Bittersweet in NZ

こんにちは、ウトです。家族とNZで暮らしています。移住して10年近くは、多くの怒りやフラストレーションを感じていましたが、おかげで行動・経験・学びができて、最近はおだやかな日々がとても増えています。いろんな変化の流れが強いので、大切なのは何か?ということにも向き合っていたい。ここには、体験や感じたことを言葉にしておきたくなった時に綴っています。 Thanks for being here.

息子はAPD(聴覚情報処理障害)? いきさつ編2

 

uto87.hatenablog.com

 (これの続き)

 
それは、先日のこと。
 
中耳炎のせいで、息子の耳が聞こえづらくなって2年半。
手術をして2年。片耳の鼓膜チューブが取れてから、1年。
 
 
もう一つの鼓膜チューブが取れてないからか
まだ、よく聞こえない、おかしい、という息子に
 
また耳あかのやつが、耳をふさいでいるに違いない!
 
と耳の中を検査してもらうことにしました。
 
息子は息子で、耳の先生がさっと取って捨ててしまった
「琥珀のようであった」大きなレアな耳あかを、今度は取っておきたいと.....
 
それなら今度は、
捨てられる前に急いで「ください」っていうんだよ、と私。
 
 
とにかく、さっさと解決して
今日中に聞こえない鬱陶しさから解放してあげたいという思いで
 
聴力検査もしてくれた近所の耳クリニックに、足を運んだのでした。
 
 
それなのに、チェックした聴覚士は
耳垢も鼓膜チューブもなく、耳の中はきれいですよ、と。
 
「でもよく聞こえないんです。」とすかさず息子。
 
どんな風に聞こえないのか困っているのかということを、事細かに説明し
特に問題のなかった1年前の聴力検査の結果と照らし合わせると、
 
APD(聴覚情報処理障害)の疑いがあるので検査をしてください。ということに。
 
 

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この時点で、2017年の7月。
 
息子は、高校4年目のYear 12。日本の高校の2年生と考えてください。
 
NZでは、
  • 9月にクラス編入試験
  • 11月にNCEAという高校卒業資格や大学入学資格試験、が続きます。
 
どっちもとても大事です。
 
しかも、Year 12の9月のクラス編入試験は
高校最終学年Year 13(日本の高校3年生)で、
進学したい大学の教科の授業を受けられるかどうか、に影響する大切な試験です。
 
鼓膜チューブが取れれば、スッキリ聞こえるようになるものだと
信じて疑っていなかった母子にとっては
「まだ乗り越えなきゃいけない問題があるのかぁ」と重くなりました。
 
でも最初の試験まで2ヶ月もない。
 
落ち込んでる余裕もなく、すぐに行動しないといけません。
 
APDの検査と治療をしてくれるクリニックを急いで探し出して、決めないと。
 
 
なので、すぐにキウイの友人に相談して
我が家の落胆ぶりを伝えると、
 
彼女の息子もAPDがあるので
トレーニングに通ったというクリニックを紹介してくれました。
 
その子はもっと早く小学生のうちに
ディスレクシア(Dyslexia学習障害の一つ)の症状が出ていて、
学校の勉強に支障が出ていたので、
友人は彼に合う教育や専門家を探すのに
本当に何年も苦労してきたのです。
でも彼にAPDもあったことは、忘れていました。
 
