Bittersweet in NZ

ウトです。(the) Melvins を聴きながら。NZの大学のイギリス人英語講師の奥さん目線 & NZ移住して3人の子育て後半戦に挑む奮闘記 & NZで元日本人雇用主の永住権取得と同時に不当解雇された体験記、息子のAPD(聴覚情報処理障害)との奮闘レポートなどなど。

Jacindaママは、もうすぐ首相に復帰にします。

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ニュージーランドの首相、ジャシンダは、産休中。
 
ゆったりと元気そうで、よかった。
 
今日は、産休最後の日です。
もうすぐ今日真夜中から(細かい…) 職務復帰とのこと。
 
いつものように、報告書にも目を通してて
復帰準備もバッチリみたいです。
 
 
このママビデオ発信1時間後に、National党の党大会があったそうで。
 
党首の西門橋によると、
現在、具体的なNational党の政策はなく、今後2年間で考えると。
 
そして、学校の1クラスの人数を少なくするとのこと。
 
オイオイオイオイ!
それはNZ Labourのずっと訴えてた政策なの!
今更なんなんだ?
 
2009年に就学前教育予算を削減して、
2012年に、大人数クラスを推進したのは、
あなたが内閣にいたNational党政権ですけど???
 
クラスの教育がうまく進められないのは、人数が多いからじゃなくて
先生の力量不足だから!と、
当時National政権の教育大臣・Hekia Parataは何度も叫んでましたけど???
 
大人数クラスのせいで、
あるお母さんから私とばっちりを受けてしまったことは
また今度の機会に書きます。
 
生徒の理解力を無視して、数値だけ見た成績重視の教育環境を作ったのも
こいつ(って呼びたくなるほど腹たつ!)
うちの子3人は、
パラタの「理解力は置いといて」導いた教育環境で、育ってきたのだ。
 
この時から夫は「お前らが大人数のクラスを1人で教えてみろ!」と激怒してきた。
 
 
そして、
「自分のことは自分の金で守れ」
「国民全体のために働いてこなかった」政権の9年間で、
放置してきた様々な問題への説明は、この党大会ではやっぱりなかった。
というか、西門橋にはできない。
 
ニコニコ太鼓叩いてる場合じゃない。
 
***
 
 
ちょっと前だけど、とてもうれしいニュースが!
 
読者数が世界最大のアメリカの英文ビジネス雑誌、フォーチューンが
2018年の世界で最も影響力のある40人(40歳以下)を発表。
 
そのうちの1人に、ジャシンダ首相が選ばれました!
おめでと〜!!!
他には、Facebook、 Instagramや Airbnbの各CEOが選ばれてました。
 
 
でもある方がこう言ってました。
 
なんでこんなにNZ国民として名誉なことが、大々的に報道されないのか?
 
本来なら、国内の全新聞の一面に載せるべき誇らしいことなのに。
 
狂信的で過激な偏見を持ったメディアのせいで。
(注:NZメディアオーナーのほとんどはNational党支持者)
 
目を覚ませ、ニュージーランド!
 
***
 
 
そしてイギリスのガーディアン The Guardianには、
オーストラリア人のコラムニストによるこんな記事が。
 
 
オーストラリアといえば
自国の右翼傾向のせいで
多様性に寛容になりきれずに人権侵害を続けているのに、
 
一部の政治家は、自分の国政を棚に上げて
小さな隣国の、誠実な政治を非難するのに躍起だ。
そんな暇があったら、自分の国の人権侵害を直視して、
なくす努力に力を注いでほしいものだ。
 
でも、
このオーストラリア人のコラムニストは、
希望を抱きながら時代の向かうべき方向性を見つめていて、とても共感しています。
 
ぜひ読んでみてください。
 
ジャシンダが、NZ首相になったこと、母にもなったことがなぜ大きな意味を持つのか?
 
 
政権として、多様性を積極的に受け入れながら、
医療・教育・気候変動・住宅・社会の平等性を重要視することの意味を
なんで私が一生懸命に関わっているのかを
この記事から理解してもらえたらうれしいです。
 
時々、ニュージーランドはリベラルで、いい国だ、と
あたかも元々こうであったかのように言って
この国を満喫しているだけの人がいるけど
 
今の状態になるまでに、訴え闘い続けた
多くの人がいるからこそ、勝ち得たものです。
 
ニュージーランドでは、
今でも半数近くが、保守派を支持しています。
NZで堕胎は犯罪だけど、問題ないじゃんと言ってる人たちがね。
いつでもリベラルから
社会民主主義から、逆行する可能性があるのです。
 
***
 
アメリカでも、闘い続けてきた
民主社会主義者のAlexandria Ocasio-Cortezが、
28歳の若さでニューヨークの民主党選挙に勝利しました。
 
このイギリスのThe Guardian は、昔から夫と一緒によく読む報道メディアです。
 
ガーディアンといえば、
オーエン・ジョーンズ Owen Jonesという
若い社会派コラムニスト・政治活動家がいます。
ものすごく現実を見据えた彼の鋭い視点が、私はとてもとても好きで。
学ぶことがとても多くて。
 
夫に「こういう若い人を強くサポートしていかないといけないよ!」と
ずっと前から推してる尊敬する人物なのです。
 
 
そういえば昔、夫にノーム・チョムスキー Noam Chomskyのこともすごく推したら、やっぱり好きになりました。
とても影響力のあるアメリカの哲学者・言語学者(その他いろいろ)なのですが、
だいぶお年を召されているので
まだ知らない人は、ぜひ話を聞いてみてほしいです。
 
