Bittersweet in NZ

大大大好きな(the) Melvins を聴きながら。NZの大学のイギリス人英語講師の奥さん目線 & NZ移住して3人の子育て後半戦に挑む奮闘記 & NZで元日本人雇用主の永住権取得と同時に不当解雇された体験記などなど。質問などあったら、どうぞ。

NZ不当解雇体験記17。賠償金支払い命令は、実行された?

Employment Relations Authority(ERA)は、
 
Link Technologies Ltd.というたった一人しかいないNZの会社の責任者、
NZ在住の特許翻訳者、松野太郎氏に
 
元雇用者である私に、
14日以内に
賠償金と賃金3ヶ月分15400ドルの支払うよう、命令を下した。
 
 
で、支払われた?
 
 
 
 
 
いいえ。
 
 
14日経っても、音沙汰なく。
 
反論があるのかと思いきや、異議申立てもなし。
 
 
なので、ERAが次の段階に行くため、
裁決の証明書を発行してくれました。
 
地方裁判所によると、ここから先は
法律専門家に相談したほうがいいとのこと。
 
 
 
Debt collector(負債回収代理人)やその他の方々と相談して、
松野太郎氏自身による会社の閉鎖手続きはされたものの、
 
私の請求によって会社閉鎖は受理されず保留のままなので、
私が原告となって、High Courtで
Liquidation、会社清算の手続きに入ることに。
 
 
 
この費用、誰が払うんでしょう?
 
それは、原告側です!
 
 
でも、ERAで私の主張が全面的に正しいと判断されてから
夫ももうこの時点では、私に同意していて
 
結果がどうであれ
 
松野太郎氏のしたことを明らかにしようという気持ちで
一致していました。
 

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松野太郎氏の弁護士が会社の代理人でした。
 
雇用主として、解雇方法は正しいとアドバイスしておきながら、
不当解雇で120万円ほどの支払い裁決を出してしまった、この弁護士。
 
その上、永住ビザ申請の正当性を問う夫の賃金未払いに関しては、
頑なにクライアントの弁護に立たない弁護士です。
 
 
これにより、会社責任者としての松野太郎氏の権限はほとんどなくなり、
High Courtで指名された清算人に「協力して」
清算処理を行わなければなりません。
 
 
ところが、協力的でなければいけない清算処理に、
会社責任者もその弁護士も、協力的とは言い難い対応だったそう。
 
この人達は、ビタ一文も払いたくないから
 
責任回避すればするほど、
 
私達にだけではなく、次から次へと関わる人々に
強い不快感を与えていき
 
私の中で、申し訳ない気持ちがつのっていった。
 
 
 
清算処理は半年ごとに報告され、公文書となります。
 
報告によると、
松野太郎氏は会社の単独経営者・株主として、
年度末の配当金を受け取り
 
ERAによる賠償金支払い命令が出たのは、
配当金を受け取った後だったので
 
配当金を受け取った時点では、
会社の負債(賠償金と不払い賃金)を支払わなければいけないということを
「認識していなかった」と宣誓した上で述べたそう。
 

だから、私に与えた「精神的苦痛」に対する賠償金+を支払う意思がないのだそう。

 
まあ、配当金で翻訳業とは関係のないもの買ったんだから
そりゃ払えないでしょうね….。車、お掃除する...誰から買ったかも知ってますよ。
 
 
「認識していなかった」というけれど、
ERAによる賠償金命令が出る一年以上前に、
不服申し立てで、
私は「精神的苦痛」に対する賠償金請求をしていたし、
 
夫も2年間の、翻訳案件の仕事の報酬を要求してたんですけど。
 
 
現在は削除されている会社のウェブサイトには、
しっかりネイティブチェッカー(夫)の宣伝をしていて

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通常翻訳は1ワード25円〜
ネイティブチェック付きで1ワード32円〜
 
と、ちゃんと夫の仕事付きサービスでは、割高に請求して、
クライアントへの宣伝、高品質を謳うために夫を頼り必要としていたのに、
報酬は支払わなくていいと考えて
 
「支払い義務を認識していなかった」ということだそう。
 
大手移住アドバイザーがずっとついていたのに?

 

 
今は無きLong Term Business Visa保持中に
 
NZ経済に貢献していることを証明するためのウェブサイトに宣伝していた
 
夫による仕事は、ひた隠しに隠されたまま
 
報酬支払わないまま、永住ビザ申請したわけです。
 
大手移住アドバイザーと弁護士がついていたのに?
 
 
永住ビザ所得だけのために、私たちは利用され裏切られたから、
 
私は「精神的苦痛を受けた」と法的に認められたのだ。
 
 
 
ERAによる賠償金支払い命令が出る前に
年度末の配当金を受け取った時は、
 
「支払い義務を認識していなかった」というけど
 
夫との調停開始を特別な理由もないのに、
半年も遅らせて、
 
挙げ句の果てに、調停開始日前日に松野氏自身がキャンセルすることで
ERAによるInvestigation Meetingsの開始を遅らせて
 
賠償金支払い命令を配当金受領後まで遅らせた、ということが
 
計画的でなかったと、どうやって言えるのだろうか???
 
