Bittersweet in NZ

(the) Melvins を聴きながら。NZの大学のイギリス人英語講師の奥さん目線 & NZ移住して3人の子育て後半戦に挑む奮闘記 & NZで元日本人雇用主の永住権取得と同時に不当解雇された体験記などなど。

子どもに合う高校って、どこだろう?

先日は、末っ子の娘の三者面談。
 
「高校はどこに行くか決めた?」という先生。
 
NZでは5歳から小学校が6年間あって、中学校が2年、高校が5年間あります。
今12歳の娘は、中学校2年目のYear8。
 
「本人は2人のお兄ちゃんたちと同じR高校がいいみたいなんですけど、
(隣の)L高校との違いを教えてください。」
 
「R高校はネイティヴ向けで、勉強によりサポートが必要ならL高校がいいけど、
アカデミックな〇〇はR高校が向いてるわね。」
 
やはりそうか。兄ちゃんの時と同じ。
L高校とWB高校はノンネイティブ向きで、R高校はネイティブ向きと
8年前のあの頃も言われた。
 
R高校は、NZ最大の高校で生徒数が多いから、
全員がきめ細かく指導してもらえるとは限らない。
 
大丈夫って言われて信じてたら、大丈夫じゃなかった、
ついていけなくなった、っていうのはよくある話で、
大丈夫じゃないことに気がつかないっていうこともあります。
 
こちらの学校は、通いたい学校の学校区内(ゾーン内)に住所がある、
つまり住んでないといけません。
学校区外で許可されることもあるけど、近年の生徒数増加で年々厳しくなっています。
 
当然良いとされる学校の学区は、住宅費が高くて富裕層が集まるので、
治安が比較的いいけど、
よっぽど安い時に家を購入したか、それなりの所得がないと
住み続けるのが大変です。
 
自身もR高校の先生の「いい高校よ。」の言葉に、
「そうですね。落ちこぼれなければね。」と返事したら、
「〇〇は大丈夫。」苦笑い。
 
そう。この先生も娘のクラスを2ヶ月教えただけで、今週で教職を離れてしまう。
 

f:id:uto87:20170706200055j:plain

 
住宅費の高騰と教員の収入の低さで、教員の減少が進んでいて、
いい学校と言われるR高校でも、パタパタと辞めて行く。
 
去年の次男のコンピューターテクノロジーの授業は、元々数学の先生の兼任で、
説明は一年通して「全部、サイトを読みなさい。」
息子の友達が、中国人の先生だから英語でちゃんと説明できないんだ、と
怒りながら教えてくれた。
 
R高校は、NZ最大の高校で生徒数が多いから、
しっかりついていかないと落ちこぼれる。
 
長男の入学した8年前と次男の4年前と比べて、
最近は「いい先生に当たる」ことがすごく大事。
 
子供にちゃんと指導してもらえるように、印象薄くならないよう
親も熱心さをアピールすることが、特に高校5年間は大事だと、痛感しています。
 
R高校には、ノンネイティブの生徒も多いのだけど、
担任の言ったように手厚いサポートが必要な子は、
L高校を選ぶ方がいいと思うのです。
 
親の行かせたい学校、じゃなくて子ども自身に適した所を。
 
 
なぜそう感じるかというと、
それは、NZで生まれ育ったにもかかわらず、英語がネイティブのように
身についていないアジア人をたくさん知っているからです。
 
夫はこの約10年で、8校しかないNZの大学のうち3校で教えた経験があって
現在も2校やそれ以外で、ノンネイティブを中心に
アカデミック英語を教えています。
 
長年英語教育を受けてきたのに、思うように上達していない人たちを、
たくさん見てきているのです。
 
現実に。日常的に。
 
 
そして、思春期20代、30代になっても、
自分に自信がなかったり、引け目を感じたり、
時には、もっと重苦しい気持ちでいたりするのです。
 
このことは、またの機会に書きますが、
たいてい親に隠していることが多いようです。
 
 
 
私は30年近く言語を教える夫の横で、
数多くの生徒を見てきて、25年以上になります。
 
日本でも子育てをして、
NZの幼稚園から大学まで、3人の子を育てて、
義務教育以降の教育事情を、現場で熟知している夫が家族にいるからこそ、
長いプロセスで、子どもや人の成長を見つめられて、わかることがあります。
 
親や学校から、適切なサポートが受けられていないから抱える痛みに、
気づいた時は、私たちもつらいです。
 
 
先日は、夫を車で迎えに言った時に、
夫が以前教えた中国人学生が歩いていたので、
夜遅く寒いこともあって、家まで送ってあげました。
 
NZで育って、いい高校と言われるWB高校にも通ったそうだけど、
英語はネイティのようにはなっていなかった。
この前遊びに来た、長男の日本の小学校の友達の英語の方がずっと上手で。
 
 
長男は、小学校6年生まで日本で過ごしたので、
英語を本格的に始めたのは、NZの中学校の1年目のYear 7からだったけど、
ESOLで学んだのはその年1年間だけで、次の年からESOLはしませんでした。
それで、彼はネイティブ向きのR高校を勧められたのでしょう。
 
でもNZに来たばかりの1年目は、
自分から先生に、ネイティヴの生徒と同じ宿題を出してもらっていたそうで、
毎日夜遅くまで、勉強していました。
私も慣れない新生活と、幼稚園と小学校に行き来しながら、疲れていたけど
とても先に寝ることはできない。
 
お父さんが先生だから教えてもらえるからいいと、思われるかもしれないけれど、
本人は頑としてお父さんから教わるのを拒否してて、
自分の力で周りに追いつこうとしていました。
無駄に頑固で、ほとほと困りましたが
私のサポートは聞いてくれていたので、一緒に夜遅くまでつきあっていました。
 
我が家では、家族に言語学のプロがいても、
工夫して、学校の指導以上のことをしてきました。子供が生まれてからずっと。
 
日本では日本語を、NZでは英語を、言語の基軸にするために。
 
移住してきたアジア人のご家庭では、英語を基軸言語にするために
どんな秘策・対策を取っているのでしょう?
 
自分の能力を発揮するだけの英語力が、十分についていない生徒たち、
子どもの適切な環境を選ぶより、親の都合が優先される家庭を見るたび、
ギモンに思います。
 
高校選ぶ時に、子どもに合うところではなく親の希望で進める場合は、
  • 高校5年間、学校が求める以上の勉強のサポートができる高い英語力が親自身にあるのか?
  • 多忙な教師たちから自分の子にあった指導を引き出す、コミュニケーション能力が親自身にあるのか?
  • 大丈夫と言われる事の大部分が「大丈夫じゃない」NZ生活において、「大丈夫と言われたけど、『実は』大丈夫じゃない」を見抜ける洞察力があるのか?
これらは高校に限ったことではないけれど、
この上の3つの点で、親御さん自身がやっていける確信があるのか、
まず自分たちに問い正すことが大事だと思います。
 
 
それにしても、末っ子がもう高校に行くとは…
こないだまで、ちっちゃいヒヨコみたいだったのになあ。
 
早いなあ。

SaveSave