Bittersweet in NZ

こんにちは、ウトです。家族とNZで暮らしています。移住して10年近くは、多くの怒りやフラストレーションを感じていましたが、おかげで行動・経験・学びができて、最近はおだやかな日々がとても増えています。いろんな変化の流れが強いので、大切なのは何か?ということにも向き合っていたい。ここには、体験や感じたことを言葉にしておきたくなった時に綴っています。 Thanks for being here.

NZ Labour党のNorth Shore Multicultural Branch のメンバーを募集しています。

 

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NZの政治に、一緒に参加しませんか?
 
 
私たちNZ 労働党の多文化メンバーは
North Shore Multicultural Branch(仮)の設立に向けて
メンバーを募集しています。
 
NZは、国政レベルで外国人参政権がある
数少ない国のひとつ。
 
NZでは、移民であっても
永住権や市民権があれば
政治に参加して
 
国や暮らしや環境を、良くしていこうと
活動することができます。
 
例えばイギリスやアメリカ、フランス、オーストラリアに移住したら
ここまでの政治的活動はできないんですよね。
 
縁あって、NZに暮らしている海外移住組のみなさん。
 
NZが好きだったら
あなたがこの国を、もっといい国にする力になりませんか?
 
 
***
 
North Shore Multicultural Branchは、
ニュージーランドのオークランドにあるノースショアで暮らす
さまざまな国のバックグラウンドを持つNZ Labourメンバーの有志が
 
教育、医療福祉、文化や言葉のギャップ、移民法など
ニュージーランド暮らしの中で
移民視点から見える問題、
移民ならではの抱える問題を
 
ニュージーランド政権を主導する、NZ Labour党(労働党)の政権執行部に提案し
改善していこうとするグループです。
 
この前、映画「バイス」を観て
 
生きてる間に、
私、何ができるだろう?
 
と考えていたら、一週間もしないうちに
 
ひょんなことから、私も支部の立ち上げメンバーになったので
こうして、声をかけてみることにしました。
 
 
移住生活の中で、困っていること、ありませんか?
 
「移民だからしかたがない。」
 
「イヤなら自分の国に帰れ!」
 
と言われるのが嫌で
我慢し続けていることはありませんか?
 
また、あなたの周りで悩んでいる人はいませんか?
 
 
2017年10月に、NZ Labour党主導政権が誕生してから
NZ Labour党は、国民の声を聞きながら
前National党政権の9年間で放置され続けてきた
 
危機的状態にある教育・福祉・住宅など
多くの問題の改善に向けて国づくりを進めています。
 
でも、国民それぞれが、バラバラに別々の要望を
SNSなどあちらこちらで出しても、本当に国に大事なことが
政権執行部にしっかり伝わらないことは、明らかです。
 
そのため、多民族国家New Zealandに暮らす移民として
移民特有の問題や声を、政権執行部に伝えていくための多文化支部を
このノースショアに設立することを、私たちメンバーは目指しています。
 
ですが、
現在集まっているメンバーでは、支部の設立できる人数が不足しています。
 
 
<メンバー加入の条件>
 
※ この活動は、ボランティアです。
 
● NZに在住して、永住権や市民権を保持している人。
 
● NZ Labour党メンバーに加入、またはこれから加入できる人。
 
加入はこちらから。
 
● 寄付によるサポートをする、以下のいずれかのファイナンシャル・メンバーであること。
 
継続メンバ(Victory for Labour member):毎月$10以上を寄付。自動更新。
年間メンバー:毎年12月31日までの寄付金額を決めて、自分で更新する。
(収入のない人は年間$5。年間$25や$35など自分で決める。)
 
● さらに、Multicultural Labour メンバーにも加入できる人。
(寄付は上記の一度のみ。通常のメンバーと多文化メンバー分と二重に寄付する必要はありません。)
 
多文化メンバーの加入は、こちらから。
 
※ 居住地が、オークランドのノースショアである必要はありません。
 
例えば、クライストチャーチやタウランガに暮らす人も、メンバーになれます。
 
遠方の方でも、送られるレポートをを読んで
意見のある時にメールなどで意見交換をするという参加もありますね。
 
設立メンバーには、党の役員、次期候補者、各分野の組織の要人などがすでにいて
私のように、一般の人も同じ移民として意見交換していきます。
 
活動には賛同するけれど、始めのうちは名前だけ連ねたいということでもいいですし
集会に出るには、英語に自信がない、という方もいるかもしれません。
それは、みんな移民なので十二分に理解していますから
意見を伝言してもらえる人(私とか)に、してもらうということも
できるかと思います。
 
私だって普通のお母さんなので
声かけてもらって「私でいいのかな?」と思うけど、
志が同じ人たちとの話は楽しいし、勉強になるし
わからないことは聞けばいいし。
あとは自分が成長すればいいんだから、いいや!
というくらいの気持ちです。
 
かたく考えずに。
毎日の暮らしのことだから。
 
自分のできることを、できる範囲で。
みんな続かない無理はできないから
集まりにも出られる時に出る、というのでいいんです。
 
それから
NZ Labour党の活動は、
ボランティアと寄付金で支えられています。
 
NZ暮らしで、選挙権があってもなくても
ジャシンダ、がんばってるなぁ
レイバーがんばれ!という人は
もしよかったら、$3からでも寄付できます。
どうそよろしくお願いします。
 
 
多文化支部のメンバー募集には
知り合いや、日本人以外でも
活動に興味がありそうな移民仲間がいたらぜひ声をかけて
リンク先を教えてあげてください。
 
 
 
 
 
 
 
たとえば、ワークビザで
「これはおかしいんじゃないか?」という部分があるとします。
現行のワークビザは、前政権がスーッと制定したものです。
よその国から来た移民だからこそ「この部分、不公平じゃないか?」という点に
気づくことがあります。
 
そういう意見をしっかり伝えていきましょう、っていうのが
Multicultural Branchの目的です。
 
今、各地で人口の多い、中国人支部やインド人支部も立ち上がっています。
 
「政治に自分の意見を言ってもいいなんて、知らなかった!」っていう声が
多かったのだそうです。
 
子供の障害にサポートが受けられないことを知ったとたん
さっさと飛び出して行った鉄砲玉な私とは、全然違います….

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結婚する時、母は夫に「この子言い出したら聞かないから、気をつけるように」と取説。
こうしたらいいのに、と思っていたけど
ずっと思ってるだけだった人は、たくさんいます。
 
そういうみなさんの声を、上に伝えたいんです。
 
もっと思いやりのある、暮らしづくりのために。
 
入りたい!とか質問とか、やってみようか迷っているなど
気持ちが動いたら、ぜひ『ウト(私)宛て』に
メッセージやツイッターで送ってください。
 
役立ちそうな質問は、ブログ内で個人情報に配慮して
公開しますので、非公開希望の人は言ってくださいね。
 
もちろん冷やかしや誹謗中傷は、固くお断りします。
 
3月いっぱいをめどに、考えています。
 
どうぞ、よろしくお願いします。
 
 
<ノースショアに、多文化支部を設立する意味>
 
ここからは、私個人の意見です。
 
オークランドのノースショアは
2017年まで、9年間政権を握っていた
National党支持者の非常に多いエリアです。
 
現在のNational党副党首もここのエリアだし
公的医療危機を放置し続けた前医療大臣を、
国民に苦しんでいるのに再選させるようなNational党支持者の多いエリアです。
 
先日、かかりつけ医(GP)に言われました。
 
「あなたの程度の下肢静脈瘤だと、公的医療の専門医は、もう治療してくれない。
残念だけど。よっぽど年配女性みたいにひどい潰瘍で、歩けないくらいにならないと。
それが、現実なんだ。」と。
 
それまで、待たないといけないの?今痛いのに。
 
政権が変わったからといったからって
魔法のように、社会が一変するわけじゃない。
 
国の医療費減らして、その上放置してきた問題は
変えるのに時間がかかる。
 
だから、問題をほったらかしにしてきたNational党の責任は
大き過ぎるのです。
9年間政権にあったんだから。
 
 
 
「ナショナル党の支持者が多いのは、支持者を輸入したからだ。」と言われるように
裕福層の大量移住(主に中国人)をすすめて、国民の一部を優遇し
貧富の差は、拡がる一方でした。
 
大量に移民を受け入れて
そのせいで足りない住宅を建てるための
大工、配管工、電気工など建築スキルのある人材育成を
9年間も政権を握っていたのに、やって来なかった
National党には、重大な責任があります。
 
この住宅の異常高騰と住宅不足を、放置してきたNational党支持が
それでも強いのが、ノースショアなのです。
 
医療費教育費の大幅削減、子どもの貧困、ホームレス問題
復興の進まないクライストチャーチ、若者のメンタルケア不足を放置してきた
ナショナル党前政権の支持者が多く占めているのです。
 
よその国から来た移民なのに、一部の国民だけ優遇する右翼政党を支持する。
 
よそから来たのに、その国全体のこと考えないから、疎まれて嫌われるんじゃない?
 