もちろんNZの、ジョン・キャンベル John Campbell も尊敬する人です。
 
 
*****
 
逆に。
報道を見てて、嫌いな奴は
TVNZお抱えのブロードキャスター、マイク・ホスキング Mike Hosking。
 
National党支持者なのに、選挙時にはTV党首討論の司会もした。
報道する立場でありながら、
2017年選挙では、
「マオリ有権者でなければ、Maori党に投票できない」と誤解を生む発言をして、
Maori党が議席を減らす一因となって、党は国会から姿を消す結果に。
 
今でもしょっちゅう
National党支持のオーナーの元、いろんなメディア
特にNZ ヘラルドで
苦虫噛み潰したような顔で、現Labour主導政権を非難している。
 
時々、入国して間もないのか
夫によると
マイク・ホスキング好きですなどと言う生徒がいるそうだけども
 
「本当に奴の言ってることわかってるの?それとも本当に金持ち優遇右翼野郎が好きなの?」と聞きたくなってしまう。
 
最低賃金を75セント上げて、時給16.5ドルになった時には
「コーヒー1杯が10セント値上がりする!最低賃金値上げは生活費を高くして、市場混乱を招く!」と主張してた。
Ministry of Business, Innovation and Employment(MBIE)も
ホスキングの挑発するような影響を示唆していないと報告しているのに。
 
現実には、時給16.5ドルになっても生活費をカバーすることはできない。
それなのに、突然一般国民の味方ぶる。
 
そして自分の所有する14万ドルのレーシングカーを事故ってオシャカにした。
 
 
14万ドルのレーシングカーを、保険未加入で修理できるような金持ちが
庶民の味方ぶるなんて図々しい。
NZ Labourの悪口言い続けていれば、
オーナーを喜ばせて「裕福で居続けられる」のだからいい身分だ。
 
National党は、公的医療の危機なんかないと。
ホームレス、メンタルヘルス、オークランドの教員と住宅不足、
数多くの問題もないと言い続けていました。
去年の選挙数週間前まで。
 
富裕層優遇政党だから、
心配しなくても、私立の高額な医療と教育を利用できる。
環境問題を考えた公共機関の整備に手をつけなくても
経済だけ回しとけばいいと思ってきたのでしょう。
 
National党を支持するということは、
9年間放置され続けてきたそれらの問題を
放置されたままで手をつけないでいいと言う政策に、同意している
いうことです。
 
数週間前には
わが家に、学生団体のユニオンから
100ページ以上に及ぶ
「NZの学生のメンタルヘルス・レポート」が送られてきました。
学生自身の声による「現実」は
こういうところにちゃんと、示されてあるんです。
 
この苦しみを、「ない」なんてよくも言えたものだ。
 
***
 
ところで、NZ映画の「Hunt for the Wilderpeople」は観たことありますか?
ニュージーランドのいいとこ満載の心温まる映画ですよね。
ジョン・キャンベルもちょっと出てたし、当時のNational政権を皮肉ってたり。
 
主演のNZの俳優、ジュリアン・デニソン Julian Dennisonくんが
先日、朝のTVに出てて。
 
そこに付き添いで来てた、双子の弟、
クリスチャンくんも出ていました。
 
クリスチャンくんは、まだ15歳でありながら
NZ Labourのメンバーなのだそうです。わーい!私と同じ〜!
そして、将来は政治家になりたいのだそう。
 
横で笑顔で大きくうなずくキレイな、お母さんかな?も、
きっとLabourサポーターに違いありません。
ジュリアンくんも、もちろん弟に投票するそうです。
 
そこで、産休中のジャシンダ。
放送中にすぐ返事して、ビーハイヴ(国会のある建物)で
再会のお誘いをしたそうです。
 
 
すばらしい!
 
「みんなのために」と思い行動することが、
たとえ左翼やジャシンダマニアと呼ばれようとも。
視野の狭い無知人に、共産主義!と怒鳴られようとも。
そんなものは、枠に入れたがる人が使う呼び名でしかない。
 
多くの人は、
ジャシンダが首相になるずっと前から
元々心の中に、誠実さや思いやりを大事にして生きてきている人たちなのだ。
 
堂々と、自分のスタンスを示せばいい。
 
それは自分の生き方。
生きていく上で大事にしていること。
自分のコアはどこにあるのか。
 
子供を、家族を、友人を大切に思い、どこかの誰かや動物たちのことも思いやることと
政治を通して国や環境づくりに関わることは、延長線上にあって
なんら変わりはないのだから。
私にとっては、子育てと変わりない。
 
大人のブレない軸を、子供は日々感じて育っていく。
 
クリスチャンくんのような若者は、NZ Labourの活動をしているとよくいて
とてもうれしくなります。
現実の先を見つめる視点がよりクリアなので、頼もしいのです。
 
もちろんNZ Labour が、万が一、人でなし集団になったら
さっさと辞めるけど、それはないでしょう。
 
だって、いい人たちがいっぱいいるから。
 
みんなにいい社会は、
簡単には消して手に入らないことは、重々承知の上で。
 
ジュリアン・デニソンくんも言っていました。
"I think people like nice people."
 
明日からも、ジャシンダ率いる
「もっといい社会を作る活動」に参加してサポートしていこうっと。
 
これからのために。