参考にしてね、とその子のAPD検査の結果も見せてくれました。
 
彼の通うところは眼科で、聴覚も少し問題があるけど
彼の場合、どちらかというと
視覚からの情報処理がうまくできていないようでした。
 
それに比べて。
うちの息子はというと、
昔から視覚からの情報量は、ずば抜けていました
 
情報処理がうまくできていないのは、視覚ではなく
聴覚のような気がしていました。
 
もし小さい頃からAPDがあったのなら、
耳で情報を、処理しきれていないのを
目ですさまじくカバーしてきたのかもしれない。
 
けれど、こればっかりはわからないのです。
 
学校の先生たちも、親の私たちも今まで気がつかなかったのだから。
 
ただ想像力の素晴らしい、面白い考えをする子で、
そういう子なのだと。
いい個性だと思ってきたし、思っています。
 
クラスで問題行動があったり、
クラスメートとの意思疎通が
本人が困るほど、うまくいかなかったことも特にない。
 
親バカだと言われるでしょうが本当のことなので書きますが、
 
逆に先生たちからは、
温厚で礼儀正しく、努力家で親切、とほめられて何度も学校で表彰されるほどです。
 
息子の性格や素行に影響を与えるほどの聴力の不便さが
重い中耳炎の前にあったのか、ハッキリとはわからず
 
いつからあったのかは本当にわかりません。
 
 
でも、視覚からの情報量と記憶量が小さい時から飛び抜けていました。
 
空手をやっているのですが、
昔から先生たちから技や型の記憶力が良くて
メモリースティック」と言われるほど。
 
それを、友人おすすめの眼科クリニックに相談してみたら、
やはり次男は別クリニックでの
聴覚に重点おいたAPDテストをしたほうがいいと勧められました。
 
そしてオークランドにあるAPD専門の聴覚クリニック、
SoundSkillsに予約をしました。
リンク先はこちら
 
友人の通った所は、ノースショアにあって
通院にも便利なので勧めてくれたのですが
我が家が予約したSoundSkillsは、ブリッジの向こう。
 
道路が混んで混んで、避けたかったけど仕方ない。
 
それでも息子がもうYear 12になってて、試験前で時間がないことを
これでもかと熱心に伝えたので、
1ヶ月後に検査の予約を混雑のピークを避けて入れてくれました。
普通はもっと先になるそう。
 
経験上、NZでの子育てには、お母さんが熱心だと
なんだかまわりが、力を貸してくれるような感じがします。
逆に静かだと、困っているのを気づいてもらえずスルーされてしまうような。
 
 
それにしても、よかったなと思うのは
息子本人が全然落ち込んでいないこと。
 
彼は困難があって立ち向かったり、
乗り越えたりする人をカッコいいと尊敬しているのです。
(彼らの言葉では “SICK!!”だそうで)
 
夫はどうかというと
語学の専門家として、未知の分野ではあったけれど
トレーニングによって、どんな風に息子が進歩するのか
これからを楽しみにしています。
 
母としてはは、
次男の面白い考えをする頭の中を、
客観的に数値化・分析してもらうことにとても興味があって、
トレーニングによって
彼の感性がどんな風に豊かになっていくんだろうと、ワクワク。
 
これから歩んでいくのは、今より良くなっていくための道のり。
どれほどかはわからないけれど、きっと今よりは良くなっていくはず。
 
コツコツやるのは得意分野だ(^^)がんばろう。
 
APDの検査までには、
次男のコミュニケーションと学力の関係の査定レポートが必要だということで、
高校の生物の先生と
空手の先生が、快く引き受けてくれました。
 
検査ではっきりしてくれればいいな。
 
「APD」という言葉を聞いてからというもの
APDに関して、たくさん研究論文などを夜遅くまで読んでいます。
 
やっぱり日本語のものより、英語の方が断然多いですね。
 
これは、英文を読むのが苦手な日本のご家族には
困るんじゃないかな。
 
たくさん情報を調べると理解が深まって
不安よりも希望の方が増えていくはずですよね。
 
英語の論文を日本語にするのは大変だけど、
我が家とAPDとの付き合いは長くなりそうなので
体験をつづることで、どなたかの参考になったらうれしいです。
 
 
それにしても、調べているうちに
私自身もAPDなんじゃないかという気がしています。
*後に専門家に「あなたは違いますよ」と笑われました。。。:)
 
雑音があると、話し声に集中できなかったり
耳で聞くより、視覚情報で理解する方だし。
聞いた人の名前はあんまり覚えられないし(老化?)。
 
「それは普通のVisual Learnerだよ。」と次男は言いますが。
 
夫が言うには
今は亡き父がもしかしたらそうだったかもしれないなあ、と。
 
NZでは20人に1人
USでは5〜10人に1人の割合で
いるそうです。
 
*後でお世話になる教育専門家の先生が言うには、NZでは隠れAPDがもっとたくさんいるそう。
 
ただ、APDは当てはまる家族を探そうとしたら結構当てはまってしまう。聞き間違いなんてよくあるから。
 
ちなみに
APD検査費用を医療保険でカバーしようとしたけど、ダメでした。
「手術」につながる検査なら医療保険が使えるけど、
検査の後はどう考えても「トレーニング」なのでだめでした。
 