よそから来たのに、貧困層の問題を無視して
自分の有利になることばっかり強欲に考えて
圧倒的な人数で占領された気持ちにさせているから
偏見差別は無くならず、ひどい時には差別的襲撃が起きてしまうんじゃないだろうか?
 
「政治のことはよくわからないけど、知り合いがNationalに入れなさいっていうから、入れる。」と
自分の頭で考えないで、投票する人も前回選挙では多かった。
 
でも
私たち移民はみんな、
一部の国民だけが優遇されることを望んでいるのでしょうか?
 
苦しい状況の国民に、時には不運のはけ口や憎しみの対象にされ
時には怯えて、暮らしていきたいのでしょうか?
 
富裕層であろうとなかろうと関係なく
移民だけど、国全体の暮らしが良くなることを願う人は
もっといるはずじゃないだろうか?
 
 
強欲な移民と
親切な移民は、
アジア人移民の場合、特に見た目が一緒なので
一緒くたにされて
 
ひとまとめに強欲カラーのフィルターをかけられて
「偏見の対象」にされる。
 
傲慢さは、目障りで目立つ。
強欲カラーはどうしてか、親切カラーより
しつこく残る。
 
 
「私たちは、自分勝手な移民じゃない。」のだったら
 
今よりももっと強く、意思表示し続けなければ
伝わらないんじゃないだろうか。
 
自宅前で差別的襲撃を受けてしまった(リンク先閲覧注意)
夫の元アジア人生徒は、強欲移民じゃない。
 
なぜ、彼は被害に遭わなければならなかったのだろうか?
 
どうやったら、この状況変えられますか?
 
 
立ち上げメンバーの中に、医療福祉分野に尽力しNZ社会に貢献している人がいます。
彼女は、そこまで功績があるにも関わらず(本人はそんなこと一言も言わないけど)
アジア人移民として、偏見を受けているそうです。
 
彼女は、私とその部分を共感したがっていたし
私には深い部分で、彼女の気持ちがよくわかった。
 
これからも彼女とそういう話は、して分かち合っていくつもりですが
 
彼女のように表舞台で、
逆に見えないところで、
献身的に人一倍頑張っている人たちのために
 
どうしても私は、そういう人たちのためにも
 
このノースショアで、多文化支部を作りたいんです。
 
 
アメリカやイギリスを見てください。
 
保守勢力がメディアを牛耳って、
メディアが、真実を曲げてコントロールして伝え
 
イギリスBBCでさえも、公正な報道をしないで
UK Labour党を潰すために、あの手この手で卑怯な報道をする。
それをそのままNZ メディアも、報道として流す。
 
NZでも来年2020年の総選挙に向けて
National党勢力が牛耳るメディアを使って
前回2017年総選挙でもあったように、フェイクニュースを流してくるでしょう。
 
一家がクルマ一台に寝泊まりして、子供が懐中電灯で宿題していても
「子どもの貧困問題は存在しない」と
「ホームレス問題は存在しない」と主張し続けて
何もしてこなかった、あの9年間のNational党政権下には
もう私は戻りたくない。
 
苦しんでいる人達がいるのに、
自分ではどうにもできなかった、無力なあの頃には戻りたくない。
 
税金を払っていれば「国は誰かが良くしてくれる」という時代じゃない。
 
日本でも、悲しいことに
虐待されて訴えてるのに、殺害された2人の子供たちや
児童養護施設の施設長の殺害がありました。
 
もう、大勢の人がわかっているはずです。
一部だけのがんばりだけでは、もうどうにもならないことを。
 
社会システム全体や法整備をしなければ、守るべき人を守りきれないことを。
 
もっと想像力を働かせて、不公平と不安を減らして
人間(生き物)らしい思いやりの中で、生活したいから。
 
 
それぞれが、できる範囲で、できることを。
 
日本にいる人は、日本で。
 
 
NZにいる私たちは、ここで。
 
 
 
できることをやっていきませんか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 

悪夢は繰り返す。大学入学資格消滅。

どうしてわが家には、こんなにも
 
とんでもない、どんでん返しが起きるのでしょう?
 
「はびこる膿を、お天道様にさらけ出したり
悪しき慣習を正して、改善していく使命かもよ?」と
 
ある人は言った。
 
いやいや、それがなんで?
なんで、わざわざウチなの?
(あんたの国だろ!と心でツッコんで)
 

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次男は、
聴こえづらい障害を克服しようと、努力しながら高校を卒業して
無事に大学入学資格を取った。
 
険しいけど、本人が進みたい道を選んで
今年から無事に、スタートラインに立てることになっていた。
 
すると突然、どんでん返しが起きた。
 
大学入学資格が無効にされてしまった。
 
だらしない大人たちの、無責任な行動のせいで。
 
だらしない大人たち。
今回は、3人だ。
 
 
 
そのせいで、長男は国から借金してるのに
希望していない学科で一年間勉強せざるを得なかった。
 
長男の進学の時も大変だったのに
次男でも、続いて災難が起きるなんて
しかも、なんで。。。
 
なんでまた、わたしんち???
 
前回ひどい目にあったから
進路が確定するまでは、今回こそ気を抜かずに私と夫は
神経を張り巡らせていたのに
それでも、こういうことは起きました。
 
だらしのない、仕事に責任持てない大人の多いこの国、ニュージーランドで。
 
NZQAの記録違い、連絡の不備を直してもらうってレベルじゃない。
突然「今年は進学できませんよ」って資格を剥奪された。
 
 
進学準備してたのに、突然発覚したのは2月中旬。
ブチギレたのは言うまでもありません。
 
障害があるとわかってから、政治家にも会いに行き
障害を克服しようと、がんばってきたのは
次男自身が、険しくても進みたい道を選んだからでした。
 
自立できるよう障害を少しでも改善しようと、
なりふり構わずどんな思いで、これまで母子でやってきたのかを
無責任な人間たちは、知るよしもない。
 
進学に関わったその無責任な大人たちが
 
「あら、連絡するの忘れてた!」
 
「間違えて伝えちゃった!」
 
「指導まちがえた!」
 
しまいには、組織の理念と正反対のことをしているのに
「悪いのはそっちのほうじゃない?」などと、
人のせいにしてくる。
 
保身。保身。
 
長男の時も、伝説的な有名校長は間違いを認めず
私たちのせいにして、失礼極まりない暴言メールを送ってきた。
あの時、謝罪の言葉は一切なかった。
ニュースにもなった高校のトラブルだったから
あの時、メディアにぶちまけてやればよかった。
 
間違いを犯した側が、認めない、謝らないのは
ニュージーランドではよくあること。
 
こんなテキトーな大人のせいで、
 
次男は学びたいのに学ぶことができず、一年間無駄に過ごすの?
 