 
 
清算処理の過程で、
詳細を知った清算人とその弁護士は、
思うところがあり、通常以上の手続きをとってくれた。
 
それは、「私たちの個人的理由でやります」と
 
自腹を切ってくれたのだ。
 
 
松野太郎氏とその弁護士のしてきたことに対して、
 
ニュージーランド人の清算人と弁護士が
 
職権内でできることをなんとかしようと、
誠意を持って
 
自腹まで切ってくれたことに
 
感謝と、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
 
 
それでも、法的には、要するに回収できるほどの財産がないので
会社は、登録抹消されます。
 
 
そしてこの清算処理によって
有限会社の清算であっても、
今後松野太郎氏がNZでどんな融資を受けようとしても、金融機関は
必ずこの清算人からの報告書を要求するのだそうです。
 
「だからその時は、弁護士の意見も含めた毅然とした報告をしますよ。何度でもね。」と、力強く言ってくれた。
 
加算された裁判費用も含め
ERAの裁決にある金額を全額支払わないと、
 
今後新政権の政策で家が買いやすくなっても、ローンも組めないのだそう。
 
 
お金だけで物事判断するなら、
「こんなにInvestigation MeetingsやLiquidationにお金かけても、一銭も入らないんじゃ意味がない。」と考えるかもしれません。
 
 
でも私は、友人に指摘されたように
自分の踏みにじられた尊厳を取り戻すために、
 
松野太郎氏のしたことが、正しかったのかどうかを明らかにする必要がありました。
 
私たちに対しても。
 
この国、NZに対しても。
 
 
 
理由はわからないまま
とにかく公文書にして明らかにしなくちゃいけない衝動に駆られて
 
この数年立ち向かってきたのだけど、
 
最近、理由がなんとなくわかってきたような気がするのです。
 
 
なんでか?っていうと。
 
NZでは今年、運よく総選挙があって。
 
 
こういう人たちに、伝えることができたから。

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当時、党首でした。今は、法務大臣。The Minister of Justice.

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そして、当然。この人にも。NZの第40代目の首相です。
 
 
 
他にも、いろいろな人達に。
 
そして、こんな不当裏切り行為があたりまえのように起きる、
社会を変えられないか?
 
法の抜け穴、どうにかならないか?
 
 
 
私の体験を、活用してほしくて。
 
あちこちで、水面下で
 
いろんな人と話しているうちに
「ステップストーン(法的にやるべきこと)をしっかり踏んでおく」と
伝わりやすい、届きやすいことがわかった。
 
でないと、「じゃあ調停や、Authority行かないとね」で話が終わってしまうから。
 
 
 
 
 
 
私がなんども突然の解雇に「傷ついた」と言っても、
 
「なんでそんなに怒ってるのかわからない。自分の方がつらい。」と
 
と言い続けていた、松野太郎氏。
 
 
従業員への給料は全部自分の懐に入るし、
永住権が取れて、3人の子供の教育費に家族の医療費、
将来の年金と恩恵が受けられるのに
 
「つらいのは自分。」と言い続けていた。
 
 
これまで私に与えた精神的苦痛をつぐなう、謝罪の言葉も賠償金も、何1つない。
 
こちらがお金を出してまで、話し合う場、相手が反論できる場を何度も用意したけど、
 
無視し続けて、逃げて、何もなかったことにしたいようだ。
 
 
逃げれば逃げるほど、
 
私は人と繋がろうとし、
 
賛同し、協力してくれる人が増えていくということが、
想像できなかったのだろう。
 
 
今さら相手からの言葉は、いらない。
 
心がこもっていないことは、百も承知だし、
そんな言葉は、私の心には届かない。
 
 
つぐないをすべき人物は、何もしないので
 
私は自分で傷をいやそうともがきながら、できることをやってきた。
 
そんな中で
法的な立場や自治体の方々の、私たちの主張に対する理解が
 
どれだけ傷を癒してくれたか、計り知れない。
 
それに、
普段から不正行為と戦っている人たちの怒りが
強い力となって、私の背中を押し続けてくれたこともありがたかった。
 
本当に、心の底から感謝しています。
 
 
これまで同じような体験談を語ってくれた人たちが
戦えない虚しさの中で
傷や劣等感を持ったままでいることに
 
その思いになんとか報いたい、
 
この環境をどうにかしたい、
 
という思いが動力になっていることは、いうまでもありません。
 
 
 
松野太郎氏と働き始める時、イヤな予感はしたけど
乗ったほうがいいと思った。
 
ひどい目にあって傷ついたけど、戦ったことで、
 
(しばらく独りきりだったけど、戦う気力だけはあったから)
 
自分の体験談として公に語ることができるようになって
 
この国の困っている誰かのために、
 
役に立つのなら、この痛みにも意味があったんじゃないだろうか?
 
 
 
夫は前、「あんなやつ、出会わなければよかった。」と言っていたけど、
 
あきらめないで戦ったことは、
 
この経験は、私の財産。
 
 
 
私たちの暮らすこの国を、今よりもっと公平な社会にしたいから
 
これからもこの実体験は、いろんなところで、
 
 
活用していくつもりです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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