APD検査費用、$680(約5万6千円)は自費。
 
 
だからもう、明るく楽しまなきゃ損です。
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

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息子はAPD(聴覚情報処理障害)? いきさつ編1

近所の耳のクリニックで
「息子さんにはAPD (Auditory Processing Disorder )の疑いがありますね。」と
聴覚訓練士に言われたのは先日のことでありました。
 
APD (Auditory Processing Disorder )聴覚情報処理障害とは、
聴力は充分にあって可聴音は聞こえているものの、
脳に機能障害が存在するために聞こえた音の解釈に問題が生じた状態 (Wiki)。」
 
耳は、音は聞いているんだけど、
聞いた音の情報を理解するときの、脳機能に問題があるそう。
 
なので本人にとっては「聞こえていない。」
周りにしたら「聴いてない。」
 
 
次男は、耳の聞こえが悪いと以前から言っていました。
 
確かに聞き間違えもあるし、
「父親のうるさい話は聞きたくない」という
普通の思春期にありがちなものだけでもなさそう。
 
何より学校の勉強が、わかりづらいのはかわいそうなので
耳あかを疑って、さっさと取ってもらおうと
近所の耳のクリニックに行ってみました。
 
NZではEar Wax Removal と言って
$40(約3300円)で取ってもらえます。
 

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今16歳の彼のしつこい咳が続いたのが、2年半前の夏。
 
その時は、GP(かかりつけ医)で
咳が肺に行かないように、抗生物質をもらったのですが
数ヶ月後には耳に夜も寝られないほどの激痛と、40度の高熱が出て
 
そして耳がふさがっているように聞こえも悪くなってしまいました。
 
長男と次男は小さい頃、日本でしょっちゅう中耳炎になって
耳鼻科の先生のなじみになるほど長いこと通っていました。
 
なので、また中耳炎かという感じ。
でも痛み止めがなかなか効かず、夜中のたうち回って苦しみました。
 
 
GPから、急いで耳鼻科の専門医を紹介されました。
 
我が家では、医療保険 (Southern Cross)に入っていたことで、
比較的早く、次の月に専門医にかかることができました。
 
 
余談ですが、
私にはNZの国の医療制度だけでは、
とても家族を守っていく自信がありません。
今の国民党政府が、医療費を削減するので
治療や手術までの待ち時間が長いのです。
 
知り合いもあまりに順番が回ってこないので、
待っている間に失明の恐れを抱えています。
なので彼女は、外国での手術準備を進めているほど。
 
話は戻って。
 
次男の咳は、風邪からだと思っていたけど
アレルギーからくるものでした。
 
でも、それまで次男にアレルギーがある自覚がなかったので、
意外でしたが
先生が鼻の中をカメラで見るなり、断言しました。
 
そしてその通りアレルギー検査では、
草や木の花粉にしっかり反応が出てました。
犬アレルギーじゃなくてよかった…
 
耳に溜まっている膿を出す「鼓膜チューブ (Grommets)」を
両耳と、
左右の「鼻甲介粘膜 (Turbinoplasties)の切除」を
すすめられました。
 
鼻甲介粘膜の切除とは、鼻の中のびらんをレーザーで焼くのだそう。
日本でも、花粉症がつらすぎる人によくある手術なのだそうですね。
 
思っていたよりも大それたことになって、
粘膜切除は正直悩みましたが、
先生がよくある処置だから大丈夫と言うし、
とにかく息子の症状がつらく、もうほんとにかわいそうだったので
なんとかよくしてもらおうと、
なるべく早くに手術日を予約しました。
 
ちなみにこの先生は、私の友人(キウイ)の息子と旦那さんも手術してもらっていて
彼女が太鼓判を押してくれていたので、
その先生が言うのなら、と後押しされたというのもあります。
 
さらに、鼓膜チューブと鼻甲介粘膜切除にかかる費用は
日本での費用と比べると、すっごい高いです!
医療保険入っててよかった...
 