本人のせいならわかる。でもだらしないやつらのせいなら許せない。
 
今回は、前回と違って別の組織で、高校のせいじゃなかった。
 
ニュージーランドの学生が、国から奨学金を借りるのは9割。
そうしてでも、学びたいという次男。
 
いくら最初の一年間の学費は無料になったからといって
その後の大学年数は長く、
他人のせいで、学費の無駄遣いができるような余裕なんかあるはずがない。
 
 
だからこの2月、夫は何度も大爆発。
 
私たち夫婦は、夫が大爆発すればするほど、私の方が冷静になる。
 
感情を殺して、急いで手を打つ策を巡らせて、黙々と実行に移していく。
 
今回も夫をなだめながら、急いで
間違いを正していくための手を、あちこちに打っていった。
 
なぜ急がないといけなかったかというと
"2018 NZQA Record of Achievement"
2018年度のNCEA学業結果記録の訂正ができるのは、
2月中だから。
 
訂正できても2月を過ぎてしまえば、2019年度の記録にされて
2019年1年間は、大学に入学することができない。
 
 
それなのに、生徒に対応する枝先の大人たちは
のらりくらりと「24時間以内にメール返信」と謳っていながら
何日も返答しないし
電話すれば、詳しくわからないサポートに
だらだら何日もたらい回しにされていた。
 
怒り狂う夫をなだめながら
これまでのトラブル経験から
私が培ってきたつながりの中で、力添えしてくれる人たちの助けを借りて
対策をとっているうちに
やっとのことで、組織の上のほうに届くようになった。
 
前回の高校の対応は最悪だったけど
今回の高校は、早朝即対応してくれたり
全面的に協力してくれました。
 
 
組織の中心の上のほうの人達まで届くと、テキパキと
プロフェッショナルっぽく、早く動いてくれた。
そして間違いを認め、間違いを正してくれた。
 
こうして、やっと間違いは正されて
大学入学資格を取り戻しました。
 
次男はやっと、険しいけど、自分の進みたい道の
スタートラインに今年、立つことができました。
 
 
前回長男の時も複雑だったけど
今回はもっとややこしくて。
ちゃんと、どなたかの参考になるように
くわしく書くのがいいんだけれど。
 
その前に、まず。
こんなことが、他の誰かにまた起こらないように防がないといけません。
 
この国で最大規模のこの機関に、予防改善策をとってもらうように
問題提起をして、対応していくのが先決です。
 
こんなことが他のおうちにも、起きるようでは困ります。
どんなに絶望したことか。
 
こんなことが、二度と起こらないように
再発を防ぐために「然るべきところに」然るべき対応を、取っていきます。
 
上の人たちは穏便に済ませたそうにしていたけど、なかったことにされちゃ困る。
枝先の大人は、保身のため事実を隠そうと動き始めました。
そんなこと、させるか。
 
 
「こんなことが起きたら、ノンネイティブの親だったら対応できないよ!」と
夫は言っていたけど
 
本当に突然こんな目にあったら、子供だけでなく
親のほうも絶望するんじゃないだろうか。
泣き寝入りするケースも、多々あると思います。
 
うちは、怒りのおとーさんと
とっさに動いてくれた、私のつながりの中の人々のおかげで
「災い転じて福となす(力ずくで)」になりましたが。
 
大きな難もなく、平穏にNZで暮らし子育てしてこられた人には
度重なるトラブル続きがあったからできた、
私の持っているようなつながりはないだろうから
 
「こうすれば、どんでん返しを覆せる」という解決法を、
伝えたいけど伝えられない。
 
こんなバカバカしいことが、
わが家の子供3人のうち、2人に起きる頻度じゃ
とんでもない、起き過ぎです。
あとひとりは、数年後。これからなのに。
 
前回の経験があったから、気をつけてはいたけれど
「不手際で、大学入学資格消滅」っていうのを防ぐのは、やっぱり難しい。。。
 
だから、こういう大事なイベントのために
普段から正当性を証明するもの、文面でもなんでもそろえて
いざという時に主張できるように、自ら備えていくしかないと思うんですね。
 
「のんびりニュージーランド生活」とは程遠い毎日。
 
非常時に即、司令塔になるために
こんなに常に臨戦状態でいるのは、おかあさん疲れます。
 
 
<手厚いサポートしてくれる人は、手厚いサポートができる環境にあるか?>
 
「生徒たちへの手厚いサポートを提供します!」
 
よく言うよな〜
 
「理念は立派な」組織の中心、幹から離れた枝先で
最前で生徒に対応する人たち。
 
その人たちの不注意不手際で、今回の資格取り消しは起きました。
 
「立派な理念」は、生徒たち・利用者に直接関わる人たちに
浸透しきれていないことを、今回すごく感じました。
 
「手厚いサポートは、途切れ途切れ。」
 
 
これって、夫の生徒たちや他方面からも
ちょくちょく聞くのですが。出身国関係なく。
夫に困ったことを相談してくる生徒に、
相談先が違うなという相談内容の時も、多々あって。
 
「それ、留学アドバイザーや留学サポートに相談してみた?」と聞くと
「言っても意味ない」「たいしたことしてくれない」「ほっとかれてるから」とか。
本来対応する人に、心を開いてない理由はわからないけど。
ちゃんと対応してあげるように、アドバイザーやサポートに
教員である夫から伝えることは、よくあります。
 
ちゃんと対応されてないと、生徒がまた夫に愚痴って
また通達するのです。
 
聞いたところによると
留学サポートって、委託業務で
生徒担当するのに1ヶ月一人あたり、1万円くらいだそうです。
 
留学させる親御さんは、子ども一人に留学費用もっと払ってますよね?
ウェブサイトに「現地での手厚いサポート」ってたいてい書いてありますよね?
手厚いサポートが受けられると信じて、高い留学費用払ってるんですよね?
 
でも直接「現地で手厚いサポート」してくれるはずのサポーターに渡るのは、
それくらいだそう。
業界ではそれが通常だそうです。
 
それじゃあ、1ヶ月10人以上担当しないと、やっていけないじゃないですか。
オークランド暮らしだったら、それ以上に。
 
「海外在住民の善意」に頼りすぎ。
海外在住だって、生活があるんです。
生きてる人間なんです。食べていかないといけないんです。
生活費の高い、このNZで。
 
メールや直接面談、相談ごと。
海外の留学先で不安な生徒たちを、10人15人も
親身にサポートしろっていうことに無理があって
サポートが忙しすぎたら、多感な年代の子は相談しづらいし
 
生徒をサポートする側が、
生徒にちゃんと向かい合っていない。
ちゃんと生徒をサポートできるような、環境を組織が整えてない。
 
そういう労働環境を強いる組織の中心部だって、どうかしてるんじゃない?
 
子供に「手厚いサポート」してほしかったら
サポートする人に、適正な扱いと報酬がされているか確認したらいいですよ。
 
実際は、組織の指示で働くのに
組織の一員として、労働者として扱われていないことに
改善を求める英語講師たちのニュースが、日本にあったけども。
 
他の業界もそうだろうけど、
教育業界では最前線の人たちが、適切に扱われてないんですよ。
だからNZでは先生のなり手も、全然足りないじゃないですか。
 
サポーターや最前線で働く人の「善意に頼る」から、
企業にどんなに「立派な理念」があろうとも、
守る人守らない人、ふざけんなっていう人が出てきて
組織の対応にムラができて。
 
いろんな国で平然とはびこる労働環境が
今回このNZで、立派な理念を守らないテキトーな人たちに
たまたま、私たちが振り回されてしまったんじゃないだろうか?
 
だらしない大人たちには、頭きたけど
組織中心部のあり方はどうだったのか、非常に疑問です。
 
***
 
とにかくここまで来るのに、
この2月は、エネルギー使い果たしてぐったり疲れたので(笑)
 
夫婦で、ねぎらいの映画を観に行きました。
 

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私たちは、NZ Labour党のメンバーですが
映画は、レイバーの友に勧められた「VICE」
 
気晴らしの映画も、政治。。。(^^)
いつもこういう会話の夫婦なので、これでいいんです。
 
アメリカのディック・チェイニー元副大統領の伝記映画。
 
日本には公式サイトもありますね。
公式サイトやトレーラー観ないほうがいいかも。
 
政治に関心がある・ないに関わらず
これまでアメリカを観てきたそれぞれの視点があると思うので
 
イメージやカラーに影響されちゃうから
公式サイトやトレーラーを観ないで、
今持っている視点のまま、観たほうがいいんじゃないかな?
 
全部じゃないけど
トレーラーって、なんでわざわざ鬱陶しく胡散臭く作るんだろ?
 
コメディだけど、現実に起きたこと背景はシリアスなので
観てよかったです。考えさせられた。
 
それと、エンディングの後まで、せっかちにならずに
ちゃんと最後まで観ましょう。
 
「こういうことを、分かるように形にしてくれる人がいて良かったね。」と
夫と話しました。
 
シネマ場を去る老紳士が、去り際に私に手を振ってウインクしてたので
彼もきっと気に入ったのでしょう。
 
クレイジー。
見えてるのに見てないフリするのが、自分はしんどいから
それなのに、政治参加できないなんてもっとしんどいから
アメリカで暮らすのは、自分にはできないだろうなあ。
 
観終わって、しばらく考えてた。
 
自分は、これから死ぬまで、なにができるんだろう?
 
