Bittersweet in NZ

(the) Melvins を聴きながら。NZの大学のイギリス人英語講師の奥さん目線 & NZ移住して3人の子育て後半戦に挑む奮闘記 & NZで元日本人雇用主の永住権取得と同時に不当解雇された体験記、息子のAPD(聴覚情報処理障害)との奮闘レポートなどなど。

息子とAPD2。教育心理学の検査

SoundSkillsからもらった聴覚情報処理障害、APDの診断書は
すぐ、高校の Deanに送って説明をしました。
 
Deanは主任教員みたいなものかな?
こういうことは、クラス担任にも伝えるけれど
教育方針について協力してもらって話を進めていくのは、
Deanの先生とやっていきます。
 
Year 13のためのクラス編入試験は、9月
 
APD専門聴覚クリニックSoundSkillsで息子にAPDがあるのがはっきりしたのが、
8月半ば
 
国の教育資格を管轄するNZQAを説得するには、教育心理学者からも診断書が必要。
 
なのでSoundSkillsでもらったリストに、片っ端から連絡をして話をして
大急ぎで教育心理学の検査の予約を入れないといけません。
 
オークランドの教育心理学者の検査・診断もらうのに
$900(7万円強)〜$1200(10万円弱)くらいですね。
本当にお金が飛ぶ飛ぶ…
 
一番早く予約が取れそうなIndigoという教育心理学に、8月末に予約を入れました。$900。
 
 
 
教育心理学の検査は、午後1時から3時まで。
1時間休憩があって、また4時から6時までありました。長い。
 
学校の勉強(計算やライティングなど)のようなこともするため、検査当日はとても脳が疲労するので、当日学校は休むようにとの事。
 
Indigoは教育心理学者グループで、当日行って見たら普通のお家でした。
 
息子の担当の心理学者は若いお兄さんで、
両腕にタトゥーがしてあって、息子にとっては話しやすく
親しみやすかったみたいでよかったです。
 
はじめに母子で説明を受けてから、検査が長いので私は一旦帰りますと言うと、
お兄さんは帰り道がうちの近くを通るので
帰りは送ってくれるとの事。
でもお母さんにちゃんと許可を得ないとね、と笑いながら
そうさせてもらうことにしました。
 
そして2週間後に、検査結果の報告が届きました。
 
内容はとっても細かいので大まかですが、
 
  • APDによって、ワークングメモリが弱い。
  • APDによって書く時間が同年代と比較すると、遅いので学校のライティングのテストでは、タイピングで受けたほうがいい。
  • そして、遠隔マイク補聴器の使用を「強く勧める」との事。(だからそれは高すぎて出来ないのだー!)
 
弱いところがあると、どこか優れているところがあるらしく
(実は親はこれがとても知りたかった)
 
息子は、体を使っての理解力がとても高く、言葉と視覚での理解力が高い。
 
なのでこれを生かした対処やトレーニング方法、
学校の指導などがたくさん盛り込まれていました。
 
例えば
ディスレクシア(学習障害の一種)があると、
39%の割合でAPDなどの聴覚の衰えがあるそうで
 
キウイの友人の子(小学生)は、ディスレクシアがメインで、
APDが少しあるのでこれに当てはまります。
 
でも息子は、ディスレクシアではなく、
APDによってプランニングや書き出す能力が遅いので
APDを中心にトレーニングを考えないといけません。
 
教育心理学の検査は、高いけど
問題がちゃんとわかって、優先順位がよくわかったので
やってよかったです。本人も息子もスッキリしました。
 
それに
8月末の教育心理学の検査日の朝には、
高校のDeanの先生が電話をくれて今後の方針について話し合いました。
 
NCEAの学外テスト(External)で、APDに対する特別措置(タイピングや時間延長)を申請する(先生は『戦う』と言っていた)には、
NZQAは9月で締め切ってしまうので、11月のNCEA試験には間に合わない。
 