 
そして手術も無事に終了。
 
それにしても
大丈夫とはわかっていても、次男には初めてのことだったので
麻酔から目が醒めるまでは、ちゃんと起きてくれるか、心配で心配で。
 
他の人よりうんと長く寝ているので、
「若いからたくさん睡眠が必要なのよ。」と看護師さんが声をかけてくれました。
 
鼓膜チューブが入っている間は、耳の詰まった感じは続くそう
聞こえづらいもどかしさは、その後もかなり続きました。
 
手術後の鼻うがいもちゃんとやって、アレルギー症状を抑えるための
鼻炎スプレーも「ダマされたと思って続けて」と
先生に言われた通りに数ヶ月使っていました。
 
 
それから1年経って。
本人がまだ耳がよく聞こえないと言うので、
同じ先生に再診してもらいに行きました。
 
ちなみに手術から6ヶ月以内(6ヶ月ルール)の再診には
保険が使えるのですが、
1年経ってしまっていたため、自費でした。
 
耳鼻科の先生は、グリーンピース大の耳あかを
さっとピンセットで取りました。
 
鼓膜チューブを包むように耳あかはできたのだそう。
 
まだもう一方の鼓膜にチューブは入っているけれど、
自然に取れるのを待つように。
鼻の中も鼓膜も順調に回復しているとのことでした。
 
後日、先生の指示で聴力検査(自費)があって、
鼓膜チューブの取れた方の聴力は問題なし。
 
聞こえが悪く感じるのは、
チューブがまだ鼓膜に注入されているためで
鼓膜チューブが取れれば、聴力も回復するはずとのことでした。
 
<続きます>

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NZ不当解雇体験記4。突然の解雇通知を受け取って。

<抜けてた体験記3の続きです>
 
「そうきたか…」
 
元雇用主が永住ビザ取得したら、私との雇用契約は切るかもしれない。
 
予想していなかったわけではなかった。
 
でも、永住ビザのスタンプが貼られたパスポートを受け取った「その当日」に
切られるとは、思わなかった。
 
でも、この元雇用主は絶対気がついていない。
 
初めて会ったあの日から、私のスイッチが「バチっ」と入っていることを。
 
ビザ取った当日に切るっていう、こんなことやるなんて。
 
こんなことがわからないなんて、信じられなかった。
 
切ったとたんに、私は動く準備をずっとしてきたのだ。
 
なぜだかわからないけど、ただただ導かれるように。
 
「バチっ」とスイッチが入ったあの時から。
 

NZ不当解雇体験記3。仕事始まってから、突然の解雇通知まで。

元雇用主との初めての話し合いから、年が明けた2013年から仕事が始まりました。
 
元雇用主は、メール文書で仕事内容の詳細を送ってきました。
  
2013年と2014年の2年間、元雇用主とはとてもいい関係でした。
仕事ぶりにもとても満足してくれていて、会社や仕事にいかに貢献しているか
感謝のメッセージやメールを数多くもらいました。
 

NZの若者のメンタルヘルスが、心配。

お父さんとお母さんは、子供達のメンタル面が心配だ。。。
 
NZでは、若者の心の健康や精神疾患の増加が問題視されています。
 
それに、心理学や精神科医療従事者は、圧倒的に不足していて、
NZは危機的状況なのだそうです。
 
 
学生たち自ら語ったり、チャリティーを集めたりしています。
帰省していた長男も先日は、
オークランドで学生主催のチャリティーコンサートに参加してきました。
 
 
心配ごとが、子供の身近にも起こりました。
 
クライストチャーチの大学に通う長男は、
ある学部のHonours Degree(優等学位)にいるのですが、
去年の暮れ、彼のグループのプロジェクトが選ばれて、
大学を代表して、オーストラリアのメルボルンで発表することになりました。
 
どうやら、アフリカの厳しい環境に適応した、生活に必要な設備らしい。
(お母さんにはなんだか難しかったけど…)
 
選ばれてたくさんほめたのは言うまでもありませんが、
メルボルンに行けるというのも(大学の費用で)、ものすごくうらやましく喜んで、
本人も観光気分で、クリスマスあたりに仲間と一緒に旅立ったのでした。
 