 
<新生活の始まり。2月。>
 
ニュージーランドでは、クリスマスが過ぎて夏休みの終わった2月が
新学年、新生活の始まりの時期です。
 
「明日、ダニーデンに発ちます。」と
私たち夫婦に、世話になったからと
わざわざあいさつに来てくれた、次男の親友Aくん。
遠くの大学に通うことに。
 
親一人子一人なので、事情があって夜一人になってしまう時に
昔からうちによく泊まりにきていました。
 
頭の切れるしっかりした子だから、大丈夫だと思うけど
その成長の早さに、胸が一杯になる。
これからの事を、いきいきと話してくれた。
ただただ、無理しないようにね。
 
それから事情があって、うちでしばらく居候していた
次男の別の親友、BくんCくん。
新生活のスタートも、うちから送り出しました。
新生活が本格的になったら、なかなか会えなくなるだろうから
たまり場だったうちに、来てくれてたのかな。
 
大きくなったね、みんな。
それぞれの道を進んでいくね。いいね。
 
自分の子もよその子も、一緒くたにあちこち世話してると
疲れたーいつ終わるんだろう?と思ってたけど
みんないい若者になってきて、私の手を貸さなくてもいいようになるのは
さみしいけど、うれしいな。いや、さみしいな。
そのうち慣れてくれ〜
 
進みたい道を見つけて進んでいく、若い君たち。
 
厳しい道に、仲間たちが次々方向転換していくのに
あきらめずに進む、長男。
 
障害を克服する努力を続けながら
険しい道に進むことをあきらめない、次男。
 
進学が決まるまで、非情などんでん返しがあったけど
お母さんとお父さんは、なんとかスタート地点までは連れていったよ。
全力で。
 
その先は、もう君たちの人生。
険しすぎて進む道を変えようが
新しい道に出会おうが、君たちの自由だよ。
 
仲良く一緒に、汗まみれになって学費と生活費を稼ぐ2人。
兄弟一緒で楽しそうで、いいね。
 
進みたい道を見つけて進んでいく、若い君たちへ。
 
もう私の助けの手は、そんなにいらないかもしれないけど
 
いつまでも、応援しているよ。
 
邪魔にならないように、見守っているよ。
 
 
みっともない、だらしない大人たちよ。
 
未来に向かうキラキラした若い意志を、踏みにじるなよ。
 
若い心に向き合うなら、ちゃんと魂込めろっつうの。
 
 
みっともない。
 
 
恥ずかしくないのか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Catching up NCEA credits! NCEAのクレジットが足りない!!!

大学やポリテクニック、専門学校、就職のための
NCEAのクレジット(単位)が足りないと困りますね。
 
でも
2月中旬か終わりまでは、まだ打つ手があるかもしれませんよ。
 
*****

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今年は、1月15日にNCEA レベル3の結果が出ました。
 
NZでは、大学に入るためには
NCEAという全国統一の高校教育認定資格で
University Entrance、通称UEと言われる大学入学資格が必要です。
 
NCEAはレベル1・2・3とあって
 
高校5年間のうち、後半3年間で
Year 11- Level 1
Year 12- Level 2
Year 13- Level 3
 
だいたいこういうペースで進みます。
レベル3までCredits クレジット(単位)を合格して取得していきます。
不可・可・良・優で評価されます。
 
UE資格
  • レベル3を、合計で最低60クレジットか、それ以上
  • レベル3で認められている3科目で、それぞれ14クレジット
  • 英語・レベル2かそれ以上で10クレジット(読みで5クレジット、書きで5クレジット)
  • 数学・レベル1以上で10クレジット
 
うちの高校では
(大学入るのに)UEはあくまでも『最低限』だから、
UEを大きく上回るような勉強ができるように、親もサポートがんばりましょう!
と釘さされます....。
 
でも高校3年生にあたる、Year13の生徒の中には
1月15日のNCEA結果発表で
「クレジットが足りてない!!!」こともありますよね。
 
Year11か12なら、まだ追い上げることもできるけど
Year13だと、ものすごく焦ります。
本人も、親も。
 
 
<NCEAのクレジットが足りない時は?>
 
*とにかく、まずは自分の高校に連絡してアドバイスを受けましょう。
 
NZQA(教育関係の政府機関)は、
通常2月終わりまで結果の変更を受けつけるので
不足クレジットが20クレジット以下の場合は、学校が再開する1月後半に
追試をしてくれる学校もあるそう。

Talk to the school about making up credits

NZQA will usually accept NCEA results up until late February. If your young person missed out on 20 credits or less, their school may allow them to make up the credits when they reopen at the end of January.”

 
でも。
うちの高校だと、
結果発表が1月15日で
夏休み中の高校のオフィスが開くのが、1週間後の22日
追試はしてくれないのです。
 
1週間待ったのに、学校は助けてくれないのか〜!ということも。
 
なので、それまで通学してた前年度中前までに
進路相談の先生と仲良くなっておくと
「なんかあった時はかけて来なさい」と携帯番号を教えてくれたりします。
それで、オフィスが開く22日より前に
相談することもできるのです。
 
先生のご厚意で、携帯番号を教えてもらってあります。
 
 
*大学や大学レベルの教育機関で、
サマースクールや進学・大学入学準備コースに進んだり
通信制スクールでNCEAの追試験を受けて、クレジットを増やす
 
 
少しクレジットが足りない(3〜6くらい?)だと
高校からは通信制スクールにすぐ連絡するよう、勧められるそう。
 
主に、前出のCarrier NZでも紹介されている
Te Kura (Correspondence School) です。
 
 
このスクールのサマースクールでは、夏休み中の短期間に
大学レベルの教育、職業訓練や就職のために
クレジットを増やしたい人を受けつけているそうです。
 
入学資格などについては、サイトをチェックしてくださいね。
 
これまでの経験もまじえて
おおまかに流れをまとめてみました。
 
<NCEAテストの流れ>
 
*一年を通して、NCEA校内テストが行われる。
 
11月中にかけて・高校でNCEA校外テスト
 
11月26日 Te Kura入学受付開始
12月17日 Te Kuraサマースクール始め 
 
1月15日 NZQAサイトでNCEAの結果発表
1月22日 高校のオフィス再開で追試してくれるかどうかがわかる
 
2月5日   Te Kura入学受付終了 
2月7日   課題の下書き提出日
2月12日  2018年度の成績記録のための最終課題提出日
2月22日  Te Kuraサマースクール終わり 
 
そして、16〜19才で
2018年にNCEAのテスト代を払っている生徒は
この追試代は2月中なら、料金がかからないそうです!
 
電話相談スタッフも、親切なので
わからないことや、入学資格があるかどうか
電話して聞いてみましょう。
 
 
 
1クレジット(単位)に対して、勉強時間10時間は、いるそうなので
4クレジットだったら、40時間。
 
課題提出最終日の2月12日までに
 
 1. 必要な勉強時間(+オンライン学習の仕方になれる時間に、1日ほど)が
         取れるかどうか
   2. 自分に必要な科目の課題があるかどうか
  (一度受けて、不可だった課題は受けられない)
 
特に2は、間違えないように
気をつけて、念入りにチェックしましょう。
 
 
NCEA学外テストを受けて、うまくいかなかった生徒は
結果が出る前にサマースクールに申し込んで
念のためにクレジットをとっておくケースもあるのだそうです。
 
利用している生徒のお母さんに
オンライン学習のページを見せてもらったのですが
私でもわかりやすくて。
サポートも親切にしっかりしてくれるのだそうです。
 
話聞いて、ママ同士、すごくホッとしたのでした。
なんとかなりそうかもね、って。
 
2月中に、2018年度のNCEA結果変更できる可能性があったら
あきらめないで、
でも大急ぎで動いてみるのもいいかもしれませんよ!
 
進路がちゃんと決まるまで、あとひと踏ん張り。
 
がんばりましょうね!
 
 
 
 
 
 

NZで、ヘアドネーション(髪の毛の寄付)しました!

