Sparkling* 光ってるのどうする?

こんにちは、ウトです。こちらは 以前のBittersweet in NZ の続きです。主に、NZ暮らしでの体験や思いを言葉にして発したくなると綴る私感ブログです。

ジャシンダ&クラーク、赤ちゃんの誕生おめでとう!

昨日6月21日、
Jacinda Ardern ジャシンダ・アーダーンNZ首相・Labour党党首が、
無事に女の子を出産しました。
 
わーい!おめでとう!!!

 

 

 

届いたLabour通信によると、誕生は4:45pmだったそうで
朝お産体制に入っていったから、いい感じで順調に進んだみたい。
ホッとした〜(^^)
一般の妊婦と同じように、公立病院での出産です。
 
ジャシンダがタフなのはよくわかっているけど、
尋常じゃないストレスの中でギリギリまで働いていたから、本当によかった。
すごく楽観主義なところが、体にうまく作用したかな?
 
パートナーのClarke Gayford クラーク・ゲイフォードさんは、
本当にジャシンダを献身的に支え続けてきて
心ない中傷、やっかみにも辛抱強く耐えてきました。
そういう嫉妬は、人としてみっともない見苦しいものがほとんどでした。
オーストラリアの下品で気味の悪い、ゾッとするインタビューにも耐えて。
 
彼女が頑張れるのは、彼のおかげだなあというのがいつもとても伝わります。
 
尊敬するJohn Campbellジョン・キャンベルのCheckpointで。
 
元首相でLabour党元党首のヘレン・クラークに、
ジャシンダの出産についてインタビューがありました。
 
 
ヘレン・クラークは、ジャシンダのメンターとして大きな影響を与えた人。
 
私たちも彼女が首相だったから、NZ移住を決めたのに
移住したとたん、ジョン・キーに変わって大ショックだったのでした。
 
Helen:2人にだけではなく、NZにとっても素晴らしい日。
国の首相でありながら出産をするということは、国内の若い女性を始め他の多くの人々に「キャリアと母親業は両立することは可能」というメッセージ。
また、赤ちゃんの世話をするクラークも、若い父親のお手本として称賛するし、2人が現代の若い親の模範として影響を与えることを願っている。
 
John:あなたもジャシンダも「女性はなんでもできる」というメッセージを送ったが、つまりは「選ぶということ」「どんな人物になりたいか?」ということじゃないですか?
 
Helen:その通り。ジャシンダは彼女のやり方でやったのです。
 
 
首相の仕事は日に15〜17時間と激務だそう。
だけど、クラークとたくさんのサポートで乗り切ってほしいです。
 
逆に、2人が無理をしすぎないで
人の手をちゃんと借りて子育てしていくことが
若い親や、子育て環境を作る周りの大人に
良い影響になることでしょう。
 
それはNZから他の国へも。
 
女性としてどうありたいのか。
 
親としてどうありたいのか。
 
Who do you want to be?
 
そのメッセージは、ジョンやヘレン・クラークが言うように、
とてつもなく素晴らしいこと。
 
 
 
これまでのNational政権のNZ首相たちはどうでした?
ジョン・キー元首相は、
ウェイトレスのポニーテールを何度も引っ張り不快にさせ、
レイプをジョークにするような人物だった。
それでも長年首相に君臨させていたのは、誰なんだ???
選挙権のある国民じゃないの???
 
ビル・イングリッシュ前首相は、
「女性の堕胎は犯罪」とする法律(女性の体に起きたことを自己決定する権利がない)に問題はないと言い切っていた。
子供を産むことは到底ありえない男が、女の産む産まない権利を左右するの???
 
