Bittersweet in NZ

こんにちは、ウトです。家族とNZで暮らしています。移住して10年近くは、多くの怒りやフラストレーションを感じていましたが、おかげで行動・経験・学びができて、最近はおだやかな日々がとても増えています。いろんな変化の流れが強いので、大切なのは何か?ということにも向き合っていたい。ここには、体験や感じたことを言葉にしておきたくなった時に綴っています。 Thanks for being here.

祝!Labour+NZ First+Green政権樹立!We want to CHANGE!!!

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Authorised by Andrew Kirton, 160 Willis St, Wellington
 
10月19日の夕方、我が家は熱かった!
 
NZでは選挙があってこの日は、連立政権を樹立するのに
LabourGreenと組むか
Nationalと組むか、
NZ Firstの党首、Winston Petersが発表するする日だったのです。
 
 
 
9月23日が、NZ選挙の投票日だったのだけど、
どの党も単独で政権を握るだけの61議席が得られなかったので
Labour(46議席)Green(8議席)
Nationalと(56議席)どちらと組むか、NZ First(9議席)の決断を待ってました。
 
 
午後6時らしいというアナウンスは、遅れて7時近くに。
 
「国の大事な発表をするから、ちゃんと聞くように」と
夫がリビングに子供たちも呼んで、固唾を飲んで待っていました。
 
Winston Petersの口から、NZ Firstが選んだのは、
NZ LABOUR』と発表。
 
お父さんとお母さんは、
大砲を発砲したように大騒ぎ!!!
 
子供たちがびっくりするけど、どんなにこの選挙が、
バカな大人に生活をコントロールされたらダメだと
いかに政治が生活に関係してて大事か
聞かされてきたから、(これでしばらく機嫌がいいぞと)ホッとしてた。
 
うるさくて、犬が別の部屋に避難。
 
ComradesであるLabour仲間とも連絡を取って、喜びを分かち合って
お祝いの宴会の約束。

 

 
私は、投票日に連立しかないことがわかってから、
Labour+NZ First+Greenに好意的な
NZ Firstのサポーターと
Greenのサポーターに声をかけて話しをするようになりました。
 
NZ Firstのサポーターさんは、政権交代しかないと。
それを望んでる声も多いし
Winston自身もそれを声高に訴えてきたし
スローガンも「Had Enough?」だったし。
WinstonはNatsの財務大臣Steve Joyce大嫌いだしね、と。
 
それは、報道で聞いていたけど
NZ First党内での内輪話を教えてくれて、飲んでた紅茶を吹き出すほどおかしかった。
 
NZ Firstの前副党首のTracyも、 投票日後の連立の話し合いが進められている中
Back Benches(政治家がお酒飲みながら議論するTV番組)で
Nationalが一番議席を取ったのは、裕福中国人とインド人の投票者を大量に輸入したからじゃないか!」って
怒ってたよね、と盛り上がって。
あれは痛快でした。その通り!
 
だからNZのMMPという選挙制度は、大政党が政権を独占できないように
小政党が手を組んでいいようになってる。
 
今回の選挙では、MMPが理解できない人が多くて、あきれた。
 
NationalはNZのメディアほとんどを牛耳ってるから、
フェイクニュースもそのまま流すし
NZ Firstが言ってる通り、National投票者の大量輸入で
強欲な強い政党を作る。
 
そんな大政党が、政権を握り続けるから
この9年間でNZ社会と人々の暮らしは、どんどん苦しくなっていったのだ。
裕福層以外は。
 
Queen Streetのホームレスは、明らかに前よりもっと増えた。
夫がこの前も、
夜の寒空の中、倒れているホームレスを介抱したばかりだ。
寒すぎる中、眠るのが体が痛くてつらいから、薬物を使っていたのだ。
 
 
Natsの財務大臣Steve Joyceはおかしな人で、選挙中に
Labourの代替予算案117億ドルには不備があると大騒ぎして、
中立な立場の8人の経済専門家たちがLabour案に不備はない」
Steve Joyceの主張に反対したのに、それでも自分の主張を曲げなかった。
 
それを支持するのはボスのBill English首相だけだった。
 
あんまりウソを言い続けてたせいで
Steve Joyceは実は、
大学でファイナンスの単位を8つも落として
その後なぜか動物学の単位を2つ落として、
ラジオ局を設立運営して、売却して儲けたことが
公になってしまった。
 
経済の単位を8つも落としたのに、財務大臣にはなれるのね。
 
そういう人物が8人の経済専門家たちに、反論するのはどういうつもりか?と
追求されたのです。
彼の時代は、大学タダだったそう。
 
自分が超不真面目だったから、今の大学生の授業料無料に反対だったのかな?
 
授業料無料は、成績も考慮したほうがいいかも。
 
そりゃWinston Petersだって、こんなやつと仕事したくないよ。
 
 
 
3人の笑顔がうれしい上の写真。
 
右の財政スポークスマンのGrantは、
Jacindaが女性蔑視や若さでしつこく叩かれ続けられる理不尽さに怒りながらも、
Jacindaと党を厚い心で支えてきた盟友。
 
左の副党首、Kelvin先生は、
選挙戦中に彼のエリアを応援に行ってたこともあって、話をしたことがある。
お茶飲みながらだったから、写真を撮るの忘れちゃった。
「夫も教師なんですよ。」
「おっ、そうなの?」と。
教育現場のカオスをどうにかしなければ、とうなずき合いながら。
 
他にもLabour議員さんや候補者さんたちとこれまで話をしてきたけど、
本当にみんな熱くて、お父さんお母さん仲間やご近所さんのように
普通に親しく話ができる。お酒飲みながらとか。
 
現実をちゃんと見てて、私のように普通の人ともシェアできるからじゃないかな。
 
Labour主導政権になったから、私の中であたためてきたことも動かし始めよう。
 
 
以前、いろんな国の国賓が集まるパーティーに招待されました。
国の正装でというから、着物を着て。
そこでNats政権の閣僚があいさつをして、
そばでも話ししてたから聞いていたのだけど
なんというか「エイリアン」の言葉を聞いているみたいだった。
 
建前だらけの嘘ついてます感が、もや〜っと漂って。
 
現実を知らないのか、知りたくないのか。
 
ついこの前まで
住宅危機も子供の貧困問題も「そんなものは存在しない」と
否定してたのだから。
 
この9年間で、作られて放っておかれたNZの抱える問題はたくさんある。
 
これからも、NZのメディアは
保身のためにNational寄りの報道を続けるし
困っている人を助けたくない自分勝手な人たちが
不公平な国に戻そうとし続けるはずだ。
 
だからそれぞれの戦いはこれからも続く。
 
どんなに新政権を叩いても、
Nationalがやってきたことよりは、ましなのだから。
 
人の国に移住してきて、そこに困ってる人たちがいるのに
自分たちさえ良ければいいとお客さんのように
何もしないでいることは、私にはできない。
 
子供たちに、そんな親の背中は見せたくない。
 
口うるさく言うより、親の生き様を行動で示したほうが。
 
大切にしたい思いは
 
子供は聞かせるより、
子供に浸透したほうがいいな、と思う。
 
子供は、未来だから。