「高いポニーテールにして。」と言う
 
娘の長い髪を、いつ切ろうかねぇと
 
ゆったりとかす、新しい年の始め。
 

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「髪の毛、寄付できないかなあ?」と娘が言うので
 
さっそく、調べてみました。
 
というわけで、ヘアドネーションするのは
娘の髪の毛です(^^)
 
***
 
日本でも「髪の寄付」が話題になっているそうですね!
 
 
さて。
私たちの暮らすニュージーランドでの「髪の寄付」ですが。
 
ここでも、ピンクリボン運動でおなじみの
Breast Cancer Foundation(乳がん財団)によると、
 
髪の毛の寄付は、財団では受け付けていないけれど
寄付の受付先として
 
ダニーデンのFreedom Hairという、かつら専門店を紹介していました。
 
 
ニュージーランドでは
毎年200万ドル相当の毛髪を、主に中国から輸入しているそうです。
 
西欧諸国でカツラやエクステの需要が増えているので、
品質基準がきちんと設けられないまま、取引が行われているのだそう。
 
このFreedom Hairでは、脱毛症やガンなどの病気によって
長期的に頭髪に悩みを抱える人たちのために
品質基準を設定して、かつらを提供しているということです。
 
 
 
ちょっと聞きたいこともあったので、お店に連絡してみると。
 
想像してた通り、とても気さくでフレンドリーなスタッフさん。
 
スタッフの中にも、メディカル・ウィッグが必要な人たちがいるそうです。
 
需要が高いのに、ウィッグの提供が追いついていないそう。
今回の寄付に関しても、私たち母娘にものすごい感謝をしてくれたので
娘はとてもいい気分で寄付することにしたのでした(^^)
 
 
<寄付する髪の毛の基準「Freedom Hairの場合」>
 
  • 最短で14インチ(35.6cm)で、それ以上の長さがあること。長ければ長いほど良い。
 
  • パーマやヘアカラーをしたことのない、完全に自然のままの髪。(ヘナ染めも不可)
    
             一つのウィッグを作るのに20人分ほどの毛髪が必要なので、
            時間が経って色が変わってしまったり、
   ヘアカラーで弱った毛は使えない。
 
  • まだらな白髪混じりの髪は、不可。ほとんど白髪の場合はOK。
 
  • 清潔で完全に乾いていて、切り口から1.5cmくらいの部分をヘアゴムでしっかりとしばる。
 
  • 床に落ちた毛は、送らない。
 
 
前出の日本のヘアドネーション、JHD&Cよりも
基準がきびしいです。
 
  • 31cm以上の長さ
  • 完全に乾いていること
  • カラー、パーマ、ブリーチヘアOK
だそうです。
 
 
<髪の毛のカットと寄付方法「ニュージーランド編」>
 

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結んでいたら、知らず知らずのうちに伸びてた髪。
髪の毛は清潔で、完全に乾いている状態で。
よく伸びたねえ〜。
納豆好きだもんね。
 
 
1・頭の後ろの中心を、半分に分けて
さらに耳上を分けて、4ヶ所に分ける。
(髪の量が多い人は、もっと分けたほうがカットしやすいです)
 

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2・それぞれ分けた髪のカットする部分の1.5cmほど下を
ヘアゴムでしっかり束ねる。
 
*ここで
「長ければ長いほど、ヘアスタイルに富んだウィッグができる」そうなので
あんまり短くしたくない娘に、慎重に交渉していきました。
 
後で切りすぎて、せっかくの寄付で嫌な思いさせるのは
嫌ですもんね。
 
「長ければ長いほど、患者さんが喜ぶんだって。(ママ)」
 
交渉の結果、最低限結べればいいよ、ということになったので
そこは守って、カットしていきました。
 
 
3・カットする前に、髪が14インチ(35.6cm)以上あるかを
確認してから切る。
 

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14インチ越えで、18インチほどに。ありがと娘(^^)
4・カットした髪を、プラスチック袋に入れてから
連絡先などを記入した寄付申込用紙も
大きめの封筒に入れて。
 
FreePost用の宛先を、手書きでいいので書いて
ポストに投函。
 
FreePostというのは、受け取るFree Wigsが
郵送費を負担してくれるので
寄付する人は指示された通りに、宛先を書けば届くのです。
 
 
もし送っても、品質基準を満たしていない場合は
破棄するか返送してくれます。
もったいないから送る時は、基準をちゃんと満たしましょうね。
 
18歳以下だと、希望すれば感謝状も発行してくれます。
 
 
そして、日本のヘアドネーションと違うところは
 
 
Freedom Hairでは、送った髪に対して報酬が支払われます。
 
「えー寄付したいんだから、お金はいいのに」という気持ちになるけど
発生した報酬をどうするかは、選べるようになっています。
 
 
(1)報酬を、髪を寄付した人の銀行に振り込む。
 
(2)チャリティ先を指定して、報酬を寄付してもらう。
 
(3)経済的にウィッグの入手が難しい人に援助をする。
 
 
娘は(3)がいいそうです。
 
 
知らなければ、ゴミ箱行きになっていた髪。
 
娘の思いつきで、誰かのお役に立てたし
ママは勉強になった。
 
ありがとう、娘!
 
ずっとロングだったので切る前は、ちょっと心配そうでしたが
 
軽くなった髪は、楽だし
ママのヘアカットでも大満足してくれたので、大成功!
 
メディカル・ウィッグを待っている人がたくさんいるし
 
質のいい髪が不足しているということなので
ぜひこれからも、まわりにも勧めていくつもりです。
 
 
地元NZの高校では、生徒たちの前で頭を剃って
寄付金を集める寄付が毎年あって。
 
息子も高校でやったことあるんだけど
切った髪は短いからか、捨ててたそう。
 
NZ在住でなければ、Freedom Hairには寄付できないそうですが
35cm以上の髪があったら、ぜひ簡単なので
 
寄付したり、声かけてみてください!
 
日本にいる人も、海外にいる人も
それぞれの国のヘアドネーション活動を調べて
やってみるといいですね!
 
***
 
さっき「髪の毛届きました〜」ってメールが。よかった。
 
 
 
新しい年になって、まだ半月プラス過ぎただけなのに
 
「誰かのために」生き生きと活動してる人たちとの出会いやお近づきが
 
すでに、いくつもありました。
 
 
うれしいな〜(^^)何かいいことあるのかな、今年は。
 
 
私も「誰かのために」できること、
もっとやっていこう!
 
勇気づけられた、
 
新しい年の始まりになりました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

自分が、壊れないように。


2018年の暮れ。
 
日本で、外国人労働者の受け入れ拡大に向けた法案が成立しましたね。
 
ウン10年と、私の年齢近くも(!)長いこと日本で暮らすイギリス人の友人が
この受け入れ拡大について
 
「外国人をだます、悪徳仲介業者が増えなきゃいいんだけど…」
心配していました。
 
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昨年父が亡くなって、急遽日本に帰った時にも
日本のテレビでは、このニュースがよく流れてて。
 
受け入れ態勢が整っていないのに、という反対意見と
拡大を歓迎する人材不足の現場の声が、ありました。
 
 
今は亡き父は、私が子どもの頃
派遣あっせん業者に、賃金をガッポリ取られる
多くの外国人労働者たちに直接
何度も業者を通さずに、労働に見合った賃金すべてを渡していました。
 
そして、外国人労働者を気の毒に思い
時に詐欺まがいのあっせん業者といがみ合ってでも
直接外国人労働者に、賃金を渡すことを続けていました。
 
ガンコ父ちゃんだったけど
子どもの頃から、そういう父を見てきて
とても尊敬していました。
 
そういう父の背中を見て育ってきたからか
 
父が大事にしてきたものは
 
娘の中にも埋まっています。
 
こうして。
 
***
 
 
こうやってブログを書き綴るのは
 
「私のように、だまされて、利用されないでほしい。」というのが
1番の理由です。
 
故意に人をだまして悪用した人物は
 
実名とその行為は、公表される覚悟を持つべきだし
 
公表されるべきだと思う。
 
 
ニュージーランドで会社を起こしていた元雇用主は
 
永住ビザを確実に取得した当日に、私を不当解雇しました。
 
司法での闘いの後、審判に勝利することで
 
不誠実な行為を
公文書として、公の場に明らかにする権利を得ました。
 
 
ここまでの道のりで、私が本心で望んでいたのは
 
 
 
