ヶ所近くで、行われます。
 
8歳から18歳まで、家族なども参加していいのだそうです。
 



子供達は3月15日の金曜日、学校には行かずに
ストライキに参加して、大人たちにもっと真剣に
地球温暖化問題に取り組むよう訴えるのです。
 
この地球温暖化のための子供の学校ストライキは、
昨年、スウェーデンの16歳の学生Greta Thunbergさんが
学校に行かずに、国会の外で3週間ストライキを起こしたことから始まりました。
 
 
 
 
研究者、専門家、教職員の多くがこの子供たちの活動に賛同しています。
当然、私も教育者の夫もそうです。
 
緊急性のある社会問題を、市民を巻き込んで
行動していくために、子供達ができることを実践する
とても教育的に意義のある活動である、と私達も考えています。
 
 
前からストのことは知っていたので、
わが家の高校生(日本では中学生)の末娘に、こういう活動があることを伝えました。
 
興味がなかったり、学校で勉強したほうがいいのならそれでいいし、
もしストライキに参加したかったら、ママ達は全面的に協力をするよ、
とも話をしました。
 
最も影響受ける子供たちが
現状を見て悲観し
「大人たちに異議あり!」と意見するのも、
もっともなことなのですから。
 
すると、過剰反応だよなぁと思うんだけど
メディアでは、反対・賛成それぞれの学校や政治家の意見が出ていました。
 
NZ Labour党と緑の党からは、
気持ちはわかる、自分の子が行きたいと言ったら許可するという議員達の声が上がり
 
National党は、子供のストライキに反対でした。
 
子供がそんなことやっても、世の中に影響力ないから大人しく学校行きなさい、と。
 
 
私達の暮らすのは、National党支持者の多い地域で
その党の議員の出身校でもある
娘の通う高校からは、政治的圧力のニオイプンプンの
威圧的ともいえるメールが、うちに届きました。
 
 
ストライキに参加するには、
  • 生徒が継続的でそれ相当な環境活動をしていること。
  • 親や保護者が許可している旨の手紙を、保護者が書く。
  • 生徒は主任教諭と話をして提出すること。
  • ストライキ参加の可否は、主任教諭が決める。
 
ということでした。
 
このメール、ビビる親多いだろうなぁ〜。
全国には生徒のストライキに、理解を示す学校もあるのに。
 
ぶっちゃけた話、スト行くのも学校休むのも
最終的に許可するのは「親」
学校側が、記録上どう処理するかだけで
 
結局は、学校の出す可否に関係なく
本人に明確な目的があって、親がそれを許可してればいいのだ。
 
家族の海外旅行で、長期間学校休んでも学校は文句言わないのに。
同高校卒業の兄ちゃん達は
「行きたかったら、そんなメール無視して行け!」と怒る。
 
まあまあ。とりあえず、学校の欲しがってる「形式」だからさ。
学校の欲しがる親からの手紙は、ちゃんと出すことに。
 
NZってけっこう形式にこだわるとこあるんですよね。
どうでもいいじゃんそんなこと、ってことで。
 
だから何でもかんでも
「堅苦しい日本」「大雑把NZ」って括れるわけじゃなくて
堅苦しさって、どこにでもある。
 
このメール、ビビって引っ込んだ気の毒な親御さんもいると思うけど
私は、「そう来たか〜(笑)」とスイッチ入って。
こういうことは、私がいつも担当なので
いつものようにガーッと一気に書こうと、したけど
ふと、「この親からの意見書は、夫が書きたいだろうな」と手を止めた。
 
その後、夫に見せたら
案の定「俺が、書く。」と。やっぱりね(^^)
 
 
娘とは、
これまでわが家でやっている対策を、よく話し合って整理しました。
 
Gretaさんが、どんな風にどんな思いでこの活動を始めたのか?
そしてその活動が世界中の子供達にどう広がっていったのか?
大人達には、賛成の人も反対の人もいること、
学校から来た厳しい内容のメール。
 
これらを見せて、一緒に考えて
それでもストライキに参加するかを、もう一度聞きました。
特に、学校の厳しい態度に、娘が萎縮してしまっても無理はありません。
 
でも、自分は大勢が参加することに意味があると思うから、行く。という決断でした。
 
 
娘の参加の意思を強固にしたのは
彼らの言葉でした。
 
「子供達、学校にいなさい。(環境問題は)私たち大人が保障するから。」
「行進しながらスローガン繰り返して、その後多分マクドナルドでしょ?そこから多くを学ぶとは思えないな。」
National党党首 サイモン・ブリッジズ
 
「(子供達の学生ストライキは)少しも世の中のためにはならない。」
National党議員 ジュディフ・コリンズ
 
 
ビジネス界を優遇し、
農業団体には農業排水を垂れ流しさせて、国内河川の汚染を放置し続けて
海洋掘削で石油業界を潤して票を確保するのがNational党の手なのは、周知の事実。
 
これが、National党の言う「保障できる環境問題対策」らしい。
 
こんなことで対策取ってるって言ってるから
子供達が怒ってるんじゃないの?
 
