Bittersweet in NZ

こんにちは、ウトです。家族とNZで暮らしています。移住して10年近くは、多くの怒りやフラストレーションを感じていましたが、おかげで行動・経験・学びができて、最近はおだやかな日々がとても増えています。いろんな変化の流れが強いので、大切なのは何か?ということにも向き合っていたい。ここには、体験や感じたことを言葉にしておきたくなった時に綴っています。 Thanks for being here.

IELTSの花嫁:IELTS Brides

 
「IELTS Brides」と呼ばれる不正行為で
 
拒否されるビザの数が過去6年間で増えてきているのだそう。主にインド人らしい。
 
 
私の夫は、クラスや個人でたくさんIELTSを教えているので
 
心配になってニュースに目が止まりました。
 
 
オークランドに多くいるインド人学生の中には、IELTS Bridesがいるらしい。
 
って、夫の生徒さんの中にはいないよね? 大丈夫かな….
 

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学生ビザの申請資格がある教育を受けたインドの女性は、
 
ビザの取得資格を持たない名ばかりのインド人夫やその裕福な家族に、
 
NZ入国のために利用されているのだそう。
 
オーストラリアでもあるらしい。
 
インド人夫は薬物中毒やアル中で、裕福な家庭の面汚しとなるので
事実婚姻関係がないのに、ビジネス契約のように書類上結婚したり
インド人夫やその家族が女性のビザ申請を勝手にしてしまったりするそう。
 
そしてインド人夫の家族が資金をばらまくことで、女性(とその家族)を支配。
 
 
 
女性達は、Immigration New Zealand (INZ)
 
ニュージーランド移民局に「虚偽の情報を提供した」ということで
 
国外追放に直面するからか、移民局には苦情や報告はまだないようです。
 
認識はしているそうですが。
 
 
INZにビザ申請で、
 
虚偽と誤解を招くような情報をNZに与えると、
 
懲役刑7年間の可能性があります。
 
 
そのため懲役を恐れて、DVなどにあっても被害の報告できない女性が
 
親兄弟に会いたくて帰国したとしても、インド人夫もNZ滞在資格を失うので、
 
夫の家族に殺されかねないと、苦しんでいるそうなのです。
 
 
INZでは、
移住エージェントが嘘や事実に反する書類を申請しても、
そのエージェントの行為を知らなかったとしても
 
虚偽と誤解を招くような情報をNZに与えることは
 
「ビザ申請者の責任」であるという立場なのだそうです。
 
 
そうか、だから私の元雇用主の場合、
 
移住コンサルタントと移住弁護士は、警告と
 
申請業務の厳重な継続的監視だけだったんだなぁ。
 
 
でもほとんどの申請者、つまり費用を払う方は
「正当な手続きを取ってくれる」と信じて
エージェントや弁護士に頼んでいるはずだけど
 
エージェントや弁護士は成功例を増やすことで業績を上げるために、
正当な手続きを取るとは限らなくても、
 
「ビザ申請者の責任」になるなんて。
 
私達の場合、相談した弁護士が
「私が手続きやってもいいけど、お金かかるから、あなた達の場合は自分でやったほうがいいわよ。」
 
とあえて引き受けないでいてくれたのは、本当に親切だったんだ。ありがたい。
 
だからこそ落ち度がないように、余計に徹底的に動いたということにもなったし。
 
 
 
 
IELTSの花嫁になってしまった女性達は、どうなるんだろう?
 
本来なら非人道的な不正・搾取を放置しているインドが国家的に撲滅すべき問題なのに
 
NZが不本意でなくても「違法行為」をした者に、
 
どこまで対応する義務があるんだろう。
 
情状酌量の余地を増やすと、またそれを悪用する輩が出ないとも限らないし。
 
難しいな。
 
 
「IELTSの花嫁」は多くの国で行われていることじゃないと思うし、
 
おそらく、日本からの移住ではないですよね。多分。
 
 
 
夫は、NZerじゃないし
アカデミック英語を教えるためNZの批評をよくするからか、
英語を教えているはずなのに、
 
生徒さん達からNZで暮らす上での、悩みや相談事をたくさん聞きます。
 
もうカウンセラーのようです。
 
この彼氏どう思うか、この結婚相手はどうか、旦那・奥さん・親の悪口、ひどいエージェントの話とか様々。
 
 
生徒さんには、難民や虐待を受けたことのある人まで、様々です。
 
 
だから、話してくれたことには夫も真剣に対応するし、
 
「あれ?おかしい!」と気づくのが早い私と一緒に、考えます。
 
 
だけど「IELTSの花嫁」は、なかなか口には出せないでしょう。
 
 
それに、IELTSの花嫁のインド人夫やその家族ほどじゃなくても、
 
夫の横から眺めていると、
 
ビザ取得や収入を得ようとする人や、勉強してる人に対して
 
1人にだけ無理させたり
ひどいことを押し付けたり、全然協力しなかったり
 
夫婦、または家族なのに
 
努力してる人のことは他人事、みたいなカップルやご家庭ってあるんですね。
 
なんか、冷たいんです。がんばってる人に対して。
 
家族なのに。
 
 
「IELTSの花嫁」ほどじゃなくても、
 
「ホントに夫婦なのかな?」って思うことあるんです。
 
 
なんだかなぁ...
 
家族一丸にならないのかな。
 
私だったら、全力尽くすけどな。
 
 
 
 

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