元雇用主がだましたのが、私なのは
何か理由があったのかもしれない。
 
自分なら根気強く、あきらめずに、粘り続けられるから。
 
他の誰かだったら、とっくのとうに
泣き寝入りしてしまっていたかも、しれないから。
 
「自分は悪くないし、つらいのは自分のほうだ。」と
何度も元雇用主は言っていた。
 
私がなぜ傷ついているのか説明しても
一切理解できないと
「全然わかんない。」と首をかしげるばかりだった。
 
 
 
「自分は正しい」と主張し続けるから
 
じゃあ、本当に「正しい行為」なのか
第三者に
国の機関に聞いてみましょうよ、というのが
 
私が、法的手段に出た理由だったし
 
元雇用主には自分の間違いに気づいて、謝罪や和解する機会は何度もあった。
こっちが費用を負担して、何度もそのチャンスを与えた。
 
けど、相手は自分の正当性を
第三者に、国の機関を前にして主張することから
ずっと逃げてきた。
 
こっちは、証拠も徹底的に揃えて。
 
問いただす気満々でいたのに。
国が入ってきたら、逃げまくっていた。
 
 
だから
「何でこんなことしたの?」
「何でこんなウソが、次々つけるの?」
自分も他人も、知りたかったことは聞けないまま。
 
わからないままだから
外国人、移民、労働搾取、不正、詐欺、そんなニュースを聞くたびに
いちいち思い出してしまう。
 
独りで闘って、精神的に不安定になって苦しかったあの感覚を。
 
 
だました人間が、はっきりしてくれなかったから。
 
 
そして、残念だけど
 
これは同じ日本人同士の間でも、起きてしまったこと。
 
日本人同士なのに。
 
思いやりを持って接しても、あっさり裏切られる。
 
 
<2018年、よかったこと。>
 
この踏みにじられた権利を、
人には黙って
独りで考えていると、
自分のほうが気がおかしくなってるんじゃないか?
 
お人好しな自分の方が悪くて
自分のほうが、キチガイなんじゃないかと思い始めた。
 
私の気はおかしい
 
いや、おかしくないの、繰り返し。
 
夜中に、トイレで突然涙を流す。
夜中、考えが止まらなくて、寝られなくなる。
 
それでも、目が覚めてる間のほとんどは
年頃の子供3人がいる母親だから
 
子供たちの前では「元気で明るい、お日さまのような母親」であろうと
がんばり続けた。
 
そんな妻の無理を見て、夫は闘うことをやめてくれと反対したし
 
闘うことをやめない妻は、夫も闘うよう説得しながら
 
弁護士もつけずに、独りで闘い続けた。
 
 
だから、本当に元雇用主の行いは、彼の言うように、正しかったのか?
 
初対面だろうがなんだろうが、身内以外の人に話すようになりました。
 
自分が壊れる前に。
 
***
 
あなたがもし、
あなたの権利を踏みにじられて、苦しかったら
 
誰でもいいから
「あなたは、わるくない。」
「あなたは、間違ってない。」という言葉を
 
なるべくたくさんの人から、もらってください。
 
なるべく、たくさん。
 
自分が、壊れる前に。
 
 
その言葉は、人からもらったほうが、断然いい。
 
人からもらったほうが、力があるから。ホントに。
 
 
 
だから、自分が壊れないように
2018年には
 
 
この方にも、自分に起きたことを話してみたのでした。
 

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その内容に、強い不快感を示した
この国の住宅・交通大臣からいただいた言葉は
 
紛れもなく、強くて熱い力になりました。
 
 
そして、この方にも話しました。
 

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とっても穏やかな移民・労働大臣。
和やかに話してたのに、私が受けた不当解雇の体験を口にしたとたん
 
大臣のまわりの空気が、グワッと変わって
 
まだ自分は痛みを回復するのに、もがいてる最中なんだろうけど。
 
だけどもその熱が、どれだけ「私を取り戻す」力になったか。
 
移民・労働大臣からいただいた言葉も、宝物だし
あの気迫は、一生忘れることはないでしょう。
 
どんなに反対されて、独りぼっちだったとしても
心の思うままに、闘ってよかったんだ。
 
大臣は、権利を侵害されたと主張することは
「あなたの当然の権利」だと、力強く話してくれました。
  
だから、あなたが権利を侵害されたら
とにかく誰かに
Citizens Advice Bureau (CAB) でもどこでもいいから、話してください。
 
 
こうやって体験談を書いているのは
だまされないように、前もって
気をつけてほしいからです。
 
でも、残念ながら不当扱いを受けてしまったら。
 
私の体験談から役立つ部分があると思うので
 
どうか、あなたの正当性を主張するために、使ってください。
 
私には、精神的苦痛に対する救済措置としての損害賠償金は
今も払われないので
 
私は自分で
「精神的苦痛」を、和らげていく方法を
 
こうやって書いたり
人から言葉をもらったり
体験を誰かの役に立てること
 
いつか癒えていくんじゃないかと、模索しながら
試行錯誤でやっていくしかないのです。
 
反省もせず
何もなかったように
どこかで暮らしているだろうから。
 
「自分は正しい」と、まだ思っているかもしれない。
もう忘れているかもしれない。
 
#MeToo運動もそうだし、性犯罪、虐待、犯罪、差別も
被害者が声をあげなければ
人権侵害が減ることはないし、
新たな被害を防ぐこともできない。
 
今もこれからも
5年先10年先の、このニュージーランドに移住したい人たちにも
 
誰かが、あの手この手で、不当に扱われたり
不正移住に利用されたり
労働搾取や不当解雇の被害に遭わないように
 
どうかなるべく多くの人に、この体験を伝えてください。
 
お願いします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

光らないビザ。

新しくなったパスポートを、手にした時のこと。
 
あれ?永住ビザのピカピカは、もうついてないんだ。。。
 
ちょっと、さみしい。
 

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久しぶりに見たら「ピカピカ」もっとデカイと思ってたのに、こじんまりだった。
 
その永住ビザステッカーについては
Immigration NZ (移民局)に聞くものだそう。
 
 
そしたらニュージーランドでは、去年から
電子ビザ、eVisaの制度になったんですね。
 
ネットで申請できるのだそうです。
 
 
 
<ビザの移し替えの費用は?>
 
これまでのパスポートに、ビザのラベルがついてても
 
新しいパスポートをeVisaにすると、費用はタダだそう。
 
新しくラベルをつけてもらうのは、いくらかな?とチェックしたら、
 
$130。
 
 
やめやめ。
みんなでおいしいもの食べに行ったほうがいいよね。
 
 
でももし、新しいラベルつけてもらった人がいたら
「ピカピカ」かどうか、教えてください!
 
 
 
<ラベルがなくても、本当に大丈夫なのかな?>
 
eVisaは念のためにプリントアウトしておくようにね、と
移民局の人に言われていた私。
 
先日、日本からNZに戻ってきた時も
パスポートを見せる時に心配だったので
しつこく、プリントしたものを見せてたんだけど
(子供みたいに)
 
担当の人たち、全然見てない感じ。
ラベルがなくても、大丈夫なんだな。
 
 
<2018年で、変わったなあとしみじみ思ったこと>
 
去年も、ニュージーランドにやって来た
いろんな人に会いましたが
 
eVisaになったからなのかもしれないけど
エージェントなしで来て、自分でいろいろやっている、という人が多かったです。
 
しかも、去年出会った来NZの日本人のみなさんは
全員が、エージェントなしで来てました。
 
全員が、っていうのは2018年以前にはなかったから
その変化に、へえ〜と感心しました。
 
 
私たちのビザも昔は、自分たちだけでやったのですが
 
ワーホリも留学もその他も、今はネットで調べて自分で決めるそうです。
英語自信ないけど、eVisaはできた〜っていう人も。
 
そういえば、息子の日本時代の友だちが
大手代理店の語学留学パックみたいのでNZに来た時のこと。
 
語学学校の生徒の半分が日本人で、半分が韓国人だったので
不満爆発の日本人の子たちを、息子の大学の講義に連れて行った
ということもありました。
 
夫の韓国人の生徒さんは、エージェントが韓国にあって
しかも今時、連絡方法が「郵送」なので
やり取りが遅すぎるし、勉強が本当に続けられるのかわからない、と
しょっちゅう心配してたそうです。
そんなとこすぐにでも変えたほうがいいよ、とアドバイスしてたそうですが。
 
