Bittersweet in NZ

大大大好きな(the) Melvins を聴きながら。NZの大学のイギリス人英語講師の奥さん目線 & NZ移住して3人の子育て後半戦に挑む奮闘記 & NZで元日本人雇用主の永住権取得と同時に不当解雇された体験記などなど。質問などあったら、どうぞ。

NZで育ってきたけど、自分を思いっきり表現できる英語が身につかなかった人と、その親御さん達へ。

ブログを書こうと思ったきっかけの1つは、
夫のこんな訴えからでした。
 
「両親がノンネイティブでアジア人の子供は、
学校の勉強だけで誰でも、アカデミックレベルの英語が
身につくと思ったら大間違いだ! ってブログでもなんでもいいから、親達に伝えて!」
 
そうだね、じゃ中国語や韓国語でも言わないとダメだね。と
 
のんきに返事をしたのは、もう6、7年くらい前?のこと。
 

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夫は英語を教えて30年近く。
日本では大学を中心に、NZでも大学を中心に10年近く
アカデミック英語やIELTSを教えてきています。
 
そんな夫の横で、私は数多くの生徒たちの成長を見続けて
もう四半世紀以上。
 
 
 
アカデミック英語は
「これができないと大学での勉強は難しいよ」という
必要なスキルです。
 
課題・小論文・スピーチ・課題・小論文・スピーチと
立て続けにのしかかってくる大学生活では
「重要な基盤」となる基礎学力なのだそう。
 
大学に入るだけの英語力がまずあるはずなので、
その上でアカデミック英語を上達させるんですね。
 
だけど実際には、基礎英語力は本当にあるのか
疑いたくなる場合がよくあるのです。
 
IELTSやNCEAで基準はパスしているはずなのに、どうして?
 
 
はっきりいうと
「なんでこの英語力なのにここ(大学)にいるの?」
のいうケースがけっこうある。
 
夫はNZの8大学のうち、3大学で教えた経験があります。
 
だからある大学特有の話ではありません。
 
誰が留学生なのか国内の学生なのかは、
大学で教えているとわからない。
 
でも、話を聞いているうちに、NZで育った人や
近所や子供の学校出身者がかなりいることに気づいたそう。
 
 
NZの学校で教育を受けているのに、
満足な英語力がついていない学生が少なくないという事実に
夫はものすごいショックを受けていました。
 
中にはNZで生まれたり、小さい頃からここで育ってるにもかかわらず。
 
だけど私は、驚きませんでした。
 
だって子供を迎えに学校に行くと、
アジア人の親御さんがよくグループになって
自分達の言葉でおしゃべりに花を咲かせてますよね。
 
そしてきっとお家でも
夫婦間でも家族間でも、自分の国の言葉で話してるんですよね。
 
1日を大雑把に3等分して、
1∕3は、睡眠
1∕3は、学校
1∕3は、家族との時間や学校外活動。とします。
 
 
英語ネイティブのお家が、放課後とか
家族でどんな話をしているか、
観察してみたことはあるでしょうか?
 
私の住む地域では、
お母さんが子供達に刺激のある言葉がけをしていて、
Year 2(6歳)には、お母さんたち学力を伸ばすのに
すでに熱心になっています。
 
英語ネイティブのお家では、
1日の1∕3を豊かに英語力が増幅していくように
毎日の暮らしの中で、コツコツと積み重ねていっているわけ
ですよね。
 
ヨーロッパ言語と英語間の違いに比べたら
アジア言語と英語間の違いはうんと大きく、
英語の習得にもっと時間がかかることは、よく知られていること。
 
豊かな英語のためにコツコツ積み重ねてる1∕3の時間を、
両親の話す国の言語でずっと話してたら、
英語を豊かにする環境が、明らかに少ないんじゃないでしょうか。
 
休みの日でも集まって話してたら、余計に。
 
1∕3の時間を英語に割かなくても、
ネイティブの子供達と張り合って
対等かそれ以上になれるっていう自信があるんでしょうね。
どうしてでしょう…
 
NZerの友人が
「英語ネイティブでも大学に入れるのは大変なのに、
アジア人が義務教育だけで、大学入れると思うなんて図々しい!」と文句が言ってましたが、
 
家の中に、その道の専門家がいる我が家でも
子供が生まれる前から、ものすごく考えて地道に
コツコツ手を打ってきています。
 
お家に夫のような人がいないご家族では
NZの教育環境で競いながら自立する力をつけるための
ものすごい手段をきっと考えているはずです。
 
主に中国人家庭によくあるように
空いてる時間は、
塾や習い事を子供にギュウギュウにつめ込むのは、
なんだかやりすぎだなと思うけど、
 
のびのび子育て〜で特に何にもしてないでいると、
成長しても
自分のしたい勉強ができるほどの英語力がない大人に、
なるかもしれない。
 
 
そういう人は、多いんです。実際は。
 
夫のところに相談に来て、打ち明けるからです。
 
表に出ないで、影で。
 
ほとんどは親にも話してなくて、隠してて。
 
 
 