野党の現Nats党首はというと、大臣もやってたのに
その間放置してきた問題を正そうとする現政権に、いちゃもんつけることに躍起だ。
法改正には、改正案提出して議論してからで1年近くかかる
今抱える問題はNatsがほったらかしてきたのが、ほとんどだ。
汚物を撒き散らして放ったらかしていたのは自分たちなのに、
他の人がきれいにしてくれてる最中に「汚いじゃないか!」と
罵っているようなものだ。
 
現実を無視してきたのは、こういう政治家だけじゃない。
それでもまだこういう政党を支持する人たち、
ただの傍観者として、投票も考えることもしない人たち。
文句は言うのに、変えようとしない人たち。
そういう人たちが、問題を放置してきたのでしょ。
 
事実を直視することは
Andrew Little アンドリュー・リトル前党首も
David Cunliffe デイヴィッド・カンリフ元党首も
Labourが野党の時に、追求してきたこと。
それでも、メディアを牛耳るNats支持のメディアオーナーがほとんどだから
追求が国民に伝わることはわずかだった。
 
それでも、若い女性党首のジャシンダを
メディアは無視し続けることができなくなった。
アンドリューの時は、あんなにも無視し続けてきたのに。
 
やっと、首相になって
女性がありのままに、人がありのままでいること
認められようと変わりつつある。
 
やっと。
 
これは大きな変化じゃないだろうか。
 
本当は、女性男性なんて関係ないはずなのだ。「人」丸ごとであるべきだから。
 
***
 
ドットコムさんが、こんなこと言ってました。
 

 

ジャシンダが出産をした6月21日は、
エドワード・スノーデンの誕生日でもあるそうで
新たな「真実を語る者」の誕生として、この日を祝っていました。
 
事実と向き合う。
 
なんとなく生まれるのは、女の子かなあと感じてましたが
この子は。
ママの生き方を見て、意志を強く持つことを受け継いでいくでしょう。
パパの生き方を見て、支え合うことの大切さと力強さを身につけていくでしょう。
 
いつか振り返って、私たちも堂々と「真実を見つめ、語る者」を支え
今より良くしようと、共に活動してきたことを
誇りに思うことでしょう。
 
「なんにもしない」をしなかったことを。
 
 
***
 
ジャシンダに初めて会ったのは、党首ではなかった頃だけれど
その後話をした時は、私の体験や息子の聴覚障害の話を聞いてくれて
それからも、義務教育後期にわかった障害について話をする機会を
与えてくれました。
 
そうして引き続き息子の聴覚障害をどうにかしたいと、あちこち奔走していると
めったにない遠隔マイク補聴器の寄付があり、幸運にも候補者に選んでもらえて。
 
おかげで聴覚障害の脳トレーニングがスタートし、
私は学校・専門家のサポート体制を組んで
現在、改善・克服に向けて一歩一歩、努力中。
 
これほど素晴らしいサポートチームが組めたのは、
お母さんの熱意の賜物だと専門家たちは言ってくれるけど
首相になるほどの人に会いに行けて、話を聞いてもらえたのは
私にとってとても大きかったです。
 
「なんとかしなくちゃ」「なんとかなるかも」に変わったのは
あの時だったから。
人の痛みがわかる、話を聞いてくれる人が首相になって本当によかった。
 
このブログのことも、すごくいいねって応援してくれました。
 

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すごく話やしやすいジャシンダ首相
 
そういえば!
この前、Labourチーム一員で釣り番組の司会者でもあるクラークが、
魚料理を振る舞うLabourイベントがありました。
きっと美味しいのを作ってくれるに違いない!から行きたかったのに、行けなかった…
赤ちゃん生まれたから、もう忙しくてクラークの魚料理は当分無理だ…
残念。無理してでも行けばよかったなあ。
いつかどうか食べられますように…
 
 
ジャシンダの6週間の産休中は、
歯に衣着せない物言いの爽快なNZ First党党首の
Winston Peters ウィンストン・ピーターズ副首相・外務大臣が、
首相代行を務めます。頼もしい。楽しみ(^^)
 
*****
 
懐かしい。
 
あの甘ったるい
柔らかな赤ちゃんのにおいに包まれて
ゆったりと、一日一日を楽しんでほしいです。
 
ジャシンダ。クラーク。赤ちゃん。
 
心からおめでとう!
 
 
 

 

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