私たちもその昔、永住ビザ取るのに
怪しいNZのエージェントに引っかかりそうになったことが。
払った15万円はちゃんと返してもらったけど。
 
どの国の人からも、困った話を聞くから
 
誠実なエージェント選びって、難しい。
 
 
移住エージェントとか弁護士とかその道のプロに、お金出してても
不正につながっちゃうこともあるから。
 
とにかく。
「自分でできそうなことは、自分で」する人が、増えたみたいで
頼もしく感じた2018年でした。
 
 
<入国してからのほうが、大変。>
 
っていう声を、多く聞きます。
 
仕事仲間。
 
旅仲間。
 
勉強仲間。
 
子育て仲間。
 
困った時に、ピンチ回避のアイデア出してくれたり
こうしたいって燃えてるのを、大丈夫だよ!って背中押してくれる
 
「仲間」がいると、
「仲間」を見つけると、うまくいくんじゃないかな。
 
ただでさえ理不尽がふりかかってきやすいから、ニュージーランド暮らしって。
海外暮らしは、とも言いかえられるかもしれないけど。
 
 
「わからないことは、なんでも聞いてね。」って自分はよく人に言うんですが
 
自分で何がわかってないのか、わからない人も多いと思います。
 
気をつけていないと、マズイことにも
気づかないで、スルーしちゃうことも。
 
子育て中だと
自分一人生活よりも、もっとわからないことに遭遇するでしょう。
 
学校なんかは、あれでも説明しているつもりだけど
初めての人には、わからないこといっぱいだと思います。
 
もっと無駄を省いて、ややこしいシステムをやめて
わかりやすく説明すればいいのに
 
学校だけじゃなく、NZ暮らしの中で
「シンプルでいいのに、わざわざ複雑にして悦に浸ってる」現象を
いろんなところで遭遇しませんか?
 
たまに耐えきれなくなって、ついNZ人に訴えることがあるんだけど
すごく同意してくれて
彼らのイライラ話を、ぶちまけてきます。
 
 
トラブル回避の方法を教えたり
これは気をつけておくといいよ、
こういうのは気にしなくて大丈夫だよ、っていうのを
 
新しくやってきた人にも、
もっとシェアしていってあげたらいいのに。
 
それで、それぞれのニュージーランド暮らしが、もっとうまくいったらいいのに。
 
 
普段、子育て仲間とは
NCEAやらCambridge、
IB (International Baccalaureate)のこととか
よく話し合います。
 
どれがいいかは、その子の特性や性格にもよってて。
 
 
それと同じように、トラブルに遭う人にも
いろんな人がいて、解決方法もいろいろある。
 
大多数のやり方が、その人の「困った」に合うとは、限らないわけで。
 
 
これまで
NZでは、幼稚園から大学まで3人の子育てをしてきて
先生とはよく交流をするし、夫も長年教育現場にいるから
実際してきた経験や視点やアイデアが、
自分の中にいっぱいいっぱいつまっています。
 
 
それをご縁があって出会った人に、役立ててもらったり
一緒に考えて、力になることは、とても楽しい。
 
2018年を振り返ると、
誰かのお役に立つことができたことが
やっぱり、うれしかったです。
 
 
お人好しなのを利用されて、裏切られて
お人好しな自分を卑下して、追い詰められたこともあったけど
 
誰かのお役に立てて、やっぱりうれしいから、いいんだこれで。と
思えた2018年でした。
 
 
これからニュージーランドにやってくる人も
がんばりすぎて、疲れてしまっている人も
 
世話好きな人や、仲間をぜひ見つけてほしいです。
 
私を見つけたら、ぜひ声かけてほしいです。
 
まず、話を聞くことは、できるから。
 
これからの2019年も、ご縁のある人たちと
やさしい気持ちを分かち合いながら、暮らしていきたいです。
 
 
 
 
ビザは、光らなくなったけど。
 
海外で暮らすのに
自分で試行錯誤しながらやってもいいし
誠実なエージェントのお世話になってもいいし
味方を探して前進するのでもいいし
 
「ニュージーランド移住」もいろんな方法で
自分に合う方法で、やる人が増えてきて。
 
なんだかいいなぁと
 
しみじみ感じた新しい年の始まりでした。
 
 
 
eVisaでいいのに、ラベルをつけた太っ腹な方へ。
 
そのラベルは、どんなラベルか?ピカピカかなのか?
 
気になるので、ぜひ教えてください!
 
 
 
 
 
 

助けを求めていい社会へ。「自分には関係ない」でいいの?

先日、ニュージーランドの
Jacinda Ardern ジャシンダ・アーダーン首相から、メッセージが届きました。
 
「子どもの貧困削減法案」が国会の第3読会で可決され
じきに、法律になるそうで
 
子どもの貧困を減らす社会づくりに向かっています。
 
 
私はわが子の毎日のランチ作りで、
ランチが足りないよその子に、あげられるように
いつも多めに持たせてきました。
小中学校と7年間くらいでしょうか。
 
ちなみに、住んでるところは小中高デシル10です。
 
Decile デシルというのは、政府機関がNZの公立の学校を
10段階で評価したもので、生徒の保護者の
  • 年収
  • 職種
  • 一部屋あたりの人数
  • 最終学歴
  • 収入サポートを受けてるかどうか
 
で、決められます。
 
一般的に学校のデシルは、裕福な家庭が多いと高くて
貧困な家庭が多いと低いと言われています。
でも、高いと必ず教育環境がいい、というわけではないですね。
 
うちは裕福じゃないけど、裕福層が多いはずのこの地域でも
お弁当を毎日しっかり持ってこれない子が、いつもいたんですよ。
 
気づいたのは、ある日お腹すかせないよう多めに作ったら
自分じゃなくて、ランチほとんど持ってきてない子がいたから、あげたと
子どもが教えてくれたからでした。
それはいかん!と続けることにした「多めランチ」。
 
それだけではないけれど、ずっとどこか胸を痛めながら
ニュージーランドで子育てをしてきているので
 
「子どもの貧困=家庭の貧困」という
根本的な現実に、やっとテコ入れできるのが
ジャシンダ同様、私も心から本当にうれしいです。
 
 
「子どもの貧困」を減らすことは、
NZ Labour党のずっと主張していた問題で
 
前・National党政権は、去年の総選挙の数週間前まで
子どもの貧困問題は存在しないと主張していました。
 
 
でも去年10月に、NZ Labour党主導政権が誕生してから
100日以内に法案が提出され、やっともうじき法律になります。
 
長年、経済政策を最優先にしすぎて
ゆとりのある一部国民に有利だった社会を
生活に苦しい国民にも恩恵が行き渡る社会にするには、時間がかかるし
社会的に苦しい人がみんな、一気に楽になるほど
それは、簡単なことじゃないけど。
 
それでも、助け合うことで慈悲深く、包容力のある社会づくりに
向かっていこうとしています。
 
 
子ども達が健康に育つ環境のための法整備は、
 
家族が十分に養っていけるよう経済面や生活面のサポートや
体の病気だけでなく、メンタルケアの医療サポートを増やしたり
学校や教師を増やしたり、教育制度の改善をしたり。
未来の世代のために自然環境を守ることまで、多方面に渡ります。
自然保護区域の採鉱やマイクロビーズも許可されません。
 
現在のNational党党首、サイモン・ブリッジが
以前環境大臣だった時に許可した
反対意見の多かった、油田・ガス探査削掘も、今後は許可されません。
 
そういえば、先日
彼が大臣だった時に、環境政策に反対していた
グリーンピース、Green党、IWI(部族)グループらに対して
グリーンピースに対しては、6年間もの間行われていたそう。
 