自分でもそう思いたくなかったりして隠してる場合は
夫が気づいたら、それをはっきりせざるを得ません。
 
気の毒だけど。
 
それも自分の仕事だ、と夫は言っています。
現実を直視させることも。
 
基礎に戻って力をつけ直すのかどうか。
 
こちらが気づいてしまうことも多いけど、
相談に来る人が、たくさんいます。
 
20代、30代になっても。
 
 
私達は、長男が小学校を終えるまで日本で暮らしていました。
 
長男と次男と末娘は、4学年づつ離れてて
NZでは、幼稚園から小中高大学と子育て経験をしていて
 
しかも義務教育の集大成の一つである大学で、夫が
教育者として内側から見てるから、
 
NZ教育で子供がどんな風に成長していくのか
流れがよく見えています。
 
 
小学校でもYear3からOral Report、
ちょっとしたスピーチから、始まってきますね。
 
いよいよ親が勉強見てあげないといけない状況に
なってきますよね。
 
小学校のうちはなんとかなっても、
高校5年間の真ん中くらいでも、勉強サポートちゃんとできてるでしょうか?
まだ子供の学力を刺激したり伸ばしたりできているでしょうか?
 
相談に来るたくさんの親御さんの中には、
英語をほとんど話すことがない、
英語を話さない日が、けっこうあるという人も
少なくありません。
 
15年NZにいるのに
”Where do you live?” に答えられないお母さんもいました。
 
子供が、横で全部通訳しちゃってるのです。
 
それじゃあ、家での勉強サポートは難しいね。
 
「お母さんのためにならないから、もう通訳するのはやめたほうがいいよ。」と
影でこっそり、その子に伝えずにはいられませんでした。
 
 
もう四半世紀以上、
 
たくさんの生徒さんたちのことを、夫は私と共有してきました。
 
夫とは違う視点から眺めるので
私のアイデアの数々が学生に人気の教材になったり、
苦しんでることや問題にいち早く気づいたり、
好転するための糸口を見つけ出したり。
 
夫と生徒さんが数分話しているのを、影で聞いてて
 
「今度会った時に、こういう質問して見て」と伝えてみて
そしてその質問の答えが、問題を解く糸口になったり、という具合に。
 
そういうことは特別なことではなく、いつもあることです。
 
 
 
だから夫は、私の視点や意見を信頼して、一緒によく考えます。
毎日毎日。
 
 
 
生徒さんの目標を叶えることもそうだけど、
 
目的は、
一番大切なのは、
 
よくなりたい上手くなりたいというその思いを
いい方向にもっていくこと。
 
「いい方向にもっていく」って、
 
働きかけないと、
よいしょって手をかけないと、持っていけないんですよね。
 
 
大人が手を抜いてて、
 
子供がなんとかなってることも、あるにはあります。
 
子供には努力させるけど、自分は努力しない大人は
 
「なんとかなる」に期待しているのかもしれない。
 
上手くいかないケースがいっぱいあるのに、
 
なぜか「うちの子は成功する」と信じて疑わない。
 
 
「のびのび、のんびり生活がしたい」っていう親御さんには、
 
「子供もおんなじように思ってるといいですね」って答えます。
 
 
 
でも
 
「子供が、学校での競い合いや差別でストレス抱えてるのに
 
のんびり生活って何???ふざけんな。」
 
 
っていう親への不満や悪口も聞いてます。たくさん。
 
わかるわかる。
 
 
そういうの、ためないで、
 
吐き出したほうがいい。
 
 
 
NZで育ったけど、自分の能力をめいいっぱい発揮できる英語力が
ついてないように感じる人。
 
私たちの知っているのは氷山の一角で
本当はもっといっぱいいると思います。
 
親御さん達のしてきたことを、
生徒と振り返ってみると
おんなじ親としては、
その親のところに飛んでって、
「パコーン」とスリッパで、後頭部はたきたくなる。
 
 
だからもう、しんどい人は
あんまり自分を責めなくていいよ。
 
 
それよりも、そのままでも十分いいのか
 
もっと自分を高めたいのか
見つめ直してみて。
 
もがきたかったら、
 
とにかくやってみるのがいいよ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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