Bittersweet in NZ

こんにちは、ウトです。家族とNZで暮らしています。移住して10年近くは、多くの怒りやフラストレーションを感じていましたが、おかげで行動・経験・学びができて、最近はおだやかな日々がとても増えています。いろんな変化の流れが強いので、大切なのは何か?ということにも向き合っていたい。ここには、体験や感じたことを言葉にしておきたくなった時に綴っています。 Thanks for being here.

息子とAPD10。遠隔マイク補聴器 (RMHA)と、トマティス(Tomatis)と。

それにしても
遠隔マイク補聴器 (RMHA)や、トマティスTomatisのように
 
せっかく高価なトレーニング機材があっても
 
中高生だと、周りの視線やどう思われているか、
気になって気になって
 
授業中に変に萎縮したりして(もったいない!
メンタル面でのサポートするのが、ニュージーランドでは普通だそうです。
 
ニュージーランドでは、のびのび成長してるもんだって
思いますよね?イメージだと。
 
でもね。
青少年の自殺率が
30何カ国の調査国中、ワースト1なんです。ユニセフの発表によると。
 
日本の倍あるんですね。
だから若者のメンタルサポートが叫ばれているわけなのです。
 
 
 
だから、次男のように親までも「あっけらかん」としているのは、珍しいことだそうで
 
次男も私も、何度も「大丈夫です!」と伝えて
ミーティングの夜には、文書で確実に安心してもらえるようにメールでも伝えました。
 
 
Tomatis トマティスでもそうです。
決して安くないトレーニングなのに、中高生は
いざやろうとすると、「家の中でなのに」続けるのを嫌がる子がいるそうです。
 
トマティスの先生に、
なぜ真面目にトレーニングを休まず続けられるのかと聞かれた時に
 
次男は「自分は高校最後だから、嫌がってる時間はないし、お母さんがいつも夜遅くまで研究論文読んでるし、高いお金出してくれてるし、自分はやるしかない。嫌がる理由がわからない。」と答えていました。
 

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次男は
シンプルに目的をまっすぐ見て前進する、その清々しさからか
よく先生だけでなく目上の人に目をかけてもらえることがよくあります。
 
背すじを伸ばすべき時に、きちんと伸ばすということができているというか。
 
 
子供達が小さい頃、日本で暮らしていて
いつか日本を離れることはわかっていたので、
 
日本で教えておきたいことがいろいろありました。
 
例えば、神社を歩いてて
スッと背すじを伸ばそう、って感覚。
 
言葉ではほとんどないんだけど、夫もそういうのはわかって
子供達もピッと感じ取る。
 
あのピン、と張りつめる感じ。
 
そういうのはちゃんとわかる子になってほしくて、
それは日本の土地とか空気とか、伝わってきたものとか、適度な緊張感。
 
言葉ではなく、身に染み込んだものが
この国で、大人達には感じられているんじゃないだろうかと
 
これまでにいただいた言葉から、思います。
 
やたらとリラックスなこの国で。
 
それは次男だけでなく
3人とも温厚で礼儀正しく、クラスの宝だとか、学校で表彰されるのは
 
その日本人らしい部分が評価されてるのかな?と思わなくもないけど、
それはおへその奥にしまって。
 
まっすぐな息子の態度が、大人達を動かし
とてもいいサポート体制につながってホッとしました。
 
なんだかすごい真面目な子のようですが、いつもはチャランポランで楽しい子です。
 
 
 
 
APD専門機関で提案された脳トレーニングは、遠隔マイク補聴器。
教育専門家が提案した脳トレーニングは、トマティス。
 
 
何が言いたいのかというと
一つの専門機関で提案される改善策は限られているな、ってことなんです。
 
APDの症状について、
専門機関・教育心理学・教育専門家、そのほかたくさん論文や資料を読んで
 
有効な聴力のための脳トレーニングを2つ見つけて、2つともやっています。
 
いいサポート体制を固めたんだけど、
 
遠隔マイク補聴器は、あくまでAPDの聴覚の脳トレ。
トマティスは、
APDの聴覚・ワーキングメモリー・苦手なプランニングも改善する脳トレ。
 
聴覚トレーニングがダブっているからなのか、
お互いがお互いを「補助的なトレーニング」ととらえている感じがあります、実は。
ひしひしと。NZでの話ですけど。
 
APDに関するニュースでは、同じ記事に取り上げられてるのにです。
 
 
SoundSkillsはアメリカ系のリサーチ、
トマティスはヨーロッパ系のリサーチが多いですね、フランス発祥なので。
 
だけど双方の関連資料をたくさん読んで、どちらも効果あるのは証明されています。
 
 
双方が協力関係になることはないけれど、
双方に、他にもトレーニングをやっていて良い感じであることは伝えてあります。
 
ぶっちゃけた話、息子の困ったAPDをやっつけるためには
やってみないとわからないんだから、どっちがいいかとかはどうでもよくて。
 
これまでの少なくないやり取りの中で
双方の専門機関が、次男の改善に強い自信を持ってるので
 
それぞれが次男のためにベストを出してくれるように、
 
母としては、それぞれの間に入って親密になって
うまく調整役に徹しています。
 
 
子供がいいことをしているとよく、それがまわりにどんないい影響を与えるかを
一緒に考えたり、伝えたりします。Good vibe ってやつです。
 
たったひとりのいい考えや行動でも、
まわりや社会へのいい影響につながることがわかると
 
子供自身も、いいことをするのが自然なことになります。
 
それが次男にもわかっているので、自然に隠さず堂々と彼なりの努力を続けています。
 
サポート体制を固めるのに奮闘していた去年の暮れ、
ちょうど高校では進路を考えなければいけない時期と重なって
 
自分の理解しづらさは克服できると考えたのか、
卒業後も進学して勉強を続けたい、それしか打ち込みたいことがない、
私達に訴えてきました。
 
それは、正直高いハードルではあるのだけれど
彼の人生だから、止める権利には親にはありません。
 
行きたい方向があるのだから、応援しよう。
 
そっち方面へ行ったら、新しい道や出会いもあるだろうし。
 
そんなわけで、次男は高い目標を持って、人に見られる意味も理解しながら
 
APDトレーニングと学校生活を今日も送っています。
 

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