特別措置は来年Year 13からだろうとの事。
クラス編成には、なるべく雑音を少なくするために、少人数になるように努力するとの事。
 
遠隔マイク補聴器Remote Microphone Hearing Aid systemの利用も考えているけれど
高額なため、補聴器寄付待ちです、と伝えると
 
料金は先生も知らなかったそうでビックリしてました。
 
お互いほとんど補聴器はあきらめ状態で、他の対応で検討することに。
 
なんで特別措置の申請を9月で締め切るのかわからないけれど
当時National政権だったので、期待はしていなかった。
 
期待はしていなかったけど、急いで勉強して突破口を探して手を打ち続ける事で
悩んでるヒマをなくしたかった。
 
「なんでもっと早く気づいてあげられなかったのか?」
 
はっきりわかっているのは、
もう高校4年半過ぎてて、
これまで3年半、耳がちゃんと聴こえてなかったって事です。
 
日本だと中学2年生から、耳がちゃんと聴こえてなかった。今、高2で。
 
ちゃんと機能していないのが、
耳自体であっても、音情報を処理する脳でも
 
その向こうにいる息子に届いていなかったら
「オレ、ちゃんと聴こえない」になる。
 
気が緩むと、やっぱり申し訳ないっていう気持ちが黒雲のように出てきます。
 
でもすぐに
悔やんでるヒマあったら、さっさと動け!
 
って叱咤の声が自分の中には響きますけどね。
 
だけど、聴こえてなかったのにここまでよく頑張ってきたなあと
息子エライぞ!と思います。
NCEAのLevel 2はちゃんとクリアしたのですから。
 
 
 
 
 
APDについて、
次男がこれ見るとわかりやすいかもよ、と教えてくれたのがこの動画です。
英語なんですが。
どちらかというとAPDには男性が多いみたいで、この動画でもお兄さん達が、
雑音の中で出された指示に従ってカードを選んで、
正解のカードが多いと最後に裏返した写真が完成に近くなっています。
 
お兄さん達は、雑音がうるさくて指示がよくわからなくて
正解のカードが選べないので
かなり「ムカついて」います。
次男はというと、そんなにムカつかないのだそうです。
 
でもこんな風に聴こえなくてわからない感じなのだそう。
 
APDじゃなくても「こんなのわからない難しすぎる」と思うのは私だけかな?
 
 
あと、次男は聞き間違いがひどくて、こんな感じです。
 
 
 
英語が面倒な人は飛ばして、1分37秒くらいから見てもいいのですが、
 
The fox jumped.
という言葉が、耳から入って脳を伝わって聴こえて理解できる様子がわかります。
 
2分23秒からは
「似たような言葉や文字を増やしたり減らしたりして、脳が聞き間違える様子」が
わかります。
 
The fox jumped. (キツネがジャンプした)なのに
 
The ox jumped.(牛がジャンプした)
The box jumps.(箱がジャンプする)
The boy is jumping.(男の子がジャンプしている)
 
オイオイそんなこと言ってねーぜ、ってくらい変換される....
 
 
こんな風に次男も、長男と妹に比べて明らかに聞き間違いが多いです。
 
この前も、家族で料理の話しているのに、単語を似たような別の単語と勘違いして
途中から息子はホラー映画と間違えてたり。
 
タモリさんと安斎さんの、空耳アワーは面白かったですよねえ。
まだやってるのかな?
 
でも、
それが日常にしょっちゅうあると、やっぱり困りもので
 
相手がイライラすることもあると思うんですね。
 
これが社会に出て仕事をするようになると、
まずいだろうと。
心配なわけです。
 
APDは薬で治るものじゃありません。
 
トレーニングが必要で、息子に合うものを探さないといけません。
 
そんな中、
教育心理学者の提案したトレーニング法に、
Cogmedコグメド、というのがあって
すぐに始めるよう言われていました。
 
なんとか行動せねば気が済まない母としては
 
11月のNCEA試験が終わってから、クリスマス休暇(夏休み)中に
集中してトレーニングしたかったので、
 
今度は
Cogmedを指導してくれる専門家探しを急ぐのでした。