子供の意見を尊重もしないのに
この人達は自分の子供達に、おそらく
愛していると言うのだろう。
すごい偽善。
 
そういう人間達の信条を支持する人達も
おそらく自分の子達には、信じているなどと言うのだろう。
全然筋の通ってない大人達。
 
National党のジュディフ・コリンズが、
子供の声なんかちっとも聞いちゃいないことは、別に今始まったことじゃない。
 
2017年の総選挙期間のTV討論番組でも
会場にいた子供をイラつかせていた。
 
National党は、子供の貧困問題は存在しないと主張してきて
9年間対策を取ってこなかったのに、選挙間近になってやっと認めた。
 
 
「地球温暖化は、この世代にとって原子発電ゼロ選択と同じように最重要課題である。」という
当時NZ Labour党党首のジャシンダ・アーダーンの意見に。
 
その「地球温暖化が最重要課題」という意見には反対の
ジュディフ・コリンズは(0:27)で、地球温暖化より
それまで無視してきた子供の貧困問題の方が最重要
手のひら返すような、発言をしてブーイングが起きた。
 
13歳の子が(3:30)
「地球温暖化問題は、自分の将来のことだよ。ふざけんな!」
地球温暖化を問題視しない大人達に怒りをぶつけていた。
 
 
ジュディフ・コリンズは、「国民の利益を考えて」じゃなく
「NZ Labour党には何がなんでも反対する」と最近も言っていたから
昔もこれからも、国民そっちのけで何でもかんでも
 国民の利益は関係なく、Labour党に反対していくんだろう。
 
ジュディフ・コリンズにとって、何よりも重要なのは
中国企業との黒い繋がりで私腹を肥やし続けることだ。
裕福でもなんでもいいから、なんで国の現実問題もどうにかしようとしないのか、
政治家なんだから。
 
昔はNational党支持者でも、ジュディフだけは
党首に選ぶのは御免っていうのが大半だったのに
 
 
10万ドルの寄付金の不正も再浮上してきたし。
 
 
<学校を休んでストライキに参加するのは「ずる休み」か?>
 
この日は、運良く都合のついた私達も一緒に、娘と参加します。
 
学校を休んでストライキに行くなんて、「ずる休み」?
 
自分も参加したいという子供に、
「それはずる休みじゃないの?」という大人が多いかもしれない。
 
寝坊ばっかりして
車でしょっちゅう学校の送り迎えしてもらってるのに
この子供は環境問題に関心が高いのか?というと
それは説得力がない。
 
だけど、家庭の中で環境問題の話題がいつも出て
日常的に家庭内でできることを、家族全員が工夫してやっていれば
「各家庭の努力だけでは、とてもじゃないけど効果が薄い。」というのが
大人も子供も、わかっているはず。
 
「学生ストライキ=ずる休み」とすぐに結びつける大人は
本当に家庭内で、意識的に環境問題に取り組んでいると言えるのかだろうか?
 
子供を疑う前に、自分の行いを振り返ってもらいたい。
 
本当に、環境問題どうにかしてくれ!と
スト参加で大きな声の一部になりたい子供の気持ちを
「ずるい行動」に結びつける。
 
本当にずるいのは誰か?
 
はずかしいのは、無駄を減らす工夫を
率先して家庭内で習慣化していない、親の方ではないだろうか?
 
 
あの学校メールの雰囲気からして、
学校側が子供を抑圧して傷つけやしないか、教育者の夫は心配していた。
 
でも娘が、意を決して話をする主任教諭は
兄ちゃん達もお世話になった先生で。
優しい先生だから、大丈夫だと思うんだけど。
 
「何言われようとも、ママとダダが絶対連れていってあげるんだから
心配しないで手紙渡しておいでね。」と送り出した朝。
 
行ってきます、と返ってきた声は、明るくて軽やかだった。
 
 
形式をちゃんと済まして、帰ってきた娘によると
先生は好意的で、兄ちゃん達のことも元気?と覚えててくれたそう。
手紙を読むと、いいことだと賛成してくれた、とのこと。
そりゃそうだ、だって科学の先生だもんねぇ。
 
学校側、といっても意見が一つじゃなくて
ナニやら委員とかもいて
現場の先生と同じ考えとは限らないのだ。
 
娘のまわりでは、ストのことを知らない子
家庭で話題にもなってないことに、娘はすごく驚いていました。
 
そしてこのストライキの意義やリンクをシェアしたり、話し合っているそう。
 
親御さんの中には、気の毒に親からの手紙を書くのに困っている人もいるそう。
 
意見を発言することが、許されない国から来た人や
意見することに慣れていない人、
移住して間もない人もいることでしょう。
だからうちの手紙を、参考にしてもらっています。
 
ニュージーランドでは、意見を言っていいのです。
 
母として。
娘に伝えたいことは、
子供だから、女性だから、移民だからといって
意見を言うことに「怯えない心」を持つこと。
 
実際に体験することで、発言することに慣れていくようにすること。
 
それは、彼女の周りの親子達にも言えることで。
 
既成概念に縛られて、発言・行動することを恐れないでほしいのです。
 
子供だから、女性だから、移民だから、今までになかったから?
そんなの、牛の糞。で、あります。
 
兄ちゃん達が「シニア(高校高学年)になったら
サボる奴いっぱいいるのに、縛りつけてバカバカしい」と言ってたけど
本当にそうなの。たった1日の出来事。
 
夫は、受け持つクラスで、娘の話をしたら
生徒達から温かいエールをもらったそう。
そこで、アル・ゴアの「不都合な真実」
(Al Gore "An Inconvenient Truth” "An Inconvenient Sequel: Truth to Power” )が
話題に持ち上がったので
急遽、授業を環境問題のディスカッションにしたそうです。
 
 
子供達は、私達世代や過去とは違う
これまでにない、新しい時代変化や環境を生きていくのだから
 
過去の繰り返しだけでは、どうにもならない。
 
これまでにない時代を生きていくための
想像力と勇気が、必要なのだ。
 
想像力。
 
繰り返さなくていい過去は、繰り返さない。
 
時が向かっていく方向は、未来だけなのだから。
 
 
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