サイモン・ブリッジは、政権掌握のために
Green党に手を組もう、と図々しくラブコールを送っていたけど
無神経すぎる。。。
 
 
***
 
今年の10月に行われた、政党支持率の最新の世論調査。
 
 
NZ Labour 45%
National  43%
Green  7%
NZ First 5%
 
 
今回、NZ Labour党の支持率は、
去年まで9年間政権にあったNational党を上回りました。
 
でも、全然楽観できないです。
NZ Labour党メンバーとしては、
胃が痛いくらい、気が抜けない。
 
だって、まだ43%もNational党を支持する人が。
 
National党は、政権を握っていた9年間
経済最優先で国民の一部を優遇することで、貧富の差を拡大していった
責任があります。
福祉政策おざなりだったのに、まだまだ支持率が高いじゃないですか。
 
海外から移民をどんどん入れるのに
教育費削減で、教師の数はどんどん減って、負担だけ増えて
医療費削減で、治療が遅れたり受けられない病人が増えて。
住む家が足りないのに、まだ海外から移民をどんどん入れて
優遇した永住者を、党の支持者にすることで、支持層を固持して。
 
だから、「有権者の半分は、National支持」が揺るがないんです。
 
政権を握っていた9年もの間
ホームレス問題、住宅、教育現場、医療現場の危機
メンタルヘルス問題も「危機的状態ではない」と主張してきて
ちゃんと手を打ってこなかったのに。
 
 
圧倒的に教師が足りないし、生活に苦しむ国民が多い社会にした責任は?
こういう政党なのに、まだNational党を支持する人が 「43%」もいる。
 
National党を支持するということは、どんな理由であれ
ホームレスも、空腹でひもじい子供たちも
治療が受けられないで病気が悪化する患者も、
勉強がわからない生徒も、激務で十分に生徒全員に向き合えない教師たちも
泳げないほど汚染された河川も放置しながら
「クリーン・グリーン・ニュージーランド」ってを掲げつつ、進んでる環境破壊も
改善しないでほったらかしてきた政治を、社会を支持しているってことです。
 
私は、身近に精神を病んでいる若者がいるから
教師である夫の周りにも、精神的に苦しむ人が少なくないから
National政権のやってきた、ほったらかし政策は心底許せないのです。
人でなしですよ。本当に。
その人でなしに、権力を与える人たちも理解できません。
 
あるNational党支持者は、今年実際に
「貧乏な子供のことなんて、私には関係ない。」って
私に面と向かって平然と言い切りました。
でっかいボートが庭にある、でっかい自宅の前に立って。
 
自分たちが放置して悪化した問題を、
新政権が改善するための資金を、無駄使いと非難しながら
野党党首のサイモン・ブリッジは、3ヶ月超の演説外遊にリムジンに大金使って。
 
これは無駄使いじゃないの?
 
首相のジャシンダの外遊では、バンだったけど。
 
<自分(と自分のまわり)がよければ、いい。>
 
南青山に児童相談所が建設されることに、一部の住民が反対していますよね。
 
児童相談所じゃなくて
「青山ブランドの価値が下がる」って言ってる人の心が
青山ブランドの価値が下げてると思うんですけどね。
こういう住民の住んでる地域なんだなあ、って。
 
虐待を受けたりDVにあって、傷ついている子やお母さんを救う場を
地域社会の一員として、作りたくない人たち。
 
いつか自分や家族、友人、子孫が
虐待を受けたり精神を崩したり、生活が脅かされたりする状況に
おちいるかもしれないっていう、想像力がないんですよね。
 
夫の国のイギリスじゃ、ひどいことに
59人に1人がホームレスです。
 
困った状況になってしまうのが、自分かもしれないのです。
 
社会的強者だと思っている人とその身内が、
いつまでたっても何世代も、社会的強者であり続けるという
揺るぎない確信は、どこからくるのでしょうか?
 
想像力がないから、いつまでたっても他人事。
 
もう地域地域が、虐待だけにかかわらず
さまざまな現実問題を「自分ごと」として
直視して立ち向かわないと、未来はないんじゃないでしょうか。
 
 
偶然見つけた、田村勇人弁護士のブログの中に。
 
他人の子も自分の、自分が生きた社会を引き継いで自分を覚えていてくれる大切な存在と思えないのでしょうか。こういうときに感情に訴えかけて解決する政治家が欲しいです。
 
同じように思っていたので
そうだそうだ、とうなずきました。
 
先日亡くなった父がよく
「自分の子もよその子も、おんなじように可愛いもんだ。」と言ってました。
 
なんで、自分の子のように助けてあげようって思えないんでしょうね。
そういう人って想像力が足りなくて、思考停止してる感じです。
 
誰にでも起こりうることなのに
「自分には関係ない」と
苦しんでいる子やお母さんを、思いやりで手助けをして
包んであげる社会の一員になろうとしない人たちに
危機感を感じます。
 
でもこのことに関しては、日本では
「自分たちさえ良ければいい、温かみのない人」に
反対する人が多いようなので、ホッとしました。
 
 
 
でもここニュージーランドでは、繰り返しますが
「自分たちさえ良ければいい、福祉を軽視する政治」を支持する人が
今でも43%。
半数近くいるのです。有権者の、半分。いつもそうなんです。
 
リベラルだと「思われてる」ここニュージーランドで
半分の大人が、社会的弱者はほうっておいていいのだ、と
思っていることが、私は怖いです。
 
 
 
イギリスのメディア、INDEPENDENT インディペンデントを読んでいると。
 
 
ニュージーランドは、OECD加盟国の中でも
女性に対する性的・身体的暴力が多い国で
先進国中では家族間暴力の発生率はワースト1、なのだそうです。
 
NZでは、3人に1人の女性が、
パートナーから暴力を受けている。
 
そのうち助けを求めるのは、
暴力の被害者の20%、性犯罪の被害者の9%のみだと考えられるそう。
 
ジャシンダの率いる現政権では、前政権よりも家庭内暴力対策費を30%増やして
第一線の社会事業に4年間で7600万ドルを支出するそうです。
 
(これもNationalの政治家と支持者は、反対するの???)
 
ただし、ニュージーランドには
男性はタフであることを重んじる文化が根強くあって
その文化の中に女性の扱いが暴力的なことも含まれていることが、多々あるので
 
この根深い考え方を変えていくには、時間がかかるだろうということです。
 
 
ニュージーランドの数字が語るように、
暴力被害にあった人は、ほとんどが助けを呼んでいません。
 
だから、港区に児童相談所ができて
「助けて」って言いづらい人、言うのが怖い人が
人混みの中からフラッとでも、助けを求めに行ってくれたら
本当にいいことじゃないですか。
もっと逃げてきて。
 
 
大人たちが、子供達に伝えたい、残したい世界って?
 
「助けて」って言っていい社会を作れない大人たちは
 
苦しんでない人だけが、
一部の選民だけが生きていける社会を、残したいのでしょうか。
 
 
フランスの国民連合の政治家と、取り巻く支持者たちを取材した
AL JAZEELA アルジャジーラの潜入ルポを見てたら
 
やっぱりこんな考えの人たちが、大多数になったらいやだなあって。
「排斥」って言葉と考え方が、しょっちゅう出てきてて。
 
世界を見渡しても
「自分たちさえよければいい」が、少なくなくて
こみ上げるのは、怒り。
 
自分たち、に入ってない人たちは、どうなるの?
あなたの言う「自分たち」に、私は入っているの?
 
<一度しかない人生。
どういう社会で自分は生きていきたいのか、次の世代に残したいのか?>
 
ニュージーランドでは、移民であっても
永住権や市民権があったら、参政権があります。
 
ニュージーランドには、NZ LabourとNational、
政策の違う二大政党がありますが
 
こうだったらいいなという、社会づくりに移民でも参加できるのです。
 
だから、選挙権のある人は
この国がどういう国であったらいいか、
しっかり考えてみんな投票するべきだと、私は思います。
 
選挙権のない人たちの分のためにも。
 
選挙権のない人たちも、地域社会にとけ込んで
社会の一員になることで、できることいろいろありますよね。
 
できる範囲で、できることを。
 
「自分だけ良ければいい」感情って、しぶといから
 
「みんなが、自分とみんなのこと考える」社会にするには
努力したり、闘ったりしないと。
ぼーっとしてて自然には、ならないですよね。
 
だって、闘い続けてても
この国みたいに、半分は「苦しい人を助けたくない」で
占められちゃうんですから。
 
私の背中は、子供たちに見られているので
 
これからも、残していきたい社会のために
できることしていこう、と
 
強く確信する今日このごろなのでした。