発表が無事終わって、少し滞在を延ばして仲間たちと楽しんだメルボルンは、
地元オークランドよりも、ずっと行動しやすくて楽しかったそう。
建築とデザイン好きなお母さんのために、いい感じの建物の写真も撮って来てくれました。
 
帰国後、クリスマスディナーを家族で囲むと、
息つく間もなく、彼は9年ぶりの日本帰国を果たしました。
 
それから1ヶ月後に、帰NZ。
 
オークランド空港から帰って来る車の中。
久しぶりの息子と話したいお父さんの横で、長男には
なにやら取り乱した大学の友達から、何度も連絡が入ってきていました。
 
それはプロジェクト仲間の1人が、うつ病と強迫性障害で
大学を辞めてしまった、という連絡でした。
 
誰も本人と連絡取れないから、息子からも連絡とってくれ、とのこと。
 
しかし、残念ながら息子も連絡が取れず、
その子は、外との関わりを拒絶しているようで、
うつ病のことは、その子のお母さんつながりでわかったそうです。
 
日本でもそうだけど、ここNZでも精神疾患に悩む人がとても多くいます。
 
精神科の医療従事者の不足は大きな問題で、
海外からの専門家に頼っても、まだ足りないのが現状だそうです。
 
うつになってしまったそのキウイの友達とは、
プロジェクトプロジェクト発足からずっと仲間で、
発表することが決まってからは、テストや他の課題をこなしながら、
夜遅くや休みにも集まって、去年のほとんどをその友達と仲間は一緒にいました。
 
お母さんによると、去年の中頃にはもう、うつが発症していたそうです。
 
知らせを聞いたほんの1ヶ月前には、
メルボルンでみんな一緒にホテルに泊まって観光もしていました。
 
それでも、息子はおろか、
他の仲間たちも誰1人として、
一緒に過ごしたその間ずっと、
その子がうつで苦しんでいることに、気がつかなかったそうなんです。
 
 
楽しく学生生活を送っているよ、と言える人たちは喜ばしいことです。
うちの子は、積極的に勉強して、努力が全部結果につながって、
なにも困っていることがない、と言えるおうちはいいのですが。
 
でも高校3年目のNZCA Level 1から始まって、
高校4年目のNZCA Level 2、 その次の Level 3まで、
次々やって来る課題とテストに、
生徒たちは、相当なストレスを抱えていますよね。
生徒自身はもちろんのこと、
それを支えサポートしていく親の方も。
 
大学に入ったら入ったで、9割は借りているらしい国からの学生ローンを、
卒業したら返せるような仕事ができるのか心配しながら、勉強していて。
 
なぜこんなにも、お父さんとお母さんは君たちの心が心配なのかというと。。。
 
お父さんは、大学の先生として、
苦悩したり時には取り乱したりする学生たちのしんどさを、
現場で直に見ているから。
 
お母さんもそれをよく知っていて、
君たちのがんばりが成果につながらなくて、しんどいことを、
ひしひしと感じるから。
 
特に、長男の学部は、人気があるけど厳しくてタフなことでよく知られている。
 
先日も、別の大学の同じ学部の学生が自らの命を終えてしまった。
 
友達がうつになった時も「オレは大丈夫だよ。」と言っていたけれど。
 
お父さんは、心配で心配で、週末の度に電話して声が聞きたくて、
休みの度に帰って来させて、自分の目で確認したいの。
本当に大丈夫かどうかを。
 
向こうでは自炊して、作る気力も出ない日が続いて、やせて帰って息子を、
お母さんは好きなもの毎日作ってあげて、
休みが終わる頃には、ちょっとふっくらしたね、と
言わないけど、思いながら、
また送り出すのです。
 
君は、できるようになるまで、時間かかることがあるよね。
自転車に乗れるようになったのも、遅かったもんね。
 
でも、君がやり遂げたいの思うのなら、
なんとかやり遂げられますように、と
お父さんとお母さんは、心からいつも祈っているんだよ。
 
多分知ってるよね。

NZ不当解雇体験記2。仕事について、初めての話し合い。

<NZ不当解雇体験記1の続きです>
 

 

uto87.hatenablog.com

 

別に職探しをしていたわけではないので

うちにメリットがなければ、お断りするつもりでした。