「ずるい移民」のせいで
「ずるくない移民」が
「アジア人移民キライ」の犠牲になる。
怒りの矛先になる。
去年マオリかアイランダー2人組に襲撃された、夫の元生徒のように。
Promising student living in fear after hammer attack - NZ Herald
(顔面負傷の画面あり。閲覧注意)
だからこそ「アジア人移民キライ」を薄めたいんです。
誰が「ずるい移民」で
誰が「ずるくない移民」か、
普通はみんなわからない。私たち移民であっても。
だから「ずるい移民」がわかったら、
見なかったことにしないで。
無くす努力を移民自らも、していかないと
「移民嫌悪」は一向に減らない。
移民の全員が正当な方法で移住しているわけじゃない、ってNZ人だって知ってる。
だからどうにかして「アジア人移民嫌い」を薄めたい。
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永住権とったら社員はすぐにサヨウナラ。
こういうやり方ありなのか?
法的措置を取ったのだからいいじゃないか、という意見がありますね。
法的措置が本当に決定打だったら、もっと良くなってるはずじゃないですか?世界中が。
現実は違う。
*
自分が受けた精神的な傷は、自分で癒していかないといけない。
だから、こうやって発信して、書いて残して伝えようとしているのです。
私のような目に合わないでほしいから。
2025年には日本国民は、
3分の1が65歳以上、5分の1が75歳以上になるという試算があります。
それもあって海外へ出たいという人がこれからも出てくるでしょう。
「ずるい移民」になって
「ずるくない移民」を巻き込むのはやめてください。
「ずるい移民」になって、
その国に利益をもたらさないのに国の恩恵をくすねるだけ、はやめてください。
「ずるい移民」になって、
その国の「移民嫌い」を増やすのをやめてください。
日本の社会学者、にしゃんたさんは
スリランカ人で日本国籍を取得した日本人でもあり、多才でいい風を日本に送り続けてくれる方なのだそうですが、
「『移民受け入れ』と『多文化共生』をあえて分けて考える必要がある。移民受け入れの責任は基本的に政治にあり、多文化共生の責任は基本的に民衆にある。」と
おっしゃっていたのだけど、本当にそう思います。
『移民受け入れ』を政府がバランスをとって行わなければ、
『多文化共生』を維持する国民のバランスも簡単に崩れてしまうことは明らかです。
ニュージーランドで、今そうですよね。
NZ国会は、今月末に労働法改正法案を提出します。
労働法改正法案によって「法の抜け穴(loophole)」を塞ぐためです。
そこでありがたいことに
ある方々から、私の経験を元に意見を出したらどうか?という
お声をかけていただきました。
*
人を騙す側の、法的・社会的責任は消えない。
騙すほうは騙した人に対して悪いことをした、とは
これっぽっちも思っていないのでしょう。
これからも「隠匿」と「労働の搾取」がこの国からもっとなくなるまで
いつまでも語り、求められる場でどんどん発信していかなければと思います。
恩恵だけを自分の都合で手に入れるために、人を裏切り、移住する国を裏切るんだったら
与えた被害は暴露され明らかにされる覚悟をすべきです。
ある人が「名前出されたくなかったら悪いことするな!」と怒っていましたが、
その通りです。
移民が悪いことをしても
黙って無視し続けていれば、そのうち忘れられるだろうという魂胆でも
法的社会的責任を果たしていないければ
無視して無責任でいるほど、人々の怒りを買い
逆に「移民の移民に対する隠匿と労働の搾取」の事例として、焦点が当たるのです。
泣き寝入りをすると、
自分はそれで「終えた」ように感じるけれど、
悪いことをする人間を野放しにすることで
「人権の搾取」をしやすく、非難もされない環境を放置ししているのです。
それは、いじめ、児童虐待、セクハラ、パワハラとか、いろんな場面においても
被害者が、被害を明らかにしなければ
環境や社会システム、人々の意識は変わらないし
同じように被害がどこかで繰り返されてしまう。
一般的移民の私でも、ここまでのことができてます。
ここまでしなくても
もし、あなたが「隠匿」や「労働の搾取」で、あなたの権利を侵されたのなら、
ぜひ、何らかの形で明らかにして伝えてください。
勇気を出して、発信してください。
それは、誰かの意識を開花するのにきっと役立ちます。きっと。
泣き寝入りはしないで。
*
それにしても
「自分だけじゃなくて周りもよくしていきたい。」って強く思っていると
流れってできるものですね。
ご縁ができて。
だって、流れがどうしてもそっちに行きます。
だから流れに逆らわずに、このまま流れに乗っていくつもりです。