Bittersweet in NZ

こんにちは、ウトです。家族とNZで暮らしています。移住して10年近くは、多くの怒りやフラストレーションを感じていましたが、おかげで行動・経験・学びができて、最近はおだやかな日々がとても増えています。いろんな変化の流れが強いので、大切なのは何か?ということにも向き合っていたい。ここには、体験や感じたことを言葉にしておきたくなった時に綴っています。 Thanks for being here.

息子とAPD5。TOMATISトマティスにココロ傾く。

いよいよNCEAテストが終わって11月の終わり。
 
Braintrainのエスメ先生のところで、親子3人でインタビューを受けました。
 
エスメ先生は、学習障害のある生徒を専門に教えています。30年ほどだそう。
 
3人で席に着くや否や、
「〇〇は今度、Year13ですね。1年あるからトレーニング頑張りましょうね。」と。
 
親は「1年しかない」と焦るけど、「1年ある」と言われてフッと力が抜けました。
 
すでに診断書は見せてあるし、
トレーニングをすぐにでも始めたいことは話してあるので
CogmedとTomatisそれぞれのもたらす効果やスケジュールを教えてもらいました。
 

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耳には、脳や体とのつながり、感情の安定にも大きな役割が。

 
Cogmed:主にワーキングメモリーと集中力の欠如に対するトレーニング。
返金はなし。50分/セッションで週5日、5週間。
 
Tomatis:APDに適している。30日で効果が出なければ、返金あり。
特別なヘッドホンを使って、高周波帯の音や骨伝導で音楽を、1日2時間聴く。
13日間続けて4週間休む、を1セットとして3〜4セット続ける。
4週間休みの間に、自分の声で脳に刺激を与える特別なヘッドセットを使って読むトレーニング。
 
 
しかも、うれしいことに、
次男のワーキングメモリーとプランニングの苦手な部分はAPDによるものなので、
Tomatisだけでいい、との事。
 
CogmedとTomatis両方やらなきゃ、と思い込んでいたので一安心。
それに両方やる人はいないそう。
 
料金はそれぞれ$1500(11万8千円位)。
 
Cogmedは前もってサンプルをしてみたんだけど、
数字を何桁か覚えて、逆さに言うとか
かなり集中しないといけないので、それが苦手な息子には
1セッション50分は、長くて緊張の続くトレーニングでした。
 
もう説明を受けた時点で、私達はTomatisに心が決まっていました。
 
だってもう、
メインのAPDをどうにかしないとしょうがないんですから。
 
もちろん選ぶのはあなた達だけど、お家で話し合って
決めたら連絡くださいねとの事でした。
 
次男の小学校時代の話をしていて、
「日本からNZに来た7歳のYear3の時は、英語が全然できなくて当時の先生にとてもお世話になった。」と言う話をしていたら、
そのYear3の先生は、なんとエスメ先生のお友達だとの事。
 
APDが昔からあったのかどうか、気がつかなかったと言う話をしていていて
 
息子のように授業態度がいいと大人は気がつかないことが多いので、
実際APDは言われているより(20人に一人)ずっと多いし、
 
NZの教育はここ10年で大きく変化して、
「基本を学んでから、問題に対処(応用問題)する」勉強方法から
「問題をみてから、対処方法(基本学力)を学ぶ」ような方法に変わったために
 
ワーキングメモリー(短期記憶の一種。作業記憶)が
弱くなっている生徒が増えたそうです。
 
「詩を暗記したりするのは、本当は脳に大事なのよ。」と嘆いていました。
 
余談ですが、私自身も10年前移住してきてから、何年も
「新しい勉強方法がうちの子には合わない、枠組みがなくてかえって子供はパニックになる」と言う、つまり前の勉強法の方が良かったと言う
ママ友達やお父さんは少なくなく、しょっちゅう話していました。
 
それに、2017年の選挙中にBack Benchesと言う政治討論番組で
確か、校長協会の会長が「立場があるのでどの政党を支持しているとは言わないが、
どの政党が政権をとっても、10年前のカリキュラムに戻してほしい。」と各党政治家を前に訴えていたので、「そんなにひどいのか!」とびっくりしたものです。
 
話は戻って。
 
エスメ先生が「ご両親がこうして理解があるし、あなた自身によくなろうという意志があるから、きっと良くなる。頑張りましょう。」と言ってくれました。
 
 
帰宅して、話し合って結局Tomatisをやることに決めました。
 
エスメ先生は、遠隔マイク補聴器はTomatisがあるから必要ないと思うけど、と
言っていたんだけど
 
もう「お願いします」って言ってあって、取り消すのは難しいし
補聴器もTomatisも両方やることにしました。
 
 
数日後、リスニングテストで聴覚の状態を把握して
 
13日間毎日1日2時間の、Tomatisトレーニングがスタートしました。
 
 
ワクワクしました(^^)
 
 
遠隔マイク補聴器もTomatisも両方やることにした、本当の母の決め手は
 
面白そうだったから….
 
だって音楽きいて脳の機能が変化するんですよ?すごくないですか?
 
 
母は試しにやってみる気満々でした。密かに。